宝塚記念

【宝塚記念2021予想】過去10年データ分析と傾向

宝塚記念
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宝塚記念過去10年性別成績

牝馬の宝塚記念過去10年の成績はのべ20頭出走して3勝・2着2回・3着4回で、複勝率45.0%と非常に高い占有率です。宝塚記念過去10年中8年で牝馬が3着以内に入っています。3着以内馬9頭はすべて4歳・5歳でした。

宝塚記念過去10年単勝人気別成績

宝塚記念過去10年の人気別成績は、1番人気馬が2勝・2着3回・3着1回、連対率50%・複勝率60%です。2番人気馬は2勝・2着1回・3着1回で連対率30%・複勝率40%です。3番人気・6番人気馬が各2勝、7番人気・8番人気馬が各1勝です。6~8番人気の馬が4勝、9番人気以下は2着3回・3着3回と宝塚記念は、波乱含みのレースです。

宝塚記念過去10年枠番別成績

宝塚記念過去10年の枠番別成績は、大外の8枠に入った馬が7勝・3着2回と非常に高い勝率31.8%になっています。最内の1枠に入った馬は1勝・2着1回・3着3回で複勝率31.3%と優秀な実績を残しています。2枠の馬も1勝・2着1回・3着2回で複勝率25.0%です。1枠、2枠、8枠に入った馬が過去実績から狙いの枠順になります。

【宝塚記念2021予想】本命馬情報

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【②レイパパレ】大阪杯4馬身差の圧勝

父ディープインパクト。母シェルズレイ。母の父クロフネ。
前走の大阪杯(G1・阪神芝2000m)は、好スタートから果敢に攻めて、時計の掛かる馬場をマイペースで逃げ、直線でも後続を全く寄せ付けず4馬身差の圧勝で無敗の3冠馬コントレイル、短距離女王グランアレグリアとの初対決をデビュー6連勝で制しました。コントレイル、グランアレグリアに勝った実力は本物です。クロノジェネシスとの初対決でも十分勝ち負けできる実力馬です。重賞11勝、内G1・3勝と今年絶好調の川田騎手の手綱捌きにも期待できそうです。

【⑦クロノジェネシス】昨年宝塚記念覇者

父バゴ。母クロノロジスト。母の父クロフネ。
宝塚記念ファン投票第1位のクロノジェネシスが、宝塚記念連覇とグランプリ3連覇に挑みます。昨年の宝塚記念は6馬身差の圧勝、有馬記念は強豪G1馬相手にクビ差の優勝でした。前走のドバイシーマクラシック(G1)2着は、クビ差で優勝を逃しましたが、大舞台で世界に実力を示すことができました。ドバイシーマクラシック3着のラヴズオンリーユーが、次走のQE2世C(G1)を制覇したことは、ドバイシーマクラシックのレベルが高かったことを示しています。過去グランプリ3連覇は、スピードシンボリ、グラスワンダーの2頭のみです。新コンビのルメール騎手と偉業達成に挑みます。

【⑨アリストテレス】疲労が抜けていれば

父エピファネイア。母ブルーダイアモンド。母の父ディープインパクト。
昨年の菊花賞(G1・京都芝3000m)では、無敗の3冠馬コントレイルをクビ差まで追いつめて2着に激走しました。あの走りができれば宝塚記念でも十分通用することが推測されます。今年初戦のアメリカジョッキーC(G2・中山芝2200m)を快勝しました。その後、重馬場の阪神大賞典(G2・阪神芝3000m)7着を走ったことで、疲労が蓄積したまま天皇賞(春)(G1)へ参戦、地力の高さだけで4着に粘り込みました。長距離連戦の疲労が抜けていれば、新コンビのレジェンド武豊騎手が、宝塚記念で潜在能力を100%引き出してくれるはずです。

【⑩カレンブーケドール】G1好走実績

父ディープインパクト。母ソラリア。母の父ScatDaddy。
天皇賞(春)(G1・阪神芝3200m)3着で、G1・4度目、重賞8度目の馬券圏内を確保しました。天皇賞(春)3着から挑む宝塚記念はG1・7度目の挑戦になります。オークス(G1)2着、秋華賞(G1)2着、ジャパンカップ(G1)2着、天皇賞(春)(G1)3着の実績からG1で勝ち負けできる潜在能力があることは間違いないと思われます。昨年のジャパンカップ(G1)は、アーモンドアイ、コントレイル、デアリングタクトの4着、アーモンドアイとの差は0秒2のレース内容は現役トップクラスの実力があることを十分に示しており、宝塚記念でも勝ち負けできる実力馬です。

