
安田記念コース解説(東京競馬場芝1600m)

安田記念は日本ダービーと同じCコースで開催されます。
東京競馬場芝Cコースの1周距離は2,120.8m、幅員は25~35m、直線距離は525.9m、高低差は2.7mです。
スタート地点は向正面の2コーナー出口付近の下り坂のスタートでバックストレッチの中間まで約1.8m下ります。
そこからは約80mで1.5mの急な上り坂です。
その後、約60m平坦を走り、3コーナー手前から3~4コーナーの中間まで再び約2.2mの下り坂です。
4コーナーの手前からは再び若干の上り勾配のカーブを曲がり、ホームストレッチ直線、残り460メートル地点から300メートル地点にかけて、高低差約2mの上り坂が設けられています。
この高低差2mの坂を上り切った後に、函館芝コースの直線の長さとほぼ同じ300mの直線が待ち受けています。
ゴール前の直線は、仮柵の位置とは関係なく、525.9mとなっています。
安田記念は、下り坂からのスタートである点と、バックストレッチの距離が540mと長いため、前半からスピードに乗りやすいコース設定になっています。
安田記念は前半のペースが速く後半の方が、時計がかかり、直線は脚が上がる消耗戦になりやすい傾向があります。
このため芝1600mから芝2000mぐらいまでの距離で勝利実績がある馬の方が有利になります。
安田記念は、息の入りにくい、日本一タフなマイル消耗戦で、真の実力がないと勝ち切るのは難しいマイルG1です。
前半スローペースからの直線勝負になることは少なく、スタートからゴールまでスピードを持続できるハイレベルな能力とスタミナ・持続力も求められます。
安田記念のおさえておきたい重要な馬場情報は、日本ダービー週に、Cコースへ替わり、内ラチの状態が良い芝の出現で前が残りやすくなることです。
安田記念は、東京連続開催14日目で、Cコース使用4日目になります。
Cコースに替わった影響から内を走った馬が有利になる傾向が強く、逃げ・先行馬の激走に警戒が必要になります。
しかし、Cコースで開催される安田記念は、直線の芝状態の良い外を回る馬が能力を発揮しやすいと考えます。
決め手があれば直線一気でも差し切れます。
【安田記念2025予想】データ分析と傾向

安田記念過去10年人気別成績
1番人気馬の信頼度の高さが際立ちます。
3着内率は80.0%で、10年中8年で馬券圏内を確保。
特に、過去10年の3着以内馬30頭中21頭が4番人気以内と、上位人気馬が安定した成績を残しています。
具体的には、1番人気は勝率20.0%、連対率50.0%、2番人気は3着内率30.0%、3・4番人気もそれぞれ50.0%と優秀です。
一方、5番人気以下では6~10番人気が7頭馬券圏内に入るも、11番人気以下の好走はわずか1頭(1.6%)。
このデータから、2025年の安田記念では1~4番人気馬を中心に予想を組み立て、6~10番人気の穴馬を抑える戦略が有効です。
特に、東京コース適性や近走のマイル実績を重視し、過去データと照らし合わせた選馬が勝利への鍵となるでしょう。
1番人気馬を軸にしつつ、4番人気以内の馬やコース適性の高い中穴馬を組み合わせることで、的中率と回収率のバランスが取れた馬券戦略が期待できます。
安田記念過去10年年齢別成績
4歳馬が勝率12.5%、連対率20.0%、3着内率25.0%と最も優秀で、5勝を挙げています。
5歳馬も3着以内10回(勝率4.1%、連対率14.3%)と安定し、6歳馬は7回(勝率7.1%、3着内率16.7%)と続きます。
3歳馬は1頭のみ好走(3着内率25.0%)、7歳馬は2頭(3着内率11.1%)、8歳馬は0%と苦戦。
4歳から6歳馬が30頭中27頭を占めるため、2025年は4~6歳馬を中心に予想を構築し、特に4歳馬の近走マイル実績や東京コース適性を重視。
穴馬として7歳馬を抑える戦略も有効です。
安田記念過去10年性別成績
牝馬が3着内率42.9%(勝率14.3%、連対率38.1%)と圧倒的な活躍を見せ、牡・せん馬の15.0%(勝率5.0%、連対率8.6%)を大きく上回ります。
特に2019年以降の6年間では、牝馬の3着内率が50.0%(3勝、4連対、1三着)とさらに上昇し、牡・せん馬は12.2%に低下。牝馬は9頭中8頭が馬券圏内と好走傾向が顕著です。
