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金鯱賞コース解説(中京芝2000m)
![中京芝2000m](https://talmudic.net/wp-content/uploads/2022/01/中京芝2000m-1024x571.jpg)
金鯱賞は開幕週に開催されます。
中京芝2000m芝コースの1周距離は阪神競馬場や中山競馬の内回りコースよりも長く、直線の長さは京都競馬場の外回りよりも長いコースで、ローカル競馬場でも中央競馬場に近いコース設定になっています。
中京競馬場芝Aコースの1週距離は1705.9m、幅員は28~30m、直線距離は412.5m、高低差は3.5mです。
3.5mの高低差は中山競馬場、京都競馬場に次いで国内競馬場で3位となっています。コース全体の高低差は、スタートしてゴール地点を通過した辺りから向こう正面半ば、スタートしてから900m地点まで高低差約1mのなだらかな上り勾配が続きます。
この1番高い地点からは直線の入口にかけて高低差3.5mを下ります。
直線に向いてすぐの残り340mの地点から高低差2.1m、勾配率2.1%、中山競馬場(勾配率2.24%)に次ぐ急坂を上がりきってからゴールまで約200mを全力で走ることが求められる非常にタフなコース設定になっています。
中京芝2000m芝コースは、直線距離が412.5mと長く、高低差は中山競馬場に匹敵します。金鯱賞(中京芝2000m)では、急坂を2回超えるスタミナとパワーが求められます。
また、ゴール前の急坂を上がりきって残り200mの直線距離を、一瞬の瞬発力でトップスピードにギアチェンジできる反応の良い馬の好走率が高い傾向があります。
中山競馬場、阪神競馬場とは異なる急坂は、馬の底力が問われます。
高速決着で苦戦していた馬が上がりのかかる中京競馬場で一変激走することがあります。
逆に高速決着で連勝していた馬が金鯱賞で人気を裏切っての大敗のパターンもあります。
金鯱賞は直線の急坂を2回上る非常にタフなコース。
前半はスピードを持続して、直線でも瞬発力を使えるスタミナが要求されます。
【金鯱賞2024予想】データ分析と傾向
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金鯱賞過去7年人気別成績
1番人気【5.1.1.0】
2番人気【1.1.1.4】
3番人気【0.1.0.6】
4番人気以下【1.4.5.54】
3月に開催が移った2017年以降のフレースで集計。
重馬場開催だった2021年は10番人気のギベオンが逃げ切りましたが、残りの6回では1番人気が5勝、2番人気が1勝と上位人気馬が優勝しています。
特に1番人気は複勝率100%と安定感抜群。
大阪杯や香港遠征への叩きレースでG1級の実力ばの好走率が高い。
金鯱賞過去7年前走クラス別成績
前走G1で10着以内【4.1.1.7】
前走オープン特別の22年ジャックドールや21年ポタジェのような連勝で勢いに乗る馬など、 白富士Sから参戦する馬は人気薄は注意が必要。
金鯱賞過去7年前走馬体重別成績
馬体重500キロ以上が7年で6勝。
レイパパレやリスグラシューが好走したように、 有力牝馬であれば460キロ未満の馬体重であっても問題はない。
2022年はジャックドール (506キロ)が1分57秒2の好時計で1着。
2021年はギベオン (508キロ) が重馬場で逃げ切る。
馬場不問で大型馬の先行押し切りが見られるレースです。
人気薄の取捨は馬体重と脚質だけで判断してもいいかもしれません。
金鯱賞過去7年種牡馬別成績
種牡馬ではハービンジャーやメイショウサムソン、クロフネといったノーザンダンサー系が馬券圏内なし。
3着以内の21頭は全てサンデー系、ロベルト系、キングマンボ系の種牡馬から出ている。
