
【高松宮記念2025予想】コース解説(中京競馬場芝1200m)

高松宮記念は中京競馬場芝Aコースで開催されます。
2週使われ正面直線および2コーナーに部分的な傷みがありますが、その他の箇所は概ね良好な状態です。
中京競馬場芝Aコースの1周距離は1,705.9m、幅員は28~30m、直線距離は412.5m、高低差は3.5m。向正面直線の真ん中付近からのスタートです。
緩やかな上り勾配を120m走ったところが向正面の半ばあたりで高低差が1番高いところです。
そこから直線の入口にかけて緩やかな下り勾配。
3~4コーナーはスパイラルカーブです。スパイラルカーブとは、コーナーの入り口は緩やかで、コーナーの出口がきつい特殊な形をしたカーブのことをいいます。
入り口は緩やかなので、スピードを落とさずに進入でき、コーナーの出口が小回りなので、スピードにのって進入してきた馬は外へふくらみ、直線はばらけるのでインからの強襲も可能になります。
高松宮記念の勝負ところは、3~4コーナーの下り勾配からのロングスパートです。
3~4コーナーの下り勾配でスピードに勢いをつけて、412.5mの長い直線へ。
ゴール前340m地点から240m地点にかけて勾配率は2.0%、高低差2.0mの急坂が待ち受けます。
勾配率2.0%の急坂は中山競馬場芝コースの次にきつい坂です。
急坂を越え、ここからゴールまで240m、強烈な末脚を発揮できる瞬発力が求められます。
非常にタフなコースで、高松宮記念はペースを問わず、412.5mの長い直線で瞬発力を発揮できる差し馬が有利な傾向があります。
高松宮記念での逃げ切りは難しく、揉まれない外枠の差し馬が好成績をおさめています。
外枠に入った鋭い決め手のある人気薄の馬が穴をあけることがあるので注意が必要です。
【高松宮記念2025予想】データ分析と傾向
高松宮記念過去10年単勝人気別成績

①高松宮記念過去10年単勝人気別成績の概観
高松宮記念の過去10年(2015~2024年)のデータを見ると、3着以内馬は単勝1番人気から2桁人気まで幅広く分布しており、上位人気馬だけでなく中穴・大穴馬の台頭も目立ちます。
具体的には、単勝1番人気の勝利は2016年のビッグアーサー(単勝2.3倍)を最後に途絶えており、それ以降は2着が1回(2020年)、3着が1回(2019年)と振るわない成績が続いています。
この1番人気の不振が、近年の高松宮記念における波乱傾向を助長している大きな要因と考えられます。
一方で、単勝2番人気は過去10年で2勝・5回の2着を含む7連対(連対率70.0%)を記録し、高い安定感を示しています。
また、3番人気も1勝・1回の2着・3回の3着で3着内率50.0%と、上位人気全体で見れば決して崩れているわけではありません。
興味深いことに、1番人気から3番人気が揃って4着以下に沈んだのは過去10年で2022年の1回のみ。
この年は10番人気のナランフレグが勝利し、2着に7番人気、3着に12番人気が入る大波乱となりました。
このデータを踏まえると、高松宮記念では上位人気馬が軸として機能しつつも、穴馬の激走に備えるバランスが重要と言えます。
②高松宮記念の傾向分析
高松宮記念における単勝1番人気の勝率は10.0%、3着内率は30.0%と、G1レースとしては低水準です。
特に2017年以降の8年間で勝利がない点を考慮すると、2025年の高松宮記念でも1番人気馬への過信は禁物です。
ただし、過去10年で全く馬券圏外(4着以下)となったのは7回中4回に留まり、極端な凡走は少ないため、完全に見限る必要はないでしょう。
単勝2番人気の連対率70.0%は特筆すべき数字で、高松宮記念の予想において軸馬選びの重要な指標となります。
例えば、2023年には2番人気のメイケイエールが2着に入り、2021年にはダノンスマッシュが1着と、上位人気の中でも2番人気が結果を残すケースが目立ちます。
2025年の高松宮記念でも、2番人気馬の動向は要注目です。
6~9番人気ゾーンからは3勝(勝率7.5%)、10番人気以下からも1勝(2022年ナランフレグ)が出ており、高松宮記念特有の混戦模様が伺えます。
特に中京競馬場の1200mという舞台は、先行争いや馬場状態の影響を受けやすく、展開次第で人気薄が一気に上位に食い込む可能性があります。
過去の例では、2018年の10番人気ファインニードルが勝利するなど、穴馬の活躍がレースを盛り上げています。
③高松宮記念に向けた戦略
1番人気の不振を踏まえ、2番人気(連対率70.0%)や3番人気(3着内率50.0%)を軸に据えるのが合理的です。
特に近走で安定したパフォーマンスを見せる短距離馬がこの人気ゾーンに収まる場合、信頼度はさらに高まります。
