【札幌記念2021予想】過去10年データ分析と傾向
札幌記念過去10年人気別成績
札幌記念過去10年1番人気は、1勝・2着4回・3着3回で複勝率80%、札幌記念過去9年勝利していません。2番人気は、4勝・2着0回・3着2回で複勝率60%。3番人気は、1勝・2着0回・3着0回で複勝率10%と苦戦しています。4・5番人気は、3勝・2着2回・3着3回で複勝率40%。優勝馬はすべて6番人気以内で、2・3着馬は、20頭中10番人気以下は2頭だけでした。
札幌記念過去10年年齢別成績
札幌記念過去10年5歳馬が41頭出走して3勝・2着5回・3着5回複勝率は1位の31.7%。8歳馬が7頭出走して0勝・2着2回・3着0回複勝率は2位の28.6%。6歳馬が27頭出走して3勝・2着2回・3着1回複勝率は3位の22.2%。穴を狙うなら7・8歳馬がいいかもしれません。
札幌記念過去10年枠順別成績
札幌記念過去10年札幌開催9回の枠番別成績では、1枠が4勝・2着0回・3着1回で勝率36.4%、複勝率45.5%。2枠3枠が0勝・2着6回・3着3回で複勝率33.3%。4枠から8枠が5勝・2着3回・3着5回で複勝率14.6%、3着以内に入った13頭中12頭は5番人気以内で、人気薄の馬が外枠に入ったら見送った方が良さそうです。
【札幌記念2021予想】本命馬情報
【④ラヴズオンリーユー】帰国後初戦
父ディープインパクト。母ラヴズオンリーミー。母の父StormCat。
カレンブーケドール（のちに秋華賞2着、ジャパンカップ2着）、クロノジェネシス（のちに宝塚記念と有馬記念を制覇）を退け無敗の4連勝で、オークスを制覇した潜在能力が非常に高い馬です。3走前の京都記念(G2)を優勝して6戦ぶりの勝利、ドバイシーマクラシッ(G1)3着、そして前走、世界の強豪相手にQE2世C(G1)を制覇して完全復活しました。海外遠征帰国後初戦で、調整が難しいことが若干懸念されます。
【⑤トーラスジェミニ】先行力有利
父キングズベスト。母エリモエトワール。母の父マンハッタンカフェ。
今年2戦目の東風S(L・中山芝1600m)を、緩みのないペースで逃げ切り勝利しました。前々走の安田記念(G1・東京芝1600m)は、内から逃げたダイワキャグニーを見ながら2番手で先行、直線で交わされましたが失速してはおらず、5着に好走して実力を示しました。前走の七夕賞(G3・福島芝2000m)は、前夜の雨の影響が残って時計の掛かる馬場で開催され、レースは2番手で先行、4コーナーでやや外から直線へ上がっていき、インを突いたロザムールに競り勝って優勝、2000mの距離に対応しました。先行力があり、札幌競馬場は4つのコーナーが緩やかで大きなカーブなので、コーナーで外を回れば距離ロスが他競馬場に比べて非常に大きくなり、内ラチを器用に走れ機動力があるトーラスジェミニにはプラスになりそうです。
【⑪ウインキートス】持続力勝負なら
父ゴールドシップ。母イクスキューズ。母の父ボストンハーバー。
前走の目黒記念(G2・東京芝2500m)は、やや離れた2番手で先行、スローペースで早めに差を詰めいていき直線で抜け出し2馬身に差を広げ勝利、スローペースと52キロの斤量が味方しました。札幌記念はタフな持続力勝負になりやすく、スピードにのってのロングスパートできるスピードの持続力とスタミナが要求されることから、ウインキートスのスタミナが生かされるレースになり、重賞連勝があっても驚けません。
【⑫ブラストワンピース】一昨年の覇者
父ハービンジャー。母ツルマルワンピース。母の父キングカメハメハ。
一昨年にアメリカジョッキーカップ(G2)を勝利後は7着、16着、11着、競争中止とG1で4連敗。前走鳴尾記念(G3)は、34秒0のメンバー中最速上がりの末脚を使い3着、G1では苦戦が続いていましたが、G3では十分通用することを示しました。一昨年の札幌記念の覇者で洋芝、コース適性に懸念なく、巻き返しが十分期待できそうです。
