キーンランドカップコース解説(札幌芝1200m)
札幌競馬場は、先週からCコースを使用しています。
キーンランドカップが開催される札幌コースは、開幕6週12日目、キーンランドカップはCコース4日目に開催されます。
3コーナーから4コーナーの内側に傷みがあります。
その他の箇所についても少しずつ傷みが広がってきています。
Cコースに替わり、Aコースから3メートル外側に内柵を設置されますが、芝の痛みの状態から外差しが決まりやすい傾向があると思われます。
札幌競馬場芝Cコースの1周距離は1,659.8m、幅員は22~24m、直線距離は269.1m、高低差は0.7mです。
札幌競馬場の芝コースは高低差が0.7mと小さく、全周にわたりほぼ平坦。
また、コース全体が丸みを帯びており、コーナーが大回りで直線部分が短いという特徴があります。
3~4コーナーはかなり緩やかなカーブになっています。向う正面奥のポケット地点からのスタート。
3コーナーまでの直線距離は412mです。向う正面の直線は緩やかな上りになっています。
札幌競馬場は、コーナーの半径が大きい緩やかなカーブで、きつくなくスピードにのって回りやすいコースになっています。
函館競馬場と同様、洋芝であることも札幌競馬場の特徴のひとつです。
洋芝は寒冷な気候に強く、保水性も高くなっていますが、耐久性はやや劣る特性があります。
走破時計は遅くなりがちで、時計がかかる馬場を得意にしている洋芝巧者には警戒が必要です。
コース全体が丸みを帯びており、コーナーが大回りで直線部分が短いという特徴があり、3から4コーナーはかなり緩やかなカーブになっています。
4コーナーからゴールまでの直線距離は短く266.1m、直線一気の追い込みでは、よほど実力差がない限り簡単に差し切るのは難しい傾向があります。
緩やかで大きなカーブのため外を回れば回るほど距離ロスが大きくなります。
先行力と自在性、コーナーで加速できる機動力、馬群を捌く度胸が求められます。
内枠の先行馬が有利なコース設定になっていますが、スタートから3コーナーまで412mと直線が長いことから、ダッシュ力のある馬であれば揉まれない外枠からのスタートでも懸念はなさそうです。
札幌競馬場は、コーナー部分が多く、外々を回れば距離的なロスは大きくなりますが、早めに仕掛けてくる追い込み馬には警戒が必要です。
仕掛けるタイミングは、騎手の適切な判断が求められます。
週を重ねるごとに外からの差しが決まりやすくなる傾向になっていきますので、馬場状態を注意深く観察する必要があります。
以上のことから高速馬場ならスピードの持続力に優れている馬、時計のかかる馬場なら3コーナーからロングスパートできるスタミナがある馬が狙い目になります。
【キーンランドカップ2023予想】データ分析と傾向
キーンランドカップ過去10年人気別成績
1番人気は【2.3.1.4】
2番人気は【1.4.0.5】
単勝オッズが5~29.9倍の馬は【7.3.8.53】
1番人気は複勝率は高いですが勝率は低い。
単勝オッズが5~29.9倍の馬が単勝回収率は100%超え。
過去10年の傾向から1~2番人気を2着に固定しての高配当狙いがおもしろそうです。
キーンランドカップ過去10年騎手別成績
ルメール騎手は【2.1.0.2】
川田騎手は【1.1.0.2】
福永騎手は【0.1.1.1】
キーンランドカップ週にWASJが開催されるため有力騎手が集結。
昨年はルメール騎手騎乗のヴェントヴォーチェが6番人気で勝利。
キーンランドカップ過去10年枠順別成績
6枠は【3.2.0.15】
7枠は【3.1.2.14】
勝ち馬10頭中9頭が4~8枠からでています。
開催後半におこなわれるため、 内の馬場状態が良くないことが要因。
ただし、昨年は内を立ち回った馬が好走。
キーンランドカップ過去10年性別成績
牡馬は【2.5.3.68】
牝馬は【7.5.6.47】
3歳牝馬は【2.3.0.9】
キーンランドカップは、まさしく夏は牝馬があてはまるレースです。
牝馬はベタ買いでも単勝回収率100%超え。
特に3歳牝馬が好成績。
キーンランドカップ過去10年前走別成績
函館SS組は【3.2.2.24】
UHB賞組は【2.3.2.44】
アイビスSD組は【2.0.1.15】
