クイーンステークス

【クイーンステークス2021予想】コース解説(函館競馬場芝1800m)

函館芝1800m
函館競馬場芝1800m

クイーンステークスは2000年から札幌芝1800mで開催されていましたが、2021年は開催日程の変更により函館競馬場で行われます。

クイーンステークスがある週から、Bコース(Aコースから4m外に内柵を設置)で行われます。

函館競馬場芝Bコースの1周距離は1,651.8m、幅員は25m、直線距離は262.1m、高低差3.5mです。クイーンステークスは開催10日目で、31の土曜日からBコースへ移り、3コーナーから4コーナーおよび正面直線にかけて、コース内側に傷んだ部分が内柵の設置でかくれ、インコースを走る馬が有利になります。

クイーンステークスのスタート地点は正面スタンド前の直線、スタンドの右端からです。

1コーナーまでの距離は約275m。

1コーナー手前から2コーナーにかけては緩い下り坂、この2コーナーの地点が函館競馬場芝コースで1番低い地点になっています。

2コーナーから向正面直線にかけて約2.1mの緩やかな上り坂です。

3コーナーから4コーナーはスパイラルカーブです。

スパイラルカーブとは、コーナーの入口が緩やかで、コーナーの出口がきついカーブになっているカーブのことを言い、スパイラルカーブの特徴は、スピードを落とさず3コーナーに進入できますが、4コーナー出口で外に膨らみ外を回った馬は、さらに外を回らせられるので、直線でバラけやすくなります。

3コーナーと4コーナーの中間地点が、函館競馬場の最高地点になっています。

4コーナーから直線半ばにかけて約1.2mの緩やかな下り坂、その後、ゴールまでの約100mは平坦になっています。

スタートから最初のコーナーまでの距離が短く、1周距離が1,651.8mの小回りコースになっているコース形態上、先行争いが非常に激しく前半は緩みのないペースになりやすい傾向があります。

後半の向こう正面で約2.1mの上がり坂、息が入りにくいスパイラルカーブ、力の要る洋芝の影響で体力を消耗します。

直線で約1.2mの上がり坂があり、短い直線での上がりのかかる競馬になり、スタミナとパワーが求められるタフなコースです。

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【クイーンステークス2021予想】過去10年データ分析と傾向

クイーンステークス過去10年年齢別成績

クイーンステークス過去10年3歳馬は、3勝・3着1回で勝率21.4%。4歳馬は、4勝・2着5回・3着1回で勝率21.4%。5歳馬は、1勝・2着5回・3着6回で勝率21.4%。6歳以上は2勝で7番人気と9番人気で優勝しています。人気薄の6歳以上の穴馬を1着固定の3連単で狙う馬券もありです。

クイーンステークス過去10年人気別成績

クイーンステークス過去10年1番人気は5勝・2着2回・3着2回で複勝率は90%、安定感抜群です。8番人気・9番人気・10番人気・11番人気から3着以内の馬が2頭ずつ出ています。2016年は9番人気・1番人気・11番人気の順の決着で3連単は397,120円の10万馬券。昨年は11番人気・4番人気・1番人気の順の決着で3連単は153,700円の10万馬券。1番人気が馬券に絡んでも波乱になることもあります。

クイーンステークス過去10年前走別成績

クイーンステークス過去10年前走ヴィクトリアマイル組は3勝・2着4回・3着4回。マーメイドステークス組は2勝・2着2回・3着2回。マーメイドステークス組は3着以内に入った馬6頭全て4番人気以下で昨年は11番人気のレッドアネモスが優勝しています。前走3勝クラス組は1勝・2着2回・3着1回でした。

波乱馬券の狙い方(まとめ)

マーメイドステークス組で6歳以上の8番人気・9番人気・10番人気・11番人気の馬から3連単1着固定の軸馬を選ぶと良い可能性があります。

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【クイーンステークス2021予想】本命馬情報

クイーンステークス
クイーンステークス

【⑤ドナアトラエンテ】全姉ジェンティルドンナ

父ディープインパクト。母ドナブリーニ。母の父Bertolini。
全姉にジェンティルドンナ、ドナウブルーがいる超良血馬です。デビューからすべて芝1800mを使われて11戦4勝・2着5回・3着1回、複勝率は91%の距離実績がある芝1800m巧者です。2走前の中山牝馬S(G3・中山芝1800m)9着の敗因は、年間を通じて最も時計の掛かるレベルの特殊な不良馬場だったことが影響しました。前走の福島牝馬ステークス(G3・新潟芝1800m)は前の週の雨の影響が残り、若干、時計は掛かっていました。中団の前目の6番手を追走、33秒7の脚で猛追しましたが、ハナ差交わせず2着に惜敗しました。左回りは3勝、直線が長いコースが合っており、クイーンステークスがある、直線が短い函館コースに対応できるかが鍵になりそうです。

