マイルチャンピオンシップ

マイルチャンピオンシップコース解説(阪神芝1600m)

阪神芝1600m外回り
阪神芝1600m

2020年、2021年に続き本年のマイルチャンピオンシップも阪神競馬場で開催されます。

マイルチャンピオンシップは阪神開催Aコース使用7週14日目に開催されます。

先週時点で、外回り3コーナー入口から4コーナーにかけてコース内側に傷みがあります。

その他の箇所についてもコース内側に軽微な傷みがありました。

先週のエリザベス女王杯は、18番ジェラルディーナが外から差し切り、3着馬15番ライラックは大外から2着(同着)に来たように、内側の馬場は荒れて外からの差しが決まりやすい馬場です。

マイルチャンピオンシップ開催週も人気薄の外枠、外差しの馬には要注意です。阪神競馬場芝外回りAコースの1周距離は2,089m、幅員は24~29m、直線距離は473.6m、高低差は2.4mです。

スタート地点はバックストレッチの中間からやや左寄りで、平坦のスタートです。

3コーナー手前にある内回りコースへの分岐の所で上り坂があります。

緩やかな3~4コーナーのカーブを回ります。

4コーナーの出口手前の残り約600mから、直線残り190m地点まで緩やかな下り勾配が設けられています。

そこからすぐにゴール前の阪神名物の上り坂が待ち受けています。

高低差1.8m、勾配率1.5%の急坂があります。

120mで1.8mの高低差を駆け上がって、残り70mで決め手を発揮することが求められるタフなコースです。

スピードとパワーを兼ね備えていることも必須条件になります。

コーナーが2回の外回りコースで、スタートから3コーナーまで444m、ゴール前の直線476mと直線部分の距離が長く、各馬が実力を発揮しやすいコース設定になっています。

このため、紛れが生じにくく、馬の実力が反映されやすいコースです。

前半から速いラップを刻む緩みのない流れになっても、脚を溜めつつ、直線で瞬発力を発揮できる、高いレベルの能力が求められます。

マイルチャンピオンシップは激しい先行争いから前半からハイペースになり、上がりのかかる直線勝負になることが推測されます。

阪神開催Aコース使用7週14日目になり、スピードの持続力とパワーのある馬が好走する馬場状態です。

【マイルチャンピオンシップ2022予想】データ分析と傾向

マイルチャンピオンシップ
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マイルチャンピオンシップ過去10年単勝人気別成績

マイルチャンピオンシップ過去10年の人気別成績は、
1番人気馬が【2.2.2.4】複勝率60.0%
2番人気馬は【1.4.0.5】複勝率50.0%
3番人気馬は【2.4.0.4】複勝率60.0%
4番人気馬は【3.0.1.6】複勝率40.0%
5番人気馬は【1.0.3.6】複勝率40.0%。
6~9番人気馬は【1.0.4.35】複勝率12.5%
10番人気馬以下は【0.0.0.85】

4番人気馬が最多の3勝、1.2.3着馬は9番人気以内に全ておさまっており、10番人気以下の3着以内はありません。
3連単で10万円以上払い戻しとなったのは2014年の1回だけです。
2015年から2021年までの3着以内の馬は全て7番人気以内におさまり、3連単の払い戻しは6万円以下と平穏傾向が続いています。
阪神で開催された2020年、2021年の3連単払い戻しは6000円未満におさまっています。

マイルチャンピオンシップ過去10年年齢別成績

3歳馬は【2.1.2.30】 複勝率14.3%
4歳馬は【4.5.4.24】 複勝率35.1%
5歳馬は【3.3.4.52】 複勝率16.1%
6歳馬は【1.1.0.22】 複勝率8.3%
7歳馬以上は【0.0.0.17】

4歳馬が最多の4勝をあげ、連対率24.3%・複勝率35.1%と好走率が高い傾向があり、3着以内馬の13頭は5番人気以内の馬でした。
出走数が1番多いのは5歳馬です。
7歳以上の馬は1度も3着以内に入ってません。

マイルチャンピオンシップ過去10年前走レース別成績

富士S組は【2.3.2.43】複勝率14.0%
毎日王冠組は【2.1.2.19】複勝率20.8%
天皇賞(秋)組は【2.1.2.7】複勝率41.7%
スプリンターズS組は【2.0.0.6】複勝率25.0%
安田記念組は【1.1.0.4】複勝率33.3%
京都大賞典組は【1.0.0.1】複勝率50.0%
スワンS組は【0.4.2.33】複勝率15.4%
府中牝馬S組は【0.0.1.8】複勝率11.1%
札幌記念組は【0.0.1.0】複勝率100%