2025年の安田記念では、牝馬のマイル適性や近走成績を重視し、特に4~6歳の牝馬を軸に選ぶ戦略が有効。
安田記念過去10年前走別成績
3着以内馬30頭中17頭が前走GⅠ・JpnⅠ(海外G1含む)からの直行組で、勝率7.1%、連対率18.6%、3着内率24.3%と優秀。
特に2019年以降の6年間では、前走GⅠ・JpnⅠ組が3着内率28.0%(5勝、6連対、3三着)に対し、その他のレース組は8.3%(1勝、0連対、3三着)と差が顕著。
2025年の安田記念では、前走GⅠ・JpnⅠの馬を優先し、特にヴィクトリアマイルやマイルCSなどマイルG1での好走馬を重視。
安田記念過去5年 優勝馬の所属、前走
2020年から2024年の優勝馬5頭は全て美浦(関東)または海外所属で、栗東(関西)所属馬は勝利なし。
具体的には、2020年グランアレグリア(美浦)、2021年ダノンキングリー(美浦)、2022年・2023年ソングライン(美浦)、2024年ロマンチックウォリアー(香港)が優勝。
さらに、5頭全ての前走がGⅠ(高松宮記念、天皇賞秋、ヴィクトリアマイル、クイーンエリザベスⅡ世C)。
2025年は美浦所属の4~6歳牝馬や海外馬を重視し、前走GⅠで好走した馬を軸に選ぶ戦略が有効。
【安田記念2025予想】本命馬情報

【シックスペンス】
昨年の毎日王冠(GⅡ、芝1800m)では、好位の外目を追走し、直線で粘るホウオウビスケッツをゴール前で交わして1着。
休み明けながら中距離での底力を見せつけた。続く中山記念(GⅡ、芝1800m)では、最内枠から中団インコースを進み、直線で1頭分外へ。
エコロヴァルツが作り出したスペースを突いてスムーズに伸び、ゴール前で交わして1着。
中山芝では無敗の4戦4勝を誇る。
前走の大阪杯(GⅠ、芝2000m)では、好位から直線で前の馬を追ったが伸びきれず7着。
初の2000mと阪神コースが影響した可能性がある。これまでGⅠ勝利はないが、GⅡ3勝の実績はGⅠ級の能力を示す。
1600mでは2勝を挙げており、安田記念の東京芝1600mは直線の長いコースが末脚を生かす舞台として最適。
好位から鋭く伸びるレーススタイルで上位争いは十分可能。
初GⅠ挑戦で無敗の中山から東京へ、シックスペンスの快走に期待が高まる!
【ソウルラッシュ】
昨年の安田記念では、中団でレースを進め、直線で外に持ち出して鋭く伸びたが、ナミュールに交わされ3着。堅実な走りを見せた。
続くマイルチャンピオンシップ(GⅠ)では、中団外目から4コーナーで巧みに間を割って抜け出し、ウインマーベルを交わして見事1着。待望のGⅠ初制覇を果たした。
前走のドバイターフ(G1)では世界の強豪を相手に優勝し、国際舞台でも実力を証明。
昨年のマイラーズカップ(GⅡ)勝利以降、国内・海外問わず3着以内をキープする安定感は、まさに充実期の証だ。ソウルラッシュの強みは、安定した状態とコース適性の高さ。
東京のマイル戦は過去の実績からも向き、京都での好走歴も考慮すると、どんな展開でも対応可能なレースセンスが光る。
ソウルラッシュの鋭い末脚と近年の充実ぶりなら、3つ目のGⅠタイトルも射程圏内だ。
【ジャンタルマンタル】
一昨年の朝日杯フューチュリティS(GⅠ)では、3番枠から中団インコースを追走。直線で先頭に立つと外へ持ち出し、後続を振り切って1着。鮮やかな押し切りでGⅠ初制覇を飾った。
昨年のNHKマイルカップ(GⅠ)では、16番枠から好位につけ、流れに乗って直線で抜け出すと後続を突き放し完勝。
皐月賞からの距離短縮をものともせず、1600mでの高い適性を証明した。
このレースでは、後にヴィクトリアマイルを制したアスコリピチェーノを抑えての勝利で、舞台となる東京マイルへの相性の良さが際立つ。
これまでGⅠ2勝を含む堅実な成績を残し、特にマイル戦では抜群の安定感を発揮。
6か月の休み明けとなる安田記念だが、NHKマイルCと同じ東京1600mの舞台はジャンタルマンタルにとって最適。
好位から鋭い末脚を繰り出すレーススタイルで上位争いは必至。
3つ目のGⅠタイトル獲得を目指す走りに期待が高まる!