6~9番人気や10番人気以下の馬が3着以内に食い込むケースが少なくないため、馬連や3連複で中穴・大穴を絡めた買い目を検討する価値があります。
特に、中京1200mで実績のある馬や、前走で上がり3Fタイム上位の馬に注目です。
高松宮記念は3月下旬の中京開催で、天候や馬場状態が結果に影響を与えることが多いレースです。
過去10年でも稍重や重馬場での開催が波乱を呼んだケース(例: 2022年)が見られます。
2025年3月23日時点の天気予報や、当日の枠順データを確認し、内外の有利不利を見極めることが重要です。
④結論
2025年の高松宮記念は、過去10年のデータから見ても、上位人気と穴馬が交錯するスリリングなレースとなる可能性が高いです。
単勝1番人気の不振が続く中、2番人気や3番人気を軸に据えつつ、6番人気以下の穴馬を絡めた柔軟な予想が的中への近道となるでしょう。
高松宮記念過去10年年齢別成績

①高松宮記念過去10年年齢別成績の概観
高松宮記念の過去10年(2015~2024年)のデータを見ると、優勝馬は4歳から7歳以上の幅広い年齢層から出現しています。
特に注目すべきは、ベテラン勢(7歳以上)の活躍で、人気薄でも侮れない存在感を示しています。
例えば、2023年には単勝12番人気の7歳馬ファストフォースが勝利を収め、同レースで13番人気の7歳馬トゥラヴェスーラが3着に食い込みました。
また、2022年には17番人気の7歳馬キルロードが3着に入るなど、高松宮記念における高齢馬の激走が波乱を演出しています。
これらのケースから、7歳以上のベテラン馬は配当妙味が高く、押さえておく価値があると言えるでしょう。
②高松宮記念の年齢別傾向分析
高松宮記念過去10年で最も勝利数が多いのは5歳馬で、4勝(勝率8.3%)、連対率16.7%、3着内率20.8%とバランスの取れた成績を誇ります。
5歳は短距離適性が成熟しつつ、衰えが目立たない年齢であり、高松宮記念のペースに対応しやすいのでしょう。
過去の勝ち馬には、2018年のファインニードル(5歳)や2021年のダノンスマッシュ(5歳)などが名を連ねており、2025年の高松宮記念でも5歳馬が有力候補となりそうです。
4歳馬は2勝(勝率5.1%)を挙げており、連対率12.8%、3着内率17.9%とまずまずの成績です。若さゆえの成長余力がありながらも、高松宮記念のハイペースに戸惑うケースも見られます。
2020年のモズスーパーフレア(4歳)が勝利した例はあるものの、上位人気で凡走するケースも散見されるため、馬の完成度を見極める必要があります。
6歳馬は2勝(勝率4.4%)、3着内率20.0%と、5歳馬に次ぐ安定感を示しています。
特に2022年のナランフレグ(6歳)のように、中穴ゾーンから勝ち切るケースも見られ、高松宮記念の舞台で経験値が活きる場面が多いようです。
連対率11.1%も悪くなく、軸馬候補として検討する価値があります。
7歳以上の馬は勝率4.2%、3着内率8.3%と数字上は見劣りますが、2勝を挙げており、そのいずれもが人気薄での勝利です。
前述の2023年ファストフォース(12番人気)や、2015年のエアロヴェロシティ(7歳、海外馬)など、高松宮記念ではベテラン勢が大舞台で輝く瞬間が印象的です。
連対率が4.2%と低い点は気になるものの、3着以内に絡むケースが定期的にあり、馬券に絡めれば高配当が期待できます。
③2025年高松宮記念に向けた戦略
高松宮記念の年齢別データを基に、2025年の予想戦略を考えると、次のポイントが重要です。軸は5歳または6歳馬を中心に過去10年の傾向から、5歳馬(3着内率20.8%)と6歳馬(3着内率20.0%)が安定感と勝率を兼ね備えており、馬券の軸として最適です。特に近走で1200m戦線で好成績を残している馬がこの年齢層に該当する場合、信頼度が高まります。
4歳馬は勝率5.1%とやや低めですが、素質馬が急成長して高松宮記念で頂点に立つ可能性を秘めています。
出走予定馬の中で、前走のスプリント戦で鋭い末脚を見せた馬がいれば、積極的に狙いたいところです。
7歳以上のベテラン勢は人気薄でも激走する傾向が強く、高松宮記念の波乱要素として欠かせません。
特に、中京1200mでの実績や、稍重・重馬場での好走歴がある馬は注目。
2025年の高松宮記念でも、ファストフォースのようなサプライズを期待して、数頭ピックアップしておくと良いでしょう。
④結論
2025年の高松宮記念は、過去10年の年齢別成績を踏まえると、5歳・6歳馬が安定した軸候補として浮上しつつ、7歳以上のベテラン勢が穴馬として配当を跳ね上げる可能性を秘めたレースとなりそうです。
