【ヴィクトリアマイル2021予想】本命馬情報
【①マジックキャッスル】切れ味は一級品
父ディープインパクト。母ソーマジック。母の父シンボリクリスエス。
秋華賞(G1・京都芝2000m)は、牝馬3冠デアリングタクトと0秒2差の2着に好走して世代トップクラスの実力があることを示しました。2020年の秋華賞(2着)から、2021年の愛知杯(1着)、阪神牝馬S(2着)と重賞3連対中です。前々走の愛知杯(G3)は、フルゲートの大外18番から11番手に控えて追走。勝負ところで外を回って上がっていき、ランブリングアレーをクビ差交わして優勝しました。前走の、阪神牝馬S(G2)は後方待機から、直線で32秒4の猛烈な末脚で追い込みましたが、デゼルにクビ差で競り負けましたが、休み明け、距離短縮でも好走しました。小柄な牝馬でも、切れ味は一級品、ヴィクトリアマイル東京の長い直線で更に切れ味が増してくることが推測されます。
【⑤デゼル】32秒5の末脚
父ディープインパクト。母アヴニールセルタン。母の父Le Havre。
未勝利(阪神芝1800m)、スイートピーステークス(東京芝1800m)は、後方追走から直線は大外を回って上がっていき、32秒5の圧巻の瞬発力で差し切って、実力が1枚抜けていることを示しました。2走前の初音S(3勝クラス・東京芝1800m)は、後方待機で脚をため34秒4のメンバー中最速上がりの末脚で差し切って勝利。前走の阪神牝馬S(G2・阪神芝1600m)は、中団追走から外を回って上がっていき、32秒5の末脚で抜け出して優勝しました。芝1600mに対応できたのは大きな収穫でした。ヴィクトリアマイルはスタート後、200mからゴールまで11秒台以下のラップが続き、息が入りにくい緩みなく流れることから1800mで勝ち負けできるスタミナが求められます。デゼルは1800mを3勝しており、その条件を満たしています。
【⑥グランアレグリア】期待値マックス
父ディープインパクト。母ピッツフライ。母の父Tapit。
桜花賞(G1)、安田記念(G1)、スプリンターズS(G1)、マイルチャンピオンS(G1)を制覇した現役最強のマイラーです。2020年の安田記念では、アーモンドアイに2馬身半差をつけて完勝したスピード能力は本物です。G1での成績は8戦4勝・2着1回・3着1回、現役最強マイラーです。2020年の安田記念(G1)は中団追走から33秒7のメンバー中最速上がりの末脚で差し1分31秒6の猛時計、マイルチャンピオンS(G1)は33秒2の末脚で差し優勝しました。距離適性と馬場適性(重馬場)が低い大阪杯(G1・阪神芝2000m)を使われての疲労が抜けているかがヴィクトリアマイルでの鍵になりそうです。芝1600mでは7戦5勝・3着1回と抜群の適性があります。前走からヴィクトリアマイル東京芝1600mへの距離短縮でG1・5勝目の期待値はマックスです。
【⑨テルツェット】4連勝中
父ディープインパクト。母ラッドルチェンド。母の父DanehillDancer。
村上特別(1勝クラス・新潟芝1600m)、国立特別(2勝クラス・東京芝1600m)、節分S(3勝クラス・東京芝1600m)、ダービー卿チャレンジ(G3・中山芝1600m)の、マイル戦を4連勝中の上がり馬。そのうちの2勝は、ヴィクトリアマイルが開催される東京1600mでコース適性に懸念はありません。前走のダービー卿チャレンジ(G3・中山芝1600m)は、スタートは出遅れて後方11番手から追走、4コーナーから直線に進出していくあたりでの反応が抜群で34秒7のしぶとい末脚で抜け出して重賞初制覇を達成しました。小柄な馬体から繰り出す瞬発力は直線が長いヴィクトリアマイルが開催される東京コース向きです。5連勝でG1制覇なるか注目されます。
【⑱レシステンシア】スプリンター
父ダイワメジャー。母マラコスタムブラダ。母の父Lizardisland。
2歳新馬(阪神芝1400m)、ファンタジーS(G3・京都芝1400m)、阪神ジュベナイルF(G1・阪神芝1600m)をデビュー3連勝でG1を制覇した2歳牝馬チャンピョン。桜花賞(G1・阪神芝1600m)2着、NHKマイルC(G1・東京芝1600m)2着とG1で好走。マイルチャンピオンS(G1)は24キロ馬体重が増加して大きく成長、太目感はなかったが、胴が詰まった、短距離向きの体形になっていました。その結果8着に敗退。阪急杯(G3・阪神芝1400m)は、好発から先手をとってスムーズに逃げ、直線に入っても先頭で、後続に並ばせず差を2馬身差に広げて勝利。2歳時以来の芝1400mで本来のスピードを取り戻しました。高松宮記念(G1・中京芝1200m)は、雨の影響を受け時計が掛かっていました。外枠16番からのスタートだったので無理せず中団の前目の6番手を追走。直線では大外から上がっていきダノンスマッシュとクビ差の2着に惜敗しました。レシステンシアは、どちらかと言えばスプリンターなので、ヴィクトリアマイルで勝ち負けするには、Bコースへ替わり、内の馬場が良いこともあり、経済コースを通って距離ロスを最小限にできればヴィクトリアマイルでの勝機はあります。
