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スプリンターズステークスコース解説(中山芝1200m外回り)
①コース概要
中山競馬場の芝1200メートル外回りコースは、急な下り坂と急勾配の上り坂を含む、スピードとパワーのバランスが求められるコースです。
コース全体で高低差が5.3メートルあり、直線距離は310メートルと比較的短めです。
スタートは2コーナーを過ぎた向正面の一番高い地点から行われます。
すぐに約4.4メートルの下り坂が始まり、テンからスピードが出やすい形状になっています。
②レース展開
スタート直後の下り坂により、レース前半は非常に速いペースになる傾向があります。
特に外回りのコーナーは角度が緩やかでスピードを落とさずに走りやすいことから、ハイペースの展開が多いです。
3コーナーに入ると下り坂が続くため、依然としてスピードが落ちにくく、4コーナーにかけてペースが上がります。
4コーナー出口で先頭に立つ馬は有利ですが、3番手以内にいることが勝利の鍵とされています。
③ゴール前の勝負どころ
ゴール前の直線は310メートルと短く、加えて残り180メートル地点まで下り坂が続きます。
その後、急な上り坂(高低差2.2メートル、勾配率2.24%)に差し掛かり、最後の力を振り絞る局面が訪れます。
この上り坂をパワフルに駆け上がる能力が求められます。
スプリンターズステークスでは、後方からの差しや追い込みよりも、前半から先行して4コーナーで先頭に立つ馬が有利な展開が多いです。
ハイペースの消耗戦でも、しっかりと先行しつつ最後の坂を耐え抜く底力が問われます。
④枠順の影響
ダッシュ力が求められるため、内枠(特に1枠)が有利とされています。
逆に、外枠からは大外を回ることが不利になりやすく、6~7枠程度が理想的とされています。
⑤まとめ
中山芝1200メートル外回りは、スプリンターズステークスのようなスプリントレースにおいてスピードとパワーの両方が必要とされるコースです。
前半のハイペースに乗りながらも、後半の急坂をしっかりと駆け上がる馬が有利な展開になります。
【スプリンターズステークス2024予想】データ分析と傾向
スプリンターズステークス(中山・芝1200メートル)における過去のデータと傾向を基に、好走する馬の特徴や注意すべきポイントを詳しく分析します。
①枠順の影響
過去10年のスプリンターズステークスでは、1枠から5枠の馬が有利な傾向があります。
30頭中24頭がこの範囲から3着以内に入り、6枠から8枠に配置された馬は3着内率がわずか9.7%と苦戦しています。
ただし、6枠から8枠で3着以内に入った馬の中でも、同年の高松宮記念で2着以内の実績がある馬が多く、それがない馬は3着内率5.3%と低くなります。
よって、外枠の馬は過信せず、内枠の馬に注目するのが重要です。
②重賞勝ちの経験
過去10年の3着以内馬30頭中26頭は、その年に東京、中山、京都、阪神、中京で行われたオープンクラスのレースで1着経験がある馬でした。
この経験がない馬は3着内率4.3%とかなり苦戦しています。
特に2019年以降は、そのような馬は3着以内に入っていないため、オープンレースでの勝利経験が非常に重要な指標です。
③キャリアとレース経験
キャリア14戦以内の馬は3着内に入りやすい傾向があり、30頭中14頭がこれに該当します。
一方で、キャリア15戦以上の馬は3着内率が14.2%とやや不利になります。
それでも、キャリア15戦以上の馬のうち、同年にJRAの重賞を勝利した馬は13頭が3着以内に入っています。
この経験がない場合、3着内率は4.2%と低く、2019年以降は3着以内に入った馬がいないため、重賞勝利経験が非常に大きなポイントとなります。
④前走の内容と4コーナー通過順位
過去6年のデータでは、前走で4コーナーを2番手から7番手で通過していた馬が好成績を残しています。
先頭で通過した馬は3着内率9.1%、8番手以下だった馬は3着内率7.0%にとどまっているため、前走で前後のポジションが適切だった馬に注目するべきです。
⑤優勝馬の傾向
過去6年の優勝馬に共通する特徴は以下の通りです。
枠番が1枠から5枠であったこと
その年の東京・中山・京都・阪神・中京のオープンクラスレースで1着経験があること
前走で4コーナーを5番手から8番手で通過していたこと
これらの条件を満たす馬が優勝しやすいというデータがあります。
⑥まとめ
枠順→内枠(1~5枠)が有利。外枠は過信せず、高松宮記念で2着以内の実績がある馬に限って注意。
重賞勝ち馬→その年にオープンクラスの重賞で1着経験がある馬が圧倒的に有利。
キャリア→キャリア14戦以内が理想だが、15戦以上でも重賞勝ちがあれば有望。
前走の4コーナー通過順位→2番手から7番手が好成績を残しており、後方一気や逃げ切りは難しい。
この分析を基に、スプリンターズステークスで注目すべき馬を選ぶ際には、枠順や重賞実績、前走のレース内容に焦点を当てることが大切です。
スプリンターズステークス本命馬情報
【サトノレーヴ】
父ロードカナロア。母チリエージェ。母の父サクラバクシンオー。
サトノレーヴは、近2戦の重賞を制し、スプリント界の新たな有力馬として注目を集めています。
この夏にかけて急激に力をつけてきた新星であり、勢いに乗ってスプリンターズステークスに挑みます。
特に、過去のパフォーマンスからスピードと勝負強さが際立ち、今回のレースでも好成績が期待されています。
近年の活躍を基に、一気にスプリント界の頂点を狙う存在として、大きな注目を集めています。