函館SS組の前走着順は1~3着馬は【2.2.2.6】
アイビスSD組の前走着順は1~3着馬は【1.0.0.4】
キーンランドカップ過去10年最高配当
単勝最高配当2,910円(2015年)
馬連最高配当30,690円(2015年)
馬単最高配当59,940円(2015年)
3連複最高配当65,350円(2021年)
3連单最高配当370,520円(2015年)
キーンランドカップデータ分析まとめ
1~2番人気は好走率高いが勝ちきれず2着.3着が多い
WASJが開催されるため有力騎手を確保できた馬が狙い
開催最終週の馬場状態がポイント
夏は牝馬があてはまるレース
【キーンランドカップ2023予想】本命馬候補5選情報
【ナムラクレア】高松宮記念2着の実力馬
父ミッキーアイル。母サンクイーン。母の父Storm Cat。
昨年桜花賞は先行馬を見ながら好位のインコースを追走、直線インから上がっていき3着に粘りこみ実力を示しました。
函館スプリントSは、好位を追走、直線勢いを維持して抜け出し、2馬身半差をつけて1着。北九州記念は、馬群の中を追走から直線では馬群を割って追い上げてき古馬対手に3着に好走しました。
スプリンターズステークスは、3歳牝馬で、勝ち馬ジャンダルムから0秒2差の5着に健闘しました。
3走前のシルクロードSは、馬群の内目を追走から、直線で内から進出して32秒9の猛烈な末脚で差し切り勝利しました。
前々走の高松宮記念は、外目の枠から中団の10番手を追走、4コーナーで外を回って上がっていきアグリに迫っていって交わして2着。
全4勝を芝1200mで挙げ高松宮記念2着の実績からキーンランドカップでの勝ち負けは必至です。
【キミワクイーン】重賞連勝は濃厚か
父ロードカナロア。母チェリーペトルズ。母の父ダイワメジャー。
昨年札幌スポニチ賞(札幌芝1200m)は4番手先行から直線35秒0のメンバー中最速上がりの末脚で抜け出して快勝。
今年初戦のサンライズS(中山芝1200m)は、馬体重は18キロ増えていましたが、前走時減っていた回復分。
最内枠から4番手で先行、直線外から脚を伸ばしていき、内の先行馬を交わして抜け出して勝利しました。
前々走の春雷S(中山芝1200m)は、最内枠1番から先行馬を見ながら3番手のインコースを追走、直線は内にスペースがあり、そのまま内を突いて上がっていき、外のマッドクールに抜け出されましたが、2着は確保。
前走の函館スプリントS(G3・函館芝1200m)は、外枠15番枠で近走よりも後ろ目のポジションから、後半押し上げていき、直線でも勢いを維持して伸びて、内から抜け出したジュビリーヘッドを交わして1着。
横山武史騎手とのコンビは5戦3勝・2着2回、札幌の洋芝での勝利実績あり、横山武史騎手は、函館・札幌で好成績。
キーンランドカップでの重賞連勝は濃厚か。
【ウインマーベル】
父アイルハヴアナザー。母コスモマーベラス。母の父フジキセキ。
昨年橘Sは、外枠から3番手で先行馬を見ながら好位を先行、直線でスムーズに上がっていき、逃げ粘るジャスパークローネを交わして1着。
葵Sは、先行馬が多かったので無理はせず、8番手に控えて追走から、後半上がっていき、直線での追い比べで内の先行馬を交わして抜け出し1着と、57㎏の斤量も苦にせず快勝したことは、短距離適性が高いことを十分に示しています。
キーンランドカップは、5番手の好位追走から4コーナーでは早目に上がっていき、内目を通って伸びましたが、内からヴェントヴォーチェに抜け出されて2着。
スプリンターズSは、スタートでロスがありましたが、直線は狭いスペースから馬郡を割って伸びクビ差で2着に惜敗も、スタートのロスを巻き返して2着に入った実力は本物と言えます。
3走前シルクロードSは、59キロの斤量を背負い7着。京王杯スプリングC(G2・東京芝1400m)は、先団を見るポジション5番手を追走し直線に入って進出、内の先行馬に迫っていきましたが、外から追い込んできたレッドモンレーヴに抜け出され2着も、ゴールまでしぶとく伸びていました。
シルクロードSのように出遅れさえなければキーンランドカップで上位進出できる実力馬です。
【ゾンニッヒ】総合能力高い
父ラブリーデイ。母エンドレスノット。母の父ディープインパクト。
