宝塚記念

宝塚記念コース解説(阪神競馬場芝2200m内回り)

梅雨の時期なので時計の掛かる馬場になる可能性が高く、淀みのない流れで厳しい展開になることが推測されます。

宝塚記念のレースレコードは2011年にアーネストリーが記録した2分10秒1です。

阪神芝内回りコースの1周距離は1689m。

スタート地点は外回りコースの4コーナー出口付近になります。

1コーナーまでの距離は525mと長くスタート直後は下り坂のため前半からペースが速く緩みのないラップが続くレースとなりやすい傾向があります。

直線が359.1mと短いことから、各馬の仕掛けは早めでロングスパート合戦になります。

前半は中団以降に待機していた有力馬が早めのロングスパートを仕掛けて進出してきます。

宝塚記念過去10年4コーナーの通過順位が1番手の馬は2着1回・3着2回の過去データが示すように逃げ馬には非常に厳しい展開になります。

4コーナーの通過順位が2番手から5番手の馬が6勝・2着5回・3着5回で、上がり3Fでメンバー中最速上がりの末脚を使った馬が6勝していることから、後方からの直線一気では届かずで、中団より前目から上がり3F最速の上がりを使っている馬が好走しています。

道中の厳しい流れに対応できる末脚の持続力と底力、内回りコースをロングスパートする時のコーナーワークでの器用さと機動力が求められます。

レース全体の上がりの時計がかかりやすく、コース形態上、単純なスローペースの上がり勝負にはなりません。

ゴール前には阪神名物の高低差1.8m、勾配率1.5%の急坂があります。スタートからゴールまで阪神名物の急坂を2度越えるタフなコース設定です。

パワー不足の先行馬が坂で失速することもあります。外枠からの優勝馬が多く枠順の不利は少ないようです。

宝塚記念は、コーナーが4回ある内回りコースで内ラチを器用なコーナーワークで距離ロスを最小限に走れ、コーナーでの加速力、機動力、馬力と独特の内回り適性能力が求められます。

宝塚記念の歴史

宝塚記念は84年にG1に格付けされ、有馬記念と同じくファン投票によって出走馬は選出されています。

宝塚記念は、1960年に創設され、阪神競馬場芝1800mで開催されました。1961年から2000mへ、1966年に2200mの距離に延長されてきました。