
しらさぎステークスコース解説(阪神芝1600m)

コースのスタート地点はバックストレッチの中間地点。
阪神外回りコースは、長いバックストレッチとゆったりとした3コーナー・4コーナーが特徴です。
コーナーは2回のみで、ゴール前の直線は長く、馬の実力が発揮しやすいコースになっています。
コーナーのカーブは緩やかで、ペースが極端に落ち込むことなくレースが進むため、紛れが少なく実力勝負になりやすいコースです。
コースの鍵となるのは、高低差と阪神名物の急坂です。
まず、3コーナー手前に緩やかな上り坂があり、序盤のペース配分に影響を与えます。無理に飛ばすと後半にスタミナを失うリスクがあるため、先行馬はここで脚を溜めることが重要です。
次に、4コーナー出口手前の残り約600m地点から直線残り190m地点まで、緩やかな下り勾配が続きます。
この下り坂でペースが自然と上がり、逃げ・先行馬は一息入れてポジションをキープしたいところ。
一方、差し馬は下りを利用して勢いをつけ、外から一気に追い上げる展開がよく見られます。
そして、ゴール前には阪神競馬場の名物である高低差1.8m、勾配率1.5%の急坂が待ち受けます。
この坂は宝塚記念でも勝敗を分けるポイントで、120mで1.8mの高低差を駆け上がるタフな構造です。
坂を克服するには、スピードだけでなくパワーとスタミナが不可欠。
スローペースなら逃げ馬が残りやすく、ハイペースなら外枠の差し馬が台カーブで追い込む展開も多く、展開予想が重要です。
枠順は2006年の改修以降、内外の有利・不利が少なく、馬の能力や展開が結果に直結します。
【しらさぎステークス2025予想】データ分析と傾向

しらさぎステークス過去10年単勝人気別成績
過去10年のデータでは、1番人気が【4-3-0-3】で勝率40.0%、連対率70.0%、3着内率70.0%と安定。
2番人気が【2-1-0-7】で連対率30.0%、4番人気が【2-1-2-5】で3着内率50.0%と好成績。
一方、3着以内馬30頭中10頭が6~10番人気(【2-3-5-39】、3着内率20.4%)で、穴馬の台頭も顕著。
11番人気以下は【0-0-1-30】で3着内率3.2%と苦戦します。
阪神芝1600mは先行力と持続力が鍵で、ディープインパクト系やキングカメハメハ系産駒が好相性。
1~4番人気の安定感を重視しつつ、6~10番人気の伏兵馬に注目。
過去の傾向から、人気馬と中穴馬を組み合わせた馬券戦略が的中への近道です。
しらさぎステークス過去10年年齢別成績
過去10年のデータでは、5歳馬が【5-4-4-23】で勝率13.9%、連対率25.0%、3着内率36.1%と圧倒的な好成績。
3着以内馬30頭中13頭を占めます。
4歳馬は【3-2-2-20】で3着内率25.9%、6歳馬は【1-4-2-30】で3着内率18.9%と続きますが、7歳馬は【0-0-2-18】で3着内率10.0%、8歳以上は【0-0-0-8】で0%と苦戦。
3歳馬は【1-0-0-1】で出走数が少なく参考程度です。
しらさぎステークス過去10年前走の4コーナー通過順別成績
過去10年のデータでは、前走4コーナーを7番手以内で通過した馬が【6-7-7-47】で勝率9.0%、連対率19.4%、3着内率29.9%と好成績。
3着以内馬30頭中20頭を占めます。
特に2018~2024年の7年間では、7番手以内が【6-7-5-40】で3着内率31.0%、8番手以下は【1-0-2-40】で3着内率7.0%と差が顕著。
一方、8番手以下の馬は【4-3-3-53】で3着内率15.9%と劣勢です。
しらさぎステークス過去4年優勝馬の前走
過去4年(2021~2024年)の優勝馬(ロータスランド、ウインカーネリアン、メイショウシンタケ、トゥードジボン)は、いずれも前走距離が1600m以上で、年齢5歳以下、前走との間隔が中5週以上。
具体的には、2021年ロータスランド(前走1800m、4歳、中8週)、2022年ウインカーネリアン(前走1600m、5歳、中5週)、2023年メイショウシンタケ(前走1600m、5歳、中11週)、2024年トゥードジボン(前走1600m、5歳、中7週)。
前走1400m以下の優勝は2016年ケントオー(1400m)が最後で、近年は長めの距離実績が重要です。
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しらさぎステークス本命馬情報
【シヴァース】
3走前の3歳以上2勝クラスでは、先行して2番手を追走。直線で先頭に立ち、1番人気のカニキュルを振り切って1着。前走の夢洲ステークス(3勝クラス)では、3番手で流れに乗り、緩いペースの中、直線でナムラエイハブを交わして快勝。昇級2走目かつ距離短縮で実力を発揮した。デビュー戦勝利後、きさらぎ賞(G3)で3着と早々に素質を見せた実績馬。初の重賞挑戦となるしらさぎステークスだが、友道調教師の管理のもと、調教では鋭い動きで仕上がり良好。先行力と瞬発力を武器に、阪神芝1600mの舞台でポテンシャルを発揮すれば上位争いも可能。
【チェルヴィニア】