【ヴィクトリアマイル2021予想】穴馬情報
【②シゲルピンクダイヤ】持ち時計1分31秒台
父ダイワメジャー。母ムーンライトベイ。母の父HighChaparral。
シゲルピンクダイヤのこれまでの成績は16戦1勝・2着3回・3着3回の1勝馬ですが、チューリップ賞(G2)2着、桜花賞(G1)2着、秋華賞(G1)3着、ターコイズS(G3)3着、中日新聞杯(G3)2着と重賞での好走実績がある実力馬です。昨年のヴィクトリアマイル(G1)は1分31秒6の好時計の6着でラヴズオンリーユーに先着しています。昨年のヴィクトリアマイルで1分31秒台の時計で走破した馬は、今年のヴィクトリアマイルでも好走する可能性が大きいと思われます。距離適性があるマイルレースに替わり変わり身があっても驚けません。
【⑧ランブリングアレー 】タフな馬場状態なら
父ディープインパクト。母ブルーミングアレー。母の父シンボリクリスエス。
前走の中山牝馬S(G3・中山芝1800m)は、雨が降り続き、かなり時計の掛かる馬場。外目の枠13番から9番手に控えて追走、4コーナーは外を回って上がっていき、直線、大外を伸びて、逃げたロザムールをハナ差交わして優勝。不良馬場のなか、いい脚でよく伸びていました。芝1600mでの勝ちがなく、高速決着の時計勝負になると対応が難しいと思われますが、タフな馬場状態でヴィクトリアマイルの開催なら急浮上。人気薄での激走も十分考えられます。
【⑪ダノンファンタジー】距離延長プラス
父ディープインパクト。母ライフフォーセール。母の父NotForSale。
阪神ジュベナイルF(G1・阪神芝1600m)など阪神開催重賞を5勝している実力馬。昨年のヴィクトリアマイル(G1)は、優勝馬アーモンドアイから0秒9差の5着、2着馬サウンドキアラとは0秒2差でした。走破時計も1分31秒5と非常に優秀。アーモンドアイの時計は別格なので、ヴィクトリアマイル5着の着順は十分評価できます。近2走の阪急杯(G3・阪神芝1400m)、高松宮記念(G1・中京芝1200m)は、スプリントレースでの距離不足は敗因の1つです。前走からの距離延長のヴィクトリアマイル芝1600mならベストのパフォーマンスを発揮できます。距離延長での変わり身に注意です。
【⑫サウンドキアラ】昨年2着
父ディープインパクト。母サウンドバリアー。母の父アグネスデジタル。
昨年は京都金杯(G3・京都芝1600m)、京都牝馬S(G3・京都芝1400m)、阪神牝馬S(G2・阪神芝1600m)で重賞3連勝しました。ヴィクトリアマイル(G1)は、不利な大外枠18番から積極的に3番手で先行しての2着は、負けて強しの競馬でした。時計も1分31秒3と優秀です。6歳になって年齢的な衰えもないとは言えませんが、ヴィクトリアマイル出走メンバー中唯一の6歳馬、経験を生かした走りができれば着穴の可能性は十分にあると思われます。
【⑯リアアメリア】左回り得意
父ディープインパクト。母リアアントニア。母の父RockportHarbor。
デビュー2戦目のアルテミスS(G3・東京芝1600m)を後方から33秒0の強烈な末脚で差し切って重賞制覇しました。昨年ローズS(G2・中京芝2000m)を優勝後は、4戦連続で7着以下に敗退しています。左回りの成績は、3戦2勝(オークスは4着)。4連敗中の右回りから左回りのヴィクトリアマイル(東京芝1600m)に替わることで、パフォーマンスを一気に上げてくる可能性があります。
【ヴィクトリアマイル2021予想】コース適性
【②シゲルピンクダイヤ】1分31秒6
父ダイワメジャー。母ムーンライトベイ。母の父HighChaparral。
昨年のヴィクトリアマイル(G1)は1分31秒6の時計の6着でした。1分31秒6は過去10年のヴィクトリアマイルと比較すると4位に相当します。前走まで不振でもヴィクトリアマイルのリピーターがヴィクトリアマイルで復活することが多く、リピーターの好走率が高いのがヴィクトリアマイルの特徴ということから、シゲルピンクダイヤのヴィクトリアマイルでの復活が期待されます。
【⑤デゼル】芝1800mで3勝
父ディープインパクト。母アヴニールセルタン。母の父Le Havre。