芝2000mで3勝、芝1600mで1勝の中距離馬でしたが、前走青函S(OP・函館芝1200m)へ参戦。
結果は6番手追走から直線力強い末脚で抜け出す競馬で勝ち、スプリント適性が高いことを示しました。
芝1200mから芝2000mで勝ち鞍がある、どんなレースにでも適応できる総合能力が非常に高い馬です。
洋芝適性への懸念はなくキーンランドカップ圧勝に期待できそうです。
【シュバルツカイザー】一瞬の末脚
父Dark Angel。母Fashionable。母の父Nashwan。
前々走のUHB杯(3勝クラス・函館芝1200m)は、スタート出遅れましたが8番手につけて追走、直線34秒1の末脚で抜け出して接戦で勝利しました。
前走のしらかばS(OP・札幌芝1200m)も、スタート出遅れましたが5番手につけて追走、直線33秒3の末脚で抜け出して勝利しました。
短い直線で見せる一瞬の末脚と、接戦で前に出ようとする勝負根性は一級品です。
キーンランドカップで出遅れなければ圧勝の可能性は十分にあると思われます。
【キーンランドカップ2023予想】穴馬候補5選情報
【ジュビリーヘッド】洋芝適性高
父ロードカナロア。母ローズノーブル。母の父ディープインパクト。
昨年の函館スプリントS(G・函館芝1200m)は、控えて6番手を追走、勝負所で上がっていき先に抜け出したナムラクレアに2馬身半差をつけられましたが2着に粘りました。
勝ち馬より6kg重い斤量56kgだったことを考慮すれば負けて強しの2着でした。
昨年のキーンランドカップ(G3・札幌芝1200m)は7着。
前走の函館スプリントS(G・函館芝1200m)は、先団を見ながら好位の5番手を進み、4コーナーで前を射程圏に入れ、直線、リバーラを交わして先頭に立ちましたが、外から伸びてきたキミワクイーンに抜け出され2着。
函館芝1200mでは4戦すべて2着と高いスプリント洋芝適性があります。
【トウシンマカオ】昨年4着
父ビッグアーサー。母ユキノマーメイド。母の父スペシャルウィーク。
昨年のオパールS(阪神芝1200m)は、大外枠から11番手に控えて追走、直線外から伸びて内の馬を、34秒0のメンバー中最速上がりの末脚で交わして1着、切れる末脚が目立っていました。
京阪杯(阪神芝1200m)は、先団を見ながら5番手を追走、4コーナーで外を回って直線に入り、内の馬を33秒0のメンバー中最速上がりの末脚で外から交わして1着、重賞初制覇。3走前のシルクロードS(中京芝1200m)は、大外枠から控えて後方の9番手から追走、直線は馬群の中から上がっていきましたが4着、3,4コーナーで外を回ったコースとりの差も響いたようです。
高松宮記念(G1・中京芝1200m)は15着。前走の函館スプリントS(G3・函館芝1200m)は、最内枠から5番手を追走、直線はやや外へ出されて伸び、内、外から迫ってきた馬に抜かせずに3着、58kgの斤量で好走しました。
京阪杯優勝などで見せたスプリント適性は本物です。昨年キーンランドカップを1番人気で4着に敗れたリベンジを果たせるか注目されます。
【ブトンドール】3歳牝馬が好成績
父ビッグアーサー。母プリンセスロック。母の父スウィフトカレント。
阪神ジュベナイルF(阪神芝1600m)10着、桜花賞(阪神芝1600m)9着とマイルG1では結果を残せませんでした。
ファンタジーS(阪神芝1400m)を2着、函館芝1200mでデビュー2連勝と短距離レースへの適性に懸念はありません。
前走の函館スプリントS(G3・函館芝1200m)は、8番手の中団の外目を回って追走、直線しぶとく伸びて5着。
10キロ増えた馬体重から更なる成長力が見込めます。
キーンランドカップ過去10年牝馬は【7.5.6.47】、3歳牝馬は【2.3.0.9】、キーンランドカップは、まさしく夏は牝馬があてはまるレースで特に3歳牝馬が好成績です。
【ナランフレグ】スピードの持続力は健在
父ゴールドアリュール。母ケリーズビューティ。母の父ブライアンズタイム。
昨年の高松宮記念(中京芝1200m)は、後方に控えてインコースを追走、4コーナー14番手から、直線の内から狭いスペースを割って33秒9の末脚で抜け出して優勝。
安田記念(東京芝1600m)は距離が合わず9着。
