函館記念

函館記念コース解説(函館競馬場芝2000m)

函館芝2000m
函館競馬場芝2000m
函館記念コース解説


函館競馬場は、JRA全10場のなかで1番直線が短い競馬場です。

4コーナーからゴールまでの直線距離は262.1m、東京競馬場の直線525.9mの半分以下の直線距離になっています。

函館競馬場には2つの特徴があります。

1つ目の特徴は、函館競馬場は小回りコースになっていることです。

函館競馬場の直線は、東京競馬場芝コースの直線、坂を上り終えた地点からゴールまでの距離300mよりも短いことになります。

東京競馬場と比較すると直線距離が、かなり短いことがわかります。

この直線の短さから先行タイプの競走馬の活躍が目立ち、後方一気の追い込み脚質の競走馬は苦戦しています。

1周距離は1626mで福島競馬場1600mや小倉競馬場1615mよりも若干ではあるが大きいコース設定になっています。

函館競馬場の2つ目の特徴は、高低差が3.5mあることです。

ローカル競馬場の中では中京競馬場と並んで最大の高低差となっています。

芝状態は開催6週目になりかなり時計を要するコンディションとなっています。

スタート直後に通過するゴール地点過ぎから2コーナーまで緩やかな下り、2コーナー過ぎから4コーナーにかけて3.5mの坂があります。

4コーナー半ばから約1mを下り直線はほぼ平坦です。

函館競馬場芝2000mは、高低差が3.5mあるので逃げ切るのは難しく、ゴール前の直線が262.1m短いので後方一気で差し切るには直線の距離が短すぎます。

函館競馬場芝2000mで勝ち負けするには、折り合っての先行力、2コーナー過ぎから4コーナーにかけて3.5mの坂を先行集団で折り合い、4コーナーのインから抜け出す一瞬の切れる脚も求められます。

前半の下りでペースが速くなることが多く、上がりがかかる展開になりやすく、洋芝特有の力の要る馬場を走り抜くタフな馬場状態に対応できる馬力とパワーがあれば一気に好走度が高くります。

これまで高速馬場で苦戦していた馬が洋芝で一変して激走することもあります。

コース適性からの穴馬探しは小回り、洋芝適性を見抜くことが鍵になります。

【函館記念2025予想】データ分析と傾向

函館記念過去10年人気別成績

函館記念過去10年人気別成績


過去10年のデータによると、単勝5番人気以内の馬が8勝を挙げ、勝率16.0%、連対率22.0%、3着内率30.0%と安定した成績を残しています。

しかし、2着と3着には下位人気馬が食い込むケースが多く、6番人気以下の馬が2着7回、3着6回を記録。

特に10番人気以下の馬が2着5回、3着3回と、3着以内馬30頭中15頭が6番人気以下であることから、穴馬の台頭が顕著です。

2023年を除き、5番人気以内の馬が3着以内を独占した年はなく、単勝6~9番人気(3着内率15.0%)や10番人気以下(3着内率13.0%)の馬にも注目が必要です。

函館記念はハンデ戦かつ函館芝2000mのコース特性により、先行力と適性が重要です。過去データでは、5番人気以内の実力馬が勝利を重ねる一方、6番人気以下の馬が2・3着に絡むことで高配当が出ています。

