小倉記念

小倉記念コース解説(小倉競馬場芝2000m)

小倉芝2000m
小倉芝2000m

小倉競馬場芝コースの芝状態は、3コーナーから正面直線の内柵沿いに先開催の傷みが残っていますが、その他の個所は概ね良好な状態です。

開幕週で先行馬が有利な馬場です。

小倉競馬場芝Aコースの1週距離は1,615.1m、幅員は30m、直線距離は293m、高低差は3mです。福島競馬場に次ぐ小さな小回りコースです。

293mの直線に坂はなく平坦になっています。

小倉競馬場はローカル競馬場らしい、直線平坦、小回りのコース設定になっていますが、2つの特徴があります。

まず1つ目の特徴はゴール板を通過直後から2コーナー半ばにかけて約220mの上り坂になっていることです。

この坂の高低差は3m、勾配率1.3%です。2コーナー半ばにかけて上った3mを、2コーナーから向正面、向正面の200mは平坦、3コーナーから4コーナーにかけて下るというコース設定になっていることです。

小倉競馬場2つめの特徴はコースの幅が30mと広くゆったりしていることです。

30m芝コースの幅員は、他のローカル競馬場としては広い設定になっています。

広い幅員があるので、A、B、Cと3つのコースを使い分けることができます。

小倉競馬場の3、4コーナーにはスパイラルカーブがあります。

スパイラルカーブとは、コーナーの入口が緩やかで、コーナーの出口がきついカーブになっているカーブのことを言います。

コーナーの入口が緩やかで3コーナーから4コーナーにかけて下り坂は、直線のスピードを落とさずにコーナーへ突入できます。

4コーナーの出口がきついカーブになっているので、スピードにのっている馬は外へ大きく膨らみます。

その中できついカーブで内ラチを走る馬は一旦スピードを落としますが、そこから機動力を発揮して短時間でトップスピードにギアチェンジできる機動力のある馬の好走率が高い傾向があります。

小倉競馬場は、ゴールまでスピードを持続できる体力が要求されます。

コーナーが4回ある小回りコースなので内枠の先行馬が断然有利。差し追い込み馬には厳しいコース形態になっています。

【小倉記念2022予想】データ分析と傾向

小倉記念
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小倉記念過去10年単勝人気別成績

1番人気は、2勝・2着1回・3着1回・着外6回、複勝率40%。
2番人気は、0勝・2着3回・3着1回・着外6回、複勝率40%。
3番人気は、3勝・2着0回・3着1回・着外6回、複勝率40%。
4番人気は、1勝・2着1回・3着0回・着外8回、複勝率20%。
5番人気は、0勝・2着2回・3着2回・着外6回、複勝率40%。
6番人気は、2勝・2着3回・3着2回・着外3回、複勝率70%。

上位人気馬の信頼度はさほど高くありません。
6番人気が連対率50%・複勝率70%と非常に優秀です。
10番、11番人気がそれぞれ1勝しており、波乱傾向があるレースです。

小倉記念過去10年斤量別成績

牡馬・セン馬の52キロ・53キロ・54キロで合計5勝を挙げています。
残りの5勝は55~57.5キロの牡馬・セン馬で挙げています。
54キロ以下の軽ハンデ馬が配当妙味があります。
58キロ4戦3着2回と苦戦しています。

小倉記念過去10年脚質別成績

逃げは、0勝・2着0回・3着2回・着外9回、複勝率18%。
先行は、5勝・2着2回・3着3回・着外25回、複勝率28%。
中団は、3勝・2着4回・3着2回・着外37回、複勝率19%。
後方は、2勝・2着3回・3着2回・着外29回、複勝率19%。
マクリは、0勝・2着1回・3着1回・着外1回、複勝率66%。

逃げきるのは難しく、先行馬の好走率が高く
中団と後方は好走率の差があまりありません。
マクリ差しも決まり、決め手のある馬の好走率が高い傾向があります。

【小倉記念2022予想】本命馬情報

小倉記念
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【ジェラルディーナ】コースへの適性高い

母は牝馬三冠制覇、ジャパンカップ連覇などG1・7勝した歴史的名牝馬のジェンティルドンナという超良血馬です。

昨年マカオJCT(1勝クラス・小倉芝1800m)、筑後川特別(2勝クラス・小倉芝1800m)、西宮S(3勝クラス・阪神芝1800m)を一気の3連勝でオープン入りした実力馬です。