出走数が1番多いのは富士S組で、馬券に絡んだ7頭は全て富士Sで4番人気以内でした。
前走10着以下だった馬は【0.0.0.41】とマイルチャンピオンシップでは1度も馬券に絡んでいません。
2015年から2021年までの3着以内馬21頭はすべて前走で5着以内の成績でした。

【マイルチャンピオンシップ2022予想】本命馬5選情報

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【シュネルマイスター】グランアレグリアに食い下がって2着

父Kingman。母セリエンホルデ。母の父SoldierHollow。

昨年のNHKマイルカップは、9番手追走から外を回り直線でも外から上がっていき、先に抜け出したソングラインをゴール前、ハナ差交わして優勝、勝負強さを印象づけました。

安田記念は昨年3着、今年は2着。

昨年のマイルチャンピオンシップは、直線で32秒9の猛烈な末脚を発揮、3歳馬でグランアレグリアに食い下がって2着に激走して、潜在能力が高いことを示しました。

前走のスプリンターズステークスは初の1200mでは距離短縮に戸惑い9着に敗れましたが、マイルG1で1勝・2着2回・3着1回と抜群の好走実績があり、得意の条件に変わって巻き返しを期待できると思われます。

【サリオス】ムーア騎手

父ハーツクライ。母サロミナ。母の父Lomitas。

香港マイル3着、安田記念3着とマイルG1で好走しています。

毎日王冠は33秒8の強烈な末脚で差し切って、同一重賞2勝目を挙げ、ここにきて勢いを取り戻しつつあります。

10日には美浦W、3頭併せで追われて、上々の動きを披露。2019年朝日杯FSを制覇した時の以来ムーア騎手とのコンビ復活でG1・2勝目が期待されます。

【ソダシ】桜花賞をコースレコード

父クロフネ。母ブチコ。母の父キングカメハメハ。

マイルG1を3勝している現役屈指のマイラー。

ヴィクトリアマイルは2馬身差をつけての圧勝。

今回のマイルチャンピオンシップは4戦4勝の得意のマイル戦です。

阪神マイルは、桜花賞をコースレコードの1分31秒1をマークしての優勝と、阪神ジュベナイルF優勝。

マイルG1なら牡馬相手でも得意コースで巻き返す可能性は十分にあります。

【セリフォス】マイル重賞を3勝

父ダイワメジャー。母シーフロント。母の父Le Havre。

デビューから7戦連続でマイルレースを走っています。

通算成績7戦4勝・2着1回・4着2回です。

マイル重賞を3勝と朝日FSで2着とマイルレースで非常に高いポテンシャルを発揮できます。

前走の富士ステークスは強い古馬を相手に、4コーナー11番手から、33秒2の強烈な末脚を使って優勝しました。

今回のマイルチャンピオンシップでは古馬との斤量差は1キロになりますが、富士ステークスの強い勝ち方から1キロの斤量差でも全く問題ないと思われます。

【ダノンスコーピオン】NHKマイルC勝ち馬

父ロードカナロア。母レキシールー。母の父Sligo Bay。

阪神マイル重賞は、朝日杯FS2着と、アーリントンカップ優勝。

今年のNHKマイルカップは、馬群の外から上がっていき、直線でもスムーズに伸びて接戦でも抜かせない勝負根性で優勝しました。

前哨戦の富士ステークスは古馬相手に斤量56キロで、好位からリズムよくレースを進め、直線で一度は先頭に立ちましたがゴール前で差されて3着。

勝った同じ3歳のセリフォスと2キロ差だった斤量が今回は同じになり巻き返しは必至です。

【マイルチャンピオンシップ2022予想】穴馬5選情報

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【ウインカーネリアン】パワーアップ

父スクリーンヒーロー。母コスモクリスタル。母の父マイネルラヴ。

これまで18戦で挙げた7勝は全て4コーナー3番手以内で、先行力を最大限発揮して勝利しています。

ここ3戦は谷川岳S(L・新潟芝1600m外回り)、米子S(L・阪神芝1600m外回り)、関屋記念(G3・新潟芝1600m外回り)と外回りのマイルレースで3連勝しています。