3着以内馬の半数が6番人気以下であるため、軸馬は5番人気以内から選びつつ、相手には10番人気以下の穴馬を積極的に組み込む馬券戦略が有効です。

特に前走で凡走した馬や函館Wコースでの軽快な追い切りを見せた馬は、配当妙味が高い傾向にあります。

函館記念過去10年年齢別成績

函館記念過去10年年齢別成績


過去10年のデータによると、3着以内馬30頭のうち最多は6歳馬で11頭(勝率8.2%、連対率16.3%、3着内率22.4%)。

連対馬20頭中12頭が6歳以上の馬で、ベテラン勢の活躍が顕著です。

一方、3歳馬は出走わずか2頭ながら3着内率50.0%と高く、4歳馬も3着内率25.9%(3勝・2着2回・3着2回)と高いポテンシャルを示しています。

5歳馬は3着内率15.9%で安定感があり、7歳以上は3着内率10.8%だが連対率10.8%と2着に絡むケースが目立ちます。

函館記念はハンデ戦かつ函館芝2000mのコース特性により、スタミナと適性が求められます。

6歳馬は出走数が多い分、3着以内数でトップだが、3歳・4歳馬の3着内率の高さは注目に値します。

特に3歳馬は出走機会が少ないものの、軽ハンデを活かした好走が期待でき、4歳馬は成長力とスピードで上位進出の可能性が高いです。

6歳以上のベテラン馬は、函館コースへの適性や過去の重賞実績を持つ馬が好走傾向にあります。

予想では、4歳馬を軸に、6歳馬や穴の7歳以上を相手に選ぶ戦略が有効です。

函館記念過去10年前走の着順別成績

函館記念過去10年前走の着順別成績


過去10年のデータによると、前走5着以内の馬が6勝を挙げ、3着以内13回(勝率9.1%、連対率13.6%、3着内率19.7%)と一定の安定感を示しています。

しかし、3着内率では前走6~9着の馬が21.4%と最も高く、3勝・2着4回・3着2回を記録。

特に前走10着以下の馬も3着以内8回(3着内率15.7%)と侮れず、1勝・2着3回・3着4回をマークしています。

3着以内馬30頭中、半数以上が前走6着以下であることから、前走凡走馬の巻き返しが函館記念の鍵と言えます。

函館記念はハンデ戦かつ函館芝2000mの独特なコース特性により、前走成績が直結しにくいレースです。

前走5着以内の馬は信頼性が高いものの、6~9着や10着以下の馬が3着内率で遜色ない成績を残しているため、過度に前走着順を重視する必要はありません。

予想では、前走重賞で凡走した馬や、函館コースでの適性が高い馬、調教で動きが良い馬に注目。

特にハンデが軽い馬や、過去に函館で好走実績のある馬は穴馬候補として魅力的です。

軸馬は前走5着以内から選び、相手には6着以下の巻き返し馬を積極的に組み込む馬券戦略が有効です。

函館記念過去10年優勝馬直近レース着順

函館記念過去10年優勝馬直近レース着順


過去10年の優勝馬10頭のうち、7頭はGⅠを除く直近のレースでGⅡまたはGⅢに出走し、6着以内に好走(2015年ダービーフィズ:GⅡ6着、2016年マイネルミラノ:GⅢ3着、2017年ルミナスウォリアー:GⅡ5着、2018年エアアンセム:GⅢ5着、2020年アドマイヤジャスタ:GⅢ6着、2021年トーセンスーリヤ:GⅢ4着、2022年ハヤヤッコ:GⅡ5着)。残り3頭のうち2頭(2023年ローシャムパーク:3勝クラス1着、2024年ホウオウビスケッツ:オープン特別1着)はGⅡ・GⅢ以外のレースで1着、1頭(2019年マイスタイル:オープン特別9着)は例外的に9着でした。

このことから、GⅠを除く直近レースがGⅡ・GⅢなら6着以内、それ以外のレースなら1着の馬が優勝候補として有力です。

函館記念はハンデ戦かつ函館芝2000mのコース特性により、先行力とコース適性が求められます。

優勝馬の傾向から、直近のGⅡ・GⅢで6着以内の馬は実績と安定感があり、軸馬として最適です。

一方、3勝クラスやオープン特別で1着の馬も軽ハンデを活かして台頭する可能性があります。

予想では、直近レースがGⅡ・GⅢで4~6着の馬や、条件戦で圧勝した馬に注目。

函館での調教状態や過去のコース実績も加味し、穴馬としてオープン特別9着のような例外も視野に入れましょう。

馬券は、GⅡ・GⅢ好走馬を軸に、1着実績馬を絡める戦略が有効です。

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函館記念血統情報

函館記念
函館記念

【ハヤテノフクノスケ】

【ハヤテノフクノスケ】


父ウインバリアシオンは、ハーツクライ産駒のステイヤーで、日経賞(G2・芝2500m)と青葉賞(G2・芝2400m)を制した実績を持つ種牡馬です。

菊花賞や天皇賞(春)で2着に入るなど、長距離戦での底力が特徴でした。

産駒にはドスハーツ(ステイヤーズS優勝)などがおり、ウインバリアシオン産駒は父譲りのスタミナと持続力を活かし、中長距離で活躍する傾向があります。

函館記念の芝2000mは小回りでタフなコースですが、ハヤテノフクノスケにはウインバリアシオンの血が持久力と洋芝適性を与え、函館の急坂や重い芝でも力を発揮する可能性があります。