【⑬ソダシ】巻き返し期待
父クロフネ。母ブチコ。母の父キングカメハメハ。
2歳新馬(函館芝1800m)、札幌2歳S(G3・札幌芝1800m)、アルテミスS(G3・東京芝1600m)、阪神ジュベナイルF(G1・阪神芝1600m)、桜花賞(G1・阪神芝1600m)をデビュー5連勝した実力馬です。前々走の桜花賞(G1)は、好発から3番手の好位で先行、直線は抜群の手応えで上がっていき、サトノレイナスが32秒9の末脚で猛追してきましたが、勝負強さを発揮して、クビ差凌いで優勝しました。優駿牝馬オークス(G1)は、2コーナーで不利を受けた影響が大きく8着に敗れました。函館開催だった2013年を除く札幌記念過去9年で、前走も2000mを走っていた馬は56頭出走して2勝・2着2回・3着2回で複勝率11.1%、距離延長組は37頭出走して4勝・2着3回・3着1回で複勝率21.6%、距離短縮組は36頭出走して3勝・2着4回・3着6回で複勝率36.1%。このデータから1600m、1800mで6勝を挙げているソダシは、札幌記念芝2000mの距離に対応できる可能性は十分にあると思われます。
【札幌記念2021予想】穴馬情報
【①ステイフーリッシュ】重賞13回3着以内
父ステイゴールド。母カウアイレーン。母の父キングカメハメハ。
前走の京都記念(G2・京都芝2200m)は、逃げたハッピーグリンを見ながら2番手を先行、4コーナーで先頭へ、外からラヴズオンリーユーに抜け出されましたが2着に粘りました。重賞実績は1勝・2着5回・3着7回と安定した走りができ、札幌記念で馬券圏内に好走する確率は高そうです。
【②サトノセシル】洋芝好走
父Frankel。母Dupe。母の父Observatory。
近親にG1を4勝したトワイスオーヴァー、父がFrankelの超良血馬です。前々走の洞爺湖特別(2勝クラス・函館芝1800m)は、逃げて直線で迫る各馬を振り切る好内容で、2着馬に1馬身半差をつけて快勝しました。前走のクイーンS(G3・函館芝1800m)は、雨の影響で時計の掛かる馬場、控えて7番手を追走、直線、外に出されて上がっていき、重賞に格上挑戦で3着に入線して重賞で通用する実力がついてきたことを示しました。近2走は函館の洋芝で好走、洋芝での好走実績があり札幌でも良い走りが期待できそうです。
【⑥バイオスパーク】機動力抜群
父オルフェーヴル。母ナナヨーティアラ。母の父マイネルラヴ。
函館記念(G3・函館芝2000m)は2年連続3着、福島記念(G3・福島芝2000m)優勝。芝2000mで挙げた4勝は、すべて小回り・内回りコースで挙げています。コーナーが4回あるコースを得意にしており、機動力は抜群です。コーナーの半径が大きいために、1週距離の長さに対してコーナー部分の占める割合が多い札幌記念(札幌芝2000m)で、抜群の機動力を発揮してくると思われます。
【⑦ペルシアンナイト】昨年2着
父ハービンジャー。母オリエントチャーム。母の父サンデーサイレンス。
昨年の札幌記念(G2・札幌芝2000m)を34秒5のメンバー中最速上がりの末脚を使い2着しているように、札幌記念へのレース適性は高く、今年も馬券に絡んで穴をあけてくるかもしれません。札幌記念がハイペースで差しが決まりやすい展開になればペルシアンナイトの強烈な末脚が炸裂する可能性は十分にあると思われます。
【⑧ユーキャンスマイル】タフな展開なら
父キングカメハメハ。母ムードインディゴ。母の父ダンスインザダーク。
ダイヤモンドS(G3)、新潟記念(G3)、阪神大賞典(G2)の重賞3勝馬。無類のスタミナがあり長距離レースへの適性が高い馬ですが、新潟記念(G3・新潟芝2000m)、天皇賞(秋)(G1・東京芝2000m)4着に実績があり、札幌記念(札幌芝2000m)にも、問題なく適応してくることが推測されます。北海道開催は初めてですが、時計のかかる洋芝でタフな展開になれば、ユーキャンスマイルのスタミナが生きる可能性があり、好走が期待できそうです。