【⑥マジックキャッスル】初の函館

父ディープインパクト。母ソーマジック。母の父シンボリクリスエス。
昨年の秋華賞(G1・京都芝2000m)は、牝馬3冠のデアリングタクトと0秒2差の2着に好走して世代トップクラスの実力があることを示しました。2020年の秋華賞(2着)から、2021年の愛知杯(1着)、阪神牝馬S(2着)、ヴィクトリアマイル(G1)と重賞4レース連続で複勝圏内に好走しています。3走前の愛知杯(G3)は、フルゲートの大外18番から11番手に控えて追走、勝負ところで外を回って上がっていき、ランブリングアレーをクビ差交わして優勝、重賞初制覇を飾りました。2走前の、阪神牝馬S(G2)は後方待機から、直線で32秒4の猛烈な末脚で追い込みましたが、クビ差の2着。前走のヴィクトリアマイル(G1)は、インコースを追走、直線でも内からじわじわ伸びて、2着のランブリングアレーにクビ差遅れて3着、G1で上位にきて、実力を示しました。今回は初の函館コースがポイントとなりますが、秋華賞(G1)は、内回りコース稍重の馬場で2着に入った実績から、クイーンステークスが開催される函館小回りの洋芝もこなせると思われます。

【⑧ウインマイティー】内回り得意

父ゴールドシップ。母アオバコリン。母の父カコイーシーズ。
デイジー賞(1勝クラス・中山芝1800m)、忘れな草賞(L・阪神芝2000m)の内回りコースを先行して抜け出す横綱相撲で勝利した実績があり、クイーンステークスが開催される函館小回りコースで機動力を発揮できそうです。また昨年のオークス(G1・東京芝2400m)ではデアリングタクトと0秒2差の3着に好走しており、潜在能力が高く、近2走の2桁着順からの巻き返しが期待されます。

【⑨テルツェット】ルメール騎手

父ディープインパクト。母ラッドルチェンド。母の父DanehillDancer。
村上特別(1勝クラス・新潟芝1600m)、国立特別(2勝クラス・東京芝1600m)、節分S(3勝クラス・東京芝1600m)、ダービー卿チャレンジ(G3・中山芝1600m)を4連勝した屈指のマイラー。前走のヴィクトリアマイル(G1・東京芝1600m)は、スタートの出遅れが大きく影響して巻き返せず見せ場なく14着に大敗しました。しかし、2走前にはダービー卿チャレンジ(G3・中山芝1600m)を勝っています。今回クイーンステークスは鞍上にルメール騎手を迎えることで、騎手指数があがり、ヴィクトリアマイル大敗からの巻き返しが期待されます。

【⑫シゲルピンクダイヤ】展開次第

父ダイワメジャー。母ムーンライトベイ。母の父HighChaparral。
シゲルピンクダイヤのこれまでの成績は17戦1勝・2着3回・3着3回の1勝馬ですが、チューリップ賞(G2)2着、桜花賞(G1)2着、秋華賞(G1)3着、ターコイズS(G3)3着、中日新聞杯(G3)2着と重賞での好走実績がある実力馬です。前走のヴィクトリアマイル(G1・東京芝1600m)は、2着馬のランブリングアレー、3着馬のマジックキャッスルから0秒1差の5着です。クイーンステークスで1番人気になりそうなマジックキャッスルと実力差は僅かで、展開次第では十分逆転も可能だと思われます。

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【クイーンステークス2021予想】穴馬情報

クイーンステークス
クイーンステークス

【①クラヴァシュドール】復調の兆し

父ハーツクライ。母パスオブドリームズ。母の父Giant’sCauseway。
阪神ジュベナイルF(G1)3着、サウジアラビアRC(G3)2着、チューリップ賞(G2)2着など重賞での好走実績があり、潜在能力の高さは出走メンバー中でも上位です。前走の米子S(L・阪神芝1600m)で3着に入線して復調の兆しがうかがえました。時計のかかる馬場への対応力も高く洋芝への適性に懸念はありません。

【②イカット】洋芝3勝

父ディープインパクト。母ロジャーズスー。母の父Forestry。
クイーンステークスと同じ舞台の前走のかもめ島特別(2勝クラス・函館芝1800m)を中団で折り合いながら追走、4コーナー手前から早めに仕掛けて35秒0の末脚で差し切って勝利しました。函館、札幌で3勝を挙げており、人気薄でもおさえておきたい洋芝巧者です。

