【関屋記念2026】データ分析完全版|危険な人気馬と勝ち馬の条件を徹底解剖
2026年7月26日(日)15時45分発走、新潟競馬場・芝1600メートル(外回り)で行われる第61回関屋記念(GⅢ・3歳上オープン・ハンデ)。サマーマイルシリーズ第2戦として位置づけられ、フルゲート18頭で争われます。2025年からハンデ戦に変更され、例年以上に混戦模様となっているのが近年の特徴です。
今回は過去10年のデータを徹底分析し、関屋記念で狙うべき馬の条件、そして避けるべき人気馬の条件を明らかにしていきます。
新潟芝1600メートル外回りコースの特徴
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関屋記念の舞台となる新潟芝1600メートルは、外回りコースを使用します。スタートはスタンド向こう側、内回りコースの中盤あたりから。スタートから最初のコーナーまで535メートルと非常に長く、ポジション争いはスムーズに進みます。
新潟外回りコースは高低差が2.2メートルあり、第3コーナーは上り、第4コーナーからゴール前300メートルまで段階的に下り坂となっています。そのため後半もスピードを活かしやすい構造です。
そして最大の特徴が、最後の直線658メートルという、JRAの全競馬場で最長の直線。この長さゆえに差し・追い込みが有利に見えますが、実際のデータでは前と後ろで五分五分。仕掛けどころが難しく、追い出しを控える騎手心理も働くため、単純な追い込み一辺倒では届かないのがこのコースの奥深さです。
スライド走法の馬がスピード能力を存分に活かせるコース形態で、スピードと瞬発力を兼ね備えた馬が強いレースといえます。
単勝人気別成績(過去10年)

3着以内馬の大半は単勝8番人気以内
過去10年の単勝人気別成績を見ると、3着以内馬延べ30頭のうち21頭を5番人気以内の馬が占めています。また、残る9頭のうち7頭は6番人気から8番人気の馬で、9番人気以下の馬は2頭しか3着以内に入っていません。基本的には人気上位の馬を重視したいレースです。
単勝人気別成績(過去10年)
1番人気 4-0-4-2 勝率40.0% 連対率40.0% 3着内率80.0%
2番人気 0-2-1-7 勝率0% 連対率20.0% 3着内率30.0%
3番人気 2-0-1-7 勝率20.0% 連対率20.0% 3着内率30.0%
4番人気 3-1-1-5 勝率30.0% 連対率40.0% 3着内率50.0%
5番人気 0-1-1-8 勝率0% 連対率10.0% 3着内率20.0%
6~10番人気 1-6-1-42 勝率2.0% 連対率14.0% 3着内率16.0%
11番人気以下 0-1-0-67 勝率0% 連対率1.5% 3着内率1.5%
注記:2025年は2着同着
この数字で特筆すべきは、1番人気の3着内率80.0%という高さです。勝率40.0%も含め、1番人気の信頼度は夏の重賞としては極めて高い水準にあります。一方で2番人気は勝率0%、3着内率30.0%と大きく落ち込み、5番人気も勝率0%。人気の序列がそのまま結果に直結するわけではない点に注意が必要です。
また、2着に6番人気以下が7回入っているというデータもあり、いわゆる「ヒモ荒れ」が目立つレースでもあります。軸は人気馬、相手は中穴まで手を広げるという買い方が、このレースの基本戦略になります。
年齢別成績(過去10年)

3着以内馬は全て6歳以下
過去10年の年齢別成績を見ると、3着以内馬延べ30頭はいずれも6歳以下で、そのうち28頭は4歳から6歳の馬でした。5歳前後の馬が中心と言えそうです。
年齢別成績(過去10年)
3歳 1-0-1-7 勝率11.1% 連対率11.1% 3着内率22.2%
4歳 2-3-2-28 勝率5.7% 連対率14.3% 3着内率20.0%
5歳 4-6-5-49 勝率6.3% 連対率15.6% 3着内率23.4%