スプリンターズS(中山芝1200m)は、後方13番手に待機から直線馬群の中から33秒9のメンバー中最速上がりの末脚で追い込み上がっていき3着、末脚は堅実であることを示しました。
スプリンターズS(G1・中山芝1200m)は、13番手の後方に待機から直線に入って馬群の中から33秒9のメンバー中最速上がりの末脚で追い込み、3番手に入線しました。
前走安田記念(G1・東京芝1600m)17着で、キーンランドカップでの人気は落ちそうですが、前々走の高松宮記念(中京芝1200m)4着とスピードの持続力は健在です。
【ウォーターナビレラ】桜花賞2着
父シルバーステート。母シャイニングサヤカ。母の父キングヘイロー。
デビュー3連勝で挑んだ阪神ジュベナイルフィリーズ(G1・阪神芝1600m)は、4番手の好位から粘り込んで、優勝馬サークルオブライフと0秒2差の3着に好走しました。
逃げ・先行総崩れの展開で3着に粘った実力は本物です。
昨年の桜花賞(G1・阪神芝1600m)は、比較的緩めのペースで先行から、直線内のナムラクレアを競り落として先頭に立ちましたが、外からスターズオンアースに交わされ2着。
桜花賞2着以降は大敗が続いていますが、阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞を2着だった実力馬、キーンランドカップで巻き返しがあっても驚けません。
【キーンランドカップ2023予想】コース適性馬5選情報
【ヴァトレニ】札幌芝3勝
父グラスワンダー。母チアフルスマイル。母の父サンデーサイレンス。
札幌芝1200mは【0.0.1.0】で複勝率は100%。
札幌芝は【3.0.1.0】で複勝率は100%。
芝1200mは【2.0.1.4】で複勝率は43%。
右回りは【5.0.2.8】で複勝率は47%です。
2021年に札幌芝1500mで3連勝した実績があります。
昨年から芝1200mを中心に使われて2勝・3着1回とスプリントレースへの適性も十分で、洋芝適性にも懸念なく、キーンランドカップでの好走が期待できそうです。
【シュバルツカイザー】洋芝1200mで2連勝
父Dark Angel。母Fashionable。母の父Nashwan。
札幌芝1200mは【1.0.0.0】で複勝率は100%。
札幌芝は【2.1.0.4】で複勝率は75%。
芝1200mは【1.0.0.0】で複勝率は100%。
右回りは【5.2.0.5】で複勝率は58%です。
前々走のUHB杯は、直線34秒1の末脚で抜け出して1着、前走のしらかばSも、直線33秒3の末脚で抜け出し1着、洋芝1200mで2連勝。短い直線で見せる一瞬の末脚と、接戦で前に出ようとする勝負根性はキーンランドカップ札幌芝1200mで最大限いかされそうです。
【キミワクイーン】洋芝巧者
父ロードカナロア。母チェリーペトルズ。母の父ダイワメジャー。
札幌芝1200mは【1.0.0.0】で複勝率は100%。
札幌芝は【1.0.0.0】で複勝率は100%。
芝1200mは【3.2.0.1】で複勝率は83%。
右回りは【3.2.0.3】で複勝率は63%です。
昨年札幌スポニチ賞(札幌芝1200m)は4番手先行から直線35秒0のメンバー中最速上がりの末脚で抜け出して快勝。
前走の函館スプリントS(G3・函館芝1200m)は、外枠15番枠で近走よりも後ろ目のポジションから、後半押し上げていき、直線でも勢いを維持して伸びて、内から抜け出したジュビリーヘッドを交わして1着。
函館・札幌の洋芝で好成績、キーンランドカップで重賞連勝が期待できそうな洋芝巧者です。
【ジュビリーヘッド】洋芝巧者
父ロードカナロア。母ローズノーブル。母の父ディープインパクト。
札幌芝1200mは【1.0.0.1】で複勝率は50%。
札幌芝は【1.0.0.1】で複勝率は50%。
芝1200mは【5.6.1.5】で複勝率は71%。
右回りは【5.7.3.6】で複勝率は71%です。
昨年の函館スプリントSは2年連続で2着。
函館芝1200mでは4戦すべて2着と高いスプリント洋芝適性があります。
【トウシンマカオ】洋芝重賞3着
父ビッグアーサー。母ユキノマーメイド。母の父スペシャルウィーク。
札幌芝1200mは【0.0.0.1】で複勝率は0%。
札幌芝は【0.0.0.1】で複勝率は0%。
芝1200mは【2.0.1.3】で複勝率は50%。
