阪急杯

【阪急杯2022予想】コース解説(阪神芝1400m内)

阪神芝1400m
阪神芝1400m

第1回阪神競馬4日目が終了した時点で、向正面直線および正面直線に部分的な傷みが見られますが、その他の箇所については概ね良好な状態です。

阪神競馬場芝内回りAコースの1周距離は1,689m、幅員は24~29m、直線距離は356.5m、高低差は1.9mです。

2コーナー奥のポケット地点からのスタートで、内回りコースを使用します。

3コーナーの下りに入るまでの直線距離は芝1200mをそのまま延長した443mと長く下り坂で逃げ馬に息が入りやすく有利になりますが、追い込み馬には厳しいコース形態です。

スタート直後は各馬押して出て行くため、先行争いは激しくなります。残り800m地点から、直線の半ばにかけて緩やかな下り勾配になっています。

残り約190m地点から高低差1.8m、勾配は1.5%で数字以上の急坂で逃げ、先行馬が坂で失速することも少なくはありません。

直線の急坂で負荷がかかりスピード能力に加えてタフさも要求されます。

内回りコースの直線は356mで外回りコースより117mも短くなっています。

後方一気は難しく、ある程度の先行力と直線で一瞬の切れる末脚は有効になります。

阪神芝1400mは阪神芝1200mと同じく前半が速くなりやすく、直線の坂で負荷がかかり、コース形態も独特なので、阪神芝1400m巧者が繰り返し好走する傾向があり、過去に阪神競馬場芝1400mで3着以内に入ったことがあるが、阪急杯で人気薄になっている馬は注意が必要です。