母サクラインスパイアは、競走馬としての目立った実績はないものの、優秀な牝系に連なる繁殖牝馬です。

その父、母の父シンボリクリスエスは、ロベルト系を代表する名馬で、天皇賞(秋)や有馬記念を2連覇した実績を持ちます。

シンボリクリスエスの血は、産駒にパワーとスタミナを伝え、ハヤテノフクノスケに後駆の力強い走りとタフなレース展開への対応力をもたらしています。

特に、母系にロベルトの3×4のインブリードを持つことで、パワー型の走りが強化され、函館の洋芝や小回りコースでの捲り差しに適した資質を備えています。

母の母サクラアカツキは、中山牝馬S(G3・芝1800m)で3着の実績を持ち、牝祖サクラハツユキからはサクラエイコウオー、サクラセンチュリー、サクラケイザンオーといった重賞勝ち馬が輩出されています。

ハヤテノフクノスケはカミノホウオーの全弟、サクラマジェスティの甥にあたり、近親に堅実な活躍馬が揃うサクラ血統の流れを汲みます。

この牝系は、中長距離で息の長い活躍を見せる馬が多く、函館記念の2000mはハヤテノフクノスケにとって短すぎる距離ではないでしょう。

函館記念は、ハンデ戦の厳しさと洋芝適性が求められるレースです。

ハヤテノフクノスケは、ウインバリアシオン産駒のスタミナ、シンボリクリスエスのパワー、サクラ牝系のパフォーマンスを受け継ぎ、小回りコースでの捲り差しに期待が持てます。

【マコトヴェリーキー】

【マコトヴェリーキー】


父オルフェーヴルは、日本競馬史に名を刻む名馬で、皐月賞、ダービー、菊花賞のクラシック三冠に加え、有馬記念や宝塚記念を制覇したステイヤーです。

フランスの凱旋門賞でも2年連続2着と世界的な実績を誇ります。産駒にはウシュバテソーロ(ドバイワールドカップ)、ラッキーライラック(エリザベス女王杯)、マルシュロレーヌ(BCディスタフ)などがおり、長距離でのスタミナと機動力が特徴です。

オルフェーヴル産駒は、前半ゆったりとしたペースから後半に鋭い末脚を発揮する傾向があり、渋った馬場やタフな条件で真価を発揮します。

函館記念の芝2000mは小回りで忙しい展開になりがちですが、マコトヴェリーキーは父の血を受け継ぎ、洋芝や重馬場での適性が高いと期待されます。

母マコトブリジャールは、クイーンS(G3・芝1800m)と福島牝馬S(G3・芝1800m)を制した実績を持つ優秀な競走馬です。

その父、母の父ストーミングホームは、英国のマイル~中距離で活躍した種牡馬で、産駒にパワーと持続力を伝えます。

ストーミングホームの血は、マコトヴェリーキーに小回りコースでの機動力とタフな馬場への対応力をもたらし、函館の洋芝や急坂に適した走りを可能にします。

オルフェーヴルとストーミングホームの配合は、スタミナとパワーのバランスが良く、函館記念のような中距離戦で力を発揮する可能性を高めています。

母の母マコトコーランは、繁殖牝馬としてマコトガラハッド、マコトヴォイジャー、マコトエンペラーといった重賞戦線で活躍する馬を輩出した優秀な牝系です。

この牝系は、中距離での堅実なパフォーマンスを特徴とし、マコトヴェリーキーにも安定した競走能力を伝えています。

マコトヴェリーキーは、母のクイーンSや福島牝馬Sでの実績から、洋芝や小回りコースへの適性が期待され、函館記念の舞台でその血統のポテンシャルを発揮する可能性があります。