昨年のオークス(G1)では、1番人気ステレンボッシュを直線で交わし、桜花賞13着からの巻き返しで優勝。続く秋華賞(G1)でも中団から鋭く抜け出し、関西遠征を難なくクリアしてG1連勝を達成。この世代の牝馬トップクラスの能力を示した。ジャパンカップ(G1)では好位から4着争いで先着し、ドバイシーマクラシック(G1)では6着と、芝中距離で安定した走りを見せる。近走は中距離が中心だが、2歳時のアルテミスS(G3、芝1600m)で重賞初制覇を飾っており、マイル戦への適性も十分。しらさぎステークスでは、持ち前の末脚と豊富なG1経験を活かし、上位争いが期待される。調教の動きも良好で、木村調教師の緻密な管理のもと、万全の状態で臨むだろう。
【キープカルム】
昨年のキセキC(3勝クラス)では、+14kgながら太め感なく最内枠から先行。勝負所で押し上げ、直線で逃げるスズカダブルを交わして1着を奪取。前走のダービー卿チャレンジトロフィー(G3)では、出遅れ後方から内ラチ沿いを鋭く伸び、マテンロウオリオンにハナ差先着の3着と重賞でも好走。2000mで2勝を挙げているが、近走は芝1600mを中心に2勝をマークし、適性は抜群。阪神芝1600mの舞台はベスト条件と言える。中竹調教師の管理のもと、調教ではキレのある動きを見せ、状態は上々。
【レーベンスティール】
昨年のエプソムカップ(G3)では、中団から直線で外に持ち出し、59kgの重ハンデを克服してシルトホルンを交わし1着。帰国2走目で鋭い決め手を発揮した。続くオールカマー(G2)では、好位インを追走し、軽ハンデを活かして内から伸びて完勝。中山芝2200mでの実績を証明した。天皇賞(秋)(G1)は8着に終わったが、G1の厳しい流れでも掲示板を伺う粘りを見せた。今回は初の芝1600m挑戦だが、強力な末脚が武器の同馬にとって、直線の長い外回りコースは絶好の舞台。田中調教師の管理のもと、調教では鋭い動きを見せており、初マイルでも適性は高いことが推測される。
【デビットバローズ】
3走前の洛陽ステークス(L)では、7か月ぶりの実戦ながら好位から馬群を割って伸び、クビ差の2着と好走。前々走の大阪城ステークス(L)では、外枠から好位をキープし、直線で抜け出して快勝。去勢後の2戦目で距離延長に対応し、持ち前の安定感を発揮した。前走エプソムカップ(G3)は9着に終わったが、阪神競馬場では5戦2勝、2着1回と相性が良く、芝1600mの舞台は得意コース。6歳ながら今年すでに勝利を挙げ、能力の衰えはない。上村調教師の緻密な調整で仕上がりも上々。
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しらさぎステークス穴馬情報
【ダイシンヤマト】
前々走の鎌ケ谷特別(2勝クラス)では、最内枠から控えて中団追走。後半に外へ持ち出され、直線で鋭く伸び、逃げるメタルスピードを交わして1着。続くあけぼのステークス(3勝クラス)でも最内枠から中団前目をキープし、直線外から加速。先に抜け出したユキノロイヤルを捉え、中山芝1600mで連勝を飾った。昇級初戦となるしらさぎステークスだが、2勝クラス、3勝クラスを連勝中の勢いは見逃せない。初の阪神コースが鍵となるが、戸田調教師の管理のもと、調教では鋭い動きを見せ、適応力の高さがうかがえる。
【ラケマーダ】
3走前の小倉大賞典(G3)では、スタートで遅れ後方から追走も、直線で外から鋭く進出。ロングランを追い、3着に食い込み連闘で良化を示した。前走の安土城ステークス(L)では、外枠から控えた位置取り。直線で外から力強く追い込み、レイベリングらを交わして1着。久々の1400mで距離短縮が奏功し、一変の走りを見せた。5歳の今、充実期を迎え、芝1600mでは3勝を誇る好相性の条件。千田調教師の管理のもと、調教では鋭い動きで状態の良さが際立つ。しらさぎステークスでは、4度目の重賞挑戦で初制覇を狙う。
【ニホンピロキーフ】
3走前の洛陽ステークス(L)では、+16kgでも仕上がり良く、中団前目から4コーナーで外へ。直線でしぶとく伸び、3着争いで先着し、オープン特別での実力を証明。前走マイラーズカップ(G2)では、中団外目から直線勝負も、ジュンブロッサムに交わされ4着。それでも京都芝1600mでの堅実な走りは光る。昨年のマイラーズカップでも同舞台で3着に好走。1着ソウルラッシュ、2着セリフォスがG1級の強敵だっただけに、価値ある結果だ。大橋調教師の管理のもと、調教では安定した動きを見せ、状態は良好。
【ダンツエラン】
昨年の新馬戦では、2番手で先行し、直線でウィルサヴァイブを交わして1着。緩やかなペースを味方に切れる脚を発揮した。続くファンタジーS(G3)では、中団前目から勝負所で押し上げ、直線外から鋭く伸び、ベルビースタローンを交わし、モズナナスターとハナ差の接戦を制して1着。重賞初制覇を飾った。前走の葵ステークス(G3)では、メンバー中最速の上り3F33秒3の末脚を見せたが、9着に敗れた。芝1600mはファンタジーSで実績があり、得意の距離。本田調教師の管理のもと、調教では軽快な動きで状態は上々。しらさぎステークスでは、鋭い末脚で重賞2勝目を狙う。ダンツエランの若さと勢いが光る一戦に注目だ。
【タシット】
昨年の4歳以上2勝クラスでは、ボルタドマールを見ながら2番手で先行。直線で抜け出し、頭数の減った流れを活かして1着を獲得し、レベルアップした走りを見せた。3走前の若潮ステークス(3勝クラス)では、最内枠から先団をキープ。勝負所で好位置を確保し、直線で先行馬の外から鋭く伸びて完勝。前走のダービー卿チャレンジトロフィー(G3)は7着に終わったが、芝1600mは得意の距離で、これまで安定した成績を残している。中川調教師の管理のもと、調教では鋭い動きで状態は良好。