サトノレーヴは、その勢いを活かし、この大舞台で輝きを放つ可能性が高い馬です。
【ナムラクレア】
父ミッキーアイル。母サンクイーンⅡ。母の父Storm Cat。
ナムラクレアは、昨年のスプリンターズステークスで3着、さらにGⅠレースでは2着が2回、3着が2回という実績を持つトップクラスの実力馬です。
これまで常に高い能力を示しながらも、あと一歩のところでビッグタイトルを逃してきました。
5歳秋となる今回、ナムラクレアにとってスプリンターズステークスへの挑戦はこれが3回目となり、これまでの経験と実力を活かして、ついに悲願のタイトル獲得が期待されています。
過去の安定したパフォーマンスとトップクラスのスプリンターとしての実績を考慮すると、今回も上位進出が十分に見込める一頭です。
【トウシンマカオ】
父ビッグアーサー。母ユキノマーメイド。母の父スペシャルウィーク。
トウシンマカオは、スプリント路線で常に存在感を示してきた実力馬です。
特に前走のセントウルステークスで優勝し、その健在ぶりを再び証明しました。スプリンターズステークスへの出走は今回が初めてとなりますが、同じ中山競馬場のオーシャンステークスでの勝利経験があるため、舞台に対する適性には十分な期待が持てます。
これまでの実績と前走の勢いから見ても、初出走ながらもこの大舞台での活躍が期待できる一頭です。
【ママコチャ】
父クロフネ。母ブチコ。母の父キングカメハメハ。
ママコチャは昨年のスプリンターズステークス優勝馬であり、今年はディフェンディングチャンピオンとしての意地をかけたレースとなります。
注目すべき点は、その安定した成績と強い競走力です。
過去の実績からも短距離戦における高い適性が証明されており、今回も上位争いに絡む可能性が高いです。
また、ママコチャは“白毛一族”として注目される存在であり、昨年の栄光を再び手にすることができるかが大きな焦点となっています。
昨年の経験を活かして、連覇を目指す走りが期待される一頭です。
スプリンターズステークス穴馬情報
【ビクターザウィナー】
父Toronado。母Noetic。母の父Cape Cross。
ビクターザウィナーは、1000メートルのG3レースでもハナを奪えるほどの優れたスタートセンスとダッシュ力を持っています。
スタート直後から前へ出るスピードがあり、短距離戦において強力な武器となっています。
また、今回は2度目の日本遠征となるため、初戦時よりも日本の環境に慣れた走りが期待されます。
さらに、右回りコースに慣れていることも有利な要素です。香港ではシーズンが9月に始まり翌年7月に終わるため、ビクターザウィナーは休み明けのレースにも実績があり、調整がしっかりと行われている点も強みです。
シーズン初戦で2戦2勝の成績を残していることから、スプリンターズステークスでも同様に良いパフォーマンスを見せる可能性が高いでしょう。
ビクターザウィナーの鋭いスタートと右回りへの適応力が、今回のレースでどう活かされるかが注目されます。
【ムゲン】
父Deep Field。母Little Favours。母の父Falvelon。
ムゲンの最大の武器は、その強靭な末脚です。終盤に見せる爆発的なスピードは、特にスプリント戦において強力な魅力となっています。
しかし、ムゲンは追い込み一手の戦法が主であり、多頭数のレースとなる今回、馬群をどうさばいて前に出るかが大きな課題となります。
とはいえ、ムゲンは馬群に入ることで闘争心を引き出すタイプの馬です。
前走のG3レースや1月に行われたクラス2戦で見せた勝利は、その特徴を活かした結果でした。
馬群を上手く抜け出すことができれば、スプリンターズステークスでもその末脚を武器に好走が期待できるでしょう。
ムゲンが馬群をうまく捌けるかどうかが、今回のレースの鍵となりそうです。展開次第では上位進出の可能性も十分にある馬です。
【マッドクール】
父Dark Angel。母Mad About You。母の父Indian Ridge。
マッドクールは、今春の高松宮記念でGⅠ初制覇を達成し、スプリント界のトップに躍り出た実力馬です。
昨年のスプリンターズステークスでも2着に入り、そのパフォーマンスは非常に安定しています。このことから、今のスプリント戦線を牽引する存在として注目されています。
香港で行われたチェアマンズスプリントプライズ(G1・芝1200メートル)では11着に敗れましたが、その後の巻き返しが期待されています。
マッドクールはこれまでの実績から見ても、能力は非常に高く、今回のスプリンターズステークスでも再び上位争いに絡む可能性が十分にあるでしょう。
昨年の経験やGⅠ制覇の実績を活かして、再度好走が期待される一頭です。
【ウインマーベル】
父アイルハヴアナザー。母コスモマーベラス。母の父フジキセキ。
ウインマーベルは昨年以降、阪神カップ、阪急杯、京王杯スプリングカップと、3つの重賞を制しており、いずれも1400メートルのレースでの勝利です。
しかし、2年前のスプリンターズステークスでは2着という実績があり、1200メートルでも十分に対応できることが証明されています。
近年の成長ぶりから、本格化を遂げたとされ、今回のスプリンターズステークスでも初のGⅠ勝利を目指す実力馬です。
持ち前のスピードと安定感ある走りが武器であり、再び上位を狙う期待が高まっています。
スプリンターズステークス血統情報
【サトノレーヴ】
父ロードカナロア。母チリエージェ。母の父サクラバクシンオー。
父ロードカナロアは名スプリンターであり、香港スプリントや高松宮記念などを制した名馬です。