6歳 3-2-1-27 勝率9.1% 連対率15.2% 3着内率18.2%
7歳 0-0-0-25 勝率0% 連対率0% 3着内率0%
8歳 0-0-0-2 勝率0% 連対率0% 3着内率0%
注記:2025年は2着同着
7歳以上は延べ27頭が出走して3着以内ゼロという明確な数字が出ています。ベテラン馬にとっては極めて厳しいレースで、実績馬であっても7歳を迎えた時点で評価を大幅に下げるべきでしょう。
勝ち馬の中心は5歳(4勝)で、6歳(3勝)、4歳(2勝)と続きます。3歳馬も1勝を挙げていますが、出走機会自体が9回と少なく、積極的に狙う年齢層ではありません。
前走の着順別成績(過去10年)

前走好走馬が優勢
過去10年の前走の着順別成績を見ると、3着以内馬延べ30頭のうち21頭を前走で5着以内だった馬が占めています。また、前走の着順が6着だった馬からも3着以内馬が3頭出ています。直近のレースで上位に入っていた馬は、相応に高く評価するべきでしょう。
前走の着順別成績(過去10年)
1着 3-1-2-17 勝率13.0% 連対率17.4% 3着内率26.1%
2着 1-2-2-9 勝率7.1% 連対率21.4% 3着内率35.7%
3着 0-0-1-11 勝率0% 連対率0% 3着内率8.3%
4着 1-1-1-10 勝率7.7% 連対率15.4% 3着内率23.1%
5着 3-2-1-9 勝率20.0% 連対率33.3% 3着内率40.0%
6~10着 1-1-2-44 勝率2.1% 連対率4.2% 3着内率8.3%
11着以下 1-4-0-38 勝率2.3% 連対率11.6% 3着内率11.6%
注記:2025年は2着同着
興味深いのは、前走5着だった馬の勝率20.0%・3着内率40.0%という高い数字です。前走で僅差の敗戦を喫した馬が、条件好転で巻き返すパターンがこのレースの典型といえます。逆に前走3着だった馬は勝率・連対率ともに0%と、意外な落とし穴になっています。
さらに重要なのが、JRAの公式データ分析による指摘です。過去10年の優勝馬10頭中9頭は前走を勝っているか、負けていても1着馬とのタイム差が0.4秒以内でした。着順そのものよりも、前走でどれだけ勝ち馬に迫れていたかという「着差」が、勝ち馬を見極める上で決定的に重要なファクターとなります。
枠番別成績(過去10年)

どちらかと言えば外枠優勢
過去10年の枠番別成績を見ると、連対馬21頭のうち15頭を6枠から8枠の馬が占めています。外枠がやや優勢なレースとみておくべきでしょう。
枠番別成績(過去10年)
1枠 1-2-0-15 勝率5.6% 連対率16.7% 3着内率16.7%
2枠 1-0-1-17 勝率5.3% 連対率5.3% 3着内率10.5%
3枠 1-0-3-16 勝率5.0% 連対率5.0% 3着内率20.0%
4枠 0-1-1-18 勝率0% 連対率5.0% 3着内率10.0%
5枠 0-0-2-18 勝率0% 連対率0% 3着内率10.0%
6枠 0-3-1-16 勝率0% 連対率15.0% 3着内率20.0%
7枠 5-3-0-17 勝率20.0% 連対率32.0% 3着内率32.0%
8枠 2-2-1-21 勝率7.7% 連対率15.4% 3着内率19.2%
注記:2025年は2着同着
7枠の突出ぶりが際立ちます。勝率20.0%・連対率32.0%は全枠中トップで、10年間で5勝を挙げています。7枠と8枠を合わせると7勝・2着5回となり、外枠有利は動かしがたい傾向です。
さらに、少なくとも7枠か8枠のいずれか一方は毎年必ず馬券に絡んでいるというデータもあります。馬券を組み立てる際は、外枠の馬を必ず一頭は押さえておくべきでしょう。
逆に4枠・5枠は勝率0%と、中途半端な枠順が最も勝ちにくいという結果になっています。
前走レース別の傾向
