チューリップ賞

【チューリップ賞2022予想】コース解説(阪神競馬場芝1600m右外回りコース)

阪神芝1600m外回り
阪神芝1600m外回り

チューリップ賞は、阪神第1回開催8日目に実施されます。

阪神第1回開催はAコースを使用しています。

阪神競馬場芝Aコース(内柵を最内に設置)は、一周距離が2,089m、幅員が24~29m、直線距離が473.6m、高低差が2.4mです。

芝状態は向正面直線および正面直線に部分的な傷みが見られますが、その他の箇所については概ね良好な状態です。

スタート地点は向こう正面の中間からやや左寄りの平坦地点からのスタートです。

3コーナーにある内回りコースへの分岐の所で上り坂があり、残り600m地点から直線の半ばにかけて緩やかな下り勾配が設けられています。

そこからすぐにゴール前の高低差こそ1.8mながら、勾配は1.5%率の急坂が待ち構え、直線距離は473mです。

コーナーが2回で直線距離も十分あり、全般的にフェアで紛れが生じにくく、全馬が力を発揮しやすい舞台で、3歳馬にとってはタフで力を必要とするレースです。

チューリップ賞では平均から速めのペースで流れることが多く前傾ラップになり、上がりの時計がかかり、真の底力が問われるレースです。

改造工事後外回りコースになった06年以降は逃げ切るのは難しくなり、先行馬も残るのは容易ではありません。

前半に負荷がかかりやすいコースなので、チューリップ賞は、道中脚をためることができる差し馬が圧倒的に好成績で、勝ち馬の大半を占めています。

改造工事が竣工した2006年以降は基本的には枠順の有利・不利が少ないコースになり、あまり気にしなくてもいいと思われます。

基本的に直線でスピードを発揮できる速い末脚が使える馬が有利です。

チューリップ賞は、前半に体力を温存し、脚を溜めて後半の末脚勝負に持ち込める馬が中心になります。

ただしスローペースになれば逃げ・先行馬が有利となることもあります。

【チューリップ賞2022予想】データ分析と傾向

チューリップ賞
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チューリップ賞過去10年人気別成績

1番人気5勝・2着1回・3着2回・着回、複勝率80%。

2番人気1勝・2着1回・3着3回・着外5回、複勝率50%。

5番人気勝・2着0回・3着1回・着外8回、複勝率20%。

7番人気0勝・2着3回・3着1回・着外6回、複勝率40%。

1番人気複勝率80%。2番人気複勝率50%。

3・4番人気は連対率40.0%。

優勝馬11頭(昨年は1着同着)はすべて5番人気以内から出ています。

7番人気は複勝率40%と健闘しています。

チューリップ賞過去10年馬体重別の成績

458キロ以下の馬が3勝・2着6回・3着6回・着外69回、複勝率17%。

460キロから470キロ台の馬が6勝・2着1回・3着1回・着外24回、複勝率25%。

480キロ以上の馬が2勝・2着2回・3着3回・着外13回、複勝率35%。

480キロ以上の馬が複勝率が高い。

前走比マイナス体重が複勝率14%。

前走比増減なしやプラス体重は複勝率30%。

チューリップ賞過去10年種牡馬別の成績

ディープインパクト産駒が3勝・2着2回・3着4回・着外22回、複勝率%。

サンデーサイレンス系で8勝で

2着馬はすべてサンデーサイレンス系の馬が占めています。

チューリップ賞では、サンデーサイレンス系が中心になります。

チューリップ賞過去10年前走別の成績

前走阪神JF組が8勝・2着2回・3着6回・着外10回、複勝率%61。

前走阪神JF1着・2着馬は6勝・2着0回・3着5回・着外2回、複勝率84%。

前走阪神JFを除いたオープン・重賞組が2勝・2着4回・3着2回・着外43回、8複勝率18%。

前走1勝クラス組が1勝・2着1回・3着2回・着外33回、複勝率10%。

前走新馬・未勝利戦組が0勝・2着2回・3着0回・着外17回、複勝率%10%。

チューリップ賞では、前走阪神JF組が圧倒的な強さで馬券に絡んでいます。

【チューリップ賞2022予想】本命馬情報

チューリップ賞
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【サークルオブライフ】3連勝中

父エピファネイア。母シーブリーズライフ。母の父アドマイヤジャパン。

2歳未勝利(中山芝1600m)を最後方15番手から追い込み35秒4のメンバー中最速上がりの末脚で抜け出し、2馬身半差をつけて快勝。

前々走のアルテミスS(G3・東京芝1600m)は、中団後ろ目の7番手追走から33秒5のメンバー中最速上がりの末脚で差しきって勝利、デビュー3戦目で重賞初制覇した実力馬です。

