【スプリングステークス2022予想】コース解説
スプリングステークスは、第2回中山7日目芝Aコースで開催されます。
3コーナー、4コーナーから正面直線にかけて、コース内側に傷みがあります。中山競馬場芝内回り芝Aコースの1周距離は1,667.1m、幅員は20~32m、直線距離は310m、高低差は5.3mです。
内回りコースの1周距離は札幌競馬場の約1640mと大差はなく、直線距離310mは小倉競馬場の直線293mとあまり変わりません。
ローカルの小回りコースに似たコース設定になっています。
ローカル競馬場との大きな違いは、コース全体の高低差が5,3mとJRA全10競馬場で最も厳しいコース設定です。
2階建ての建物に相当するこの高低差は、JRA全競馬場の中でも最大です。
直線の残り180mから残り70m地点にかけての上り坂の高低差は2,2m、最大勾配は2,24%と馬力が求められる急勾配になっています。
スタンド前坂下からのスタートで、ゲートオープン後、すぐに急坂が待ち構えています。
最初の1コーナーまでの距離は約200mと短く、1~2コーナーの中間までは上り坂です。
急坂を上りながらゆっくり進む為に、スローに近いミドルペースになる傾向にあります。
その後は内回りコースに入り、向正面の直線は平坦です。3~4コーナーあたりから、各馬が一斉に仕掛けだすのでペースが速くなっていきます。
4つのコーナーがあり外を回ると距離ロスが大きくなり、距離ロスなく走れる内枠は断然に有利になります。
中山競馬場芝1800m内回りコースは、特殊なコース形態であることから、コース適性の高い馬が狙って出走するレースです。
先行力、4つのコースでの機動力、器用さと、2度の急坂を走る抜くパワーが重視されるコースです。
特に時計のかかる馬場の場合はダート中距離馬のような、パワー型の人気薄の逃げ馬は要注意です。
【スプリングステークス2022予想】データ分析と傾向
スプリングステークス10年人気別成績
1番人気は、2勝・2着5回・3着2回・着外1回、複勝率90%。
2番人気は、0勝・2着1回・3着2回・着外7回、複勝率30%。
3番人気は、3勝・2着2回・3着0回・着外5回、複勝率50%。
7番人気以内は、9勝・2着10回・3着8回・着外43回、複勝率38%。
1番人気は勝ち切れていませんが、90%と高い複勝率です。
3番人気が最多の3勝。
7番人気以内が3着以内馬30頭中27頭を占めています。
スプリングステークス10年馬体重別成績
480キロ未満は、4勝・2着1回・3着4回・着外58回、複勝率13%。
480キロ以上は、6勝・2着9回・3着6回・着外45回、複勝率31%。
前走比ではマイナス体重は、4勝・2着4回・3着5回・着外64回、複勝率16%。
前走比ではプラス体重は、6勝・2着6回・3着5回・着外39回、複勝率30%。
狙いは480キロ以上の大型馬で前走比ではプラス体重の馬。
スプリングステークス10年本競走での3コーナー通過順位
3番手以内だった馬は、、1勝・2着2回・3着0回・着外29回、複勝率9%。
4~8番手だった馬は、、8勝・2着7回・3着7回・着外33回、複勝率40%。
9番手以下だった馬は、1勝・2着1回・3着3回・着外41回、複勝率10%。
3コーナー通過順位が4~8番手だった馬の複勝率が40.0%と非常に高い傾向があります。
スプリングステークス10年前走クラス別成績
前走G1組は、2勝・2着3回・3着1回・着外6回、勝率%、連対率%、複勝率50%。
前走G1以外のオープン・重賞組は、2勝・2着3回・3着5回・着外44回、複勝率18%。
前走1勝クラス組は、6勝・2着4回・3着3回・着外39回、勝率%、連対率%、複勝率25%。
前走新馬・未勝利戦組は、0勝・2着0回・3着1回・着外11回、勝率%、連対率%、複勝率8%。
前走G1組は複勝率50%。
前走1勝クラス組の複勝率が25%と高いことに注目。
【3連単6点勝負メルマガのご案内です】☞【こちらからどうぞ】
有料予想の実際の配信のサンプルページへ
3連単6点勝負の考え方です⇒【予想理論:3連単6点勝負】
(2010年09月28日に書いた記事です)
【スプリングステークス2022予想】本命馬情報
【アサヒ】大型馬のパワーが活きる
父カレンブラックヒル。母ライクザウインド。母の父デインヒル。
母の母ウインドインハーヘアはディープインパクトなどの母で、子孫にもレイデオロなど多くの活躍馬をだしている優秀な牝系です。
3走前の2歳未勝利(東京芝1800m)は、スタートが遅れて後方7番手からの競馬、直線は外へ出されて上がっていき33秒9のメンバー中最速上がりの強烈な末脚で抜け出し道悪に対応して初勝利をあげました。
前々走の東京スポーツ杯2歳S(G2・東京芝1800m)は、2歳未勝利(東京芝1800m)とは一転してかなり速い時計の出る高速馬場、道中は6番手の中団に控え、直線は33秒5の末脚で2着に入線しました。