過去10年の前走別成績では、3着以内が最も多いのは中京記念組の9回でした。ただし、2025年から開催時期が変更され、関屋記念が中京記念より先に行われるようになったため、出走馬の臨戦過程は従来と異なります。
現在の傾向を参考にするなら、サマーマイルシリーズ第1戦のしらさぎステークス(旧・米子ステークス、2025年にGⅢ昇格)組を含むGⅢ組や、上半期のマイルGⅠからの臨戦馬に注目すべきでしょう。
前走がGⅠ組は複勝率28%と高く、軸向きのデータです。前走がGⅡ組の勝率10%も侮れません。
そして極めて重要なのが、前走の人気です。1着馬12頭中11頭は前走で5番人気以内に支持されていました。前走から引き続き高い評価を受けている馬をフォーカスするのが、的中への近道といえます。
脚質別の傾向
過去10年の脚質別成績を見ると、逃げは3-2-1-4で複勝率60%・単勝回収率263%と最上位の数字を残しています。直線が長くても、楽に逃げられれば一気に押し切れるのがこのコースの特徴です。
先行も複勝率27%で安定しており、前半が緩みやすい新潟芝1600メートル特有のロングスパートが味方になります。
馬券に絡んだ馬のうち17頭が逃げ・先行タイプで、ある程度前めのポジションを取れる先行馬が有利になりやすい傾向です。658メートルの長い直線を見て安易に追い込み馬を狙うのは、このレースでは危険な発想といえるでしょう。
血統傾向
過去5年の種牡馬データを見ると、ディープインパクト産駒が3勝を挙げるなど一定の成績を収めています。新潟芝1600メートル全体でもディープインパクト産駒は3-2-1-19と相性が良く、優勝した3頭はいずれも7枠から8枠でした。
一方でキングカメハメハ系は0-3-1-11、ステイゴールド系は0-2-2-7、ハーツクライ系は0-1-1-6と、勝ち切れない傾向にあります。
注目すべきは、ストームバード系・ダンチヒ系・ヴァイスリージェント系といったスピードのあるノーザンダンサー系(大系統)を持つ馬です。近年の1着から3着馬の多くがこれらの血統を持っていました。母系まで含めてチェックする必要があります。
また、スクリーンヒーローなどのロベルト系、ロードカナロアやキズナといったストームバードを内包している血統の馬も好成績を収めています。これらの血統が強い理由は、コース形態にあります。新潟芝1600メートルはワンターンコースで、残り1000メートルから直線まで下り勾配が続くため、レース前半はスローで流れることが多く、スピードの持続性が高い血統が輝きやすいのです。
なお、注意すべき血統もあります。ダイワメジャー産駒は関屋記念に限ると0-0-0-6で、一度も馬券圏内に絡んでいません。同じ距離で施行される新潟2歳ステークスでは3-2-1-10、オープンの谷川岳ステークスでは2-1-0-9と好成績を残しているだけに、関屋記念との相性の悪さは特筆すべき現象です。
距離実績の重要性
関屋記念を予想する上で、最も見落としてはいけないのが芝1600メートルでの実績です。
2014年以降の1着・2着馬全頭に、芝1600メートルでの連対(2着以内)歴がありました。さらに過去10年の連対馬20頭を調べると、すべての馬が芝1600メートルで勝利経験を持っていました。
また、過去10年の優勝馬10頭中9頭のうち8頭には、オープンクラスの芝1600メートル戦で勝ち鞍がありました。
芝マイルで未連対、あるいは未勝利の馬に手を出すのは、極めてリスクが高いということを頭に入れておくべきです。2017年に1番人気に支持されながら12着に大敗したメートルダールは、当レースまでの4勝中3勝が芝2000メートルで距離適性に難がありました。2022年に2番人気で7着だったシャドウディーヴァも、芝1600メートル未勝利でした。
関屋記念2026 危険な人気馬の条件

過去10年のデータから浮かび上がる、人気を裏切る可能性が高い馬の条件を整理します。