阪神ジュベナイルフィリーズ(G1・阪神芝1600m)は、中団後ろ目の11番手を追走。馬群の外から上がっていき、直線でも外から伸びて33秒9の末脚で抜け出して優勝、芝1600mで3連勝になります。

チューリップ賞過去10年、前走阪神JF1着・2着馬は6勝・2着0回・3着5回・着外2回、複勝率84%と信頼度が高い傾向があります。

【ナミュール】前走負けて強し

父ハービンジャー。母サンブルエミューズ。母の父ダイワメジャー。

2歳新馬(中京芝1600m)は、出遅れましたが、スッと2番手まで進み、直線で先頭に立つと2着馬との差を2馬身に広げて快勝。

赤松賞(1勝クラス・東京芝1600m)も出遅れ、中団5番手を追走、直線は外から上がっていき1馬身半差をつけて勝利してデビュー2連勝した潜在能力が高い馬です。

阪神ジュベナイルフィリーズ(G1・阪神芝1600m)は、不利な外枠17番からスタートで大きく遅れました。直線でも内を突いて上がってき、馬場の荒れたところを通ることになり、伸び切れず4着でしたが、外枠からのスタート遅れが大きな敗因です。

荒れた内を通りながら33秒6のメンバー中最速上がりの末脚で4着まで追い上げ負けて強しの競馬だったので、チューリップ賞で巻き返してくる可能性は十分にあると思われます。

【ウォーターナビレラ】実力は本物

父シルバーステート。母シャイニングサヤカ。母の父キングヘイロー。

2歳新馬(札幌芝1500m)、サフラン賞(1勝クラス・中山芝1600m)、ファンタジーS(G3・阪神芝1400m)を無傷の3連勝で制覇した潜在能力が高い馬です。

2歳新馬は逃げて34秒8の末脚でまとめ、サフラン賞は2番手先行から33秒6のメンバー中最速上がりの末脚で抜け出し勝利。

ファンタジーSは2番手先行から34秒7の末脚で差し切って勝利。

阪神ジュベナイルフィリーズ(G1・阪神芝1600m)は、前の2頭から離れた3番手を先行、モマれることなく直線へ進出して抜け出したましが、交わされて3着。

差し馬に有利な前半から緩みのないペースで先行して8着以内に入ったのはウォーターナビレラだけ。

逃げ・先行総崩れの展開で3着に粘った実力は本物です。

【ステルナティーア】馬体回復鍵

父ロードカナロア。母ラルケット。母の父ファルブラヴ。

2歳新馬(新潟芝1600m)は、中団8番手を追走、直線は余力十分で外を回って上がっていき、32秒7のメンバー中最速上がりの豪脚で3馬身差をつける圧勝。

サウジアラビアRC(G3・東京芝1600m)は少数7頭立ての3番手を追走、直線33秒4の末脚で伸びていましたが2着、仕掛けるタイミングが少し遅かったことが着差に影響したと思われます。

阪神ジュベナイルフィリーズ(G1・阪神芝1600m)は、中団の前目で追走していましたが、馬郡を嫌がりポジションを下げ、直線でも伸びを欠き7着に敗れました。

全兄に2018年のマイルチャンピオンシップを優勝ステルヴィオがいる、マイル適性が高い血統。使い減りする体質で馬体の回復が鍵になります。

【ルージュスティリア】距離短縮で切れ増す

父ディープインパクト。母ドライヴンスノー。母の父Storm Cat。

新馬戦(新潟芝1800m)は中団で控えて脚をため、直線は余力十分で外を回って上がって直線でも外から伸びて32秒7の末脚で抜け出して快勝、大物感を感じさせる強い勝ち方でした。

ディープインパクト×Storm Catは、キズナ、エイシンヒカリ、リアルスティール、ラヴズオンリーユー、ラキシス、サトノアラジンなどのG1馬がでている黄金配合です。

母母父がSadler’s Wells、パワーとスタミナを伝えていますので阪神の急坂に向いている血統です。

距離短縮で末脚の切れが増してくることが推測されます。

【チューリップ賞2022予想】穴馬情報

チューリップ賞
チューリップ賞

【ラリュエル】馬体重回復が鍵

父ディープインパクト。母カウアイレーン。母の父キングカメハメハ。

2歳新馬(阪神芝1800m)は1枠1番から先行馬を見ながら4番手で追走、流れに乗って進み、直線で内から上がっていき34秒4のメンバー中最速上がりの末脚で抜け出して勝利しました。