【③フェアリーポルカ】重賞2勝

父ルーラーシップ。母フェアリーダンス。母の父アグネスタキオン。
中山牝馬ステークス(中山芝1800m)と福島牝馬ステークス(福島芝1800m)の重賞2勝の実力馬です。昨年の中山牝馬ステークスを時計のかかる不良馬場で優勝、今年の中山牝馬ステークスは年間を通じて最も時計の掛かる馬場で3着の実績から、パワータイプであることがわかります。函館の力の要る洋芝への適性は高いことが推測されます。ダートを2戦使われた後の変わり身には要注意です。

【⑩サトノセシル】逃げ切れる力ある

父Frankel。母Dupe。母の父Observatory。
近親にG1を4勝したトワイスオーヴァー、父がFrankelの超良血馬です。前走の洞爺湖特別(2勝クラス・函館芝1800m)は、逃げて直線で迫る各馬を振り切る好内容で、2着馬に1馬身半差をつけて、クイーンステークスと同じ舞台の2勝クラスを快勝しました。血統背景から開催が進んで時計が掛かる洋芝は合いそうです。有力馬は差しが多いことを考慮すれば、格上挑戦でもまんまと逃げ切れる可能性は十分にあると思われます。

【⑪シャムロックヒル】洋芝適性高い

父キズナ。母ララア。母の父Tapit。
格上挑戦だった前走のマーメイドS(G3・阪神芝2000m)は50キロの軽い斤量をいかして鮮やかに逃げて優勝を飾りました。今回のクイーンステークスは、5キロ斤量が増えて55キロの斤量にはなりますが、充実期を迎えた今なら好勝負は必至です。札幌芝2000mで2勝、阪神芝2000m内回りで1勝していることから、小回りと洋芝への適性が高いことが推測されます。

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【クイーンステークス2021予想】コース適性

クイーンステークス
クイーンステークス

【②イカット】洋芝巧者

父ディープインパクト。母ロジャーズスー。母の父Forestry。
かもめ島特別(2勝クラス・函館芝1800m)、3歳以上1勝クラス(札幌芝1800m)、3歳未勝利(函館芝1800m)の。函館、札幌の洋芝で3勝を挙げている洋芝巧者です。クイーンステークスと同じ舞台の、かもめ島特別を、前走快勝しており、コース適性は上位。人気薄での激走の可能性も十分にあります。

【⑤ドナアトラエンテ】右回り連対率66.7%

父ディープインパクト。母ドナブリーニ。母の父Bertolini。
これまでの11戦は全て芝1800mを使われ、11戦4勝・2着5回・3着1回、複勝率は91%の距離実績がある芝1800m巧者です。左回りコースは、8戦3勝・2着4回・3着1回で連対率は87.5%。右回りコースは1勝・2着1回連対率は66.7%です。ドナアトラエンテは左回りを中心に使われて左回り巧者のイメージがありますが、右回りコースでも連対率66.7%あり、クイーンステークスがある函館の右回りコースに懸念はないと思われます。

【⑥マジックキャッスル】函館未経験

父ディープインパクト。母ソーマジック。母の父シンボリクリスエス。
函館コースは未経験ですが、秋華賞(G1・京都芝2000m内回り・稍重)を2着しているので、函館洋芝1800m小回りにも、適応できる能力はあると思われます。クイーンステークス過去10年前走ヴィクトリアマイル組は3勝・2着4回・3着4回のデータから、ヴィクトリアマイル(G1)3着の実績は重視した方が良さそうです。

【⑧ウインマイティー】内回り適性高い

父ゴールドシップ。母アオバコリン。母の父カコイーシーズ。
函館コースは未経験ですが、デイジー賞(1勝クラス・中山芝1800m・内回りコース)、忘れな草賞(L・阪神芝2000m・内回りコース)のコーナーが4回ある内回りコースを勝利した実績があり、また忘れな草賞では稍重の時計のかかる馬場も克服しています。函館の洋芝小回りコースへの適性はまずまずだと思われます。

【⑪シャムロックヒル】小回り3勝

父キズナ。母ララア。母の父Tapit。
3歳未勝利(札幌芝2000m)、3歳以上1勝クラス(札幌芝2000m)、マーメイドS(G3・阪神芝2000m)のコーナーが4回ある内回り、コーナー部分が多い札幌で勝利していることから、クイーンステークスが開催される函館芝1800mでも上位に入線してくる可能性は十分にあると思われます。