産駒にはダノンスマッシュやアーモンドアイなど、芝の短距離から中距離で活躍する馬が多く、サトノレーヴもそのスピード能力を引き継いでいます。
母チリエージェは、JRAで5勝を挙げた実績があり、芝やダートの短距離で活躍しました。
母の父サクラバクシンオーも短距離界で名を馳せたスピード馬であり、産駒にはショウナンカンプやグランプリボスなど、スプリント戦での活躍馬が多くいます。
この「ロードカナロア×サクラバクシンオー」の配合は、ファストフォースやキルロードなどの成功例が多く、短距離戦において非常に強力な血統です。
さらに、サトノレーヴは快速馬ハクサンムーンやドイツのG3芝2000mを制したウォーリングステイツの半弟であり、シャルルゲランの甥という、競走能力の高い家系に属しています。
牝祖メガミゲランは北九州記念で3着の実績があり、母系にも優れたスピードと競走能力が受け継がれています。
サトノレーヴは芝1200メートルのレースで[7-1-0-0]という素晴らしい戦績を誇り、好位インでスムーズに競馬を進めることが得意です。
重賞を連勝している現在の勢いもあり、スプリンターズステークス2024でも好走する確率が非常に高いと言えるでしょう。
このレースでも、同じような展開でスムーズな走りを見せれば、上位争いに期待がかかります。
【ママコチャ】
父クロフネ。母ブチコ。母の父キングカメハメハ。
父クロフネは日本競馬界で名フィリーサイアーとして知られ、カレンチャンやアエロリット、ホエールキャプチャといった牝馬を輩出しています。
クロフネ産駒の特徴であるパワーとスピードを持ち、特に夏場に強い傾向があります。
母ブチコはJRAで4勝を挙げ、全てダート1800メートル戦での勝利でした。
母の父キングカメハメハの血統を受け継ぎ、スピードと持久力をバランス良く持つ血筋です。
ママコチャは、白毛で注目されたソダシの全妹であり、ユキチャンやシロニイ、ハヤヤッコ、ダノンハーロックといった活躍馬の親戚にあたります。
さらに、メイケイエールも近親にあたるため、競走能力の高さは血統的にも裏付けられています。
ママコチャは、古馬になってから馬体重が増加し、短距離路線のトップクラスに成長しました。
クロフネ産駒らしく、特に夏場に強く、2023年のスプリンターズステークス当日は30℃近い気温が好条件となりました。
しかし、高松宮記念や阪神カップ、ターコイズステークスなど、気温が低いレースでは期待を裏切る結果に終わっています。
スプリンターズステークス2024では、ママコチャの持つスピードとパワー、そして夏場の強さが鍵となり、気象条件次第で再びトップ争いに絡む可能性が高いでしょう。
【ナムラクレア】
父ミッキーアイル。母サンクイーンII。母の父Storm Cat。
父ミッキーアイルはディープインパクト産駒で、マイルGIを2勝した名馬です。
産駒の中でも、特に牝馬は芝の短距離戦で活躍することが多く、メイケイエールやララクリスティーヌなどがその代表です。
ナムラクレアも、芝1200メートルから1400メートルのレースで力を発揮するタイプです。
母サンクイーンIIは、父Storm Catを持ち、優れたスピード血統の持ち主です。
ナムラクレアの3代母クードジェニーはフランスで2歳女王に輝き、さらにその血統からはバゴやファンディーナといった活躍馬が生まれています。
この牝系は、競走能力の高い馬が多く、特にスピードと瞬発力に優れています。
ナムラクレアは、ナムラムツゴローの3/4妹であり、この血統はスピードとスタミナをバランス良く受け継いでいます。
しなやかな走りが特徴で、特に1400メートルに適性が高いとされています。
これが、高松宮記念での成績が良い理由の一つであり、スプリンターズステークスでは、後傾ラップになりやすい展開より、差しに回るレースが向いている可能性があります。
スプリンターズステークス2024では、追走を控えて差しに回る展開ができれば、ナムラクレアの鋭い末脚を発揮できるでしょう。
この血統の持つ潜在能力を最大限に引き出せるレース運びに期待がかかります。
【トウシンマカオ】
父ビッグアーサー。母ユキノマーメイド。母の父 スペシャルウィーク。
父ビッグアーサーは高松宮記念を制したサクラバクシンオーの産駒で、スピードとパワーを兼ね備えた短距離の名馬です。
ビッグアーサーの産駒は、ブトンドールやビッグシーザーなど、特に芝1200メートルで多くの勝ち星を挙げており、トウシンマカオもその影響を強く受けていることがわかります。
母ユキノマーメイドは優秀な繁殖牝馬で、JRAに出走した10頭の産駒のうち8頭が勝ち馬となっています。
その中には、ベステンダンクやサンキューといった活躍馬も含まれています。
母の父スペシャルウィークは日本ダービーやジャパンカップを制した名馬で、スピードだけでなく持久力や瞬発力も兼ね備えた馬でした。
スペシャルウィークの影響により、トウシンマカオは馬群の外から差す鋭い脚を持っており、特に平坦なコースや広い外回りコースで力を発揮します。
デビュー時から体重が30キロ以上増え、現在は1200メートル戦に適応していますが、トウシンマカオの本質的なベスト距離は1400メートルかもしれません。
それでも、スプリンターズステークス2024では、外からスムーズに差す展開になれば、鋭い末脚を活かして好走が期待できます。
トウシンマカオはその血統的背景から、スプリント戦でのパフォーマンスに期待がかかり、特に外枠からの競馬でその真価が発揮されるでしょう。
【ビクターザウィナー】
父Toronado。母Noetic。母の父Cape Cross。