【トロヴァトーレ】
前々走のニューイヤーS(L、芝1600m)では、外枠からスタートしたが早めに押し上げて好位を確保。
直線でも勢いを保ち、鮮やかに抜け出して1着。オープンクラス初勝利を中山芝で飾り、コース適性の高さを見せつけた。
前走のダービー卿チャレンジT(GⅢ、芝1600m)では、内枠からインコースを追走。
直線では内ラチ沿いの狭いスペースを果敢に突き、鋭い末脚で抜け出して1着。
得意の中山芝1600mで重賞初制覇を達成し、充実ぶりをアピールした。
今年に入りオープンクラスと重賞で連勝中のトロヴァトーレ。
コースを問わず堅実な走りを見せるが、特に中山での好成績が光る。
安田記念は東京芝1600mと舞台が変わるが、これまでのレースセンスと末脚のキレなら対応可能。
連勝の勢いとマイル適性を武器に上位争いを狙う。
初の大舞台でどこまで通用するか、注目の一戦だ!
【ウォーターリヒト】
前々走の京都金杯(GⅢ、芝1600m)では、大外枠から後方を追走。
直線で外に持ち出して鋭く進出し、メンバー最速の末脚で追い込むも、サクラトゥジュールにクビ差及ばず2着。中京コースでも持ち味の切れ味を発揮した。
前走の東京新聞杯(GⅢ、芝1600m)では、後方待機から直線で外に進出。
内のメイショウチタンやボンドガールをゴール前で捉え、鮮やかに抜け出して1着。
得意の東京の長い直線で、強烈な末脚を存分に生かした勝利だった。
昨年10月の3勝クラス・キングカメハメハメモリアル(東京・芝1600m)での1着以降、4戦連続でメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマーク。
ウォーターリヒトの最大の武器は、豪快な末脚だ。安田記念の舞台となる東京芝1600mは、直線の長さが末脚を最大限に引き出す最適なコース。
ttps://talmudic.net/2025-2-23results/
【安田記念2025予想】穴馬情報

【ロングラン】
重賞連勝中の勢いとマイル適性を武器に、初のGⅠ挑戦で上位を狙うベテランだ。前々走の小倉大賞典(GⅢ、芝1800m)では、内枠から後方を追走。
直線で外から鋭い脚を伸ばし、逃げ粘るセルバーグを交わして1着。堅実な末脚で重賞勝利を掴んだ。
前走の読売マイラーズカップ(GⅡ、芝1600m)では、後方待機策から直線で進出。
群の間を割って鋭く伸び、内のセオを交わして先頭に立つと、ゴール前で外から迫るジュンブロッサムを振り切り1着。
1600mへの適応を見せ、重賞2連勝を達成した。7歳となった今年、目覚ましい本格化を見せるロングラン。
小倉大賞典とマイラーズCの連勝で、充実期を迎えていることを証明。
東京芝1600mは初だが、これまでのレースセンスと直線での切れ味はGⅠの舞台でも通用する可能性十分。
初GⅠ挑戦でどこまで迫れるか、ベテランの走りに注目だ!