【阪急杯2022予想データ分析と傾向】

阪急杯
阪急杯

阪急杯過去過去10年の人気別成績

阪急杯過去過去10年の人気別成績

1番人気は、3勝・2着2回・3着1回・着外4回、複勝率60%

2番人気は、2勝・2着2回・3着2回・着外4回、複勝率60%

3番人気は、0勝・2着1回・3着0回・着外9回、複勝率10%

4番人気は、1勝・2着4回・3着1回・着外4回、複勝率60%

5番人気は、0勝・2着0回・3着2回・着外8回、複勝率20%

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勝率は1番人気が30%で最も高い

連対率は4番人気が50%で最も高い

1~5番人気が6勝に対し

6~11番人気が4勝で6~11番人気の馬の激走に注意です。

阪急杯過去10年脚質別成績

逃げは、4勝・2着0回・3着0回・着外6回、複勝率40%

先行は、1勝・2着3回・3着1回・着外31回、複勝率13%

中団は、3勝・2着6回・3着3回・着外54回、複勝率18%

後方は、2勝・2着1回・3着3回・着外44回、複勝率12%

逃げが4勝、単勝・複勝の回収率も100%を超えています。

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中団3勝、後方2勝で先行馬よりも好成績です。

阪急杯は人気薄のノーマークの逃げ馬に注意です。

阪急杯過去10年前走着順別成績

前走1着は、2勝・2着1回・3着1回・着外20回、複勝率16%。

前走2着は、0勝・2着1回・3着1回・着外5回、複勝率28%。

前走3着は、1勝・2着0回・3着0回・着外9回、複勝率30%。

前走4着は、1勝・2着4回・3着0回・着外8回、複勝率38%。

前走5着は、0勝・2着1回・3着2回・着外8回、複勝率27%。

前走6~9着は、3勝・2着1回・3着4回・着外33回、複勝率19%。

前走前走10着以下は、3勝・2着2回・3着2回・着外52回、複勝率11%。

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前走1着の馬は2勝で成績不振

前走6~9着の馬は3勝

前走前走10着以下の馬は3勝で

前走6着以下の馬が6勝で、前走大敗しての人気薄の馬の激走ある傾向があります。

阪急杯出走予定馬の阪神芝1400mの持ち時計

コースレコード
1分19秒2
2021/02/28
阪急杯
レシステンシア

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第1位
ミッキーブリランテ
1分19秒5

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第2位
ザイツィンガー
1分20秒0

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第3位
クリノガウディー
1分20秒1

――――――――――――――
第4位
ダイアトニック
1分20秒3

――――――――――――――
第5位
リレーションシップ
1分20秒4

――――――――――――――
第6位
グレイイングリーン
1分20秒5

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第7位
タイセイビジョン
1分20秒7

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第8位
サンライズオネスト
1分20秒9

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第9位
マリーナ
1分21秒5

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第10位
エイティーンガール
1分22秒6

【阪急杯2022予想】本命馬情報

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【グレイイングリーン】阪神芝1400m巧者

父ディープインパクト。母リトルゲルダ。母の父Closing Argument。

阪神芝1400mは4戦2勝・2着0回・3着2回で複勝率は100%。

阪神コースは5戦2勝・2着0回・3着2回で複勝率は80%。

芝1400mは7戦4勝・2着1回・3着2回で複勝率は100%。

右回りは5戦2勝・2着0回・3着2回で複勝率は80%です。

阪神芝1400はコース形態が独特なので、阪神芝1400m巧者が繰り返し好走する傾向があります。

阪神芝1400m複勝率100%、芝1400m複勝率は100%の文句なしの実績があり阪急杯では中心になりそうです。

【クリノガウディー】右回り鍵

父スクリーンヒーロー。母クリノビリオネア。母の父ディアブロ。

2020年の高松宮記念(G1)で1位入線4位降着した幻のG1馬です。

以降は8連敗して低迷していましたが、昨年のダート名鉄杯(OP)を使われ一変して良化、鞍馬S(OP・中京芝1200m)、安土城S(L・中京芝1200m)を2連勝しました。

セントウルS(G2)では好位から末脚を伸ばして3着に健闘。

昨年挙げた2勝は左回りの中京コース、今回は阪急杯(阪神芝1400m)右回りコースへの適性が鍵になりそうですが、2歳時に朝日杯FS(阪神芝1600m)で2着に入った実績がありこなせるはずです。

【タイセイビジョン】後方一気

父タートルボウル。母ソムニア。母の父スペシャルウィーク

阪神芝1400mは2戦1勝・2着0回・3着0回で複勝率は50%。

阪神コースは4戦2勝・2着0回・3着0回で複勝率は50%。

芝1400mは6戦2勝・2着2回・3着0回で複勝率は67%。

右回りは4戦2勝・2着0回・3着0回で複勝率は50%です。

スプリンターズS(G1)はスタートで受けた不利が大きく12着に大敗しましたが、33秒2のメンバー中最速上がりの末脚を使い力は示せました。

後方一気の末脚タイプなので直線が短い阪神芝1200mは差して届かずになる可能性があり、阪急杯では馬券的には若干の割引が必要かもしれません。

【ダイアトニック】復活の印象

父ロードカナロア。母トゥハーモニー。母の父サンデーサイレンス。

一昨年の函館スプリントステークス(G3・函館芝1200m)は 2番手で先行、直線に入っても余力があり、抜け出してからは後続に並ばせず勝利して重賞2勝目を挙げ、58キロの斤量も全く問題なくクリアして、力の違いを見せつけた一戦でした。

一昨年のスプリンターズS(13着)後に右後脚の骨折が判明して長期離脱を余儀なくされましたが、復帰2戦目の前走の京都金杯(G3・中京芝1600m)では勝ち馬ザダルから0秒1差の4着の好走、やや復活してきた印象を受けました。

重賞2勝、高松宮記念3着に入った実力馬で、阪急杯でも実力は上位です。

【エイティーンガール】一瞬の末脚

父ヨハネスブルグ。母センターグランタス。母の父アグネスタキオン。

一昨年のキーンランドカップは、フルゲート16頭立ての外枠14番から後方の15番手で控えて追走。

3コーナー手前から仕掛けると抜群の手応えで外を回って上がっていき、直線ではメンバー中最速上がり34秒7の末脚を使って、前にいたライトオンキューを交わして優勝。

4コーナー12番手の後方から強烈な末脚を使い直線一気で重賞初制覇を達成しました。

前走京阪杯(G3・阪神芝1200m)は1枠2番の内枠からスタートで遅れ、最後方を追走から外に出されて上がっていき、直線、33秒5のメンバー中最速上がりの末脚で差し切って勝利しました。