ディープインパクト産駒が減る2024年以降は、その後継種牡馬とハーツクライ産駒に注目。
金鯱賞データ分析まとめ
3月開催時は1番人気がパーフェクト好走。
前走G1組優勢。 オープン特別からでも好走可。
有力牝馬は軽量でも可。牡馬は500キロ以上。
父はサンデー系、ロベルト系、キングマンボ系中心
【金鯱賞2024予想】有力馬情報
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【ドゥレッツァ】5連勝、5戦連続最速上がり
父ドゥラメンテ。母モアザンセイクリッド。母の父More Than Ready。
前々走の日本海Sは半馬身差の勝利ですが、 新潟内回りで余力残して差し切って勝ち実力を示しました。
前走の菊花賞は、馬体重は12キロ増えていましたが成長分。
大外枠17番から前へ行き主導権を握りましたが、3枠2頭が上がってきたので3番手に下げ、直線再び進出して抜け出し、3馬身半に差を広げて1着。
これで5連勝、5戦連続でメンバー中最速上がりの末脚を発揮しました。
ここまで6戦5勝で、唯一の敗戦が稍重の新馬戦3着で、以降2戦目から、全て位置を問わず、すべて上がり最速で5連勝した魅力十分の実力馬で金鯱賞でも圧勝が期待されます。
【ヤマニンサルバム】中京巧者
父イスラボニータ。母ヤマニンエマイユ。母の父ホワイトマズル。
前々走のオクトーバーSは、最内枠1番から今回はハナへ、先手をとってマイペースで逃げ、直線に入っても先頭をキープ、2番手1馬身半差をつけて逃げ切りました。
道悪にも対応できました。前走の中日新聞杯は、先行馬を見ながら好位の3番手から、手応え良く直線に入っていき、内の馬を交わして抜け出し1着。
6勝のうち5勝は中京芝コースの中京巧者です。
【プログノーシス】天皇賞(秋)3着
父ディープインパクト。母ヴェルダ。母の父Observatory。
昨年の香港のクイーンエリザベス2世Cでも2着に入り、世界でも力を証明してきました。
札幌記念はG1馬3頭を含む重賞馬13頭が集結したハイレベルのレース、稍重で力の要る馬場をものともせず、13番手追走から早めに仕掛けて4コーナー出口で2番手まで順位を上げ36秒0のメンバー中最速上がりの末脚であっさり抜け出すと後続に4馬身差を広げての圧勝は実力が本物であることを十分に示しています。
天皇賞(秋)は、ゲートの出はひと息で道中は控えて後方を追走、直線外目から上がってイクイノックス、ジャスティンパレスに次ぐ3着の実力は高く評価できます。
天皇賞(秋)3着の実力から金鯱賞での勝ち負けは必至です。
【ノッキングポイント】左回り3勝
父モーリス。母チェッキーノ。母の父キングカメハメハ。
日本ダービーでは15番人気と低評価ながら、0秒2差の5着と大健闘。
そして、夏場を休養に充てる他のダービー上位勢よりひと足先に、古馬との戦い新潟記念へ唯一の3歳馬として参戦、好スタートから、直線は最内から脚を伸ばし、33秒8の末脚を繰り出し、並み居る古豪を蹴散らして見事優勝を果たしました。
菊花賞は4角不利を受けて失速、結果15着。
全3勝を直線の長い左回りで挙げていますので、中京コースでも強烈な末脚で差し切っても驚けません。
【ブレイヴロッカー】切れる末脚
父ドゥラメンテ。母シティイメージ。母の父Elusive City。
昨年の鳴滝特別は、道中は控えて後ろ目の10番手でじっくり構えて追走、直線外から追い込み、スピードよりもパワーが要求された上がりがかかりやすい馬場で34秒8の末脚で差し切って1着。
前々走のオリオンステークスは、控えて後方9番手のインコースを追走から、勝負所で上がっていき、直線に入ったあたりで外へ出されて、ゴール前クビ差交わして1着。
京都記念はスタートで躓き6着。折り合いがつき直線で切れる末脚があるので直線が長い中京コースで高いポテンシャルを発揮できます。