【ブレイディヴェーグ】
一昨年のエリザベス女王杯(GⅠ、芝2200m)では、スタートで出遅れるも5番手に位置。インコースを追走し、直線でやや外に出されるとスムーズに加速。
外から迫るルージュエヴァイユを振り切り、キャリア5戦目でGⅠ初制覇を達成した。
昨年の府中牝馬S(GⅡ、芝1800m)では、後方待機から直線で外に持ち出して鋭く伸び、内から抜け出したマスクトディーヴァを交わして1着。1年ぶりの実戦で地力の高さを証明した。
前走のマイルチャンピオンシップ(GⅠ、芝1600m)では、中団から直線で間を割って進出するも4着。鋭い切れ味は発揮したが、勝ち切るには至らなかった。
これまで1600m戦での勝利はないが、マイルチャンピオンシップと東京新聞杯(GⅢ)で4着と安定感を示す。
府中牝馬Sの1800m勝利実績から、1600mの距離は十分対応可能。東京コースの広い直線は末脚を生かす舞台として最適だ。
ブレイディヴェーグの鋭い末脚とGⅠ実績なら上位進出の可能性は高い。
【ウインマーベル】
昨年のスプリンターズS(GⅠ、芝1200m)では、中団から4コーナーで馬群の間を割って進出。
じわじわと伸びたが5着に終わり、1400mの方が適性が高いことを示唆した。続くマイルチャンピオンシップ(GⅠ、芝1600m)では、14番枠から好位を確保。
勝負所で手応え良く進出し、直線で一旦先頭に立つも、ソウルラッシュとエルトンバローズに交わされ3着。
エルトンバローズとは僅差の接戦で、1600mの大舞台での適性を証明した。
2022年のスプリンターズSでは2着に好走しており、GⅠでの実績は安田記念のメンバーでも上位クラス。
ウインマーベルの強みは、好位から粘り強く伸びるレースセンス。
東京芝1600mは初挑戦だが、広いコースは末脚を生かしやすく、過去のGⅠ好走歴から対応力は十分。
好位で流れに乗れれば上位争い必至。
【エコロヴァルツ】
昨年のセントライト記念(GⅡ、芝2200m)では、序盤ハナを切るも2番手に控え、4コーナーで押し上げるがコスモキュランダらに交わされ3着。
続くディセンバーS(OP、芝1800m)では、内枠から3番手を追走。4コーナー手前で進出し、直線で抜け出すとジューンオレンジの追い上げを振り切り1着を確保した。
中山記念(GⅡ、芝1800m)では、好位から早めに進出して直線で先頭に立つも、シックスペンスに交わされ2着。相手の強さが光った一戦だった。
前走の大阪杯(GⅠ、芝2000m)では、外枠から内に入れて追走し、直線で3番手グループに上がるもゴール前でヨーホーレイクに交わされ4着。
それでもGⅠの舞台でしぶとい走りを見せた。エコロヴァルツの強みは、先行して粘り強く伸びるレースセンス。
東京芝1600mは初挑戦だが、先行力とタフさを活かせれば適応可能。好位から粘り込む展開で上位争いを狙う。
【ジュンブロッサム】
昨年の富士ステークス(GⅡ、芝1600m)では、16番枠からスムーズなスタートを切り、前目でレースを展開。
直線では外から力強く進出し、抜け出しを狙ったソウルラッシュとの追い比べを制して1着。序盤のスムーズな流れと末脚のキレが光った勝利だった。
前走の読売マイラーズカップ(GⅡ、芝1600m)では、スタートで出遅れ後方からの競馬に。
坂の下りからじわじわ進出し、4コーナーで外を回って直線で鋭く追い込む。
先に抜け出したロングランに迫ったが、僅かに届かず2着。それでも強烈な末脚で存在感を示した。
ジュンブロッサムの最大の武器は、東京の長い直線で活きる鋭い末脚。
富士Sでの勝利実績から、東京芝1600mは最適な舞台と言える。
スタートを決め前目で進められれば、末脚の爆発力で上位争いは可能。
GⅠの壁を破るべく、ジュンブロッサムの追い込みに注目だ!