一瞬の末脚は短い直線でも高いパフォーマンスを発揮してきます。

【阪急杯2022予想】穴馬情報

阪急杯
阪急杯

【モントライゼ】先行力とスピード

ダイワメジャー。母ムーングロウ。母の父Nayef。

3歳時に、小倉2歳S(G3・小倉芝1200m)を2着、京王杯2歳S(G2・東京芝1400m)を2番手先行から抜け出して優勝しました。

デビュー4戦目で重賞を勝った資質馬です。前々走の葵S(G・中京芝1200m)はスタートで不利があり後方からの競馬になり、実力を出せないままの敗戦になりました。

先行してからスピードを持続できる能力が高く、内回りで直線が短い阪神芝1400m内回りコースで高いポテンシャルを発揮してくることが推測されます。

【ミッキーブリランテ】一瞬の瞬発力

父ディープブリランテ。母エピックラヴ。母の父Dansili。

昨年の函館スプリントS(G3・札幌芝1200m)を4コーナー9番手から34秒9の末脚で3着に追い込んでいるように、短い直線で一瞬の瞬発力を発揮できるタイプです。

直線が短い阪神芝1400m内回りコースで開催される阪急杯なら、高いポテンシャルを発揮してくることが推測されます。

着穴要注意です。

【サンライズオネスト】阪神3勝

父ダイワメジャー。母サイモンドルチェ。母の父ジャングルポケット。

阪神芝1400mは1戦1勝・2着0回・3着0回で複勝率は100%。阪神コースは6戦3勝・2着0回・3着0回で複勝率は50%。

芝1400mは3戦1勝・2着0回・3着1回で複勝率は67%。右回りは10戦5勝・2着1回・3着0回で複勝率は60%です。

阪神コースで3勝と阪神コースを得意にしています。

前走カーバンクルS(OP・中山芝1200m)は、中団の前目から直線は外へ出され前の馬を交わして1着。

オープン初勝利した勢いで重賞初制覇を目指します。

【トゥラヴェスーラ】32秒5の強烈な末脚

父ドリームジャーニー。母ジャジャマーチャン。母の父アドマイヤコジーン。

昨年の高松宮記念(G1・中京1200m)は16番人気でしたが、4コーナー12番手から34秒4の強烈な末脚で優勝馬ダノンスマッシュから0秒2差の4着に入線、時計が掛かかる馬場にも対応して実力がついてきたことを十分に示しました。

前走の京王杯スプリングC(G2・東京芝1400m)は、道中は控えて中団を追走。

馬群の中から、直線では外へ出されて伸び32秒5のメンバー中最速上がりの末脚で追い込み2着。

32秒5の強烈な末脚を発揮、馬がここにきて本格化、阪急杯でも人気になりそうになく、近2走の走りから阪急杯で勝ち負けできる実力馬です。

1発激走の可能性も十分にあると思われます。

【ヴィジュネル】芝1400m距離適性高い

父マクフィ。母コードネーム。母の父サンデーサイレンス。

芝1400mは6戦2勝・2着2回・3着0回で複勝率は67%。

前々走の奥多摩S(3勝クラス・東京芝1400m)は逃げるトウカイオラージュからやや離れた2番手で先行、外を回って直線へ進出、1馬身半差をつけ、余力を十分残して快勝、芝1400mへの距離適性が高いことを十分に示しています。

京都金杯(G3・中京芝1600m)は12着に大敗しましたが、距離適性が高い芝1400mへ距離短縮されることで巻き返してくる可能性は十分にあると思われます。

【阪急杯2022枠順確定】

1-1 トゥラヴェスーラ(鮫島克駿)
2-2 グルーヴィット(団野大成)
3-3 リレーションシップ(松田大作)
3-4 ザイツィンガー(酒井学)
4-5 エイティーンガール(秋山真一郎)
4-6 リンゴアメ(国分優作)
5-7 ヴィジュネル(藤岡康太)
5-8 サンライズオネスト(武豊)
6-9 タイセイビジョン(幸英明)
6-10 ダイアトニック(岩田康誠)
7-11 ミッキーブリランテ(和田竜二)
7-12 グレイイングリーン(岩田望来)
8-13 モントライゼ(藤岡佑介)
8-14 クリノガウディー(福永祐一)

【阪急杯2022予想オッズ】

人気馬名予想オッズ
1グレイイングリーン3.4
2クリノガウディー4.2
3タイセイビジョン4.3
4ダイアトニック5.3
5エイティーンガール7.7
6モントライゼ16.3
7ミッキーブリランテ23.1
8トゥラヴェスーラ26.5
9グルーヴィット29
10サンライズオネスト29.2
11ヴィジュネル39.3
12リレーションシップ59.5
13リンゴアメ112.1
14ザイツィンガー227
阪急杯2022予想オッズ