4歳馬の成長力も見逃せませんが、高松宮記念特有のハイペースと混戦模様に対応できる経験値が勝負の鍵を握ります。
出走馬が確定次第、各馬の近況や適性をさらに分析し、高松宮記念ならではのスリリングな展開に備えましょう。
ベテラン勢の激走で高配当を狙うもよし、安定感のある中堅馬で堅実に勝負するもよし、あなたの予想スタイルに合わせて戦略を組み立ててください。
高松宮記念過去10年性別成績

①高松宮記念過去10年性別成績の概観
高松宮記念の過去10年(2015~2024年)の性別成績を見ると、牡馬・せん馬と牝馬の間で興味深い特徴が浮かび上がります。
全体の3着内率では牡・せん馬が17.2%、牝馬が15.6%と大きな差はありませんが、勝率と連対率に違いが見られます。
特に牝馬は勝利が少なく、2着に甘んじる傾向が顕著です。具体的には、牝馬の勝利は2020年のモズスーパーフレア(単勝8.8倍)のみで、過去10年で1勝にとどまっています。
一方で、牝馬は2着が7回と多く、勝ち切れないものの上位争いに絡む力を持っています。さらに注目すべきは、2021年以降の4年間(2021~2024年)で、高松宮記念の決着が「1着と3着が牡・せん馬、2着が牝馬」というパターンで続いている点です。
例えば、2023年は1着ファストフォース(牡)、2着ナムラクレア(牝)、3着トゥラヴェスーラ(牡)、2022年は1着ナランフレグ(牡)、2着ロータスランド(牝)、3着キルロード(牡)と、この傾向が顕著に表れています。
この性別ごとの役割分担を意識することで、高松宮記念の馬券戦略に新たな視点が加わりそうです。
②高松宮記念の性別傾向分析
高松宮記念過去10年で、牡馬・せん馬が9勝(勝率7.8%)を挙げており、圧倒的な勝ち星を誇ります。
連対率10.3%、3着内率17.2%と、勝利だけでなく上位入線でも安定感を発揮しています。
2021年のダノンスマッシュ(牡)、2018年のファインニードル(牡)、2016年のビッグアーサー(牡)など、短距離界のスター牡馬がこのレースを制してきた歴史からも、高松宮記念は牡・せん馬が主役を張る舞台と言えるでしょう。
牝馬は勝率1.6%と低く、過去10年で唯一の勝利が2020年のモズスーパーフレアです。
しかし、連対率12.5%は牡・せん馬の10.3%を上回り、特に2着が7回と目立ちます。2023年のナムラクレア、2021年のレシステンシア、2019年のダノンスマッシュ(2着)など、牝馬は高松宮記念で勝ち切るには一歩及ばないものの、安定して上位争いに絡む力を持っています。
この「2着止まり」の傾向は、2025年の高松宮記念でも予想の鍵となりそうです。
③性別による決着パターンの固定化
2021年以降の4年連続で「1着と3着が牡・せん馬、2着が牝馬」という結果が続いているのは偶然とは言い切れません。
高松宮記念の1200mという短距離戦では、牡馬の瞬発力やパワーが勝利に結びつきやすく、牝馬はスピードと粘り強さで2着を確保するケースが多いのかもしれません。
このパターンが2025年も続くかどうかは注目ポイントです。
④2025年高松宮記念に向けた戦略
勝率7.8%と9勝を誇る牡・せん馬を軸に据えるのがセオリーです。
特に近走でスプリント戦線をリードする牡馬やせん馬がエントリーした場合、高松宮記念での勝負強さを発揮する可能性が高いでしょう。
2025年の出走予定馬リストを確認し、牡・せん馬の中から実績と調子を重視して選びたいところです。
牝馬の連対率12.5%と2着7回の傾向を活かし、馬連や3連単の2着固定で牝馬を絡める戦略が有効です。
2021年以降の決着パターンが続くなら、1着に牡・せん馬、2着に牝馬という組み合わせを軸に据えるのも面白そうです。
過去の例を参考に、中京1200mで末脚が際立つ牝馬に注目しましょう。
牝馬の勝利は少ないものの、2020年のモズスーパーフレア(8番人気)のように、中穴ゾーンから一発を狙える可能性もあります。
特に、前走で牡馬混合戦を好走した牝馬や、高松宮記念と同じ舞台で実績のある馬がいれば、積極的に押さえる価値があります。
⑤結論
2025年の高松宮記念は、過去10年の性別成績から見ると、牡・せん馬が勝利を重ねる一方で、牝馬が2着で存在感を示すレースとなりそうです。
3着内率に大きな差がないことから、どちらの性別も軽視は禁物ですが、勝ち馬を狙うなら牡・せん馬、連対馬として牝馬を絡める戦略が的中への近道でしょう。
特に2021年以降の「牡・せん1着、牝2着、牡・せん3着」のパターンが続くかどうかが注目点です。
出走馬が確定したら、各馬の性別だけでなく近走成績や適性を加味し、高松宮記念ならではの性別傾向を活かした予想を楽しんでください。