【安田記念2025予想】血統情報

【シックスペンス】
シックスペンスの血統はスピードとスタミナの絶妙な融合が魅力だ。父はキズナ(ディープインパクト産駒)。
日本ダービー馬であるキズナは、産駒に持続力と鋭い瞬発力を伝え、マイルから中距離で活躍する馬を多数輩出。
安田記念の高速マイル戦でもその適性が期待される。
母フィンレイズラッキーチャームは、米国G1・マディソンS(ダート7F)の勝ち馬で、北米のスピード血統を色濃く反映。
母父トワーリングキャンディはマリブS(米G1・ダート7F)勝ち馬で、産駒に卓越した加速力と機敏性を伝える。
母系にはクリプトクリアランス(4×3)とダンジグ(4×4)のクロスがあり、スピードとパワーを強化。
近親にはピュアクラン(フラワーボウル招待S・芝10F)、スカイディーバ(フリゼットS・ダ8F)といった米G1馬が名を連ね、母系の底力は折り紙付きだ。
シックスペンスは、父キズナの持続力と母系の北米型スピードが融合し、東京マイルの舞台で鋭い切れ味を発揮する可能性が高い。
ただし、大阪杯では前がかりな競馬で末脚を失った経緯から、折り合いが課題。
安田記念の距離短縮でリズムを掴めば、トップ争いに食い込む力は十分。
血統のポテンシャルを活かし、名門レースでの好走が期待される。
【ソウルラッシュ】
ソウルラッシュの血統は、力強い中距離適性とマイルでの切れ味を併せ持つ。
父ルーラーシップ(キングカメハメハ産駒)は香港G1クイーンエリザベス2世Cの勝ち馬で、産駒にキセキやメールドグラースを輩出。
スタミナとパワーを伝え、安田記念のタフなマイル戦に適性を見せる。
母エターナルブーケ(母父マンハッタンカフェ)は未勝利だが、母系は優秀。半兄にG2青葉賞勝ちのヒラボクディープ、3/4弟にディオ(関屋記念2着)がいる。
牝系にはヘネシー、エディターズノート、カフェブリッツが名を連ね、ストームキャットの影響でマイラーらしい軽快なスピードが特徴。
母父マンハッタンカフェは菊花賞馬で、産駒にジョーカプチーノ、タスティエーラを送り出し、底力を強化。
ソウルラッシュは、父の重厚なスタミナと母系のストームキャット由来の鋭い加速力を融合。
2024年マイルCSでG1初制覇、2025年ドバイターフではロマンチックウォリアーを破る快挙を達成。
安田記念では過去3着(2024年)など4年連続出走で、1分32秒2の時計を記録。
高速決着への対応が鍵だが、成長と地力強化で上位争いが期待される。
【ジャンタルマンタル】
ジャンタルマンタルの血統は、芝適性と柔軟なスピードが特徴だ。
父パレスマリス(カーリン産駒)はベルモントS(米G1・ダート12F)の勝ち馬で、産駒にはジャスティンパレスやアイアンバローズ、ノーブルロジャーなどがいる。
エーピーインディ系特有のナスキロ血統の柔らかさを持ち、芝の中距離で高いパフォーマンスを発揮。
安田記念のマイル戦にも対応可能なスピードを伝える。
母インディアマントゥアナは米国G3・レッドカーペットH(芝11F)の勝ち馬。
母父ウィルバーン(エーピーインディ系)はインディアナダービー(米G2・ダート8.5F)を制した実績馬で、産駒にパワーと持続力を注入。
母系は北米血統の底力を背景に、芝・ダート兼用の適性を示す。
ジャンタルマンタルは、父の柔軟な芝適性と母系のタフなスタミナを融合。
大箱コースの1600~1800mが最適で、東京マイルの安田記念はベスト舞台の一つ。
これまでNHKマイルCや朝日杯FSでG1制覇を果たし、3歳時はマイル戦線で活躍。
休み明けの香港マイルでは結果が出なかったが、立て直しで鋭い末脚を発揮できれば、安田記念での上位争いが期待される。
血統のポテンシャルを活かし、G1戦線でのさらなる飛躍が注目だ。
【トロヴァトーレ】
トロヴァトーレの血統は、名門牝系とマイル適性が融合した魅力的な構成だ。
父レイデオロ(キングカメハメハ産駒)は日本ダービーと天皇賞(秋)のG1を制覇。