父Toronadoはイギリスのサセックスステークス(G1・芝8F)を制したマイラーで、その産駒は短距離から中距離で活躍する傾向があります。
特に、パワーとスピードを兼ね備えたタイプの産駒が多く、ビクターザウィナーもその影響を受けています。
母Noeticは、母の父にCape Crossを持ち、グリーンデザートの血を引く牝系に属しています。牝祖ナイトアンドドリームズの子孫には、フランスのセーネオワーズ賞(G3・芝1200m)を制したディープスリープや、アメリカのスワニーリヴァーステークス(G3・芝9F)を勝ったエリーシエズワールドがいるため、この牝系は芝の短距離・中距離で高い競走能力を発揮する血統です。
ビクターザウィナーの血統には、サドラーズウェルズ≒ヌレイエフの3×4と、オールウェイズフェア≒グリーンデザートの4×3というクロスがあり、特にグリーンデザートの影響が強く、パワフルなスプリンターとしての資質が高いとされています。
この配合はパワーに優れ、タフな馬場にも強い特徴があります。
ビクターザウィナーは、2024年のスプリンターズステークスにおいて、パワーとスピードを活かした走りが期待されます。
高松宮記念では内を開けずにもっと攻めるレース展開が求められたかもしれませんが、渋った馬場での巧さもあり、スプリンターズステークスではその持ち味が発揮される可能性が高いでしょう。
【ヴェントヴォーチェ】
父タートルボウル。母ランウェイスナップ。母の父Distant View。
父タートルボウルはフランスの名馬で、ジャンプラ賞(G1・芝1600m)を制した実績があります。
産駒にはアンデスクイーン、トリオンフ、タイセイビジョンなどの活躍馬がおり、芝中距離から短距離での活躍が期待される血統です。
タートルボウル産駒は持久力と瞬発力を兼ね備えており、スプリント戦でも強さを発揮しています。
母ランウェイスナップはDistant Viewを母の父に持ち、スピードに加えて柔軟な競走能力を持つ牝系の出身です。
また、プティプランセスの甥であり、エコロヴァルツやウォータースペースともイトコ関係にあることからも、この牝系の幅広い活躍が見られます。
さらに、牝祖のマサケは米国でG3勝ち馬という実績があり、この血統は国際的にも競走力のある一族です。
ヴェントヴォーチェは高速決着に自信を持つスプリンターであり、特にオーシャンステークス2023では大外から強烈な差し脚を見せました。
ただ、オリオールの薄いクロスを持っているため、馬群に入ると気難しい一面もあり、外枠が有利とされます。
スプリンターズステークス2024でも外枠を引ければ、再び強烈な差し脚を見せる可能性が高いでしょう。
スプリンターズステークスにおいては、ヴェントヴォーチェの高速決着への適応力と鋭い末脚が大きな武器となり、展開や枠順次第では上位争いに絡む可能性が十分にあります。
【マッドクール】
父Dark Angel。母Mad About You。母の父 Indian Ridge。
父Dark Angelはヨーロッパで著名なスプリンターであり、シュバルツカイザーやダークペイジなど、日本でも活躍が期待される柔軟さと軽さを持つ産駒を輩出しています。
Dark Angelの産駒は、パワーとスピードを兼ね備え、芝の短距離戦で特に優れた成績を残しています。
母Mad About Youは、グラッドネスステークス(G3・芝7F)を制し、繁殖としても優れた実績を持つ馬です。
マッドクールは、シルバーフラッシュステークス(G3)で3着に入ったアマシェールの半弟であり、さらに母の甥には愛セントレジャー(G1)を制したロイヤルダイヤモンドがいるなど、競走能力の高い血統です。
母の父Indian Ridgeも優れたスピード血統で、短距離・中距離での適性を示しています。
マッドクールは、2024年の高松宮記念を制し、2023年のスプリンターズステークスでは2着に入った実績を持ち、スプリンターズステークス2024でも最右翼とされる存在です。
欧州の短距離血統を受け継いでおり、持ち時計も速いですが、高速馬場でのGIレベルで真価を発揮できるかが鍵となります。
マッドクールの柔軟でパワフルなスプリント力は、スプリンターズステークス2024においても大いに期待されており、再び上位争いに食い込む可能性が高いでしょう。
【エイシンスポッター】
父エイシンヒカリ。母マーゼリン。母の父Barathea。
父エイシンヒカリはディープインパクトとストームキャットの黄金配合から生まれ、国際舞台でも活躍した名馬です。
特に、香港カップやイスパーン賞といった国際G1レースで勝利を収め、その実績は世界的に評価されています。
また、エイシンヒカリ産駒としては、エイシンヒテンやエンヤラヴフェイスなどが短距離や中距離で活躍しています。
エイシンスポッターも、このスピードと瞬発力を受け継いでいると考えられます。
母マーゼリンは、サンタマリアハンデキャップ(G1)で2着という実績を持ち、その母系にはバリーローンステークス(G3)勝ち馬ステラーマスがいる優れた血統です。
また、エイシンスポッターはコスモインザハートやエイシンムジカの下という点でも、スピードとスタミナを兼ね備えた家系に属しています。
母の父Baratheaは、ヨーロッパで活躍した名馬で、芝中距離での競走能力が高く、柔軟な血統背景を持つことが分かります。
エイシンスポッターは、ストームキャットとダンジグ、ハビタットの影響で短距離に適した体型をしており、典型的な差し馬です。
特に、馬群を割って抜け出す力が強みですが、ハビタットの血が強いため、平坦なコースでよりキレのある走りを見せる傾向があります。