波乱含みの展開を制するのは牡馬か、それとも牝馬か――2025年高松宮記念の決着が今から楽しみです。
高松宮記念過去10年前走別成績

①高松宮記念過去10年前走別成績の概観
高松宮記念の過去10年(2015~2024年)の前走別成績を見ると、前走GⅢ組が中心的な存在感を示しつつ、海外G1組が驚異的な3着内率で注目を集めています。
具体的には、前走が海外G1だった馬の3着内率が35.7%とトップで、過去10年で5頭が3着以内に入っています。
これらはいずれも香港のシャティン競馬場・芝1200mで行われたG1(主に香港スプリント)からの参戦で、2024年には香港スプリント8着のマッドクールが優勝、2017年には同12着のレッドファルクスが3着に食い込むなど、前走着順に関係なく好走するケースが目立ちます。
一方で、前走GⅢ組は3着以内馬の頭数が最も多く、特にシルクロードS組が5勝・2着2回と圧倒的な成績を残しています。
②高松宮記念の前走別傾向分析
高松宮記念の過去10年で、前走GⅢ組が7勝(勝率4.7%)、連対率10.0%、3着内率14.7%と、最も多くの3着以内馬(延べ22頭)を輩出しています。特にシルクロードS(京都または中京1200m)からの臨戦が強く、5勝・2着2回を記録。
2023年のファストフォースや2016年のビッグアーサーなど、高松宮記念を制した馬がこのローテーションから多く出ています。
また、阪急杯(1400m)とオーシャンS(1200m)からも各6頭が3着以内に入っており、GⅢ組が中心的な存在です。
ただし、注目すべきは、GⅢ組の3着以内馬22頭中19頭が前走で5着以内だった点。
2025年の高松宮記念でも、GⅢ組を狙うなら前走5着以内の馬に絞るのが賢明です。
前走が海外G1(主に香港スプリント)だった馬は、勝率21.4%、3着内率35.7%と驚異的な数字を誇ります。
過去10年で3勝を挙げており、2015年のエアロヴェロシティ、2017年のレッドファルクス、そして2024年のマッドクールがその代表例です。
特に香港スプリントからの参戦馬は、前走で二桁着順(8着や12着)でも高松宮記念で巻き返すケースが多く、前走成績を過信せず注目すべき存在です。
2025年も香港スプリント組が出走するなら、軽視は禁物でしょう。
前走GⅠ組は0勝(3着内率25.0%)、GⅡ組も0勝(3着内率22.2%)と、高松宮記念での勝利には結びついていません。
GⅠ組の代表例はスプリンターズSからの参戦ですが、秋の疲労が残るのか勝ち切れず、2着1回(例: 2020年のグランアレグリア)が最高着順です。
GⅡ組も同様に苦戦傾向で、阪神Cなどからの臨戦では2着1回・3着1回にとどまります。
2025年の高松宮記念でこれらのローテーションを選ぶ馬は、連下候補として考えるのが妥当です。
前走がオープン特別だった馬は、過去10年で3頭しか出走しておらず、いずれも3着以内に入っていません。
高松宮記念のハイレベルな戦いに対応するには、格の高いレースでの実績が求められることを示しています。
③2025年高松宮記念に向けた戦略
高松宮記念の前走別データを基に、2025年の馬券戦略を考えると、以下のポイントが鍵となります。軸は前走GⅢ組(5着以内)を優先7勝を挙げ、3着以内馬の最多を誇るGⅢ組から軸を選ぶのがセオリー。特にシルクロードS、阪急杯、オーシャンSで5着以内に入った馬は、高松宮記念での好走確率が高いです。2025年の出走予定馬を確認し、これらのレースで上位争いした馬を軸候補に挙げましょう。
3着内率35.7%の海外G1組は、前走着順に関係なく高松宮記念で激走する可能性を秘めています。
2024年のマッドクールのように、香港スプリントで凡走した馬が巻き返すケースもあるため、2025年も該当馬が出走すれば積極的に馬券に絡めたいところです。
勝利こそないものの、GⅠ・GⅡ組は3着以内率が20%を超えており、連対や3着の可能性は十分あります。
2025年の高松宮記念で、前走スプリンターズSや阪神Cから参戦する馬がいれば、2・3着付けの馬券で押さえるのが有効です。
④結論
2025年の高松宮記念は、過去10年の前走別成績から見ると、前走GⅢ組(特にシルクロードS組)が中心となりつつ、海外G1組が隠れた主役として浮上するレースとなりそうです。
GⅢ組は前走5着以内の条件を満たす馬を軸に据え、海外G1組を積極的に絡める戦略が的中への近道でしょう。
一方で、GⅠ・GⅡ組は連下候補として抑え、オープン特別組は軽視する方向で問題ありません。出走馬が確定したら、各馬の前走内容や中京1200mへの適性をさらに分析し、高松宮記念ならではの多様な臨戦過程を活かした予想を楽しんでください。