・7歳以上の馬。過去10年で延べ27頭が出走して3着以内ゼロ。実績があっても年齢の壁は極めて厚い
・芝1600メートルで勝利経験がない馬。過去10年の連対馬20頭は全頭が芝マイル勝ち鞍を保有。距離実績のない人気馬は消しの最有力候補
・芝1600メートルで連対(2着以内)歴がない馬。2014年以降の1着・2着馬は全頭が該当条件をクリア
・前走が芝2000メートル以上のレースで、マイル適性が未知数の馬。距離短縮組は特に慎重に
・前走で6着以下に敗れている馬。前走6~10着は3着内率8.3%、11着以下も11.6%と低調
・前走で1着馬とのタイム差が0.5秒以上あった馬。優勝馬10頭中9頭は前走勝利か、負けても0.4秒以内
・前走で6番人気以下だった馬。1着馬12頭中11頭は前走5番人気以内に支持されていた
・4枠・5枠に入った馬。ともに勝率0%で、勝ち切るには枠順が不利
・ダイワメジャー産駒。関屋記念に限れば0-0-0-6と壊滅的な数字
・前走がヴィクトリアマイルだった馬。0-0-1-7と不振で、特に2桁着順からの臨戦は0-0-0-3
・2番人気の馬。過去10年で勝率0%、3着内率30.0%と信頼度が低い
・5番人気の馬。勝率0%・3着内率20.0%で、人気の割に妙味も信頼度も乏しい
・極端な追い込み一辺倒の脚質の馬。658メートルの直線に惑わされがちだが、実際は逃げ・先行が有利
・半年以上の長期休養明けの馬。サマーマイルシリーズが始まった2012年以降、1着から3着馬の多くは同年5月以降に1戦以上を消化した馬
関屋記念2026 勝ち馬の条件

過去10年のデータが示す、勝ち馬に共通する条件を番号付きで整理します。
① 単勝5番人気以内に支持されていること。3着以内馬30頭中21頭が該当し、特に1番人気は3着内率80.0%と抜群の信頼度を誇る
② 4歳から6歳であること。3着以内馬30頭中28頭がこの年齢層で、7歳以上は3着以内ゼロ
③ 芝1600メートルでの勝利経験があること。過去10年の連対馬20頭は全頭が該当。可能であればオープンクラスでの勝ち鞍が理想
④ 前走で5着以内に入っていること。3着以内馬30頭中21頭が該当。特に前走5着馬は勝率20.0%・3着内率40.0%と優秀
⑤ 前走で1着馬とのタイム差が0.4秒以内であること。優勝馬10頭中9頭が前走勝利か、この条件をクリアしている
⑥ 前走で5番人気以内に支持されていたこと。1着馬12頭中11頭が該当し、市場評価の継続性が問われる
⑦ 7枠または8枠に入ること。過去10年で7枠5勝・8枠2勝の計7勝。少なくとも7枠か8枠のいずれかは毎年馬券に絡んでいる
⑧ 逃げまたは先行できる脚質であること。馬券に絡んだ馬のうち17頭が逃げ・先行タイプ。逃げ馬は複勝率60%・単勝回収率263%
⑨ ディープインパクト系、またはストームバード系・ダンチヒ系・ヴァイスリージェント系などスピードのあるノーザンダンサー系の血を持つこと。ロベルト系も好相性
⑩ 同年5月以降に1戦以上を消化していること。長期休養明けよりも、実戦を使われた叩き良化型が有利
⑪ 前走がGⅠまたはGⅢクラスのレースであること。特にサマーマイルシリーズ第1戦のしらさぎステークス組、上半期のマイルGⅠ組に注目
⑫ スピードと瞬発力を兼ね備えていること。658メートルの直線で、長く良い脚を持続できる能力が不可欠
まとめ
関屋記念2026を攻略する上での要点を整理すると、以下のようになります。
軸は人気上位馬から選ぶのが基本戦略です。特に1番人気の3着内率80.0%は、夏の重賞としては驚異的な数字。一方で2着には6番人気以下が7回も入っており、相手は中穴まで広げるのが妥当です。
年齢では4歳から6歳、特に5歳前後を中心視。7歳以上は実績馬であっても消しの判断で問題ありません。