ヴィクトリアマイルは、スタート後、200mからゴールまで11秒台以下のラップが続き、息が入りにくい緩みのないラップで、後半の600mと800mのラップを見た場合、後半の方が少し速くなっています。そのため、芝中距離もこなせるスタミナがある馬が好走することがあります。デゼルは、東京芝1800mでは2戦2勝、芝1800mで3勝、芝中距離もこなせるスタミナがあります。前走の阪神牝馬S(G2・阪神芝1600m)は、1分32秒5の速い時計にも対応できました。高速決着が予想されるヴィクトリアマイルへの対応力は高いことが推測されます。
【⑥グランアレグリア】アーモンドアイに勝ったコース
父ディープインパクト。母ピッツフライ。母の父Tapit。
東京芝1600mは4戦3勝、勝率75%です。芝1600mは7戦5勝・3着1回で複勝率は85.7%です。マイルG1を3勝しており、ハイペースの高速決着で無類のスピード能力を発揮できる国内現役最強マイラーです。2020年の安田記念(G1)の1分31秒6の時計は、ヴィクトリアマイル過去10年のタイムと比較すると4位に相当するタイムです。ヴィクトリアマイルは、1分30~32秒台前半での高速決着になる傾向があり、高速決着のヴィクトリアマイルへの適応力は十分あります。安田記念でアーモンドアイに勝った実績からヴィクトリアマイル(東京芝1600m)への適性は出走メンバー中上位です。
【⑨テルツェット】出遅れ厳禁
父ディープインパクト。母ラッドルチェンド。母の父DanehillDancer。
東京芝1600mは2戦2勝です。芝1600mは4戦4勝です。現在芝1600mで4連勝中です。東京芝1600mは2勝とも33秒0、33秒6のメンバー中最速上がりの末脚を使っています。東京芝1600mの持ち時計は1分33秒3ですが、3勝クラスのレースだったからです。前走ダービー卿チャレンジ(G3・中山芝1600m)を1分32秒6のタイムで優勝、速い時計の重賞にも対応できたことは、まだまだ強くなる余地があることを示しています。4連勝中ですが4戦全てスタートで出遅れています。G1で出遅れると巻き返すことは非常に難しくなります。ヴィクトリアマイルを勝つにはスタートを出遅れないことが条件になります。
【⑫サウンドキアラ】リピーターの好走
父ディープインパクト。母サウンドバリアー。母の父アグネスデジタル。
東京芝1600mは2戦2着1回で連帯率は50%です。芝1600mは15戦5勝・2着4回・3着3回で複勝率は80%です。昨年のヴィクトリアマイル(G1)は、不利な大外枠18番から3番手で先行、1分31秒3と優秀な時計で2着でした。ヴィクトリアマイル過去10年で複数回好走した馬はストレイトガール、ヴィルシーナ、ホエールキャプチャ、ジュールポレール、ノームコアの5頭の内、2015年と2016年ストレイトガール、2013年と2014年ヴィルシーナがヴィクトリアマイルを連覇しています。2012年ホエールキャプチャが優勝、2013年に2着。2017年ジュールポレールが3着、2018年に優勝。2019年ノームコアが優勝、2020年は3着でした。前走まで不振でもヴィクトリアマイルで復活することが多く、リピーターの好走率が高いのがヴィクトリアマイルの特徴です。人気薄でも昨年ヴィクトリアマイル2着のサウンドキアラ、リピート激走が期待されます。
【ヴィクトリアマイル2021予想】血統情報
【①マジックキャッスル】ディープ×FairyKing
父ディープインパクト。母ソーマジック。母の父シンボリクリスエス。
母父が勝率の高いヘイルトゥリーズン系のシンボリクリスエス。2代母の父がノーザンダンサー系のFairyKing。母方にFairyKingを持つディープインパクト産駒に、ハープスター(桜花賞)、ジュールポレール(ヴィクトリアマイル)がいます。ディープインパクトとFairyKingの配合は高速決着のマイルG1に適した配合で、ヴィクトリアマイルで勝ち負けできる血統です。
【⑤デゼル】母父ナスルーラ系
父ディープインパクト。母アヴニールセルタン。母の父LeHavre。
母アヴニールセルタンは仏1000ギニー、仏オークスのG1を2勝、母の父Le HavreはG1仏ダービーを優勝、種牡馬としては、現役時代に8戦全勝の成績を残して、仏オークス、仏1000ギニーのG1を2勝した名牝馬ラクレッソニエールを排出しています。ヴィクトリアマイル過去10年の母父の系統別成績はナスルーラ系が18頭出走して2着1回・3着2回です。母父ナスルーラ系は2015年のヴィクトリアマイル(1分31秒9)で12番人気のケイアイエレガントが2着に入線しているようにディープインパクト×ナスルーラ系は高速決着に強い血統です。