【札幌記念2021予想】コース適性
【⑤トーラスジェミニ】先行有利な馬場
父キングズベスト。母エリモエトワール。母の父マンハッタンカフェ。
昨年の札幌記念(G2)は逃げて8着に敗れましたが、Cコース開催で差し馬が有利な馬場、断然人気だったラッキーライラックも2番手先行して3着が精一杯でした。今年は変則的な開催日程のため開幕2週目のAコースで開催され、先行馬に有利な馬場で昨年の札幌記念とは全く違う展開になる可能性があります。開幕2週目のAコースなら逃げ粘れるかもしれません。
【⑥バイオスパーク】洋芝巧者
父オルフェーヴル。母ナナヨーティアラ。母の父マイネルラヴ。
函館コースは5戦1勝・2着1回・3着2回で複勝率は80%、洋芝への適性は高いと言えます。前走の函館記念(G3)は12番人気で3着、今回札幌記念でも人気しそうになく馬券的妙味は十分にあります。昨年福島記念(G3・福島芝2000m)を優勝した実績もあり、前走函館記念(G3)3着は決してフロックではありません。洋芝巧者の好走に期待です。
【⑨アイスバブル】馬郡を気にせず
父ディープインパクト。母ウィンターコスモス。母の父キングカメハメハ。
前走の函館記念(G3)は12番手で控えて追走、4コーナーでは馬群の中から上がっていき、直線で内を突いて伸び14番人気の低評価を覆して2着に好走しました。ちなみに3連単6点勝負無料メルマガは函館記念で14番人気のアイスバブルを穴馬に予想しました。函館記念で2着したので洋芝適性に懸念はなく、馬郡を気にせずインを走れる機動力があり、コーナー部分が多い札幌コース(札幌記念)で、持ち前の機動力を発揮できると思われます。
【⑫ブラストワンピース】洋芝適性高
父ハービンジャー。母ツルマルワンピース。母の父キングカメハメハ。
有馬記念(G1)とアメリカジョッキーCC(G2)を稍重で勝利しており、力の要る時計の掛かる馬場で高いポテンシャルを発揮します。2019年札幌記念(G2)を勝利、洋芝、コース適性は高く、得意のコースでなら勝ち負けになる可能性は十分にあると思われます。
【⑬ソダシ】Aコース開催なら
父クロフネ。母ブチコ。母の父キングカメハメハ。
前走オークスは超差し有利の展開で上位6着まで、4コーナーで8番手以下の馬が占めました。結果ソダシは8着でした。札幌記念は例年Cコースで開催されていますが、今年は変則的な開催日程のためAコースで開催されます。コース変更によって先行馬が有利になりやすい可能性があります。開幕2週目のAコースで開催ならソダシの先行力が最大限発揮できると思われます。
【札幌記念2021予想】血統情報
【④ラヴズオンリーユー】洋芝適性が高い血統
父ディープインパクト。母ラヴズオンリーミー。母の父Storm Cat。
ディープインパクト×StormCatの黄金配合、G1ドバイターフを含めて重賞を3勝したリアルスティールの全妹という良血馬です。母母モネヴァッシアはキングマンボの全妹。ディープインパクト×Storm Catの組み合わせは、フランスG1ダービーを勝ったスタディオブマン、キズナ、エイシンヒカリ、ラキシス、サトノアラジン、アユサンなど多くのG1馬を出しています。しかもスタディオブマンとは約87%血統構成が同じという優秀な血統です。ディープインパクト×ストームキャットの配合は洋芝適性が高いため海外のレースに強く、リアルスティール(ドバイターフ)、エイシンヒカリ(イスパーン賞、香港カップ)、キズナ(ニエル賞)、スタディオブマン(仏ダービー)が海外の重賞を制覇しています。ラヴズオンリーユーもクイーンエリザベス2世Sを優勝しています。力の要る洋芝への適性が非常に高い血統です。
【⑦ペルシアンナイト】昨年2着
父ハービンジャー。母オリエントチャーム。母の父サンデーサイレンス。