函館記念は、ハンデ戦の厳しさと洋芝適性が求められるレースです。

マコトヴェリーキーは、オルフェーヴル産駒のスタミナと渋った馬場への強さ、ストーミングホームのパワー、マコトコーラン牝系の堅実さを兼ね備えています。

小回り2000mはやや忙しい可能性がありますが、前半ゆったりと進められれば、機動力を活かした捲り差しで上位を狙えるでしょう。

特に、雨や渋った馬場になれば、オルフェーヴル産駒の特性がさらに活きるはずです。

【アルナシーム】

【アルナシーム】


父モーリスは、日本競馬史に名を刻む名馬で、マイルから中距離(1600~2000m)のG1レースを6勝した実績を持つ種牡馬です。

代表的な勝利には天皇賞(秋)、香港マイル、チャンピオンズマイルなどが含まれ、卓越したスピードとスタミナを兼ね備えていました。

モーリス産駒は、父の機動力を継承し、鋭い切れ味とレース運びの巧さが特徴です。

特に函館芝コースでは、モーリス産駒が安定した成績を残しており、函館記念のようなタフなレースでその適性が活かされます。

アルナシームもこの父の特性を受け継ぎ、中山金杯や中京記念で見せた「捲り差し」のレーススタイルは、モーリスの血が色濃く表れた結果と言えるでしょう。

母ジュベルアリは、G1馬こそ出していないものの、優秀な牝系に連なる繁殖牝馬です。

その父、母の父ディープインパクトは、日本競馬の至宝として知られ、3冠馬であり種牡馬としても数々の名馬を輩出しました。

ディープインパクトの血は、アルナシームに柔軟なストライドと末脚の持続力をもたらし、モーリスとの配合でバランスの取れた競走能力を発揮しています。

モーリス×ディープインパクトの配合は、ジェラルディーナやディヴィーナといった重賞ウイナーを輩出しており、相性の良さが証明されています。

この配合は、スピードとスタミナの両方を高次元で融合させ、函館記念のような2000mの舞台で力を発揮する可能性を高めています。

母の母ドバイマジェスティは、米国で活躍した名牝で、ブリーダーズカップフィリー&メアスプリント(G1・ダート7F)を制覇した実績を持ちます。

この北米牝系の影響により、アルナシームには機動力とパワーが加わり、洋芝の函館コースやタフな展開にも対応できる適性が備わっています。

また、アルナシームはシャフリヤール(ドバイシーマクラシック優勝)やアルアイン(皐月賞優勝)の甥に当たり、近親にG1馬が揃う華麗な牝系に連なります。

この血統背景は、アルナシームが重賞戦線で活躍する素質を十分に持っていることを示しています。

【ヴェローチェエラ】

【ヴェローチェエラ】


父リアルスティールは、ディープインパクト産駒の名馬で、ドバイターフ(G1・芝1800m)を制覇した実績を持つ種牡馬です。

ラヴズオンリーユー(BCフィリー&メアターフなどG1・3勝)の全兄であり、フォーエバーヤング(UAEダービー優勝)やレーベンスティール(菊花賞優勝)といった活躍馬を輩出しています。

リアルスティール産駒は、父譲りのスタミナと持続力のある末脚が特徴で、中長距離戦でその力を発揮します。

函館記念の芝2000mは小回りコースでタフさが求められる舞台ですが、リアルスティールの血はヴェローチェエラに持久力とレース展開への適応力をもたらし、函館の洋芝でのパフォーマンスを後押しします。

母イプスウィッチは、フランスのG3・ラクープ(芝2000m)で2着に入った実績を持つ繁殖牝馬です。

その父、母の父Danehill Dancerは、欧州で名を馳せた種牡馬で、産駒にスピードと機動力を伝えることで知られています。

Danehill Dancerの血は、ヴェローチェエラに軽快なフットワークと小回りコースへの対応力を付与し、函館の急坂や洋芝にも適応する柔軟性を与えています。

リアルスティールとDanehill Dancerの配合は、スタミナとスピードのバランスが絶妙で、函館記念のような中距離戦で力を発揮する可能性を高めています。

母の母インペリアルビューティは、仏G1・アベイドロンシャン賞(芝1000m)を制した名牝で、ヴェローチェエラの牝系にスピードとパワーをもたらしています。この重厚な欧州牝系からは、クイーンエリザベス2世チャレンジカップステークス(米G1・芝約1800m)の勝ち馬トゥギャザーも出ており、国際的な活躍馬を輩出する一族です。