マイルのスピードレースですので、逃げ先行馬との兼ね合いが重要ポイントになります。

首の付け根が非常に太く肩の筋肉量も豊富で夏からパワーアップされて、ますます前駆が勝ったマイラー体形になってきています。

1週前追いは手応え抜群、ゴール前で仕掛けられると瞬時に反応して伸びていました。

馬体が引き締まり良い状態に仕上がっています。

【ソウルラッシュ】末脚はG1級

父ルーラーシップ。母エターナルブーケ。母の父マンハッタンカフェ。

前哨戦の富士ステークスでは、勝った馬セリフォス54キロ、3着馬ダノンスコーピオン56キロを相手の斤量57キロで2着に食い込み古馬の実力を示しました。

マイルチャンピオンシップでのセリフォスとの斤量差は3キロから1キロになり逆転する可能性は十分にあると思われます。

マイラーズカップ(G2・阪神芝1600m)は、4コーナー13番手から34秒1の強烈な末脚で12頭をごぼう抜きして差し切り優勝、その末脚はG1級です。

【ジャスティンカフェ】強烈な末脚

父エピファネイア。母カジノブギ。母の父ワークフォース。

今年2戦目の小豆島特別(阪神芝1600m)は、4コーナー9番手から33秒9の鋭い末脚で2馬身半差をつけて豪快に差し切りました。

湘南ステークス(東京芝1600m)は、4コーナー15番手から直線大外を回り32秒9の末脚で3馬身差をつけて差し切りました。

エプソムカップ(東京芝1800m)は、33秒5の末脚を使いましたが届かず4着でした。

毎日王冠(東京芝1800m)は4コーナーで馬群の外を回り、直線でも外から33秒8の速い末脚で伸びてレイパパレ、ダノンザキッドを交わしましたが、サリオスに内から抜け出されて惜しい2着でした。

ここ4戦は連続で上がり3Fメンバー中最速上がりの末脚を発揮しています。

マイルチャンピオンシップは、前半から速いラップを刻む緩みのない流れになり、脚を溜めて、直線で瞬発力を発揮できる馬が好走する傾向があります。

ジャスティンカフェの強烈な末脚があれば、1発の可能性は十分にあると思われます。

【ダノンザキッド】絶好の狙い目

父ジャスタウェイ。母エピックラヴ。母の父Dansili。

無敗の3連勝でG1ホープフルステークを優勝した実力馬。

昨年のマイルチャンピオンSは、名馬グランアレグリアから0秒2差の3着に好走してマイル適性が高いことを示しました。

関屋記念は、先行馬に有利な流れでも、32秒6のメンバー中最速上がりの末脚で3着でした。

毎日王冠は、3番手先行から3着に粘りました。

トモに分厚い筋肉がつき、本格マイラー体形に進化、5歳秋を迎えて急成長して、G1を狙える体形になっています。

ダノンザキッドは、今回人気になりそうなサリオス相手に毎日王冠であまり差のない走りをしたように、G1で通用するだけの力は持っています。

人気になりそうにない今回のマイルチャンピオンシップは絶好の狙い目になると思われます。

【マテンロウオリオン】人気の盲点

父ダイワメジャー。母パルテノン。母の父キングカメハメハ。

日本ダービーは出遅れ、血統的にも距離が合わず17着。

前走のスワンステークスも出遅れて、4コーナー17番手から33秒5のメンバー中最速上がりの末脚を発揮しましたが7着、マイルチャンピオンシップでの200m距離延長延を考慮して折り合いに専念していたと思われます。

これまで4回、上がり3F最速をマークしていますが、先行すれば、しぶとさを発揮でき、馬郡も気にしない勝負根性があります。

しかも、シンザン記念(中京芝1600m)1着、ニュージーランドT(中山芝1600m)2着、NHKマイルカップ(東京芝1600m)2着と、マイル重賞での連対率は100%です。

スワンステークスでは2番人気に支持された実力馬です、前走の負けで人気が落ちるようなら馬券妙味が高くなります。

【マイルチャンピオンシップ2022予想】コース適性馬5選情報

マイルチャンピオンシップ
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【ソダシ】持ち時計1位

父クロフネ。母ブチコ。母の父キングカメハメハ。

阪神芝1600mは【2.0.0.0】で複勝率は100%。阪神芝コースは【2.0.0.1】で複勝率は67%。芝1600mは【4.0.0.0】で複勝率は100%。右回りは【5.0.0.2】で複勝率は71%。稍重・重・不良馬場は【0.0.0.0】です。阪神芝1600mの持ち時計1分31秒1は、マイルチャンピオンシップ出走メンバー中1位です。1分31秒1は、現在の中央競馬レコードタイムです。阪神芝1600m2戦2勝、芝1600m重賞では4戦4勝、マイルG1を2勝の結果から現役最強マイラーと言っても過言ではありません。コース適性はマイルチャンピオンシップ出走メンバー中間違いなく上位です。