京都新聞杯(G2)を勝ったステイフーリッシュの半妹で潜在能力の高さを見せました。

クイーンC(G3・東京芝1600m)は、10キロ馬体重が減り本調子ではなく4着に敗退しました。

チューリップ賞で馬体重が戻っていれば、巻き返しの可能性は十分にあると思われます。

420キロ台の小柄な馬なのでこれ以上馬体重減は厳しくなります。

【アンジェリーナ】3馬身半差で圧勝

父レッドスパーダ。母チラリ。母の父チチカステナンゴ。

これまでの戦績は7戦1勝・2着1回・3着3回。前走3歳未勝利(中京芝1600m)は、好発から5番手に控えて追走。

直線で外へ出され追われてからの反応が抜群で34秒7のメンバー中最速上がりタイの末脚で抜け出すと3馬身半の差をつけて勝利しました。

初勝利まで7戦を要しましたが、1戦毎に心肺機能が強化され、着実に実力をつけてきています。

前走の強い勝ち方からすれば、チューリップ賞でも十分通用することが推測されます。

【サウンドビバーチェ】今の阪神の馬場合う

父ドゥラメンテ。母スクービドゥー。母の父Johan Cruyff。

デビューから1戦ごとに456キロから474キロまでに馬体重が増えて、確実に成長しています。

前走の菜の花賞(1勝クラス・中山芝1600m)は、1枠1番から3番手の好位で先行。直線は34秒7のしぶとい末脚で前の馬を交わして、1馬身半差をつけて快勝しました。

パワータイプではないので速い時計が出やすい今の阪神の馬場状態は向いています。

【スプリットザシー】馬体重増必須

父ディープインパクト。母ランドオーバーシー。母の父Bellamy Road。

2歳新馬(阪神芝1600m)は、中団の7番手を折り合って追走、直線はやや外を回って上がっていき先に抜け出したメルシーを交わして1着。

392キロの小柄な馬体は仕上がりも早く、新馬戦で強い競馬を実践して圧勝しました。

その後朝日杯FS(G1)10着、フェアリーS(G3)16着と連敗。388キロまで馬体重が減っていて実力を全く出せていませんでした。

馬体重が400キロ台まで増えていれば上位進出も可能かと思われます。

しかし、これ以上馬体が減っていれば見送りです。

【シークルーズ】2勝は左回り

父モーリス。母ベストクルーズ。母の父ロフネ。

2歳新馬(東京芝1600m)は、緩やかなペースを2番手で先行、直線で抜け出し1馬身の差をつけて勝利しました。

阪神JF(G1)は12着に敗れましたが、前走の1勝クラス・春菜賞(東京芝1400m)は12番手で折り合って追走、直線は外へ出されて33秒7のメンバー中最速上がりの末脚で追い込み勝利して実力を示しました。

ここまでの2勝は左回りの東京で挙げているので、チューリップ賞の右回りへ対応できるかがポイントになります。

【チューリップ賞2022枠順確定】

1-1 ピンハイ(高倉稜)
2-2 ジャマン(松山弘平)
2-3 サークルオブライフ(M.デムーロ)
3-4 アンジェリーナ(横山典弘)
3-5 スプリットザシー(団野大成)
4-6 ナミュール(横山武史)
4-7 ルピナスリード(池添謙一)
5-8 サウンドビバーチェ(石橋脩)
5-9 ウォーターナビレラ(武豊)
6-10 ラリュエル(川田将雅)
6-11 ルージュスティリア(岩田望来)
7-12 シークルーズ(三浦皇成)
7-13 ツッチーフェイス(小沢大仁)
8-14 ステルナティーア(福永祐一)
8-15 オーソレミオ(横山和生)

【チューリップ賞2022予想オッズ】

人気馬名予想オッズ
1サークルオブライフ1.8
2ナミュール2.7
3ウォーターナビレラ4.5
4ステルナティーア14.3
5ルージュスティリア19.5
6アンジェリーナ56
7ラリュエル65.8
8サウンドビバーチェ95.5
9ルピナスリード136.9
10オーソレミオ153.3
11ジャマン153.3
12シークルーズ201.1
13スプリットザシー209.3
15ツッチーフェイス281.9
チューリップ賞2022予想オッズ