父ハービンジャーは現役時代、Kジョージ6世QエリザベスSを優勝、国内で6頭のG1馬をだしています。昨年の札幌記念はノームコア(1着)とペルシアンナイト(2着)のハービンジャー産駒のワンツーフィニッシュ。2019年もブラストワンピースが1着とハービンジャー産駒が札幌記念連勝中です。札幌記念に相性が良く、1発の可能性も十分にある血統です。
【⑧ユーキャンスマイル】スタミナ消耗戦
父キングカメハメハ。母ムードインディゴ。母の父ダンスインザダーク。
キングカメハメハ×ダンスインザダークはラブリーデイ(宝塚記念・天皇賞(秋))やショウリュウムーン(チューリップ賞など重賞3勝)と同じ配合です。母ムードインディゴは府中牝馬S(G3)を勝ち、秋華賞2着馬。母の父ダンスインザダークの影響が強く胴長で長距離に向いた体形をしています。新潟記念(G3・新潟芝2000m)を優勝した実績があり、スタミナ消耗戦になれば芝2000mでも好勝負は可能だと思われます。
【⑫ブラストワンピース】パワー型中距離馬
父ハービンジャー。母ツルマルワンピース。母の父キングカメハメハ。
昨年の札幌記念はノームコア(1着)とペルシアンナイト(2着)のハービンジャー産駒のワンツーフィニッシュでした。2018年はモズカッチャン(3着)、2019年ブラストワンピース(1着)とハービンジャー産駒が入線しています。札幌記念でキングカメハメハの血脈が流れていた馬は、2019年ブラストワンピース(1着)、2018年モズカッチャン(3着)、2017年サクラアンプルール(1着)、2017年ナリタハリケーン(2着) と札幌記念で入線しています。ブラストワンピースはパワー型中距離馬で、稍重の有馬記念(G1)、アメリカジョッキーC(G2)と札幌記念を優勝しており、洋芝適性は高いと思われます
【⑬ソダシ】スタミナを伝える血統
父クロフネ。母ブチコ。母の父キングカメハメハ。
近親に関東オークスなど重賞3勝したユキチャン、小倉2歳S(G3)・チューリップ賞(G2)を優勝したメイケイエール、レパードS(G3)を優勝したハヤヤッコなどがいる良血馬です。母ブチコはキングカメハメハ×サンデーサイレンスで、そこにクロフネが配合されたことで底力が押し上げられています。母ブチコはダ1800mで4勝、その全兄シロニイは阪神大賞典(G2・阪神芝3000m)で4着に好走したスタミナ豊富な馬でした。クロフネとシラユキヒメの配合のユキチャンは関東オークス(G2・川崎ダ2100m)を制覇しています。クロフネ×シラユキヒメはスタミナを伝える血統で、札幌記念(札幌芝2000m)への距離に懸念はありません。
【札幌記念2021枠順確定】
1-1 ステイフーリッシュ(坂井瑠星)
2-2 サトノセシル(C.ルメール)
3-3 マイネルウィルトス(団野大成)
4-4 ラヴズオンリーユー(川田将雅)
4-5 トーラスジェミニ(横山和生)
5-6 バイオスパーク(池添謙一)
5-7 ペルシアンナイト(横山武史)
6-8 ユーキャンスマイル(藤岡佑介)
6-9 アイスバブル(水口優也)
7-10 ディアマンミノル(泉谷楓真)
7-11 ウインキートス(丹内祐次)
8-12 ブラストワンピース(岩田康誠)
8-13 ソダシ(吉田隼人)
【札幌記念2021予想オッズ】
| 人気順 | 馬名 | 予想オッズ |
| 1 | ラヴズオンリーユー | 1.8 |
| 2 | ソダシ | 2.7 |
| 3 | ブラストワンピース | 10.8 |
| 4 | ウインキートス | 15.1 |
| 5 | トーラスジェミニ | 15.3 |
| 6 | ステイフーリッシュ | 18.3 |
| 7 | サトノセシル | 21 |
| 8 | ペルシアンナイト | 26.5 |
| 9 | ユーキャンスマイル | 30.1 |
| 10 | バイオスパーク | 82.5 |
| 11 | ディアマンミノル | 102.3 |
| 12 | アイスバブル | 111 |
| 13 | マイネルウィルトス | 146.2 |