【きさらぎ賞2022予想】コース解説(中京芝2000m)
きさらぎ賞はBコース(Aコースから3メートル外に内柵を設置)を使用。
中京開催は先週からBコースを使用しています。
柵の移動により大きな傷みはカバーされましたが、3コー ナーから4コー ナーの内側にはカバーしきれない傷みがあります。
中京芝2000m芝コースの1周距離は阪神競馬場や中山競馬の内回りコースよりも長く、直線の長さは京都競馬場の外回りよりも長いコースで、ローカル競馬場でも中央競馬場に近いコース設定になっています。
中京競馬場芝Bコースの1週距離は1,724.8m、幅員は25~27m、直線距離は412.5m、高低差は3.5mです。
3.5mの高低差は中山競馬場、京都競馬場に次いで国内競馬場で3位となっています。
ホームストレッチ半ばの上り坂からスタートして、コースを1周します。
スタートしてゴール地点を通過した辺りから、向こう正面半ばの900m地点まで、高低差約1mのなだらかな上り勾配が続きます。
その後は緩やかな下り坂に入る。
3~4コーナーはスパイラルカーブで下り坂。
この1番高い地点からは直線の入口にかけて高低差3.5mを下ります。
中京芝2000m芝コースは、直線距離が412.5m。
直線に向いてすぐの残り340mの地点から高低差2.1m、勾配率2.1%の急坂を上がりきった後、ゴールまで約200mを全力で走ることが求められる、非常にタフなコース設定になっています。
きさらぎ賞(中京芝2000m)では、急坂を2回超えるスタミナとパワーが求められます。
また、ゴール前の急坂を上がりきって残り200mの直線距離を、一瞬の瞬発力でトップスピードにギアチェンジできる反応の良い馬の好走率が高い傾向があります。
レース前半を折り合い、末脚を温存して、ゴール前412.5mの直線で瞬発力を発揮する体力が要求されるタフなコースです。
きさらぎ賞は少数頭になり、ペースは平均以下のスローの上がり勝負になることが推測され、強烈な末脚がある馬が狙い目になります。
【きさらぎ賞2022予想】データ分析と傾向
京都競馬場の整備工事の影響により、昨年に続き今年も中京競馬場の芝2000mできさらぎ賞は開催されますが、京都開催を含む過去10年のデータから分析します。
きさらぎ賞過去10年単勝人気別成績
7番人気以内は、10勝・2着10回・3着10回・着外40回、勝率14.3%、連対率28.6%、複勝率42.9%。
8番人気以下は、0勝・2着0回・3着0回・着外22回、勝率0%、連対率0%、複勝率0%。
過去10年で3着以内に入った馬は全て7番人気以内です。
きさらぎ賞過去10年3連単万馬券は2019年の141,960円1回のみです。
フルゲートになることが少なく少数頭になる傾向があり、馬券平穏決着になることが多いレースです。
きさらぎ賞過去10年通算出走数別成績
通算出走数1戦の馬は、1勝・2着1回・3着0回・着外12回、勝率7.1%、連対率14.3%、複勝率14.3%。
通算出走数2戦の馬は、4勝・2着3回・3着1回・着外12回、勝率20.0%、連対率35.0%、複勝率40.0%。
通算出走数3戦の馬は、3勝・2着4回・3着6回・着外10回、勝率13.0%、連対率30.4%、複勝率56.5%。
通算出走数4戦の馬は、1勝・2着2回・3着2回・着外9回、勝率7.1%、連対率21.4%、複勝率%35.7。
通算出走数5戦の馬は、1勝・2着0回・3着1回・着外5回、勝率14.3%、連対率14.3%、複勝率28.6%。
通算出走数6戦以上の馬は、0勝・2着0回・3着0回・着外14回、勝率0%、連対率0%、複勝率0%。
きさらぎ賞過去10年の通算出走数別成績では、キャリア2戦、3戦の馬好走率が高い傾向があります。
昨年は、キャリア3戦の馬が、1着から3着を独占しました。
キャリア4戦以上になると好走率が下がる傾向があります。
キャリア2戦・3戦の馬を中心に予想を組み立てた方が良さそうです。