産駒にはサンライズアースなどがおり、ミスタープロスペクター、バックパサー、ヌレイエフのクロスを持つ父母相似配合が特徴。
柔軟なスピードとスタミナを伝え、安田記念の高速マイル戦にも適性を示す。
母シャルマント(母父エンパイアメーカー)は未勝利だが、名繁殖ソニンクに遡る優秀な牝系出身。
半兄にライツフォル、近親にディアドラ(天皇賞・秋、香港カップ)、フリームファクシ(皐月賞2着)、リューベック、そして安田記念2勝のソングラインがいる。
この牝系はマイラーから中距離馬まで幅広く輩出し、スピードと底力を兼備。
母父エンパイアメーカーは米G1馬で、産駒にパワーと持続力を伝える。
トロヴァトーレは、父のしなやかな芝適性と母系のマイラー気質を受け継ぎ、前がかりな気性で先行力を発揮。
レイデオロ産駒ながら芝マイルで活躍中だが、ピュアなマイラーというより中山記念のような1800m戦が最適か。
安田記念の東京マイルでは、折り合いと末脚のバランスが鍵。
血統のポテンシャルを活かし、G1の大舞台で上位争いが期待される。
【ウォーターリヒト】
ウォーターリヒトの血統は、スピードとマイル適性が際立つ。
父ドレフォン(Gio Ponti産駒)は米G1ブリーダーズカップスプリントの勝ち馬で、産駒にジオグリフやミッキーファイト、アドマイヤデイトナを輩出。
ストームキャット系のスピードと持続力を伝え、安田記念の高速マイル戦に適性を示す。
プリンスリーギフトのクロスが特徴で、前がかりな先行力と鋭い末脚を産駒に与える。
母ウォーターピオニー(母父ヴィクトワールピサ)はJRA3勝(芝・ダート1400m)。
母母マチカネハヤテはJRA5勝(全て芝1200m)で、短距離のスピードを強化。牝系にはレッドアネモス(スプリンターズS2着)やバンデルオーラが名を連ね、半弟にウォーターガーベラがいる。
ヴィクトワールピサ(ドバイワールドC勝ち)はネオユニヴァース産駒で、産駒に底力と柔軟な距離適性を伝える。
牝系はマイラーからスプリンターの血が濃く、芝の大箱マイルで安定感を発揮。
ウォーターリヒトは、父のストームキャット系スピードと母系の短距離適性が融合。
芝マイルでは[3-1-1-1]と安定し、末脚の確実性が武器。
安田記念の1分31秒台の高速決着では、ドレフォン産駒特有の先行力と追い込みのバランスが鍵。
血統のポテンシャルを活かし、G1の大舞台で新星として輝く可能性を秘める。
【安田記念2025予想】調教・追い切り情報

【シックスペンス】
放牧先から5月14日に美浦トレーニングセンターに帰厩。
5月18日から本格的な調教を開始し、これまでに6本の追い切りを消化。
調教量は十分で、コンディションの良さがうかがえます。
3週連続でWコースでの併せ馬を実施し、動きの質を高めてきました。
先々週は助手を背に3頭併せを行い、最先着を果たす好内容。
先週はルメール騎手を背に僚馬を追走する形となり、追いつけなかったものの、ラスト200mで11.1秒の鋭い時計をマークし、キレのある動きを見せました。
今週6月4日(水)の最終追い切りは、美浦Wコースで81.2-64.8-50.7-36.7-23.2-11.0秒(一杯)。助手を背にオープン馬を追走し、直線入り口で内から並びかけ、ラスト250mから追われるとしっかりと反応して先着。
スピードと反応の良さが際立ちました。
この追い切りでは、終始リズミカルな走りで、加速ラップを刻むなど、状態のピークに近づいていることを示しています。
シックスペンスの持ち味である鋭い末脚を最大限に発揮できる仕上がりで、安田記念のマイル戦に対応可能な状態と言えるでしょう。
現時点での実力を存分に発揮できる好状態です。
【ジャンタルマンタル】
放牧先から5月16日に栗東トレーニングセンターに帰厩。
5月18日から坂路での単走を中心に調整を進め、週2本のペースで計6本の追い切りを消化。
牧場での乗り込みも考慮すると、調教量は十分で、コンディションは整っています。
すべての追い切りを坂路単走で進めるスタイルは、馬の特性を活かした調整法と言えるでしょう。