そして最重要なのが芝1600メートルの実績です。マイルでの勝利経験がない馬は、どれだけ人気を集めていても危険。逆に、マイルで結果を出している馬が7枠・8枠に入り、前走で好走していれば、それが勝ち馬の理想形といえます。
新潟外回りの長い直線に惑わされず、前めのポジションを取れる馬を重視すること。これが関屋記念攻略の最後の鍵となります。
【関屋記念2026】血統徹底分析|ストームキャットの血が毎年美味しい夏の新潟マイル
2026年7月26日(日)、新潟競馬場・芝1600メートル外回りで行われる第61回関屋記念(GⅢ・ハンデ)。フルゲート18頭に対し、現時点で14頭が登録しています。
夏の名物である新潟芝マイルのハンデ重賞は、過去5年の平均馬連配当4989円と、ハンデ戦らしい荒れ模様。血統的な視点から穴馬を見つけ出せるかどうかが、的中の分かれ道となります。
関屋記念の血統キーワード「ストームキャット」

このレースを語る上で外せないのが、ストームキャットの血です。
2025年は1番人気1着のカナテープ(父ロードカナロア)、2024年は8番人気2着のディオ(母母父ストームキャット)、2023年は4番人気1着のアヴェラーレ(母父ハーランズホリディ)、2022年は12番人気2着のシュリ(母父ジャイアンツコーズウェイ)、2021年は4番人気1着のロータスランド(母父スキャットダディ)。
ストームキャットの血を引く馬が5年連続で連対中という驚異的な傾向が続いており、しかも8番人気や12番人気といった伏兵の激走も含まれるため、美味しい馬券になっています。
なぜストームキャット系がこのコースで走るのか。新潟外回りマイルは、スタートから1コーナーまで535メートル、直線658メートルというワンターンの大箱コース。残り1000メートルから下り勾配が続くため、レース前半はスローで流れやすく、後半のスピード持続力が問われます。**ストームキャット系が持つ「スピードの持続力」と「機動力」**が、この舞台で最大限に活きるというわけです。
今回の登録馬の中でストームキャットの血を引くのは、ダノンセンチュリー(母父ロペデヴェガ)。この血統的アドバンテージは見逃せません。
主要出走予定馬の血統分析
アンパドゥ(父イフラージ)

BCマイルを制したマスターオブザシーズンの甥で、豪GⅠを3勝したキャスカディアンやATCザメトロポリタン(豪GⅠ・芝2400メートル)のジャストファインのイトコにあたります。母母フィフスオブローンは仏1000ギニー2着という良血。
父イフラージは良血のゴーンウエスト系で、ウートンバセットやリブチェスターなどを輩出し成功を収めた種牡馬です。
本格派の欧州マイラー血統でパワー寄りに出そうですが、ナスペリオン血脈とナスキロ血脈のクロスでしなやかに斬れるのが特徴。大箱マイルはベストコースといえます。
そして特筆すべきは、新潟外回りマイルでダノンセンチュリーに勝利した実績があること。同じ舞台での直接対決を制している事実は、血統適性の裏付けとして極めて重要です。想定騎手は岩田望来騎手。
エルトンバローズ(父ディープブリランテ)

ドグマやカバーガールの下で、グランプリゴールドの甥、ダノンプログラマーのイトコ。母母ニュースヴァリューはJRA6勝のオープン馬という血統背景を持ちます。さかのぼるとアドマイヤベガやハープスターなど活躍馬が多数出る優秀な牝系です。
父ディープブリランテはダービー馬で、モズベッロやラプタスなどの父としても知られます。ディープインパクトとシアトルソングという組み合わせから斬れ味のある配合となっており、母母のマイラーっぽさも強く出ています。
前走のしらさぎステークスでは、近走成績と58キロの斤量から7番人気と評価は低かったものの、力強い走りで抜け出し、約2年8カ月ぶりの勝利を挙げました。ここでは地力が上という差し切りでした。
6歳牡馬で、主な勝ち鞍は2023年の毎日王冠(GⅡ)。引き続きハンデは背負うことになりそうですが、想定騎手はJ.コレット騎手との初コンビ。ハンデの斤量次第では回避の可能性もあるとのことで、動向に注目が集まります。