スプリンターズステークス2024においても、この血統と持ち前の差し脚が武器となり、展開次第で好走が期待できるでしょう。
【ウインマーベル】
父アイルハヴアナザー。母コスモマーベラス。母の父フジキセキ。
父アイルハヴアナザーはアメリカのクラシックレースで輝かしい実績を持つ馬で、そのパワーと持久力は産駒にも受け継がれています。
母コスモマーベラスは愛知杯で2着に入った実績があり、競走能力が高い牝系の出身です。
母の父フジキセキは、日本競馬界で名を馳せた名馬であり、スピードとバランスに優れた競走馬を輩出しています。
ウインマーベルは、全兄にウインアイルビータがいて、さらにペプチドルビーやペプチドヤマト親子とも近親関係にあります。
また、牝祖シングルブレイドは米国のガゼルハンデキャップ(G1)を制しており、この家系はスピードとパワーの両方を持ち合わせています。
アイルハヴアナザーとフジキセキの配合は、アナザートゥルースなどでも成功例が多く、この組み合わせはパワー型の産駒を生むことが知られています。
特に、父方のダンジグやロベルトの血が強く影響し、急坂コースに向いたタイプの競走馬を生み出しています。
ウインマーベルもその例外ではなく、2022年のスプリンターズステークスでは中団から鋭く差し込んで2着という実績を残しました。ウインマーベルのベストな距離は1400メートルと言われていますが、1200メートルでもレースの展開次第で後方から鋭い末脚を使うことが可能です。
スプリンターズステークス2024では、時計や上がりがかかる展開が彼に有利となり、再び上位を狙うチャンスが十分にあります。
【オオバンブルマイ】
父ディスクリートキャット。母ピンクガーベラ。
母の父ディープインパクト。父ディスクリートキャットはストームキャット系の種牡馬であり、産駒にはエアハリファやコンバスチョンなどのスプリンターやマイラーがいます。
ストームキャット系の強力なスピードを持つ血統で、オオバンブルマイもその影響を受けていると考えられます。
母ピンクガーベラは、ブランボヌールやエントシャイデンの全きょうだいで、スピードと持久力を兼ね備えた血統です。
母母ルシュクルはファルコンステークスで3着に入った実績があり、その産駒であるビアンフェもスプリンターとして成功しています。
牝系を遡ると、牝祖アジアンミーティアはアンブライドルズソングの全妹であり、名馬ダコールの母でもあります。
この血統背景から、オオバンブルマイは高い競走能力を誇る一族の一員であることがわかります。
さらに、オオバンブルマイは「ディープインパクト×ストームキャット×アンブライドルズソング」という黄金配合を持っており、この組み合わせはスピードと瞬発力、持久力のバランスが非常に優れています。
大箱コース向きのマイラーとしての特徴を持ち、前走でも外からスムーズにストライドを伸ばしながら差すレースを展開しました。
スプリンターズステークス2024においては、この血統の強みを活かし、外からストライドロスなく差し込める展開となれば、上位争いに食い込む可能性が高いでしょう。
【ルガル】
父ドゥラメンテ。母アタブ。母の父New Approach。
父ドゥラメンテはキングマンボ系の名馬で、日本ダービーや皐月賞を制した実績を持ち、産駒にはスピードとパワーを兼ね備えた馬が多いです。
特に、ドゥラメンテ産駒は距離適性の幅が広く、ルガルも短距離での成長が著しいです。
ルガルはミエスク4×4のクロスを持っており、名牝系の持つ素質を強く受け継いでいます。
母アタブは、母の父にNew Approachを持ち、ヴィンテージステークス(G2・芝7F)で2着に入ったイブンマリクの甥にあたります。
3代母イーストオブザムーンはフランスオークスなどのG1レースを制した名牝で、さらにその牝系からはアルファセントーリやアルパインスターといった欧州のG1馬が輩出されています。
牝祖にはマイルの女王ミエスクがいて、キングマンボやラヴズオンリーユーといった名馬も同じ血統に属しています。
ルガルは、短距離馬としての成長が著しく、特にスピードとパワーを兼ね備えた走りが特徴です
。高松宮記念では後傾ラップの展開により差しに回りましたが、思うような結果を残せませんでした。
スプリンターズステークス2024では、よりパワーを活かして前向きなレース運びをすることが重要となりそうです。
この名血統を背景に、ルガルはスプリント戦でのポテンシャルを最大限に発揮し、トップクラスのパフォーマンスを見せる可能性が高いです。
【ウイングレイテスト】
父スクリーンヒーロー。母グレートキャティ。母の父サクラユタカオー。
父スクリーンヒーローはグラスワンダーの代表産駒で、モーリスやゴールドアクター、ウインマリリンなど、複数の名馬を輩出しており、産駒の競走能力の高さが目立ちます。
特に、スクリーンヒーローの子どもたちはしぶとい先行力とスタミナに優れている点が特徴です。
母グレートキャティはサクラユタカオーを母の父に持ち、その血統背景からスピードとパワーのバランスが取れた競走馬を輩出してきました。
母系にはベストメンバーやトラストケンシン、フリーフリッカーといった活躍馬がいるほか、オークス馬のチョウカイキャロルも同じ牝系に属しています。これにより、ウイングレイテストは持久力とスピードに優れた一族の一員であることがわかります。
最近では、短距離路線にシフトし、アイビスサマーダッシュや函館スプリントでの好走が記憶に新しいです。
特に、59キロの重い負担重量を背負いながらも、地力を強化しながら先行力を見せつけています。