【⑪モズベッロ】大阪杯向かない展開で2着

父ディープブリランテ。母ハーランズルビー。母の父Harlan’s Holiday。
重賞勝ちは日経新春杯(G2・京都芝2400m)1勝のみですが、昨年の宝塚記念(G1・阪神芝2200m)3着、前走大阪杯(G1・阪神芝2000m)2着とG1で勝ち負けできる実力馬です。前走大阪杯(G1・阪神芝2000m)のパフォーマンスは圧巻でレイパパレ、コントレイル、グランアレグリア、サリオスを見ながら10番手追走から、差し馬には向かない展開でしたが、しぶとく伸びてコントレイル、グランアレグリアを抜き去り2着して現役トップクラスの実力があることを示しました。グランプリ7勝の池添騎手騎乗は心強いです。モズベッロはアイルランドG1アイリッシュチャンピョンS、凱旋門賞に登録、宝塚記念の結果次第で世界挑戦になりそうです。

【宝塚記念2021予想】穴馬情報

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【①ユニコーンライオン】連続中2週

父No Nay Never。母Muravka。母の父High Chaparral。
前走の鳴尾記念(G3・中京芝2000m)は、果敢に先頭に立ち、前半62秒9のスローペースに持ち込み、3コーナーからロングスパートを仕掛けると、ラスト4Fのラップを全て11秒台でまとめて、後続に3馬身半差をつけて、見事な逃げ切りで重賞初制覇。連続中2週でのG1挑戦は、馬への負担も非常に大きいため勝ち負けまで持ち込むのは厳しいですが、3着までなら可能性はあると思われます。

【⑤アドマイヤアルバ】波乱の立役者

父ハーツクライ。母エリドゥバビロン。母の父Bernstein。
前走の目黒記念(G2・東京芝2500m)で15番人気の低評価を覆して、3連単994,120円の波乱の立役者になりました。去勢、長距離レースへの路線変更、ブリンカー着用がかみ合って、潜在能力を発揮できるようになりました。目黒記念で先行して3着に粘った走りは、先行力が求められる宝塚記念でも通用する可能性があります。2戦連続波乱の立役者になれるかもしれません。

【⑥シロニイ】シラユキヒメ一族

父キングカメハメハ。母シラユキヒメ。母の父サンデーサイレンス。
前走の天皇賞(春)(G1・阪神芝3200m)は16着に大敗しましたが、前々走の阪神大賞典(G2・阪神芝3000m)では、2番手先行からしぶとい脚を発揮して4着に粘り地力が高いことを示しました。シロニイはダートで4勝を挙げた実績があり、梅雨時期の時計のかかる馬場は合いそうです。先週もシラユキヒメ一族のハヤヤッコがスレイプニルステークスを勝利しており、血統的勢いがあり激走に期待できそうです。

【⑧カデナ】良馬場なら

父ディープインパクト。母フレンチリヴィエラ。母の父French Deputy。
良馬場開催だった昨年の大阪杯(G1)は、33秒5のメンバー中最速上がりの末脚を使い勝ち馬から0秒2差の4着に健闘しました。昨年の宝塚記念(G1)12着、今年の大阪杯(G1)6着は、雨の影響が残った水分を含んだ馬場で、自慢の脚を繰り出せませんでした。瞬間的な末脚が使えるので、良馬場の直線が短い内回りで高いポテンシャルを発揮します。雨の影響を受けない良馬場状態で宝塚記念が開催されれば上位進出も十分可能です。

【⑬キセキ】2年連続2着

父ルーラーシップ。母ブリッツフィナーレ。母の父ディープインパクト。
2017年の菊花賞(G1)でG1を初制覇した以降は21戦勝利から遠ざかっていますが、その間G1で2着4回、宝塚記念は4年連続の参戦で2019年、2020年に2年連続2着に入線している、得意のグランプリレースです。不良馬場の菊花賞を制覇しているように、時計のかかる馬場は得意なので、梅雨時期の宝塚記念への馬場適性は非常に高く3年連続馬券圏内の好走の可能性も十分にあると思われます。