特に筑後川特別(33秒1)、西宮S(33秒3)で見せた強烈な末脚は圧巻でした。

鳴尾記念(G3・中京芝2000m)は、控えて中団のやや後ろ目の7番手から追走、外から上がっていき、直線でも外から33秒6のメンバー中最速上がりの末脚で差を詰めて2着に入線しました。

2000mへの距離延長で巻き返すことができ、2000mへの距離適性が高いことを示しました。

内回り、小回りコースの短い直線でも鋭い末脚で差しきれる能力があり、小倉コース(小倉記念)への適性に懸念はありません。

【マリアエレーナ】先行力と瞬発力

父クロフネ。母テンダリーヴォイス。母の父ディープインパクト。

昨年の新潟牝馬S(OP・新潟芝2200m)を中団追走から抜け出してオープン初勝利をあげました。

3走前の愛知杯(G3・中京芝2000m)は、2番手先行から勝負所でややポジションを下げ、直線外へ出されて伸びましたがアタマ差交わされて惜しい2着でした。

前々走の京都記念(G2・京都芝2200m)は、G2で一気に相手が強くなり8着は仕方ないと思われます。

前走のマーメイドS(G3・阪神芝2000m)は、好位の5番手から直線で早めに上がっていきスピードを持続して2着入線しました。

14戦中8戦でメンバー中最速上がりの末脚、13戦中10戦で3位以内の末脚を使っています。

自在な立ち回りができ、先行力と瞬発力に優れ、小倉コースでは過去に1戦1勝の実績があり、小回りコースの小倉芝2000m(小倉記念)での好走が期待されます。

【ピースオブエイト】自在な脚質

父スクリーンヒーロー。母トレジャーステイト。母の父Oasis Dream。

デビュー3連勝で毎日杯を制覇した潜在能力は非常に高い馬です。

新馬戦(小倉芝1800m)は好位から34秒4の鋭い末脚で1馬身半差をつけて快勝。

2戦目のアルメリア賞(1勝クラス・阪神芝1800m)は中団から差し切る強い競馬で勝利。

3戦目の毎日杯(G3・阪神芝1800m)は後続を寄せ付けない強さで逃げて勝利しました。

日本ダービー(G1・東京芝2400m)は順調に直線4番手でゴールを目指していましたが、直線で不利を受け18着に敗れました。

3勝すべて異なるポジションから攻めて勝った、自在な脚質が最大の武器です。

新馬戦でコーナーが4回の小倉芝1800mを快勝しており、コースへの適応力は高いことが推測されます。

【カテドラル】小倉連続出走

父ハーツクライ。母アビラ。母の父ロックオブジブラルタル。

昨年の京成杯オータムHは12番手の後方で控え、直線外へ出され上がっていき、33秒9の末脚で逃げたコントラチェックを交わして優勝。

マイルチャンピオンシップ(阪神芝1600m)は、33秒1の鋭い末脚を発揮しましたが、スタートの出遅れが大きく響き結果は9着でした。

東京コースや、直線が長い外回りコースでスタート出遅れての重賞成績は、2勝・2着4回・3着1回で広く直線が長いコースで瞬発力を発揮するタイプです。

しかし前走の中京記念(G3・小倉芝1800m)で4コーナー10番手から34秒0の速い末脚で勝ち馬から0秒1差の2着に入線して、直線が短い小回りコースでの十分勝ち負けができることを示しました。

小倉コースを連続で出走できることは大きなプラス効果があり、小倉記念での1発激走に期待したいです。

【カデナ】小倉巧者

父ディープインパクト。母フレンチリヴィエラ。母の父フレンチデピュティ。

今年は5戦中4戦でダートを使われていますが、内1戦は、小倉大賞典(G3・小倉芝1800m)は、スタートで遅れ、直線では大外から35秒1のメンバー中最速上がりの末脚で追い込み3着と小倉で好走しました。