【⑥グランアレグリア】ディープ産駒断然の成績
父ディープインパクト。母ピッツフライ。母の父Tapit。
母タピッツフライはG1ジャストアゲイムS (芝8F)、G1ファーストレディS (芝8F)を制覇した米国屈指のマイラーで高速決着を得意で、厳しい流れのG1に向いている血統です。母の父Tapitが米国G1ウッドメモリアルSの優勝馬、種牡馬として23頭のG1馬をだしている名種牡馬です。北米リーディングサイアーで国内では産駒のテスタマッタがフェブラリーステークス(東京ダ1600m)を優勝しています。母の父Tapit系は2015年ケイアイエレガントがヴィクトリアマイルで2着。2010年ヒカルアマランサスが2着とマイルを中心に使われてきたディープインパクト産駒のヴィクトリアマイルで好走する傾向があります。ディープインパクト産駒はヴィクトリアマイル過去10年で3勝・2着4回と断然の成績を残しています。母の父Tapitの影響で折り合い面が難しく、ハイペースのスピード勝負で無類の強さを発揮する血統です。
【⑨テルツェット】ディープ×Danzig系
父ディープインパクト。母ラッドルチェンド。母の父DanehillDancer。
ディープインパクト産駒はヴィクトリアマイルで断然の成績を残しています。母ラッドルチェンドは、リアルスティール(G1ドバイターフ)、ラヴズオンリーユー(G1・QE2世C、オークス)の半姉にあたる血統です。母の父DanehillDanceは、高速決着に強いDanzig系で、ディープインパクト×Danzig系では、2019年ヴィクトリアマイルで2着のプリモシーン、2012年2着のドナウブルーと同じ組み合わせです。デインヒルが入ったディープインパクト産駒は、通算成績は6戦5勝とマイル戦に強い配合です。
【⑯リアアメリア】黄金配合
父ディープインパクト。母リアアントニア。母の父RockportHarbor。
ディープインパクト産駒はヴィクトリアマイル過去10年で3勝・2着4回。ヴィクトリアマイル過去10年の父馬の系統別成績はサンデーサイレンス系が6勝・2着7回です。ヴィクトリアマイル過去10年の母父の系統別成績はミスタープロスペクター系が、3勝・2着1回で勝率12.0%(2位)、連対率16.0%(2位)です。コントレイル(3冠馬)、ラウダシオン(NHKマイルカップ)と同じディープインパクト×Unbridled’sSongの黄金配合です。母リアアントニアは、左まわりの米国G1のBCジュヴェナイルフィリーズ(ダ・8.5F)の覇者です。母系のマイラー色は強く、マイラーの体型をしています。左回り巧者で展開が合わなかった阪神牝馬Sからヴィクトリアマイルで巻き返しが期待できる血統です。
【ヴィクトリアマイル2021枠順確定】
1-1 マジックキャッスル(戸崎圭太)
1-2 シゲルピンクダイヤ(和田竜二)
2-3 クリスティ(斎藤新)
2-4 イベリス(酒井学)
3-5 デゼル(川田将雅)
3-6 グランアレグリア(C.ルメール)
4-7 マルターズディオサ(田辺裕信)
4-8 ランブリングアレー(吉田隼人)
5-9 テルツェット(M.デムーロ)
5-10 レッドベルディエス(石橋脩)
6-11 ダノンファンタジー(藤岡佑介)
6-12 サウンドキアラ(松山弘平)
7-13 プールヴィル(三浦皇成)
7-14 ディアンドル(団野大成)
7-15 アフランシール(大野拓弥)
8-16 リアアメリア(福永祐一)
8-17 スマイルカナ(柴田大知)
8-18 レシステンシア(武豊)
【ヴィクトリアマイル2021予想オッズ】
人気順 | 馬名 | 予想オッズ |
1 | グランアレグリア | 1.2 |
2 | レシステンシア | 5 |
3 | マジックキャッスル | 12.3 |
4 | デゼル | 14.8 |
5 | テルツェット | 24.1 |
6 | サウンドキアラ | 25.4 |
7 | リアアメリア | 40.4 |
8 | マルターズディオサ | 62.6 |
9 | ダノンファンタジー | 70.9 |
10 | シゲルピンクダイヤ | 71.9 |
11 | スマイルカナ | 81.6 |
12 | ディアンドル | 118.3 |
13 | ランブリングアレー | 161.2 |
14 | シャドウディーヴァ | 176.9 |
15 | クリスティ | 183.4 |
16 | プールヴィル | 196 |
17 | イベリス | 229.8 |
18 | レッドベルディエス | 270.2 |
19 | アフランシール | 377.5 |