前走の共同通信杯(G3・東京芝1800m)は、スタートで遅れて、道中は後方11番手を追走。直線はインを突いて追い上げて行きましたが、前半スローペースになったためスタートの遅れが響いて5着でした。
スプリングステークスは、2014年1着ロサギガンティア(528kg)、2着アジアエクスプレス(528kg)。
2015年1着キタサンブラック(504kg)、2着リアルスティール(506kg)と、いずれも馬体重500kgオーバーの馬がワンツーフィニッシュを決めています。
2020年は1着ガロアクリーク(496kg)、2着ヴェルトライゼンデ(490kg)、3着サクセッション(510kg)と、490kg以上の馬が3着以内を独占しています。
前走510kgだった馬格のあるアサヒも好走する条件にあてはまります。
【アライバル】勝ち負け必至
父ハービンジャー。母クルミナル。母の父ディープインパクト。
デビュー戦の2歳新馬(東京芝1600m)は5番手の好位を追走、直線は外から上がっていき33秒7の鋭い末脚で前の馬を交わして抜け出し勝利、時計のかかる馬場も苦にしませんでした。
前々走の新潟2歳S(G3・新潟芝1600m)は中団で折り合って追走、直線は外から進出して33秒0の鋭い末脚で2着に入線しました。
勝利したセリフォスは、次走でデイリー杯2歳S(G2)優勝、朝日FS(G1)2着に入ったことは、互角の走りをしたアライバルの資質が高いこと示しています。
前走の京成杯(G3・中山芝2000m)は、1コーナーで不利を受けて中団を追走。
勝負所で前が詰まってしまい、直線外を回って上がっていきましたが、実力を出し切れず悔しい4着でした。
父ハービンジャーで小回り適性は高い血統、前走のような不利をうけないなら勝ち負けは必至の潜在能力が高い馬です。
【ドーブネ】馬主ウマ娘の創始者
父ディープインパクト。母プレミアステップス。母の父Footstepsinthesand。
2021年の千葉サラブレッドセールで、5億1,711万円の超高額で落札されたディープインパクト産駒です。
ウマ娘の創始者藤田晋氏がオーナーです。
2歳新馬(札幌芝1500m)は、12頭立ての9番手を追走、3コーナー手前から早めに仕掛けていき、34秒7のメンバー中最速上がりの末脚で2着馬に2馬身の差をつけ、余力を十分に残して快勝しました。
ききょうS(OP・中京芝1400m))は、最内枠から押し出される形でハナに立ち、直線でも差を広げて余力を残しての快勝でした。
前走の朝日杯FS(G1・阪神芝1600m)は、12番手の後方から追い込みました。
時計の掛かる馬場で本来の末脚を発揮できずに7着に敗れましたが、まだ底を見せたわけではありません。
今回スプリングステークスの相手関係なら通用する可能性が十分あると思われます。
ただ跳びがすごく大きい馬なのでスピードに乗るのに時間がかかり、早めに仕掛けることが求められそうです。
【アルナシーム】32秒9の強烈な末脚
父モーリス。母ジュベルアリ。母の父ディープインパクト。
デビュー戦の2歳新馬(函館芝1800m)は、後方11番手から上がり3F35秒4のメンバー中最速上がりの末脚で後続に2馬身差をつけ、余力を十分残して勝利しました。
大物感あふれる走りは将来が期待されます。
東京スポーツ杯2歳S(G2)は、馬体重が20キロ増えていたのは放牧による単純な成長分ではありますが、やや太目が残っていた印象。
レースでも4コーナーで先頭にたちましたが直線で失速して6着に敗退しました。
前々走の朝日杯FS(G1・阪神芝1600m)は、内目の枠から出遅れて後方からの競馬になりましたが、外には出さず内を突いて上がって行きしぶとく伸びて格上挑戦で4着に粘りました。
前走のつばき賞(1勝クラス・阪神芝1800m)は、控えて後方を追走。後半上がっていき、直線は32秒9の強烈な末脚で上がって行きましたが2着でした。
前走のように脚をためての末脚勝負に持ち込めれば上位進出も可能だと思われます。
【ソリタリオ】先行力と自在性
父モーリス。母サブトゥエンティ。母の父キングカメハメハ。
昨年10月の2歳未勝利(新潟芝1600m)は、2番手先行から、直線34秒3の末脚で抜け出し後続に2馬身半差をつけ、余力を十分残して勝利しました。
前々走の、こうやまき賞(1勝クラス・中京芝1600m)は、中団の5番手追走から早めに上がっていきました。
迫ってきたウナギノボリをクビ差しのいで接戦で勝利して、抜かせない勝負根性を見せました。
前走のシンザン記念(G3・中京芝1600m)は、中団の内目を追走から直線外へ出されて、勝ち馬マテンロウオリオンとタイム差なしの2着まで迫って実力を示しました。
先行力と自在性のある馬なので中山内回りが合いそうです。
【スプリングステークス2022予想】穴馬情報