【エアロロノア】持ち時計2位

父キングカメハメハ。母エアワンピース。母の父ロックオブジブラルタル。
阪神芝1600mは【3.0.0.2】で複勝率は60%。阪神芝コースは【4.1.1.3】で複勝率は67%。芝1600mは【4.0.1.7】で複勝率は42%。右回りは【5.1.3.4】で複勝率は69%。稍重・重・不良馬場は【1.0.1.1】で複勝率は67%です。阪神芝1600mの持ち時計1分31秒6は、マイルチャンピオンシップ出走メンバー中2位です。勿論展開にもよりますが、持ち時計1分31秒6は阪神開催の近2年の時計よりも速い時計です。近3走は重賞で出遅れて5着・7着・5着ですが、スタートさえスムーズなら好勝負は必至かと思われます。

【ファルコニア】持ち時計4位

父ディープインパクト。母カンビーナ。母の父Hawk Wing。
阪神芝1600mは【0.1.2.0】で複勝率は100%。阪神芝コースは【3.2.2.1】で複勝率は88%。芝1600mは【1.1.2.0】で複勝率は100%。右回りは【6.4.4.3】で複勝率は82%。稍重・重・不良馬場は【0.1.1.1】で複勝率は66%です。阪神芝1600mの持ち時計1分32秒1は、マイルチャンピオンシップ出走メンバー中4位です。前走京成杯オータムHで重賞初制覇、マイルへの距離適性が高いことを示しました。洛陽ステークス3着、六甲ステークス2着、マイラーズカップ3着と阪神芝1600mで3戦連続馬券に絡んでおり、阪神芝1600mへのコース適性は高いことが推測されます。

【サリオス】持ち時計5位タイ

父ハーツクライ。母サロミナ。母の父Lomitas。

阪神芝1600mは【1.0.0.2】で複勝率は33%。阪神芝コースは【1.0.0.3】で複勝率は25%。芝1600mは【3.0.2.3】で複勝率は50%。右回りは【1.1.1.3】で複勝率は33%。稍重・重・不良馬場は【1.1.0.0】で複勝率は100%です。阪神芝1600mの持ち時計1分32秒4は、マイルチャンピオンシップ出走メンバー中5位タイです。東京開催G1は2勝・1回・3着1回。阪神開催のマイルチャンピオンシップは5着・6着とコース適性は東京と比べると劣りますが、3歳時には朝日FSを制覇した実績があり、ある程度の好走は期待できます。

【シュネルマイスター】持ち時計7位

父Kingman。母セリエンホルデ。母の父SoldierHollow。

阪神芝1600mは【0.1.0.0】で複勝率は100%。阪神芝コースは【0.1.0.0】で複勝率は100%。芝1600mは【2.2.1.0】で複勝率は100%。右回りは【2.2.0.0】で複勝率は80%。稍重・重・不良馬場は【0.0.0.0】。阪神芝1600mの持ち時計1分32秒7は、マイルチャンピオンシップ出走メンバー中7位です。芝1600mは5戦全て馬券に絡んでいる現役屈指のマイラーです。昨年のマイルチャンピオンシップは、G1・6勝のグランアレグリアと0秒1差の2着に入ったことは、阪神芝1600mへのコース適性は非常に高いことを十分に示しています。

【マイルチャンピオンシップ2022予想】血統馬5選情報

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【シュネルマイスター】Sadler’s Wells

父Kingman。母セリエンホルデ。母の父SoldierHollow。

父キングマンはダンチヒ系で、父Kingmanは、愛2000ギニー、ジャックルマロワ賞など欧州マイルG1を4勝して2014年の欧州の年度代表馬に選出された名マイラーで、種牡馬としても4頭のG1馬をだしています。

サリオスやサラキアも同じSaldeの牝系です。

母父SoldierHollowはバイエルンツフトレネン(独G1・芝2000m)、ローマ賞 (伊G1・芝2000m)をそれぞれ2勝して、独リーディングサイアーに輝きました。

Danzig系(豊富なスピードを武器に短距離で活躍)×Sadler’s Wells系(芝の道悪やタフな馬場で活躍)でNorthern Dancerの血が濃い配合で時計のかかる馬場のマイルがベストです。