2019年小倉記念(2着)、2020年小倉大賞典(優勝)、2022年小倉大賞典(3着)と小倉開催重賞では好走率が非常に高くなっています。

小倉芝コースは5戦1勝・2着1回・3着1回で複勝率は60%です。

最近は凡走が多くなっていますが、適性が高い小倉コースで開催される小倉記念なら巻き返してくる可能性があります。

小倉開催重賞ではおさえておいた方が良さそうです。

【小倉記念2022予想】穴馬情報

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【タガノディアマンテ】小回り適応

父オルフェーヴル。母タガノレヴェントン。母の父キングカメハメハ。

一昨年は、万葉S(OP・京都芝3000m)、ステイヤーズS(G2・中山芝3600m)と長距離レースで好走してステイヤー資質が高いことを示しました。

昨年は脚部不安で約1年間の休養で療養。休養明けの中山金杯(G3・中山芝2000m)4着。京都記念(G2・阪神芝2200m)は、最内枠から3番手の好位で先行、直線に入りインコースから2番手に上がっていき、外の馬に抜かせずに2着に粘り、脚部不安は完全に払拭されました。

長距離レースで実績を残している馬ですが、コーナーが4回ある内回りの中山金杯で4着に入線していることから、コース形態の似た小倉小回り2000mでも、十分対応可能だと思われます。

【ダブルシャープ】ハイペースなら

父ベーカバド。母メジロルーシュバー。母の父アグネスタキオン。

小倉記念と同じ舞台で開催された、今年初戦の関門橋S(OP・小倉芝2000m)は、2番手先行から、直線34秒1のメンバー中最速上がりの末脚で差し切って勝利しています。

前々走の都大路S(L・中京芝2000m)は、スタートがひと息で控えて追走からじわじわ中団に上がっていき、直線外目から伸びていき2着に入線しました。

前走の中京記念(G3・小倉芝1800m)は14着に敗れましたが、距離が200m短かったのが敗因の1つと推測されます。

小倉芝コースは、3勝・2着3回・3着0回・着外4回の小倉実績は出走メンバー中トップクラスです。

出遅れ癖は、先行馬に有利な小倉小回りコースでは不利です。出遅れても好位につけられるか、または差し有利なハイペースになれば1発の可能性はあると思われます。

【シフルマン】脚質向いている

父ハービンジャー。母ラブリネスオブパリ。母の父サンデーサイレンス。

小倉記念と同じ舞台で開催された、3走前の関門橋S(OP・小倉芝2000m)は、スムーズにハナをきって逃げ直線もスピードを持続していましたが、ゴール前ダブルシャープにクビ差交わされて惜しい2着でした。

前走の都大路S(L・中京芝2000m)は、少頭数でスムーズに2番手を先行、直線の追い比べで抜け出して先頭へ立つと、外から迫ってきたダブルシャープに勝負根性で抜かせず勝利しました。

小倉芝2000m(小倉記念)は、スタートからゴールまでスピードを持続できる体力が要求されます。

コーナーが4回ある小回りコースは、先行馬が断然有利、脚質的に向いているコースで、人気薄でも好走する可能性は十分にあることが推測されます。

【ヒュミドール】昨年小倉記念2着

父オルフェーヴル。母アヴェクトワ。母の父チチカステナンゴ。

一昨年ダートから芝へ路線変更後の信夫山特別(2勝クラス・福島芝2600m)で勝利、潜在能力が高いことを示しました。

昨年重賞で小倉記念(G3・小倉芝2000m)2着、福島記念(G3・福島芝2000m)2着に入線、ヒュミドールはパワータイプでコーナーでの機動力に優れているので、コーナーが4回ある小回りコースを得意にしています。

今年は中山記念(6着)、七夕賞(5着)と大負けはしていません、巻き返し可能な着順です。

小倉コースへの適性は高く、小倉記念で勝ち負けする可能性は十分にあり、人気薄でもおさえておきたい穴馬です。

【モズナガレボシ】昨年小倉記念優勝

父グランプリボス。母モズフリムカナイデ。母の父クロフネ。

昨年の小倉記念(G3・小倉芝2000m)は、後方を追走から外を回り、直線でも外から追い込んで35秒0のメンバー中最速上がりの末脚で抜け出して格上挑戦で重賞初制覇しました。

それ以降に3着以内はありません。

開幕週の前が残りやすい高速馬場だと分が悪いですが、時計のかかる馬場になれば好走率は一気に上がります。

小倉芝コースは3戦2勝・2着0回・3着0回で勝率は67%。皿倉山特別(2勝クラス・小倉芝2600m)、小倉記念(G3・小倉芝2000m)の勝利実績があり、小回りコースで高い機動力を発揮できる脚質で、小倉コースへの適性は文句なしです。