【宝塚記念2021予想】コース適性

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【②レイパパレ】逃げ馬には非常に厳しい

父ディープインパクト。母シェルズレイ。母の父クロフネ。
チャレンジC(G3・阪神芝2000m内回り)、大阪杯(G1・阪神芝2000m内回り)の阪神内回りコースの重賞で2勝を挙げています。宝塚記念は。1コーナーまでの距離は525mと長くスタート直後は下り坂のため前半からペースが速く緩みのないラップが続き、直線が359.1mと短いことから、各馬の仕掛けは早めでロングスパート合戦になるため、逃げ馬には非常に厳しい展開になります。強い馬が1頭いるので、大阪杯の逃げでは厳しく、控えてレースができるかがコース攻略の鍵になりそうです。

【⑦クロノジェネシス】内回りG1・3勝

父バゴ。母クロノロジスト。母の父クロフネ。
これまでG1は10戦3勝。その3勝は秋華賞(G1・京都芝2000m内回り)、宝塚記念(G1・阪神芝2200m内回り)、有馬記念(G1・中山芝2500m内回り)で、すべて内回りコースで挙げている内回りコース巧者です。阪神芝2200m内回りへのコース適性は出走メンバー中最上位です。今年の宝塚記念の出走馬の中でG1勝ちがあるのは、クロノジェネシス、レイパパレ、キセキの3頭という例年に比べると若干手薄なメンバーなので、史上3頭目のグランプリ3連覇の可能性は十分にあると思われます。

【⑨アリストテレス】スタミナある

父エピファネイア。母ブルーダイアモンド。母の父ディープインパクト。
宝塚記念過去10回のレース上がり3Fの平均タイムは35秒95。宝塚記念は阪神内回りの非根幹距離(400mで割り切れない距離のレース)で、梅雨時期の水分を含んだ馬場など要因があり、豊富なスタミナが要求される上がりが掛かりスタミナ比べになる傾向があります。アリストテレスは菊花賞(G1)2着、不良馬場のアメリカジョッキーC C(G2・中山芝2200m)優勝の実績があり、スタミナ、時計のかかる馬場への対応力に懸念はありません。

【⑩カレンブーケドール】万能タイプ

父ディープインパクト。母ソラリア。母の父ScatDaddy。
カレンブーケドールは、G1勝ちはありませんが、オークス(G1・東京芝2400m)2着、秋華賞(G1・京都芝2000m内回り)2着、ジャパンカップ(G1・東京芝2400m)2着、天皇賞(春)(G1・阪神芝3200m外-内)3着と、コース形態に関係なく好走した実績があり、どんなコースでも能力を出せる万能タイプです。内回り実績は秋華賞(G1・京都芝2000m内回り)2着、天皇賞(春)(G1・阪神芝3200m外-内)3着があり、コース適性に懸念はありません。

【⑪モズベッロ】阪神内回り巧者

父ディープブリランテ。母ハーランズルビー。母の父Harlan’s Holiday。
昨年の宝塚記念(G1・阪神芝2200m)3着、前走大阪杯(G1・阪神芝2000m)2着と、阪神内回りコースでのパフォーマンスが極めて優秀です。昨年の宝塚記念で後方12番手からロングスパートで追い込んだ優れたスピードの持続力で、上がりが掛かるスタミナ比べに対応できました。コース適性と脚質から、1発の可能性を秘めています。

【宝塚記念2021予想】血統情報

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【②レイパパレ】ディープ産駒1勝・2着2回

父ディープインパクト。母シェルズレイ。母の父クロフネ。
ホープフルS(G2)とCBC賞(G3)を勝ったシャイニングレイの全妹です。宝塚記念過去10年ディープインパクト産駒は、2016年マリアライト優勝、2015年デニムアンドルビー2着、2013年ダノンバラード2着。宝塚記念過去10年の優勝馬9頭のうち8頭の父は2400m以上のG1を優勝した実績がありました。母父は5頭が2400m以上のG1を優勝、4頭は短距離重賞ウィナーでした。母の父クロフネはNHKマイルカップの勝ち馬で、昨年の宝塚記念覇者クロノジェネシスと同じで、ノーザンダンサーのインブリードを持っていないのも同じです。母の父クロフネが宝塚記念阪神芝2200m内回りコースへの適性を押し上げている可能性があります。