阪神開催G1が増えてSadler’s Wellsを持つ馬の活躍が急増しています。

昨年秋の阪神G1の菊花賞、エリザベス女王杯、マイルCSも母系にSadler’s Wells系。

阪神JFも朝日杯FSもSadler’s Wellsの馬が馬券に絡みました。

先週のエリザベス女王杯を勝ったジェラルディーナも、父モーリスの母はSadler’s Wells系。

京都の芝1600mだと軽い芝で適応力は下がりますが、阪神の芝1600mなら安定して走れる血統です。

【ソダシ】パワーと機動力

父クロフネ。母ブチコ。母の父キングカメハメハ。

ユキチャン(関東オークスなど重賞3勝)、ハヤヤッコ(レパードS優勝)、メイケイエール(小倉2歳S・チューリップ賞優勝)が近親にいます。

母ブチコはダ1800mで4勝。

血統背景からダート適性も十分うかがえ、ヴィクトリアマイル優勝やフェブラリーステークス3着の力走から芝ダ兼用1600mがベスト。

パワーと機動力に恵まれた血統、阪神芝1600mで最高のパフォーマンスを発揮する血統です。

【サリオス】母優秀な繁殖牝馬

父ハーツクライ。母サロミナ。母の父Lomitas。

母サロミナはシュネルマイスターの近親で2012年の独オークス馬で、産駒にもサラキア(府中牝馬S優勝)、サリエラ(朝日FS、毎日王冠、サウジアラビアRC優勝)、エスコーラ(現在4連勝中)などがいる優秀な繁殖牝馬です。

母系にデインヒルとNijinskyが入るのは、ハーツクライ産駒のワーケアと同じです。

サリオスはデインヒルの影響が強く胴が詰まったマイラー寄りの体形で、マイルG1で高いポテンシャルを発揮できる血脈です。

【セリフォス】父産駒阪神マイルG1得意

父ダイワメジャー。母シーフロント。母の父Le Havre。

母の父Le Havreは2009年の仏ダービー馬で、アヴニールセルタン(仏オークス、仏1000ギニー)、ラクレッソニエール(仏オークス、仏1000ギニー)の仏2冠牝馬を輩出して種牡馬としても成功しています。

母シーフロントはベルトランデュブルイユ賞(仏G3・芝1600m)の3着馬。

近親にパシフィッククラシックS(米G1・ダ10F)を勝ったゴービトゥウィーンなどがいる優秀な血統です。

母系の血脈構成がマイルG1を2勝したアドマイヤマーズと似ています。

父ダイワメジャーは、レシステンシア(阪神ジュベナイルF優勝)、アドマイヤマーズ(朝日フューチュリティ優勝)、レーヌミノル(桜花賞優勝)、メジャーエンブレム(阪神ジュベナイルF優勝)の阪神芝1600m開催のG1を勝った馬をだしていますので、マイルチャンピオンシップへの血統的適性は高いことが推測されます。

【ダノンスコーピオン】Sadler’s Wells

父ロードカナロア。母レキシールー。母の父Sligo Bay。

母レキシールーはカナダの年度代表馬でダンススマートリーS(米国G2・9.0F)、ナッソーS(G2・8.0F) の優勝馬です。

母の父Sligo Bayはハリウッドターフカップ (米国G1・12.0F)の優勝馬です。

牝祖Favored OneはプリンセスS(米G2・ダ8.5F)の優勝馬です。

母はSadler’s Wells系で、母父スライゴベイはハリウッドターフC(米G1・芝12F)の勝ち馬でスワーヴアラミスの母の父です。

ロードカナロア産駒で、母がサドラーズウェルズの血を引くのはサートゥルナーリア(皐月賞優勝)やパンサラッサ(ドバイターフ優勝)、キングオブコージ(目黒記念優勝)と同じです。

京都競馬場改修工事で阪神開催G1が増えてSadler’s Wellsを持つ馬の活躍が急増していることから、ダノンスコーピオンも阪神開催のマイルチャンピオンシップに適応力が高い血統であることが推測されます。

【マイルチャンピオンシップ2022枠順確定】

1-1 マテンロウオリオン(横山典弘)
1-2 ウインカーネリアン(三浦皇成)
2-3 ダノンザキッド(北村友一)
2-4 シュネルマイスター(C.ルメール)
3-5 サリオス(R.ムーア
3-6 ソダシ(吉田隼人)
4-7 ジャスティンカフェ(福永祐一)
4-8 ロータスランド(岩田望来)
5-9 ピースオブエイト(C.デムーロ)
5-10 セリフォス(D.レーン)
6-11 ソウルラッシュ(松山弘平)
6-12 ホウオウアマゾン(坂井瑠星)
7-13 エアロロノア(武豊)
7-14 ベステンダンク(藤岡佑介)
8-15 ダノンスコーピオン(川田将雅)
8-16 ハッピーアワー(川又賢治)
8-17 ファルコニア(池添謙一)