馬券妙味が大きい穴馬です。

【小倉記念2022予想】血統情報

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【ジェラルディーナ】母名牝馬

父モーリス。母ジェンティルドンナ。母の父ディープインパクト。

近親に京都牝馬S(G3)、京都牝馬S(G3)を優勝したドナウブルーがいるドナブリーニの牝系です。

2019年日本ダービーを勝ったロジャーバローズの近親です。

母ジェンティルドンナはG1を7勝した歴史的な名牝馬です。

ジェラルディーナはジェンティルドンナの繫殖3年目の仔、産駒の重賞勝ちはなく、父がRoberto系のモーリスでジェンティルドンナが伝える高い潜在能力を引き出してくれる可能性があります。

母ジェンティルドンナ譲りのパワーと機動力があり、鳴尾記念(G3)の走りから2000mが1番合っている距離です。

【マリアエレーナ】中距離血統

父クロフネ。母テンダリーヴォイス。母の父ディープインパクト。

母テンダリーヴォイスはワグネリアン(日本ダービー)のやミスフィガロの兄弟でアネモネステークスの勝ち馬です。

近親にマイネルオフィール(JRA・8勝)などがいます。

3代母のブロードアピールは根岸ステークスやシルクロードステークスなどの重賞を6勝した名牝馬。

父クロフネの産駒はソダシ、カレンチャン、アエロリット、ホエールキャプチャなど牝馬の好走が目立ちます。

アエロリット、ホエールキャプチャはクロフネ×サンデーサイレンス系でマリアエレーナと同じ配合です。

アエロリット、ホエールキャプチャは中距離で活躍しており、小倉記念(芝2000m)に向いている血統配合です。

【ピースオブエイト】パワーと機動力

父スクリーンヒーロー。母トレジャーステイト。母の父Oasis Dream。

母トレジャーステイトはJRA3勝。

父スクリーンヒーローはロベルト系。

ロベルト系はスタミナとパワーを伝えています。

Danzigのインブリード12.50%・4×4。Danzig系の本質は短距離戦での圧倒的なスピード能力が高く、ロベルト系と配合されたことで、中距離適性が高められています。

パワーと機動力で走る血統なので、コーナーが4回ある小回りコースは合っています。

【シフルマン】小回り血統

父ハービンジャー。母ラブリネスオブパリ。母の父サンデーサイレンス。

シャンパーニュ(JRA3勝)の半弟。

ギュスターヴクライ(阪神大賞典)、ランリョウオー(JRA5勝)やナリタハリケーン(JRA5勝)の近親です。

母の母ファビハービンジャー×サンデーサイレンスはペルシアンナイト(マイルチャンピオンS)やドレッドノータス(京都大賞典)と同じ配合です。

持続力成長力に優れた血統、6歳になって本格化してきました。

ハービンジャー産駒は小回り、内回りで良績があり小倉記念に適性が高い血統です。

【ヒュミドール】底力とスタミナ

父オルフェーヴル。母アヴェクトワ。母の父チチカステナンゴ。

タイムトゥヘヴン(ダービー卿チャレンジ)やガロシェ(JRA2勝)の近親です。母の母キストゥヘヴンは桜花賞馬で重賞を3勝。

母父チチカステナンゴはフランスG1のパリ大賞 ・リュパン賞の優勝馬です。

オルフェーヴルにトニービンが組み合わされたことで、底力とスタミナに優れた中距離向きの血統です。

【小倉記念2022枠順確定】

1-1 アーデントリー(中井裕二)
1-2 マリアエレーナ(松山弘平)
2-3 ムジカ(横山典弘)
2-4 ジェラルディーナ(福永祐一)
3-5 ダブルシャープ(幸英明)
3-6 タガノディアマンテ(北村友一)
4-7 ピースオブエイト(松本大輝)
4-8 プリマヴィスタ(高倉稜)
5-9 シフルマン(西村淳也)
5-10 カデナ(今村聖奈)
6-11 ショウナンバルディ(松若風馬)
6-12 ヒンドゥタイムズ(C.ホー)
7-13 モズナガレボシ(荻野極)
7-14 カテドラル(団野大成)
8-15 スーパーフェザー(川須栄彦)
8-16 ヒュミドール(藤岡康太)

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