先週は川田将雅騎手を背に、坂路で800m50.1秒の好時計をマーク。
一杯に追われる負荷の高い内容で、しっかりとスタミナとスピードを強化しました。
今週6月4日(水)の最終追い切りは、栗東坂路で53.6-38.7-24.8-11.7秒(一杯)。
助手を背に、600mまではセーブした走りだったものの、ラスト200mで軽く追われると、荒れた馬場をものともしない鋭い末脚を披露。
反応の良さと力強い伸びを確認できました。
絶好調とまでは言えないものの、ジャンタルマンタルの持ち味である鋭い末脚は健在。
安田記念のマイル戦で求められる瞬発力と持続力を発揮できる状態です。
【ソウルラッシュ】
ドバイ遠征後の4月13日に帰国し、検疫と放牧を経て5月13日に栗東トレーニングセンターに帰厩。
5月15日から本格的な調教を開始し、これまでに6本の追い切りを消化。
調教量は十分で、コンディションの良さがうかがえます。
特に注目すべきは、先々週と先週のWコースでの併せ馬。浜中俊騎手を背に、僚馬と併せて2週連続で1000m65秒台、ラスト400mは11.1秒~10.5秒という破格の時計をマーク。
追走先着を果たし、鋭い動きを見せました。
この時計は、ソウルラッシュの高い瞬発力とスピードを示しており、安田記念のマイル戦に対応可能な仕上がりを証明しています。
今週6月4日(水)の最終追い切りは、栗東坂路で単走。
52.3-38.3-24.2-11.8秒(一杯)と、軽く追われたラスト200mで鋭く反応し、加速ラップを刻む好内容。
助手を背にリズミカルな動きを見せ、状態のピークに近づいている印象です。
調教全体を通して、動きの質、反応の鋭さともに申し分なく、ほぼ万全の状態で安田記念に臨めそうです。
最終追い切りの動きから、スピードとスタミナのバランスが整っており、上位争いが可能な仕上がりと言えるでしょう。
【トロヴァトーレ】
放牧先から5月16日に美浦トレーニングセンターに帰厩。
5月18日から本格的な調教を開始し、これまでに6本の追い切りを消化。
調教量は十分で、コンディションは整っています。
特にここ2週は横山武史騎手を背に、美浦Wコースで僚馬との併せ馬を実施し、実戦に近い形で調整を進めてきました。
先週の追い切りでは、先行する2頭との距離がやや離れたためゴールで追いつけなかったものの、1コーナー過ぎまで追われる意欲的な内容で負荷をかけました。
動き自体は力強く、スタミナ強化に繋がる好内容でした。
今週6月4日(水)の最終追い切りは、美浦Wコースで84.9-68.8-53.6-38.3-24.0-11.3秒(強め)。
先行馬に4コーナーで内から並びかけ、直線で強めに追われた際の手応えは僚馬にやや劣勢だったものの、ほぼ併入の形でフィニッシュ。
反応と伸びはまずまずで、安定した走りを見せました。
トロヴァトーレは調教で派手に動くタイプではないものの、状態面に不安はなく、安田記念のマイル戦に対応可能な仕上がりです。
【ブレイディヴェーグ】
ドバイ遠征後の4月13日に帰国し、検疫と放牧を経て5月中旬に美浦トレーニングセンターに帰厩。
5月18日から本格的な調教を開始し、週2本のペースで計6本の追い切りを消化。
調教量は十分で、コンディションの良さがうかがえます。
特にここ2週は戸崎圭太騎手を背に、美浦Wコースで実戦的な併せ馬を行っています。
先週の追い切りでは、シックスペンスと併せて先着し、ラスト200mで11.0秒の鋭い時計をマーク。
スピードとキレを存分に発揮しました。
今週6月4日(水)の最終追い切りは、美浦Wコースで82.5-66.3-51.1-36.4-22.8-11.0秒(馬なり)。僚馬を追走し、直線で内から並びかけると、終始手応え優勢のまま併入。
軽快なフットワークと鋭い反応を見せ、時計も動きも申し分ない内容でした。
ブレイディヴェーグの持ち味である鋭い末脚は健在で、安田記念のマイル戦に最適な仕上がり。
ttps://talmudic.net/2025-2-23results/