【⑦クロノジェネシス】欧州のパワー、スタミナ血統

父バゴ。母クロノロジスト。母の父クロフネ。
ヴィクトリアマイル、香港カップを優勝したノームコアの半妹、2代母のインディスユニゾンは重賞を4勝したフサイチエアデールの全妹という血統背景の良血馬です。父バゴは凱旋門賞、パリ大賞、ガネー賞、ジャンプラ賞のG1を4勝した名馬で、道悪の鬼としても有名なスタミナ豊富な血統です。バゴ産駒にはビッグウィーク(菊花賞) 、オウケンサクラ(桜花賞優勝)がいます。阪神内回りコースで開催される宝塚記念は、上がりの速い瞬発力勝負にはなりにくいため、バゴのような欧州のパワー、スタミナ血統が向いています。

【⑨アリストテレス】揉まれ弱い血統

父エピファネイア。母ブルーダイアモンド。母の父ディープインパクト。
父エピファネイアは、非サンデーサイレンスの血統で菊花賞、ジャパンカップを優勝。皐月賞馬エフフォーリアは、エピファネイア×ハーツクライで、サンデーサイレンスのインブリード18.75%、4×3。3冠牝馬デアリングタクトは、エピファネイア×キングカメハメハ×ディープインパクトで、サンデーサイレンスのインブリード18.75%、4×3。アリストテレスもサンデーサイレンスのインブリード18.75%、4×3です。このサンデーサイレンスのインブリードが、馬の潜在能力を高めている血統であることが推測されます。SadlersWellsのインブリー12.50%、4×4でスタミナと底力を押し上げている血統です。母ブルーダイアモンドは未勝利馬ですが、兄弟にヴィクトリー(皐月賞優勝)、リンカーン(菊花賞2着)がいます。母牝系バレークイーンからはフサイチコンコルド(日本ダービー優勝)、アンライバルド(皐月賞優勝)がでている優秀な牝系です。エピファネイア産駒は、揉まれ弱い面があるので、外々を走るスタイルが理想です。

【⑩カレンブーケドール】持続戦に強い血統

父ディープインパクト。母ソラリア。母の父ScatDaddy。
宝塚記念過去10年ディープインパクト産駒牝馬の成績は、12頭出走して、1勝・2着1回・3着4回で複勝率50%です。カレンブーケドールはディープインパクト×母父ストームキャット系の配合です。母ソラリアは、チリ1000ギニー、アルトゥロLペニャ賞、エルダービーのG1を3勝してチリの年度代表馬に選ばれた優秀な牝馬、芝2400mのチリ共和国のダービーを勝っているスタミナ血統です。母ソラリアの父ScatDaddyは米シャンペインS、フロリダダービーのG1を2勝、種牡馬としては、12頭のG1馬をだし、北米三冠ジャスティファイを排出している優秀な血統です。母系は瞬発力勝負よりも、持続戦に強い血統で、宝塚記念の厳しい流れに十分適応できると思われます。

【⑪モズベッロ】母系は米国パワー血統

父ディープブリランテ。母ハーランズルビー。母の父Harlan’s Holiday。
母の父Harlan’s Holidayは、米国G1のブルーグラスS(9.0F)、フロリダダービー(9.0F)、ドンH(9.0F)を優勝、種牡馬としては米リーディングサイアーになったInto Mischief(USA)など6頭のG1馬を排出しています。父ディープブリランテは現役時代に日本ダービーを勝ち、種牡馬としては中山金杯・ラジオNIKKEI賞を優勝したセダブリランテスがいます。母系は米国パワー血統で、水分を含んだ馬場になった方が走る血統です。

【宝塚記念2021枠順確定】

1-1 ユニコーンライオン(坂井瑠星)
2-2 レイパパレ(川田将雅)
3-3 メロディーレーン(幸英明)
4-4 ワイプティアーズ(和田竜二)
4-5 アドマイヤアルバ(セ6、酒井学)
5-6 シロニイ(松若風馬)
5-7 クロノジェネシス(C.ルメール)
6-8 カデナ(松山弘平)
6-9 アリストテレス(武豊)
7-10 カレンブーケドール(戸崎圭太)
7-11 モズベッロ(池添謙一)
8-12 ミスマンマミーア(岩田望来)
8-13 キセキ(福永祐一)

【宝塚記念2021予想オッズ】

人気順馬名予想オッズ
1クロノジェネシス1.7
2レイパパレ2.8
3カレンブーケドール5.8
4アリストテレス12.6
5モズベッロ22.1
6キセキ27.9
7ユニコーンライオン45.9
8カデナ126.5
9ミスマンマミーア177.7
10メロディーレーン190.8
11シロニイ228.9
12ワイプティアーズ302.7
13アドマイヤアルバ326.6
14キングニミッツ326.6
15ヨシオ421
宝塚記念2021予想オッズ