2025年も、前走データが導く波乱の結末に期待が高まります。
【高松宮記念2025予想】本命馬候補5選情報

【ナムラクレア】
ナムラクレアは、2025年高松宮記念に出走予定の6歳牝馬で、父ミッキーアイル、母サンクイーンⅡ(母の父Storm Cat)という血統を持つスプリント界の実力馬だ。
芝短距離重賞で5勝を誇り、スプリントGⅠでは〔0・2・2・1〕の成績を残している。
特に高松宮記念では2023年、2024年と2年連続で2着に好走しており、3度目の挑戦で悲願のGⅠ初制覇が期待される。
昨年の高松宮記念では内枠から中団に位置し、インコースを追走。直線で内を突いて鋭く伸びたが、マッドクールにアタマ差及ばず惜敗した。
同年のスプリンターズSでも抑えて中団を追走し、4コーナーで外を回して大外から追い込んだが、またしてもGⅠ制覇はならなかった。
しかし、その末脚の鋭さは健在で、流れが向けば勝機を見出せる実力を持つ。
前走の阪神カップでは外枠から中団を進み、直線で大外から鋭い末脚を発揮。
内の馬を一気に交わして1着となり、1400m初勝利を飾った。
ナムラクレアの武器はレース終盤の爆発的な決め手だ。
【サトノレーヴ】
サトノレーヴは、2025年高松宮記念に出走予定の6歳牡馬で、父ロードカナロア、母チリエージェ(母の父サクラバクシンオー)というスプリント向きの血統を持つ実力馬だ。
昨年の函館スプリントSとキーンランドCを連勝し、サマースプリントシリーズ王者に輝いた。
特にキーンランドCでは体重が16kg増えて548kgだったが太くはなく、好位からスムーズに抜け出して快勝。
芝1200mで6連勝を達成し、安定したレース運びと能力の高さを証明した。
しかし、続くスプリンターズSではスタートで遅れて中団に位置し、速いペースに追走で脚を消耗。
1番人気に支持されながら7着に敗れた。
サトノレーヴの強みは好位で立ち回れる先行力と、1200mでの抜群の安定感だ。
【ママコチャ】
ママコチャは、2025年の高松宮記念に出走予定の6歳牝馬で、父クロフネ、母ブチコ(母の父キングカメハメハ)という血統を持つスプリント界の注目馬だ。
2023年にはスプリンターズSを制し、同年のJRA賞最優秀スプリンターに輝いた実績を持つ。
しかし、昨年(2024年)のスプリンターズSでは5番手から直線で追い比べに加わるも伸びを欠き、連覇はならず。それでもメンバーが揃ったレースでの奮闘が光った。
今年の前走、オーシャンSでは外枠から先行馬を見ながらレースを進め、勝負所で抜群の手応えを見せて押し上げ、直線の追い比べを制した。
半馬身差ながら年明け初戦を完勝し、スプリンターズS以来約1年5か月ぶりの勝利を飾った。
この勢いを高松宮記念に持ち込む形だ。昨年の高松宮記念では3番人気に支持されながら8着に終わっており、今回はそのリベンジを狙う一戦となる。
ママコチャの強みは先行力を活かした安定感と、直線での鋭い決め手。
【マッドクール】
マッドクールは、2025年高松宮記念に出走予定の6歳牡馬で、父Dark Angel、母Mad About You(母の父Indian Ridge)という血統を持つスプリント界の強豪だ。
昨年の高松宮記念では6番人気ながら見事に優勝。体重が18kg増えていたものの仕上がりは太くなく、外から先手を奪ったビクターザウィナーやウインカーネリアンを見ながら好位をキープ。
インコースを追走し、直線でそのまま内から抜け出す競馬を見せた。道悪も苦にせず、好位から粘り強く伸びてGⅠ初制覇を達成した。
前走の阪神カップでは中団から外を回り、直線で大外から鋭い末脚を発揮。
内の馬を一気に交わして1着となり、1400m初勝利を飾った。
マッドクールの強みは好位での安定感と道悪適性、そして直線でのしぶとい伸びだ。
昨年高松宮記念で証明したスプリント適性を武器に、再び頂点を目指す走りに注目が集まる。連覇達成なるか、期待が高まる一戦だ。
【ルガル】
ルガルは、2025年高松宮記念に出走予定の5歳牡馬で、父ドゥラメンテ、母アタブ(母の父New Approach)という血統を持つ新進気鋭のスプリンターだ。
昨年の高松宮記念では1番人気に推されたものの10着に敗れる苦い経験を味わった。
しかし、秋のスプリンターズSで巻き返しを見せ、GⅠ初制覇を達成。外枠から逃げるピューロマジックを離れた3番手で追走し、直線で鋭く差を詰めて抜け出し、1着でゴールした。
休み明けながら仕上がりは万全で、道悪に泣いた高松宮記念とは対照的な走りを披露した。
ルガルの特長は先行力を活かしたレース運びと、直線での鋭い伸びだ。
≪30万馬券的中≫
321,370円3連点6点的中しました!