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【クイーンステークス2021予想】血統情報

クイーンステークス
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【⑤ドナアトラエンテ】近親にロジャーバローズ

父ディープインパクト。母ドナブリーニ。母の父Bertolini。
・G1を7勝した名牝馬ジェンティルドンナ(桜花賞、オークス、秋華賞、ジャパンカップ連覇、ドバイシーマクラシック、有馬記念)、ドナウブルー(関屋記念、京都牝馬S)の全妹、近親にロジャーバローズ(日本ダービー)がいる超良血馬です。母ドナブリーニはチヴァリーパークS(英G1・芝6F)の優勝馬。芝1800mで11戦4勝・2着5回・3着1回、複勝率は91%の実績がある1800m巧者ですが。直線が長いコースで走るタイプなので函館の短い直線は若干の割引になります。

【⑥マジックキャッスル】小回り向き血統

父ディープインパクト。母ソーマジック。母の父シンボリクリスエス。
母方にフェアリーキングを持つディープインパクト産駒に、ハープスター(桜花賞)、ジュールポレール(ヴィクトリアマイル)、コントラチェック(フラワーカップ)、サトノガーネット(中日新聞杯)いて、ローカル小回りコースでの成績が良い血統背景。母ソーマジックのロベルト×フェアリーキングの影響で機動力とパワーに優れている血統です。クイーンステークス(函館1800m)は血統的にベストのコースです。

【⑨テルツェット】母キングマンボの全妹

父ディープインパクト。母ラッドルチェンド。母の父DanehillDancer。
母ラッドルチェンドは、リアルスティール(G1ドバイターフ)、ラヴズオンリーユー(G1・QE2世C、オークス)の半姉にあたる血統です。母の父DanehillDanceは、高速決着に強いDanzig系です。3代母モネヴァッシアはキングマンボの全妹で、マルセルブサック賞とモイグレアスタッドSのG1を2勝して欧州2歳女王の輝いたRumplestiltskinの母、ヨークシャーオークスを勝ったTapestryの母の母という超良血の牝系です。欧州牝系で時計のかかる馬場の洋芝で巻き返しが期待できる血統です。

【⑩サトノセシル】母方にNijinsky

父Frankel。母Dupe。母の父Observatory。
母Dupeは不出走でしたが、エクリプスS、ヨークインターナショナルS、英チャンピオンS(連覇)の英国G1を4勝したトワイスオーヴァーの全妹にあたる良血馬です。父Frankelの父は大種牡馬Galileo、14戦全勝(G1・10勝)の欧州最強マイラーでしたFrankel×Observatoryの組み合わせで母方にNijinskyを持つ血統構成は、プリンセスマーガレットS(英国G3・芝6F)を勝ったFairEvaの配合と似ていることから、芝への適性が高い欧州血統背景から、力の要る洋芝への適性が高い血統と言えます。

【⑫シゲルピンクダイヤ】無尽のパワー

父ダイワメジャー。母ムーンライトベイ。母の父HighChaparral。
シゲルピンクルビー(フィリーズレビュー)の半姉にあたる血統です。母の父の父がSadler’sWells、そこに無尽のパワーを伝えるダイワメジャーと配合されたことで、パワーが求められる函館の洋芝への適性が高められた血統で、展開次第ではクイーンステークスで1発激走の可能も十分にあると思われます。

回収率332%

【クイーンステークス2021枠順確定】

1-1 クラヴァシュドール(藤岡佑介)
2-2 イカット(横山武史)
3-3 フェアリーポルカ(三浦皇成)
4-4 ローザノワール(国分恭介)
5-5 ドナアトラエンテ(川田将雅)
5-6 マジックキャッスル(戸崎圭太)
6-7 マイエンフェルト(川又賢治)
6-8 ウインマイティー(M.デムーロ)
7-9 テルツェット(C.ルメール)
7-10 サトノセシル(大野拓弥)
8-11 シャムロックヒル(団野大成)
8-12 シゲルピンクダイヤ(和田竜二)

【クイーンステークス2021予想オッズ】

人気順馬名予想オッズ
1マジックキャッスル1.9
2ドナアトラエンテ5.3
3テルツェット5.6
4シゲルピンクダイヤ7.3
5ウインマイティー11.9
6フェアリーポルカ12.5
7シャムロックヒル22.1
8サトノセシル27.4
9クラヴァシュドール28.1
10イカット36.9
11マイエンフェルト135.3
12ローザノワール189.7
クイーンステークス2021予想オッズ