ヴェローチェエラはオックスリップの3/4弟にあたり、近親に重賞実績馬が連なる優秀な牝系に属します。

この牝系の影響により、ヴェローチェエラは芝2000~2400mの距離で底力を発揮する資質を持ち、函館記念の小回り2000mで鋭い差し脚を見せる可能性があります。

函館記念は、ハンデ戦の厳しさと洋芝適性が鍵となるレースです。ヴェローチェエラの血統は、リアルスティール産駒のスタミナ、Danehill Dancerの機動力、欧州牝系のパワーを融合させ、小回りコースでの競り合いに対応できるポテンシャルを備えています。

課題は、2000mで底力を最大限に引き出せるかですが、血統の総合力と函館芝への適性から、上位争いが期待されます。

【マイネルモーント】

【マイネルモーント】


父ゴールドシップは、ステイゴールド産駒の名馬で、宝塚記念(G1・芝2200m)、菊花賞(G1・芝3000m)、有馬記念(G1・芝2500m)などG1を6勝したステイヤーです。

ゴールドシップは、気性が激しく個性的なレーススタイルで知られ、産駒にもそのスタミナとタフさを強く伝えます。

代表産駒にはユーバーレーベン(オークス優勝)やブラックホール(札幌2歳S優勝)などがおり、特に洋芝やタフな馬場での適性が顕著です。

函館記念の芝2000mは小回りで持久力が求められる舞台であり、ゴールドシップ産駒のマイネルモーントにとって、函館の洋芝や急坂は得意な条件と言えるでしょう。

父の血は、持続力のある末脚とタフなレース展開への対応力をもたらします。母ゲッカコウは、競走実績こそ目立たないものの、優秀な血統を持つ繁殖牝馬です。

その父、母の父ロージズインメイは、米国のダート中距離で活躍した種牡馬で、ドバイワールドカップ3着などの実績を持ちます。

ロージズインメイは産駒にパワーと持続力を伝え、芝・ダート問わずタフな条件で力を発揮する傾向があります。

この血は、マイネルモーントに小回りコースでの機動力と、函館の重い洋芝に対応するパワーを付与しています。

ゴールドシップとロージズインメイの配合は、スタミナとパワーの融合により、函館記念のような中距離戦で粘り強い走りを可能にします。

牝系については、ゲッカコウの直系に目立った重賞勝ち馬は少ないものの、ロージズインメイの影響を受けた牝系は中距離での堅実なパフォーマンスを特徴とします。

マイネルモーントの近親には、明確なG1馬こそいないものの、マイネル軍団特有の堅実な活躍馬が多く、安定した競走能力を伝える血統です。

この牝系の影響により、マイネルモーントは中距離での息の長い活躍が期待され、函館記念の2000mは適度な距離といえます。

ゴールドシップ産駒の洋芝適性と、母系のパワーが組み合わさることで、函館のタフなコースで力を発揮する可能性があります。

函館記念は、ハンデ戦の厳しさと洋芝適性が鍵となるレースです。

マイネルモーントは、ゴールドシップ産駒のスタミナと函館芝への高い適性、ロージズインメイのパワー、マイネル牝系の堅実さを兼ね備えています。

小回り2000mの忙しい展開でも、ゴールドシップ産駒特有の持続力のある末脚を活かせれば、上位争いが可能でしょう。

特に、渋った馬場やタフな流れになれば、父の血がさらに輝きを増します。

ハンデを克服し、マイネルモーントが函館記念で粘り強いパフォーマンスを見せる可能性は十分にあります。

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函館記念出走馬情報

函館記念
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【マコトヴェリーキー】

【マコトヴェリーキー】


前々走の京都記念(GII、芝2200m)では好位から直線で外目を鋭く伸び、ヨーホーレイク、リビアングラスに続く3着を確保。

昇級2走目で一変した走りが光った。

前走の阪神大賞典(GII、芝3000m)では2番手から先頭に立ち、後半でサンライズアースに交わされたものの、2着を死守。

長距離での安定感が際立った。

函館記念は前走から距離短縮となるが、芝2000mでは過去2勝を挙げており、適応力に不安はない。

函館競馬場のコンパクトなコースは器用さが求められるが、マコトヴェリーキーのレースセンスが活きる舞台だ。