【高松宮記念2025予想】穴馬候補5選情報

【トウシンマカオ】
トウシンマカオは、2025年高松宮記念に出走予定の6歳牡馬で、調教師は高柳瑞樹(美浦)。
父ビッグアーサー、母ユキノマーメイド(母の父スペシャルウィーク)という血統だ。
昨年のセントウルSでは17番枠から控えて追走し、馬群の外を回りながら直線で鋭く伸び、内から抜け出したママコチャを交わして1着。
左回りでの好走が収穫となった。続くスプリンターズSでは内枠から中団を進め、インコースを押し上げて直線でも内から伸び、2着を確保。
得意の右回りだけでなく左回りでも実力を示した。
トウシンマカオの強みは芝1200mでの安定感で、これまでに同距離の重賞を4勝。
昨年秋には高松宮記念と同じ舞台のセントウルSを制し、スプリンターズSでも2着に好走した。
【ビッグシーザー】
ビッグシーザーは、2025年高松宮記念に出走予定の5歳牡馬で、父ビッグアーサー、母アンナペレンナ(母の父Tale of Ekati)という血統を持つスプリント界の注目株だ。
前々走のオパールSでは外枠から前目に付け、先行馬を見ながら進出。
直線で外のメイショウソラフネと併せつつ内の馬を交わし、ラストで競り勝って1着を獲得した。
前走の京阪杯では3番枠から好位に位置し、直線で逃げるウインカーネリアンの外から進出。
ゴール前で差を詰めて交わし、得意の京都で待望の重賞初制覇を達成した。
ビッグシーザーの強みは先行力を活かした安定感と、直線での競り合いに強い勝負根性だ。
【カンチェンジュンガ】
カンチェンジュンガは、2025年高松宮記念に出走予定の5歳牡馬で、父ビッグアーサー、母クェスタボルタ(母の父ノヴェリスト)という血統を持つ新星だ。
前走の阪急杯では外枠から控えて追走し、道中で脚を溜める競馬を展開。直線に入ると鋭い末脚を繰り出し、一気に伸びて内のアサカラキングを交わして1着を獲得した。
京都芝1400mに対応したことが収穫となり、重賞初制覇を達成。
近4走ではいずれもメンバー中最速の推定上がり3ハロンタイムをマークし、末脚の切れ味に磨きがかかっている。
本格化ムード漂う5歳馬として、初のGⅠ挑戦となる高松宮記念に挑む。
カンチェンジュンガの武器はレース終盤の爆発的な末脚だ。
【エイシンフェンサー】
エイシンフェンサーは、2025年高松宮記念に出走予定の5歳牝馬で、調教師は吉村圭司(栗東)。
父ファインニードル、母エーシンパナギア(母の父エイシンサンディ)という血統だ。
前々走のカーバンクルSでは好位から4コーナーで3番手外から押し上げ、先頭に立つとバースクライの追撃をクビ差凌いで1着。
中山芝への適性を示し、休み明け2走目で一変した。
前走のシルクロードSでは中団外から進み、直線でグランテストと併せるように伸びてゴール前で抜け出し、重賞初制覇。
負担重量増加にも対応し、今年は2連勝中だ。
エイシンフェンサーの強みは好位から中団での柔軟なポジショニングと、直線での鋭い差し脚。
【ペアポルックス】
ペアポルックスは、2025年高松宮記念に出走予定の4歳牡馬で、父キンシャサノキセキ、母ミラクルアスク(母の父ディープインパクト)という血統を持つ若きスプリンターだ。
3走前のラピスラズリSではスタートは速くなかったもののハナを切り、手応え良く直線を迎えると2番手以下を寄せ付けず勝利。
ゴール前でナナオに迫られたが危なげなく逃げ切り、今後の可能性を示した。
前走のオーシャンSでは序盤2番手から早めに上がったが、1番人気ママコチャに抜け出され2着。
それでも後続を抑え、中山芝1200mでの適性と成長を見せつけた。
ペアポルックスの強みは先行力とレース終盤の粘りだ。
【高松宮記念2025予想】血統情報

【ナムラクレア】
父ミッキーアイル、母サンクイーンII(母の父Storm Cat)という血統を持つ競走馬。
ナムラクレアはナムラムツゴローの妹でナムラクララの姉にあたる。
3代母クードジェニーはマキャベリアンの全妹でフランス2歳女王。
その子孫にはバゴやファンディーナなど活躍馬が多い名繁殖牝馬だ。
父ミッキーアイルはマイルGIを2勝し、メイケイエールやララクリスティーヌなど牝馬は芝短距離で実績を残す。
ナムラクレアも柔軟性があり1400mが得意で、メイケイエール同様、スプリンターズSより後傾ラップになりやすい高松宮記念での好走が期待される。
2025年3月、高松宮記念での活躍に注目だ。
【サトノレーヴ】
サトノレーヴは、父ロードカナロア、母チリエージェ(母の父サクラバクシンオー)という血統を持つ快速馬だ。
半弟には快速ハクサンムーンやドイツG3(芝2000m)勝ちのバーバリアンクラシック、ウォーリングステイツがおり、シャルルゲランの甥にあたる。
母チリエージェはJRAで5勝(芝・ダート1000-1400m)を挙げた実績馬。
父ロードカナロアと母父サクラバクシンオーの配合は、ファストフォース、キルロード、テイエムトッキュウを生んだ短距離適性の黄金コンビだ。