【サトノヘリオス】2戦連続レコード
父エピファネイア。母エアマグダラ。母の父サンデーサイレンス。
デビュー戦の2歳新馬は(新潟芝1800m)は、スタートで大きく出遅れてしまい4着に敗退しました。
2歳未勝利(中京芝2000m)は、好スタートから3番手で先行、直線では34秒3のメンバー中最速上がりの末脚で内を突いて抜け出し、高速馬場に対応してレコードタイムで勝利しました。
前々走のエリカ賞(1勝クラス・阪神芝2000m)は中団の6番手を追走、4コーナー手前から上がっていき、直線は35秒2のメンバー中最速上がりの末脚で抜け出して1着、高速馬場に対応して1分59秒7の2歳コースレコードで勝利したことは、実力がついてきたことを十分に示しています。
ホープフルS(G1・中山芝2000m)はスタートが遅く中団追走から勝負所の4コーナーで外を回って上がって行きましたが、追い上げていくのに脚を使ったために伸びを欠いて13着でした。
しかし2戦連続のレコード勝ちは、潜在能力が非常に高いことを十分に示しており、スプリングステークスでの巻き返しが期待されます。
【ビーアストニッシド】内回り向き
父アメリカンペイトリオット。母マオリオ。母の父ネオユニヴァース。
デビュー戦の2歳新馬(中京芝1600m)は、内から逃げたウインフェリーチェをマークして2番手で先行、直線は外目から抜け出して先頭に立ちましたが交わされ3着。
2歳未勝利(阪神芝1600m)は2番手で先行、直線で前走負けたソングフォーユーを交わして抜け出し1着。
京都2歳S(G3・阪神芝2000m)は距離延長でも積極的に先頭へ、直線ではジャスティンロックに交わされましたが、0秒1差の2着に粘り勝負根性を見せました。
前々走のシンザン記念(G3・中京芝1600m)は5番手を追走していましたが、勝負所の3・4コーナーで順位を下げてしまい、直線でいい脚を使いましたが4着までが精一杯でした。
前走の共同通信杯(G3・東京芝1800m)は、これまでとは一転して逃げました。
スローからの決め手勝負になりましたが、長く良い脚を使い3着に粘りました。
どちらかと言えば急坂のある内回り向きの脚質なのでスプリングステークスで高いポテンシャルを発揮してくることが推測されます。
【オウケンボルト】中山4戦
父フェノーメノ。母オウケンサクラブ。母の父オウケンブルースリ。
デビュー戦から5戦中4戦中山コースで走っています。
中山コースは4戦1勝・2着1回・3着1回・着外1回、勝率25%、連対率50%、複勝率75%。
スタートが上手く、先行力、4つのコーナーを器用な脚で内ラチを立ち回れる自在性があります。
重賞初挑戦になりますが、中山コース適性の高さからスプリングステークスで勝ち負けは十分可能だと思われます。
【ディオ】32秒9の末脚
父リオンディーズ。母エターナルブーケ。母の父マンハッタンカフェ。
前走の3歳未勝利(阪神芝1600m)は、3番手の好位を追走。
インコースを器用な脚で立ち回り、直線でも内から上がっていき32秒9の強烈な末脚で抜け出して勝利しました。
うまく立ち回って自在性が高いことを示しました。
小雨の馬場で32秒9の末脚が使えたことは、潜在能力が非常に高い馬であることが推測されます。
前走で見せた強烈な末脚が使えればスプリングステークスで馬券にからんでくる可能性はあると思われます。
【エンギダルマ】レースセンス高い
父ルーラーシップ。母アユサン。母の父キングカメハメハ。
前走の3歳未勝利(中山芝2000m)は、先行馬を見な4番手の好位を追走。
勝負所では抜群の手応えで上がっていき、前の馬を交わして勝利しました。
中山芝2000mは2戦1勝・3着1回です。
適性が高い中山1800m(スプリングステークス)開催の重賞なら好勝負は必至です。
【3連単6点勝負メルマガのご案内です】☞【こちらからどうぞ】
有料予想の実際の配信のサンプルページへ
3連単6点勝負の考え方です⇒【予想理論:3連単6点勝負】
(2010年09月28日に書いた記事です)
【スプリングステークス2022枠順確定】
2022年3月18日に公開予定です。
【スプリングステークス2022予想オッズ】
人気 | 馬名 | 予想オッズ |
1 | アサヒ | 2.8 |
2 | アライバル | 3.6 |
3 | アルナシーム | 5.4 |
4 | ソリタリオ | 5.8 |
5 | ドーブネ | 8.4 |
6 | サトノヘリオス | 13.5 |
7 | ビーアストニッシド | 14.9 |
8 | オウケンボルト | 28 |
9 | リューベック | 51 |
10 | ディオ | 64.6 |
11 | エンギダルマ | 78.2 |
12 | グランドライン | 81.3 |
13 | トーセンヴァンノ | 193.5 |
14 | ニシノスーベニア | 217.3 |
15 | サノラキ | 221.2 |