好位で競馬を進め、鋭い末脚で上位を狙うスタイルは、函館の短い直線にもマッチする。

過去の函館コース経験は少ないが、類似条件のレースで安定した結果を残しており、問題なく対応可能と見られる。

上村調教師は「状態は絶好調。函館のコースにも順応できる」と自信を覗かせる。

斤量や枠順、ライバル馬との兼ね合いが鍵だが、近走の勢いと堅実な走りは函館記念での好走を予感させる。

【ハヤテノフクノスケ】

【ハヤテノフクノスケ】


3走前の鶴舞特別(2勝クラス、芝2600m)では、菊花賞以来の実戦で18kg増の成長を見せ、中団前目から直線で一気に抜け出し圧勝。

前走の阪神リニューアル記念(3勝クラス、芝2400m)でも中団からじっくり構え、勝負所で外から進出。

直線でミステリーウェイを交わし、長く脚を使って1着。

長距離適性を示した。重賞初挑戦の天皇賞・春(GI、芝3200m)は11着に終わったが、GIIIの舞台なら巻き返し可能だ。

函館記念は芝2000mと近走より距離短縮だが、同馬は芝2000mで[2.2.0.1]と好相性。函館の洋芝やコンパクトなコースにも対応可能なレースセンスが魅力だ。

1週前追い切りでは函館Wコースで6ハロン79秒台の鋭い動きを見せ、「状態は絶好」と中村調教師も自信。

ハンデ戦の恩恵と内枠での立ち回りが活きれば、上位争いは確実。長距離での堅実な末脚は、函館の短い直線でも威力を発揮するだろう。

【マイネルモーント】

【マイネルモーント】


3走前の中山金杯(GIII、芝2000m)では、後方から馬群の中を進み、直線で外目から鋭く伸びてボーンディスウェイを交わし2着。

昇級2走目で重賞連対を果たした。

前々走の白富士S(L、芝2000m)でも、序盤先頭から好位に控え、直線で内から進出して2着。シュトラウスに及ばなかったが、安定感を示した。

前走の金鯱賞(GII、芝2000m)は重馬場で7着に敗れたが、良馬場なら巻き返しが期待できる。

函館記念の芝2000mは、マイネルモーントの得意な距離。

良馬場での末脚は函館の短い直線でも威力を発揮し、洋芝適性も過去の右回り好走実績から問題ない。

1週前追い切りでは函館Wコースで6ハロン79秒台の好時計をマークし、「状態は絶好」と高木調教師も自信。

ハンデ戦の恩恵と内枠を活かせれば、好位からの差しが決まる展開が予想される。

良馬場開催なら、中山金杯のような鋭い伸びが再現可能だ。

【トップナイフ】

【トップナイフ】


前々走のアンドロメダS(L、芝2000m)では、スタートで出遅れ最後方追走も、4コーナーで大外を回りながら馬群に取り付き、直線では鋭い末脚で3着に追い込んだ。

切れる脚を武器に、どんな展開でも上位に迫る競馬を見せる。北海道開催には4年連続参戦中で、2年前の札幌記念(GII、芝2000m)では2着に好走。

洋芝適性の高さが光る。

昨年の函館記念は約9か月の休み明けで10着に敗れたが、今年は前走エプソムC(GIII、芝1800m、11着)を叩いての上積みが期待される。

エプソムCでは展開が合わなかったが、函館の芝2000mはコンパクトなコースで同馬の末脚が活きる舞台だ。

1週前追い切りでは函館Wコースで6ハロン78秒台の鋭い動きを見せ、「状態は上向いている」と昆調教師も自信を見せる。

ハンデ戦の特性を味方に、内枠からの好位差しや外からの追い込みで上位を狙う。

トップナイフの強みは、洋芝での安定感と鋭い末脚。

函館記念の短い直線でも、2年前の札幌記念のような鮮やかな走りが期待できる。

【ディマイザキッド】

【ディマイザキッド】



今年、条件クラスで躍進を見せ、3走前の初咲賞(2勝クラス、芝1800m)ではスタートで外から寄られ後方からの競馬に。

それでも馬群の外を押し上げ、直線では力強い末脚で抜け出し、アバンデルを突き放して1着。

前々走のアメジストS(3勝クラス、芝2000m)も制し、2連勝で勢いに乗った。

しかし、前走の新潟大賞典(GIII、芝2000m)では内枠から控えて追走も、直線で差を詰めたものの8着。

2番人気に応えられなかったが、展開と左回りが影響した可能性が高い。函館記念は右回りの芝2000mで、ディマイザキッドの右回り成績は[3.1.1.0]と抜群の安定感。