スプリンターズSでは後手を踏んだものの、香港スプリントではモレイラ騎手がインをさばき3着と健闘。
大型馬でパワーもあるが、良馬場での走りが得意と見られ、2025年3月開催の高松宮記念での巻き返しに期待がかかる。
【マッドクール】
マッドクールは、父Dark Angel、母Mad About You(母の父Indian Ridge)という血統を持つ実力馬だ。
半姉アマシェールはシルバーフラッシュS(愛G3・芝7F)で3着、叔父ロイヤルダイヤモンドは愛セントレジャー(愛G1・芝14F)を制した。
母マッドアバウトユーはグラッドネスS(愛G3・芝7F)の勝ち馬として知られる。
父ダークエンジェルは2023年の欧州リーディングサイアーで、日本ではチャリン、シュバルツカイザー、ダークペイジの父として名を馳せる。
マッドクールは2024年高松宮記念を1着、2023年スプリンターズSを2着と好成績を残すが、いずれも1分8秒台の速い決着。
持ち時計は優秀ながら、時計のかかる馬場でこそ光る欧州スプリント血統の渋さが特徴だ。
2025年3月の高松宮記念での連覇に注目が集まる。
【トウシンマカオ】
トウシンマカオは、父ビッグアーサー、母ユキノマーメイド(母の父スペシャルウィーク)という血統を持つスプリンターだ。
母ユキノマーメイドは優秀な繁殖牝馬で、産駒11頭中8頭がJRAで勝利を挙げており、トウシンマカオのほかベステンダンクやサンキューなどが活躍。
父ビッグアーサーは高松宮記念を制したサクラバクシンオー産駒で、その産駒は芝1200mでの勝ち鞍が圧倒的に多い。
トウシンマカオもデビュー時から30キロ以上体重が増え、スプリント仕様に進化。
ストライドを生かした後傾ラップで差すスタイルが特徴で、スプリンターズSでは内から差した経験が強みだ。
大外一気の難しい高松宮記念だが、2025年3月の舞台でその適性が試される。
【ママコチャ】
ママコチャは、父クロフネ、母ブチコ(母の父キングカメハメハ)という血統を持つ快速牝馬だ。
全姉にソダシ、叔母にユキチャンやシロニイ、従兄弟にアマンテビアンコやハヤヤッコ、さらにメイケイエールも近親という華やかな一族。
母ブチコはJRAで4勝(全てダート1800m)を記録。
父クロフネはカレンチャンやアエロリットなど名牝を輩出した名種牡馬で、ママコチャもその良血を受け継ぐ。
デビュー時から注目されたが、古馬になり馬体重が増加し、短距離トップクラスに成長。
クロフネ産駒らしい夏馬で、前走オーシャンSは気温20℃で快勝。
一方、昨年2024年高松宮記念は肌寒い小雨で精彩を欠いた。
2025年3月の高松宮記念では好条件での巻き返しが期待される。
【ルガル】
ルガルは、父ドゥラメンテ、母アタブ(母の父New Approach)という血統を持つ実力馬だ。
叔父にヴィンテージS(英G2・芝7F)2着のイブンマリクがおり、3代母イーストオブザムーンは仏オークスを制した名牝。
その子孫にはアルファセントーリやアルパインスターといった欧州G1馬が名を連ねる。
牝祖はマイルの女王ミエスクで、キングマンボやラヴズオンリーユーも同牝系に属する。
父ドゥラメンテがキングマンボの孫であるため、ルガルはミエスクの4×4クロスを持つ。
短距離でのパワーアップが顕著で、スプリンターズSでは正攻法の押し切りで勝利。
2024年高松宮記念では直線外で伸び悩んだが、道悪は得意とするだけに、2025年3月の高松宮記念での巻き返しが注目される。
【ビッグシーザー】
ビッグシーザーは、父ビッグアーサー、母アンナペレンナ(母の父Tale of Ekati)という血統を持つスプリンターだ。
全弟にビッグドリーム、叔父にメテオロロジストがおり、母アンナペレンナはJRAで3勝(ダート1700-1800m)を挙げた。
近親には北米で芝・ダート双方のG1を制したムシャウィシュがいる。
父ビッグアーサーは高松宮記念を勝ったサクラバクシンオー産駒で、トウシンマカオやブトンドールを輩出。
ビッグシーザーは父と母双方にクロスが多く、特に母のストームキャット3×3により完成が早かった。
最近は好位差しを習得し脚質に幅が出てきたが、良馬場が得意とされる。
2025年3月の高松宮記念での活躍に期待がかかる。
【カンチェンジュンガ】
カンチェンジュンガは、父ビッグアーサー、母クェスタボルタ(母の父ノヴェリスト)という血統を持つ快速馬だ。
全弟にモンタルチーノ、叔父にワイドファラオやワイドラトゥールがおり、母母ワイドサファイアはフローラS2着の実績馬。
牝祖クイーンソネットは新潟記念2着でヴァーゲンザイルなどを輩出した。
父ビッグアーサーは高松宮記念を制したサクラバクシンオー産駒で、トウシンマカオやビッグシーザーを送り出している。
カンチェンジュンガは母に気難しいオリオールのニアリークロスを持ち、阪急杯や下関Sでは外枠から大外一気を決めたが、馬群が苦手な様子。