きさらぎ賞出走馬中京芝2000mの持ち時計
コースレコード・1分58秒3(ストロングタイタン)
セルケト(2分00秒8)
ダンテスヴュー(2分00秒9)
リューベック(2分02秒2)
シェルビーズアイ(2分03秒4)
【きさらぎ賞2022予想】本命馬情報
【①エアアネモイ】2歳新馬余力十分
父Point of Entry。母Nokaze。母の父エンパイアメーカー。
2歳新馬(阪神芝2000m)は、外枠の8枠9番から先手をとってペースを落として逃げ、直線では外へ出されましたが後続に3馬身差をつけて逃げ切りました。スローで逃げましたが、直線は34秒8のメンバー中最速上がりタイの末脚で直線でもしっかり伸びていました。きさらぎ賞は2分1秒台の決着が推測されます、2歳新馬はスローペースでしたが、余力を残していたことから、対応できると思われます。
【③ダンテスヴュー】馬場が渋ったほうが
父キングカメハメハ。母クロウキャニオン。母の父フレンチデピュティ。
2歳新馬(新潟芝1800m)は、4コーナー10番手の外から上がっていき上がり3F33秒1のメンバー中最速上がりの末脚を使いましたが2着。前々走の2歳未勝利(中京芝2000m)は、4番手を追走から勝負所で上がっていき直線で35秒8のメンバー中最速上がりの末脚を繰り出し、2着馬に2馬身半差をつけて快勝しました。前走の東京スポーツ杯2歳S(G2東京芝1800m)は、11番手の後方追走から直線で33秒7の末脚で追いこみましたが、勝ったイクイノックス が強く4着に敗退しました。高速馬場より馬場が渋ったほうが能力を発揮できるタイプと思われます。きさらぎ賞が時計のかかる馬場での開催なら急浮上。
【④アスクワイルドモア】先行力
父キズナ。母ラセレシオン。母の父ゼンノロブロイ。
デビュー3戦目の2歳未勝利(函館芝1800m)は、1枠1番から4番手のインコースで先行。勝負所で上がっていき直線入り口で馬郡の狭いスペースを割って抜け出す勝負根性を見せて初勝利を挙げました。札幌2歳ステークス(G3・札幌芝1800m)は、7番手の後方から追走、勝ったジオグリフの差はありましたが、直線ではしっかりのびて2着、1戦毎に実力をつけています。ホープフルS(G1・中山芝2000m)は大外枠から、スタートの出遅れが大きく響き10着でした。2歳未勝利を勝った時のように、もう少し前のポジションで先行力をいかす競馬が出来ればきさらぎ賞で上位を狙う実力は十分にあると思われます。
【⑦フォースクエア】自在性と勝負根性
父エピファネイア。母テネイシャス。母の父キングカメハメハ。
2歳新馬(阪神芝1800m)はスタートが遅れましたがすっと4番手へ、それから経済コースのインコースを追走し、直線でも内を突いて抜け出して、直線34秒1の二の脚で伸びて勝利。馬郡を気にせず、内ラチを器用な脚で立ち回れる自在性と勝負根性があります。デアリングタクトと同じエピファネイア×キングカメハメハの血統配合で潜在能力は高そうです。きさらぎ賞で重賞初制覇なるか注目されます。
回避【リューベック 】中京芝2000mで勝利
回避父ハービンジャー。母ライツェント。母の父Dansili。
2歳新馬(函館芝1800m)は、好発からスムーズに逃げて、直線でも余力十分で後続に2馬身差をつけて快勝しました。札幌2歳S(G3・札幌芝1800m)はスタートの出遅れで脚をなし崩しに使い、直線では失速して6着に敗退しました。前走の若駒S(L・中京芝2000m)は、約4か月半ぶりの実戦で体重は18kg増えていましたが成長分。早目に先頭へ立つと直線、後続を突き放して勝利。心身ともに大きく成長していました。きさらぎ賞と同じコースで勝ったことは、きさらぎ賞本番レースでは大きなアドバンテージになります。
【きさらぎ賞2022予想】穴馬情報
【②マテンロウレオ】決め手もある
父ハーツクライ。母サラトガヴィーナス。母の父ブライアンズタイム。