スプリンターズステークスにおいても、この粘り強さと先行力が大きな武器となり、揉まれずに前目で競馬を進められれば、崩れることはなさそうです。
【モズメイメイ】
父リアルインパクト。母インラグジュアリー。母の父Frankel。
父リアルインパクトは短距離からマイルまで幅広く活躍する産駒を輩出しており、特に日本と海外で実績を残した馬です。
リアルインパクト産駒には、ストームキャットの血統を引く馬が多く、モズメイメイもその一例です。
リアルインパクトは、ラウダシオンのようにスピードと持久力を兼ね備えた馬を出しており、モズメイメイもその影響を強く受けています。
母インラグジュアリーは、父フランケルを持つ名牝系出身で、母母インランジェリーはスピンスターS(G1・AW9F)を勝った実績を持ちます。
3代母キャットチャットはナッソーカウンティS(G2・ダ7F)を制し、その子孫にはレッドベルオーブやレッドベルジュールといった活躍馬がいます。
さらに、4代母フォーンチャッターはブリーダーズカップジュベナイルフィリーズを制した実績を持ち、この牝系は競走能力の高さが際立っています。
モズメイメイは先行策から脚質を転換し、現在はどのようなレース展開でも柔軟に対応できる点が強みです。
セントウルステークスでは好位からしぶとく粘り、レース展開に応じた対応力を見せました。
この柔軟性はスプリンターズステークス2024でも大きな武器となるでしょう。
モズメイメイの血統背景はスピードと持久力が融合しており、特にスプリント戦ではそのポテンシャルを最大限に発揮できる可能性があります。
【ダノンスコーピオン】
父ロードカナロア。母レキシールー。母の父Sligo Bay。
父ロードカナロアはスプリント界の名馬であり、香港スプリントや高松宮記念などを制し、芝の短距離で圧倒的な強さを見せた実績があります。
産駒にもダノンスマッシュやアーモンドアイといった名馬が揃い、短距離から中距離まで幅広く対応できる競走馬が多く誕生しています。
母レキシールーは、カナダで年度代表馬に選ばれ、ダンススマートリーS(G2)を制した名牝です。母の父Sligo Bayはアメリカで活躍した馬で、芝の中距離に適性があり、サドラーズウェルズの血を引いているため、持久力とスタミナが特徴です。
牝祖フェイヴァードワンも米G2プリンセスSを勝利しており、血統的に見ても高い競走能力が伺えます。
ダノンスコーピオンは、全兄にダノンキラウェア、半姉にダノンバジリアがいて、この兄弟も母レキシールーの影響を受けた優れた競走能力を発揮しています。
母系にサドラーズウェルズの血を引くことから、距離適性は中距離に寄る傾向があり、ロードカナロア産駒の中でも長めの距離に適性が出やすいタイプとされています。
これはサートゥルナーリアやパンサラッサのような競走馬に見られるパターンです。
ダノンスコーピオンは古馬になってから成長の伸びが見られない点が課題となっており、スプリンターズステークス2024で初めて1200メートル戦を経験することで、距離短縮がプラスに働くかが注目されています。
このレースでは、1200メートルという新たな舞台での変化が大きなカギとなるでしょう。
【ピューロマジック】
父ジアエクスプレス。母メジェルダ。母の父ープインパクト。
父アジアエクスプレスは、ヘニーヒューズの代表産駒であり、ダートと芝の両方で産駒が活躍しています。
特に、ソロユニットやワールドタキオンといった活躍馬を出しており、パワーとスピードを兼ね備えた馬が多いです。
ピューロマジックもその影響を受け、テンの速さが際立つ競走馬です。母メジェルダはファンタジーステークスで2着の実績があり、出走した産駒はすべてオープンクラスに出世している優秀な牝馬です。
母の父ディープインパクトの血統を受け継ぐことで、芝への高い適性とともにスピードと瞬発力を強化しています。
牝系には、タイセイブリリオやメルテッドハニーといった近親がいて、スピードのある一族であることがわかります。
ピューロマジックは、ストームキャットやデピュティミニスターをクロスする父母相似配合を持っており、パワフルでスピードに優れた体質を誇ります。
セントウルステークスでは、タメ逃げの形で捉えられましたが、前傾ラップでスピードを活かしたレースでは、北九州記念のように真価を発揮するタイプです。
スプリンターズステークス2024においては、ピューロマジックの持つテンの速さとスピードが大きな武器となり、展開次第では上位争いに絡むことが期待されます。
【ムゲン】
父Deep Field。母Little Favours。母の父Falvelon。
父Deep Fieldはオーストラリア出身のスプリンターで、スピードと瞬発力に優れた産駒を多く輩出しています。
Deep Fieldの父系はフェアリーキングに繋がり、香港スプリントで活躍したスカイフィールドや安田記念に出走したヴォイッジバブルなどが代表産駒です。
特に、ディープフィールド産駒はしなやかな走りが特徴で、パワーに頼らずスムーズな競走を見せるタイプが多いです。
母Little Favoursは、その父に香港スプリントを制したファルヴェロンを持ち、優れたスピード血統を引き継いでいます。
さらに、牝祖トワイニングはオーストラリアのVRCブリーダーズプレート(G2・芝1400m)を制し、孫にはゴールデンスリッパーS(G1・芝1200m)で2着となったハウファニーもいる、スピードに特化した血統背景を持っています。
ムゲンは、父ディープフィールドの影響でスムーズな走りが特徴的なスプリンターです。