ジュタ(父ドゥラメンテ系)

ミッキーラッキーの全弟で、母シャンパンエニワンはガルフストリームパークオークス(米GⅡ・ダート8.5ハロン)の勝ち馬。近親にはアルゼンチン牝馬チャンピオンのミスローレンなどがいます。母父ストリートセンスはケンタッキーダービー馬という米国の一流血統です。
本馬はトニービンとストリートクライのニックスを持ち、母方は北米・南米のパワーの血が強く機動力兼備。ドゥラメンテ+ギベオンのようなイメージの中距離馬といえます。
前走の函館記念は最後に止まってしまいました。新潟外回りマイルで鋭く斬れるタイプではないという点が、血統的な課題として浮かび上がります。パワーと機動力は魅力ですが、658メートルの直線での瞬発力勝負となると分が悪いかもしれません。
ダノンセンチュリー(父フィエールマン)

ベルシャンブルの4分の3弟で、仏1000ギニー馬イルーシヴウェーヴの甥。アドマイヤビルゴやサトノソロモンのイトコで、ブレイヴロッカーやイッテツも近親という良血馬です。
母父ロペデヴェガは仏ダービー馬で、ホールネスの父。父フィエールマンは天皇賞(春)と菊花賞を勝ったディープインパクト産駒で、フォルテアンジェロなどの父としても知られます。
そして冒頭で触れた通り、この馬こそが今回の登録馬でストームキャットの血を引く一頭。5年連続連対中という血統的追い風を受けることになります。
東京マイルで3連勝しオープン入りを果たしましたが、自身の1000メートル通過はいずれも60秒超。細身で斜尻、脚長という馬体から、大箱1800メートルベストのストライドに見えます。
前走の京王杯スプリングカップでは条件戦3連勝の勢いを買われ2番人気に支持されましたが、直線で弾け切れず9着と大敗。騎乗したレーン騎手はレース後に距離不足を指摘しており、1600メートルに戻るのはプラスに働くはずです。
ここも追走せず、直線半ばから全開で差すという競馬になりそう。4歳牡馬で、想定騎手は戸崎圭太騎手。重賞初制覇がかかります。
ファーヴェント(父ハーツクライ)

サーマルソアリングの半弟で、母トータルヒートはJRA5勝(芝ダート1200〜1400メートル)。母母リーサルヒートはハリウッドオークス(米GⅡ・AW8.5ハロン)の勝ち馬という血統です。
母父ストリートクライはドバイワールドカップを制したマキャベリアン産駒で、トニービンとはニックスの関係にあります。
母方が強いマイラー体型で、ナスペリオン的ストライドで確り走破するのが特徴。5歳のハーツクライ牡駒で今が充実期といえるでしょう。
ただし、新潟外回りマイルでタメて鋭く斬れるタイプではありません。好位で運んで絶妙なタイミングで抜け出したいというのが理想の競馬になります。前が止まらない展開になれば、この馬の持続力が生きるはずです。
ドロップオブライト(父トーセンラー)
2024年のCBC賞、2025年のターコイズステークスを制した実績馬。3つ目のタイトルがかかります。
父トーセンラーはディープインパクト産駒で、母プレシャスドロップの父はフレンチデピュティ。ディープインパクトの斬れ味に、フレンチデピュティのパワーとスピードが加わった配合です。
7歳牝馬という年齢は、過去10年で3着以内ゼロという厳しいデータに該当します。ただし重賞2勝の実績は侮れず、血統的にはマイルへの対応力を備えています。想定騎手は松若風馬騎手。
サンダーストラック(父ロードカナロア)
2026年のシンザン記念を制した3歳馬。父はロードカナロアで、母シーブルック(NZ)の父は**Hinchinbrook(AUS)**という豪州血統です。
注目すべきは、父ロードカナロアがストームキャットの血を持つという点。2025年の勝ち馬カナテープと同じ父系であり、血統的な追い風は大きいといえます。