2歳新馬(阪神芝1800m)は、1枠1番から7番手の中団で控えてインコースを追走、直線でも内を突いて上がっていき、馬郡を割って抜け出し、距離ロスなく器用な脚で勝利しました。ホープフルS(G1・中山芝2000m)は、6着でしたが、勝ち馬キラーアビリティとの差は0秒5で、G3のきさらぎ賞なら好走が期待できると思われます。鞍上は今年に重賞2勝と絶好調の横山典弘騎手です。
【⑥ストロングウィル】デビュー2戦目で良化
父シルバーステート。母カワイコチャン。母の父ゴールドヘイロー。
2歳新馬(阪神芝1800m)は、大外枠から3番手の好位につけて追走、直線早めに2番手まで上がっていきましたが2着。大外枠から終始外を回った距離の差が結果にでた印象です。2歳未勝利(阪神芝2000m)も外枠8枠9番から先行馬を見ながら好位で追走、直線は外から上がっていき35秒3の末脚で伸びて先頭に立ち、そのままゴール。デビュー2戦目で良化していました。コーナーが4回の2000mのコース適性に懸念なくきさらぎ賞で好走できる実力馬です。
【⑧セルケト】コース適性高
父ディープブリランテ。母セルキス。母の父Monsun。
2歳新馬(阪神芝1600m)は、中団追走から直線で上位争いをしましたが3着、少し距離が足りなかったことが敗因の可能性があります。前走の3歳未勝利(中京芝2000m)は、2番手で先行、直線34秒8の末脚で抜け出し1馬身半に差を広げて快勝、距離延長で良化、中京芝2000m(きさらぎ賞)へ高いコース適性があることを示しました。
【⑩シェルビーズアイ】中京芝2000mで勝利
父ハービンジャー。母ポントマイコ。母の父ゼンノロブロイ。
2歳新馬(中京芝2000m)は、出遅れましたが中団追走から、直線34秒2のメンバー中最速上がりの末脚で差しきって勝利しました。ホープフルS(G1)は優勝馬から0秒7差の8着でしたが、デビュー2戦目でG1挑戦だったことを考慮すれば良化の余地は十分あることが推測されます。2歳新馬で、きさらぎ賞が開催される同じ中京芝2000mで勝利した経験は本番きさらぎ賞でいかされると思われます。
ゆりかもめ賞へ出走【レヴァンジル】
父ドゥラメンテ。母トゥリフォー。母の父Frankel。
デビュー2戦目の2歳未勝利(中山芝2000m)は、11番手の後方追走から勝負所で上がっていき直線は34秒4のメンバー中最速上がりの末脚で抜け出し勝利しました。前走の3歳1勝クラス(中山芝2000m)は積極的に2番手で先行、直線で先頭に立ちましたが外からアスクビクターモアに交わされて2着に惜敗しました。先行力に加えて直線での瞬発力もあります。きさらぎ賞は、平均ペース以下のスローの上がり勝負になることが推測され、強力な末脚があるレヴァンジルがポテンシャルを発揮しやすいレースであることが推測されます。
【きさらぎ賞2022枠順確定】
1-1 エアアネモイ(福永祐一)
2-2 マテンロウレオ(横山典弘)
3-3 ダンテスヴュー(川田将雅)
4-4 アスクワイルドモア(武豊)
5-5 ショウナンマグマ(吉田豊)
6-6 ストロングウィル(松山弘平)
6-7 フォースクエア(池添謙一池)
7-8 セルケト(岩田望来)
7-9 トーセンヴァンノ(団野大成)
8-10 シェルビーズアイ(松田大作)
8-11 メイショウゲキリン(幸英明)
【きさらぎ賞2022予想オッズ】
人気 | 馬名 | 予想オッズ |
1 | ダンテスヴュー | 2.1 |
2 | マテンロウレオ | 4.1 |
3 | アスクワイルドモア | 5.4 |
4 | リューベック | 6.5 |
5 | エアアネモイ | 7.6 |
6 | フォースクエア | 19.9 |
7 | ストロングウィル | 30 |
8 | レヴァンジル | 41.2 |
9 | シェルビーズアイ | 49.7 |
10 | セルケト | 69.2 |
11 | ショウナンマグマ | 114.1 |
12 | メイショウゲキリン | 118.2 |
13 | トーセンヴァンノ | 154.8 |