洋芝適性も秘めており、函館のコンパクトなコースは同馬の鋭い末脚と器用な立ち回りが活きる舞台だ。

1週前追い切りでは函館Wコースで6ハロン79秒台をマークし、「動きは鋭く、状態は上々」と清水調教師も自信を見せる。

ハンデ戦の特性も味方につけ、巻き返しの可能性は十分。内枠を引ければ、好位から鋭く伸びる展開が期待できる。

【グランディア】

【グランディア】


昨年の函館記念では内枠から中団でインを追走。勝負所でスムーズに進出し、直線ではやや外へ出して鋭く伸び、アウスヴァールを交わして2着を確保。

先行した2頭が1着・3着に粘る展開の中、中団からの器用な立ち回りで存在感を示した。洋芝適性の高さが光り、昇級2走目での好走は地力強化の証だ。

これまで重賞4戦で唯一の3着以内が昨年の函館記念2着。

函館の洋芝とコンパクトなコースは、グランディアの鋭い末脚とコース取りの上手さが活きる舞台だ。

函館芝2000mの短い直線でも、昨年見せた切れ味は上位争いに十分通用する。1週前追い切りでは、函館Wコースで6ハロン80秒台の好時計をマーク。

「状態は昨年以上」と中内田調教師も手応えを語る。

斤量や枠順が鍵だが、内枠を引ければ再びインを活かした競馬で上位を狙える。

グランディアの持ち味は、どんな展開でも対応可能なレースセンス。

昨年同様、ハンデ戦の特性も味方につけ、重賞初制覇のチャンスは大きい。

【アルナシーム】

【アルナシーム】


今年初戦の中山金杯(GIII、芝2000m)では、内枠から後方で脚を溜め、後半でポジションを上げ直線で外へ。

粘るクリスマスパレードを交わし、1着でゴール。久々の2000mをこなし、重賞2勝目を挙げた。

昨年の中京記念(GIII、芝1600m)勝利に続き、鋭い末脚が武器だ。前走の大阪杯(GI、芝2000m)は15着と大敗したが、好走パターンと異なる外枠での競馬が影響したと見られる。

函館記念は2023年(6着)以来2度目の挑戦。

当時より地力強化が顕著で、ハンデ戦での実績も豊富だ。

中山金杯、中京記念ともにハンデ戦で勝利しており、函館記念のハンデ条件は好相性。

函館芝2000mの短い直線は、アルナシームの瞬発力と内枠での立ち回りが活きる舞台だ。

1週前追い切りでは藤岡佑介騎手騎乗で芝コースを単走、5ハロン63秒9の好時計をマーク。

「順調に上向いている」と鞍上も太鼓判を押す。

【ヴェローチェエラ】

【ヴェローチェエラ】


昨年の京都新聞杯(GII、芝2200m)では3着、今年の日経新春杯(GII、芝2400m)では中団から4コーナーで外を押し上げ、マイネルエンペラー、ショウナンラプンタとの追い比べで4着と健闘。

前走の阪神大賞典(GII、芝3000m)でも中団から勝負所で進出し、3番手まで浮上するもブローザホーンらに交わされ5着。

いずれも上位争いを演じ、地力の高さを証明した。函館記念は初のGIII挑戦かつハンデ戦で、斤量面での恩恵が期待できる。

函館芝2000mのコンパクトなコースは、ヴェローチェエラの鋭い末脚と器用な立ち回りが活きる舞台。

洋芝適性も未知数ながら、過去の右回りでの安定感(重賞3戦全て5着以内)から問題なく対応可能だ。

1週前追い切りでは函館Wコースで6ハロン80秒台をマークし、「状態はピーク」と須貝調教師も太鼓判。

内枠を引ければ好位から鋭く伸びる展開が期待できる。

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