強引に前へ出るタイプではなく、差しの展開で力を発揮する馬です。
2024年のスプリンターズステークスでも、差しが決まる展開になれば、持ち前のしなやかなスピードを活かして上位争いに絡む可能性があります。
ムゲンは、非ダンジグ系の血統を持つ点でも珍しく、独特の走りを持つスプリンターとして注目される存在です。
スプリンターズステークス血統情報まとめ
①父系の傾向
ナスルーラ系
アドマイヤコジーン産駒のスノードラゴンが勝利した例はあるが、新潟開催時のためスプリンターズステークスの典型的な傾向とは異なる。
ミスタープロスペクター系
過去10年で牡馬が4勝。勝利馬の多くが「マイルG1を制し、中距離以上でも活躍できる」タイプの父を持っている。スプリンター専門の血統ではやや不利。
サンデーサイレンス系
牝馬が2勝しており、牝馬に有利な血統として注目。
②母父の傾向
ヘイルトゥリーズン~サンデーサイレンス系とナスルーラ系が好成績を収めている一方で、ノーザンダンサー系とミスタープロスペクター系はアタマで買いづらい傾向にある。
勝ち馬の母父は大きく2つのタイプに分かれる
サンデーサイレンス系やTapitのように米ダートで活躍した馬
タイキシャトル、Mark of Esteem、Dalakhaniなど芝マイル以下のG1馬 このどちらかに当てはまる馬は注目に値する。
③ノーザンダンサーの血統
父ノーザンダンサー系の勝率は低いものの、近年の好走馬にはノーザンダンサーのインブリードを持つ馬が多い。近5年の3着以内馬14頭中、10頭がノーザンダンサーの血を持っているため、この血統をどこかに持つ馬が有利とされる。
④ロベルトとダンジグの血統
スプリンターズステークスは「ロベルト」と「ダンジグ」の血統を持つ馬が好走しやすい。
近年ではロベルトの血を持つ馬が内枠に入って3連勝中(例: ママコチャ、ジャンダルム、ピクシーナイト)。
また、ダンジグの血を持つ馬も好走が目立ち、例えばウインマーベルやジャンダルムなどがその例。
⑤有力馬の血統傾向
ウインマーベル
父アイルハヴアナザー、母父フジキセキ、ノーザンダンサー系の血統を持ち、プラス要素が多い。
サトノレーヴ
父ロードカナロア、母父ナスルーラ系のサクラバクシンオー、ノーザンダンサーのインブリードもあり、有力馬の一頭。
ナムラクレア
父ミッキーアイル(サンデーサイレンス系)だが、スプリンターズステークスでは中距離実績の不足が懸念される。
スプリンターズステークスの血統においては、特に「ロベルト」と「ダンジグ」の血を持つ馬や、ノーザンダンサーのインブリードが重要な要素として注目されます。
スプリンターズステークス調教情報
【サトノレーヴ】
9/25(水) 美坂 54.6-39.5-24.9-11.9
サトノレーヴは前走後、8月末に札幌から美浦に帰厩しました。
9月8日から今週にかけて、合計5本の追い切りをこなし、調教量に不足はありません。
調整は順調に進んでいると言えるでしょう。先週の追い切りでは、助手を背に美浦のウッドチップコースで僚馬と併せ馬を行いました。
直線では軽く追われただけで、一気に突き放す素晴らしい動きを見せ、ラスト400mを11.3-11.2秒という好時計で駆け抜けました。
この動きから、良い仕上がり具合がうかがえます。
今週の追い切りでは、レーン騎手が騎乗し、坂路で2頭を追いかける形で調教が行われました。
最後はほとんど馬なりの状態で併入に持ち込み、絶好の動きを披露しています。
これらの内容から、サトノレーヴは万全の仕上がりと見て良さそうです。
【ママコチャ】
9/25(水) 栗坂 53.5-39.2-25.7-12.2
ママコチャは、前走の1週間後から坂路での調教を再開し、しっかりと乗り込まれている様子です。
調整過程に問題はないと見てよさそうです。
今週の追い切りでは、川田騎手が騎乗し、坂路での調教を行いました。
僚馬の後ろで我慢させる形から、ラスト300mで内に動いて併せ馬を実施。
最後の200mでは軽く手綱を動かされ、きっちりと先着する動きを見せました。
この動きから、調整は順調で、特に問題はないと判断できます。
ただし、気になる点として、2歳時以来で約3年ぶりとなる、前走から1か月以内という詰まった間隔での出走であることが挙げられます。
動き自体に問題はありませんが、この点がレース当日にどう影響するか注目したいところです。
【ナムラクレア】
9/25(水) 栗坂 53.6-38.2-24.0-11.7
ナムラクレアは、昨年と同様にキーンランドカップから中4週での参戦となり、帰厩後の追い切り本数も昨年と同じく6本で調整されています。
ただし、今年は坂路のみの調教メニューに変更されている点が特徴的です。
先週の追い切りでは、横山武騎手が騎乗し、僚馬の後ろで我慢させる形から中間地点で内に出し、ラスト200mではしっかり追われて併走馬を突き放し、好時計をマークしました。
馬自身の集中力とスピードがしっかり発揮されていたことがうかがえます。
今週は長谷川調教師を背に単走で追い切りを行いました。
昨年の最終追い切りとほぼ同じような時計・ラップでしたが、今年の方が動きに余裕があり、調整は非常に順調です。総じて、ナムラクレアは文句なしの好状態といえるでしょう。
【マッドクール】
9/25(水) 栗坂 51.9-37.4-24.6-12.3
マッドクールは放牧先から8月29日に栗東へ帰厩し、約1か月間にわたって入念に乗り込まれています。
調教量は十分で、仕上がりに問題はないと言えるでしょう。ここ2週の調教では坂井騎手が騎乗。