3歳馬は過去10年で1勝、3着内率22.2%と出走機会自体が少ないものの、斤量の恩恵を受けられる立場。木村哲也厩舎の管理馬で、キャロットファームの所有馬です。
マテンロウスカイ(父モーリス)
中山記念、リゲルステークスを勝ち、エプソムカップ3着の実績を持つセン馬。父モーリスはマイルGⅠを4勝した名マイラーで、種牡馬としても成功を収めています。
母レッドヴォーグの牝系からは、ハンモックナップ(父Red Ransom)、カラオクルス(父トニービン)などが出ています。
7歳という年齢がデータ的にはネックですが、モーリス産駒のマイル適性は確かなもの。想定騎手は横山典弘騎手というベテランコンビです。
血統から見た関屋記念2026の狙い方
過去の傾向を踏まえると、このレースで重視すべき血統的要素は以下の通りです。
ストームキャットの血を持つ馬は5年連続で連対中。今回はダノンセンチュリー(母父ロペデヴェガ)とサンダーストラック(父ロードカナロア)が該当します。この2頭は血統的アドバンテージを持っているといえるでしょう。
ディープインパクト系も過去5年で3勝を挙げており、新潟芝1600メートル全体でも3-2-1-19と好相性。エルトンバローズ(父ディープブリランテ)、ダノンセンチュリー(父フィエールマン)、ドロップオブライト(父トーセンラー)が該当します。ただしディープ系が優勝した3頭はいずれも7枠から8枠だったという点は要注意です。
ストームバード系・ダンチヒ系・ヴァイスリージェント系といったスピードのあるノーザンダンサー系を持つ馬も、近年の1着から3着馬に多く見られます。母系まで含めてチェックする必要があります。
ロベルト系(スクリーンヒーローなど)や、ストームバードを内包する血統(ロードカナロア、キズナなど)も好成績を収めています。
一方で注意すべきはダイワメジャー産駒。関屋記念に限ると0-0-0-6と、一度も馬券圏内に絡んでいません。同じ距離の新潟2歳ステークスでは3-2-1-10、谷川岳ステークスでは2-1-0-9と好成績なだけに、関屋記念との相性の悪さは特筆すべき現象です。
そして忘れてはならないのが芝1600メートルの実績。2014年以降の1着・2着馬全頭に芝1600メートルでの連対歴があり、過去10年の連対馬20頭は全頭が芝1600メートルでの勝利経験を持っていました。血統的適性があっても、実績が伴わない馬は割引が必要です。
まとめ
関屋記念2026の血統面での注目は、やはりストームキャットの血を引くダノンセンチュリー。5年連続連対中という血統トレンドに乗る一頭であり、東京マイル3連勝の実績も評価できます。ただし1000メートル通過60秒超という自身のラップ傾向から、後方から差す競馬になりそうです。
アンパドゥは新潟外回りマイルでダノンセンチュリーに勝利した実績が光ります。ナスペリオン血脈とナスキロ血脈のクロスによるしなやかな斬れ味は、大箱マイルにうってつけ。
エルトンバローズはディープインパクト系の斬れ味と母母のマイラー資質を兼備。しらさぎステークスでの差し切り勝ちは地力の高さを示しました。ハンデ次第では回避の可能性もありますが、出走してくれば有力候補です。
ファーヴェントは好位から絶妙なタイミングで抜け出す競馬が理想。ナスペリオン的ストライドで確りと走破するタイプで、前が止まらない展開なら浮上します。
ジュタは機動力に富む中距離型。新潟外回りマイルで鋭く斬れるタイプではない点が課題ですが、タフな展開になれば持ち味が生きる可能性もあります。
ハンデ戦らしく平均馬連配当4989円という荒れ模様のレース。血統的な裏付けを持つ穴馬を見つけ出せれば、大きな配当を手にするチャンスがあります。
【関屋記念2026】出走予定馬 徹底解説|重賞3勝の実績馬から覚醒待ちの素質馬まで
2026年7月26日(日)15時45分発走、新潟競馬場・芝1600メートル外回りで行われる第61回関屋記念(GⅢ・ハンデ)。フルゲート18頭に対し14頭が登録しています。