右回りは【2.0.1.2】で複勝率は60%です。
前走の函館スプリントSは、最内枠から5番手を追走、直線はやや外へ出されて伸び、内、外から迫ってきた馬に抜かせずに3着、58kgの斤量で好走しました。
キーンランドカップでの斤量は57kgでポテンシャルを上げてくる可能性があります。
【キーンランドカップ2023予想】血統馬5選情報
【ナムラクレア】母系短距離
父ミッキーアイル。母サンクイーン。母の父Storm Cat。
メイケイエールと同じサンデーサイレンス系×ノーザンダンサー系の配合です。
ミッキーアイル×Storm Catのナムラクレアの配合は、マイルレースに向いている血統です。
ディープインパクト系×Storm Catの配合からキズナ(日本ダービー)、サトノアラジン(安田記念)、リアルスティール(ドバイターフ)、エイシンヒカリ(イスパーン賞)、ラブズオンリーユー(オークス)、ラキシス(エリザベス女王杯)、アユサン(桜花賞)の7頭のG1馬がでている優秀な配合です。
ナムラムツゴローの3/4妹。
3代母Coup de Genieはモルニー賞(仏G1・芝1200m) ・サラマンドル賞(仏G1・芝1400m)を制覇した短距離馬です。
母系の短距離色が強く、芝1200mへの適性は、血統的に高いです。
【トウシンマカオ】母系優秀
父ビッグアーサー。母ユキノマーメイド。母の父スペシャルウィーク。
父ビッグアーサーは、圧倒的に芝1200mでの勝ち鞍が多い短距離血統のサクラバクシンオー産駒。
2016年の高松宮記念優勝馬で、産駒には函館2歳S(G3・函館芝1200m)を勝ったブトンドールがいます。
父はスペシャルウィーク、3代母の父はNijinskyでスタミナを伝える血統でもあり、前半ハイペースからの、上がりのかかる消耗戦になった時は、非常に強い競馬ができる血統で洋芝向きです。
スペシャルウィーク産駒の母ユキノマーメイド(JRA4勝)は、優秀な繁殖牝馬で、これまでJRAに出走した産駒は9頭中8頭が勝ち上がっています。
【ナランフレグ】成長力とパワー
父ゴールドアリュール。母ケリーズビューティ。母の父ブライアンズタイム。
父ゴールドアリュール産駒は重賞25勝中23勝をダートで挙げています。
母の母ビューティークロスはJRA4勝(芝1200m以下)。ゴールドアリュール×ブライアンズタイムの配合はダートの中距離血統ですが、母母のスプリント資質が配合されたことでパワースプリンターになっています。
成長力とパワーに富む血統で、力の要る洋芝のスプリント戦に向いています。
【ヴァトレニ】母キーンランドカップ覇者
父グラスワンダー。母チアフルスマイル。母の父サンデーサイレンス。
母チアフルスマイルは2006年のキーンランドカップの勝ち馬で、母の母ゴールデンカラーズはクイーンカップの2着馬。
3代母ウィニングカラーズはケンタッキーダービー馬です。
父グラスワンダーは有馬記念連覇の名馬。
スクリーンヒーロー(ジャパンカップ)、セイウンワンダー(朝日杯FS)、アーネストリー(宝塚記念)などの父です。キーンランドカップを勝った母アフルスマイルも洋芝巧者、パワータイプで夏場に調子を上げるタイプです。
グラスワンダー産駒のスマートオリオンは、フジオーシャンステーク(中山芝1200m)を勝っており、短距離にも対応できる血統です。
【レイハリア】2021年キーンランドカップ覇者
父ロードカナロア。母ライトリーチューン。母の父マンハッタンカフェ。
キングカメハメハ×Storm Cat×サンデーサイレンスの配合。
ロードカナロア産駒は、母系との組み合わせ次第で2000m以上の重賞の勝ちもありますが、基本は1600m以下での重賞勝ちが多い短距離血統です。
2代母リーインフォーストは父トニービン×母父ノーザンテーストでエアグルーヴと同じ配合です。
母の父マンハッタンカフェは自身が長距離馬でしたが、ジョーカプチーノ(NHKマイルC、シルクロードS、ファルコンS)、レッドアンシェル(北九州記念、CBC賞)、ガルボ(ダービー卿チャレンジT、東京新聞杯、シンザン記念)など短距離馬を多数輩出しています。
レイハリア自身も2021年のキーンランドカップを勝っており、母の父マンハッタンカフェでもキーンランドカップに懸念のない血統です。