先週の金曜日にはウッドチップコースで追い切りを行い、単走ながらもラスト400mを11.0-10.9秒という驚異的な好時計で駆け抜けました。
この時計から、マッドクールのスピードと状態の良さがうかがえます。
今週は坂路での単走追い切りが行われ、混み合っている時間帯でも折り合いは完璧。
動きも非常にスムーズで、時計ともに合格点を出しました。
海外帰りの休み明けという厳しい条件ではありますが、調教内容から見ても、しっかりと仕上がっている印象です。
【トウシンマカオ】
9/25(水) 美W 84.4-67.4-52.7-37.8-23.8-11.6
トウシンマカオは、中京遠征から中2週での出走という厳しい臨戦過程ですが、先週からしっかりと追い切りをこなしており、疲労が残る不安もなく調整は順調です。
先週の追い切りでは、助手を背に坂路で単走の調教を行い、800mを54.8秒で駆け抜けました。
時計自体は平凡に見えますが、この日は全体的に時計を要するコンディションだったため、十分な負荷がかかっていると言えます。
今週は菅原明騎手が騎乗し、ウッドコースでの調教を実施。
僚馬の内側で併せ馬を行い、ラスト200mでは手応え十分で引っ張りきりの状態のまま先着しました。
動きや内容は時計以上に好感が持て、非常に良い状態に仕上がっています。
トウシンマカオは、自身の実力をしっかりと発揮できる好仕上がりと言えそうです。
スプリンターズステークス有力馬情報
【サトノレーヴ】
サトノレーヴは、今年の初戦である阪急杯で4着に敗れましたが、このレースには長期休養明け、重賞初挑戦、距離1400m、展開不利といった複数の要因が重なっていたことが影響しました。
しかし、その後のレースで一気に調子を上げてきました。
次走の春雷ステークスではオープンクラス初勝利を飾り、勢いに乗ったサトノレーヴは函館スプリントステークスとキーンランドカップを連勝。
サマースプリントシリーズの王者に輝きました。
特に前走のキーンランドカップでは、自己最高の馬体重(548キロ)を記録し、2着のエイシンスポッターに0.3秒差をつける圧勝劇を見せています。
一戦ごとに力を増し、非常に充実した状態にあると感じられます。
今回のスプリンターズステークスでは強敵が揃っているものの、今のサトノレーヴの勢いならば一気にG1制覇を果たす可能性は十分にあるでしょう。
【ママコチャ】
ママコチャは、昨年のスプリンターズステークスで好位から追走し、直線でマッドクールとの激しい叩き合いを制してG1初勝利を達成しました。
芝1200m戦がわずか2回目でありながら、その堂々としたレース運びと底力は非常に印象的でした。
その後、阪神カップでは5着、高松宮記念では8着と続けて敗退しましたが、高松宮記念では道悪の影響に加え、本来の調子が戻っていなかったように見えました。
しかし、再起をかけた前走のセントウルステークスでは、久々にママコチャらしい走りを見せて2着に入りました。
トウシンマカオの豪快な末脚に屈しましたが、斤量57キロを背負っての結果であり、内容的には勝ちに等しいとも言えるパフォーマンスでした。
今回のスプリンターズステークスでは、本来の実力を発揮できれば連覇の可能性も十分に期待できそうです。
【トウシンマカオ】
トウシンマカオは、5走前の京阪杯でルガルを2馬身差で下して快勝し、その後のオーシャンステークスでも直線で力強く抜け出して勝利を収めています。
3走前の高松宮記念では、前年に続いて重馬場でのレースとなり、直線で内を突くも伸びを欠き、6着に終わりました。
その後、京王杯スプリングカップでも6着と惜しくも勝利を逃しましたが、前走のセントウルステークスでは、中団で追走し、直線で外から末脚を繰り出して鮮やかに差し切り勝ちを収めました。
重賞4勝を挙げていることからも、芝1200mでの総合力は非常に高く、道悪にならなければ安定して高いパフォーマンスを発揮できる馬です。
【マッドクール】
マッドクールは、昨年のスプリンターズステークスで直線の狭いスペースを突いて脚を伸ばし、2着に好走しました。
ママコチャにハナ差で惜しくも敗れたものの、その内容は非常に印象的でした。
その後、香港スプリントに挑戦しましたが、8着と苦戦しました。
2走前の高松宮記念では、枠や展開、重馬場といった条件がうまくかみ合った感もありましたが、6番人気という低い評価を覆して見事な勝利を飾りました。
前走のチェアマンズスプリントプライズでは、強引にハナを叩くも、結果は11着とシンガリに終わり、2度目の香港遠征も不発に終わりました。
しかし、国内に戻れば一変した姿を見せる可能性が高く、今回のスプリンターズステークスでは、2018年のファインニードル以来となる同一年の春秋スプリントG1制覇を狙う意気込みで挑んでくるでしょう。
【ビクターザウィナー】
ビクターザウィナーは、今年のセンテナリースプリントカップでG1初制覇を果たした後、来日して高松宮記念に出走しました。
持ち前の素晴らしいスタートダッシュとスピードを活かし、3着と粘り強いレースを見せました。
直線でラチ沿いを走り、マッドクールと併せ馬の形に持ち込めれば、さらに際どい争いができたかもしれません。
いずれにしても、この走りで香港スプリント路線のレベルの高さを証明したと言えます。
その後、チェアマンズスプリントでは7着に敗れ、前走のシャティンヴァーズでも6着に終わりましたが、このレースでは61キロという過酷なハンデを背負っていたため、結果は度外視してよいでしょう。
今回のスプリンターズステークスでは、中京芝1200mよりも中山芝1200mの方がビクターザウィナーの持ち味を発揮できると考えられるため、楽しみな一戦となりそうです。