武豊騎手がどう導くか注目だが、重馬場なら最内を狙う策も考えられる。
2025年3月の高松宮記念での走りに期待だ。
【高松宮記念2025予想】調教・追い切り情報

【ナムラクレア】
2025年高松宮記念に出走予定のナムラクレアは、万全の仕上がりでレースに臨む見込みだ。
放牧先から2月21日に栗東へ帰厩後、3月26日までの間に坂路で9本の追い切りを消化し、調教量は十分。3月26日の最終追い切りでは、栗坂で52.8-37.4-23.4-11.7秒を記録。
ラスト400mはこの日最速のタイムで、手応えに余裕を残したまま鋭い動きを見せた。
先週にはルメール騎手を背に僚馬との併せ馬を実施。
800m51.5秒の好時計を叩き出し、中間地点で内から並びかけると、ゴール前で楽々と抜け出して先着。
抜群の反応と伸びを示した。今週は長谷川調教師が騎乗し、他馬のいない時間帯に単走で追われたが、終始落ち着いた走りで仕上げに不安はない。
これまでの調教過程から、ナムラクレアは高松宮記念に向けてコンディションを最高潮に持ってきた印象だ。
スピードと持続力を兼ね備えた走りで、本番でのパフォーマンスが大いに期待される。
【サトノレーヴ】
2025年高松宮記念に出走予定のサトノレーヴは、絶好調の仕上がりで本番を迎える。放牧先から2月21日に美浦へ帰厩後、3月26日までに併せ馬7本を含む9本の追い切りを消化し、調教量に不足はない。
3月26日の最終追い切りでは、美浦Wコースで49.8-35.0-22.0-10.7秒を記録し、鋭い伸びを見せた。
先週は佐々木騎手を背に3頭併せを実施。
最内からラスト200m手前で抜け出し、1000m65.0秒、ラスト200m11.3秒の好時計をマーク。
力強い動きで他馬を圧倒した。
今週はモレイラ騎手が騎乗し、800mからの追い切りで強めに追われる相手を尻目に、楽な手応えで追走先着。
終始余裕のある走りで、時計と動きの両面で高いパフォーマンスを示した。
これまでの調教内容から、サトノレーヴは高松宮記念に向けて万全の状態に仕上がったと言える。
スピードと瞬発力を存分に発揮しており、本番での活躍が期待される注目馬だ。
【マッドクール】
2025年高松宮記念に出走予定のマッドクールは、昨年覇者として好状態でレースに臨む。
放牧先から2月27日に栗東へ帰厩後、3月26日までに単走で8本の追い切りを消化し、調教量は十分。
3月26日の最終追い切りでは、栗坂で55.0-38.8-24.6-11.7秒を記録。
ゴール前でスムーズに加速する鋭い動きを見せた。
先週は坂井騎手が騎乗し、Wコースで馬場の外目を回りながらしっかり追われ、1000m64.1秒、ラスト200m11.1秒の速い時計をマーク。
力強い伸びで仕上がりの良さを示した。
今週は坂路で前半をがっちり抑えつつ進め、終盤に放すと一気に加速。
反応の良さと切れ味が際立つ内容で、昨年勝利時を彷彿とさせる仕上がりだ。
これまでの調教過程から、マッドクールは高松宮記念に向けて万全のコンディションにある。
スピードと持続力を兼ね備えた走りで、連覇の可能性を十分に感じさせる。
【ママコチャ】
2025年高松宮記念に出走予定のママコチャは、好状態を維持して本番に臨む。
関東遠征後の中3週だが、前走から1週間後に坂路入りを再開し、きちんと乗り込まれている。
3月26日の追い切りでは、栗坂で53.2-38.3-24.5-12.1秒を記録。疲労残りの懸念はなく、調整は順調だ。
ここ2週は助手を背に坂路で単走を実施。
先週は降雪の影響で前半にやや集中力を欠く場面が見られたものの、ラスト200mで軽く手綱を動かされるとしっかりと反応し、集中して伸びを見せた。
今週も前半はふわふわした走りだったが、終盤にきっちり加速。鋭い末脚で仕上がりの良さをアピールした。
これまでの調教内容から、ママコチャは高松宮記念に向けて前走時とほぼ変わらない好コンディションを維持している。
終いの伸びが安定しており、本番でも持ち前の瞬発力を発揮できそうだ。
安定感のある走りで注目を集める1頭と言えるだろう。
【ルガル】
2025年高松宮記念に出走予定のルガルは、昨年を上回る状態で本番に挑む。
放牧先から2月末に栗東へ帰厩後、プール調教を併用しながら坂路でコンスタントに乗り込み、3月26日には52.0-37.5-24.3-11.8秒を記録。
調教量に不足はなく、順調に仕上がっている。
ここ2週は西村淳騎手が騎乗。先週は僚馬の後ろで我慢させ、ラスト200m手前から外に出して一杯に追われると鋭く抜け出し、800m50.5秒、ラスト200m11.8秒の好時計で先着した。
今週は単走で、ラスト200mまで手綱を抑えつつ進め、放した後は馬なりで鋭い末脚を披露。
反応の良さと伸びが際立った。
これまでの調教過程から、ルガルは高松宮記念に向けて状態面で昨年を上回る仕上がりを見せている。
スピードと切れ味を兼ね備えた走りで、本番でのパフォーマンスが大いに期待される。