2025年からハンデ戦に変更され、サマーマイルシリーズ第2戦として位置づけられるこの一戦。重賞3勝の実力馬から、覚醒を待つ素質馬まで、多彩な顔ぶれが揃いました。今回は主要出走予定馬を1頭ずつ詳しく見ていきます。
エルトンバローズ(牡6歳)
調教師:杉山晴紀(栗東)
父:ディープブリランテ 母:ショウナンカラット 母の父:ブライアンズタイム
想定騎手:J.コレット
実績は誇りと自信に
2023年のラジオNIKKEI賞と毎日王冠、そして今年のしらさぎステークスを勝利。重賞3勝の実績はメンバー最上位です。
前走のしらさぎステークスは7番人気という低評価でしたが、力強く抜け出して勝利。実に約2年8か月ぶりの勝利であり、実力馬が待望の復活を果たした一戦となりました。58キロという斤量を背負いながらの勝利は価値が高く、地力の違いを見せつけた内容です。
2024年にはGⅠ・マイルチャンピオンシップで2着に好走。GⅠでも通用する力を持つだけに、GⅢのマイル戦は譲れないという立場になります。
今回はコレット騎手との初コンビ。ハンデの斤量次第では回避の可能性もあるとの情報もあり、動向に注目が集まります。データ的には6歳という年齢も3着以内が可能な範囲で、前走勝利という好走条件も満たしています。
アンパドゥ(牡5歳)
調教師:木村哲也(美浦)
父:Iffraaj 母:Latharna Skies 母の父:Dubawi
想定騎手:岩田望来
覚醒前夜の天才肌
父イフラージはイギリスの短距離重賞で3勝を挙げた実力馬。産駒のJRA重賞初勝利をプレゼントしたいという立場です。
特筆すべきはそのキャリア構成。休み休みのローテーションでまだ6戦しか使われていませんが、4勝、2着1回という戦績はポテンシャルの高さを証明しています。連対率の高さは、能力の裏付けといえるでしょう。
そして前走では東京で**上がり3ハロン32秒7(推定)**という驚異的な末脚をマーク。新潟外回りコース向きの切れ味を誇ります。658メートルという長い直線で、この決め手が活きる可能性は十分です。
血統的にも大箱マイルはベストコース。新潟外回りマイルではダノンセンチュリーに勝利した実績もあり、同舞台での直接対決を制している点は大きな強みです。まさに覚醒前夜という表現がふさわしい一頭です。
サンダーストラック(牡3歳)
調教師:木村哲也(美浦)
父:ロードカナロア 母:シーブルック 母の父:Hinchinbrook
3歳馬が古馬斬り
1月のシンザン記念で、9番人気の低評価を覆して重賞初挑戦・初勝利を達成した素質馬です。人気薄での快勝は、この馬の潜在能力の高さを示しています。
注目すべきは厩舎の実績。同じ木村哲也厩舎で管理された2018年プリモシーン以来となる、関屋記念3歳馬制覇を目指します。3歳馬にとって古馬相手のハンデ重賞は決して楽ではありませんが、斤量の恩恵を受けられる立場です。
NHKマイルカップでは7着に敗れましたが、その後はじっくりと休養に充てました。3歳馬だけに中間での成長にも期待がかかります。
血統面では父ロードカナロアを通じてストームキャットの血を引いており、2025年の勝ち馬カナテープと同じ父系。関屋記念でストームキャットの血を持つ馬が5年連続で連対中という傾向にも合致します。
ダノンセンチュリー(牡4歳)
調教師:宮田敬介(美浦)
父:フィエールマン 母:シャンブルドット 母の父:Lope de Vega
想定騎手:戸崎圭太
磨けば光る原石
宮田敬介厩舎への転厩初戦となります。調教の動きは優に重賞級で、宮田調教師も素質を絶賛しているとのこと。環境が変わることで、新たな一面を見せる可能性があります。
2走前には東京で**上がり3ハロン32秒6(推定)**をマーク。開幕週の芝でスパッと切れる末脚を披露しました。この決め手は、新潟外回りの長い直線で大きな武器になります。
前走の京王杯スプリングカップは2番人気に支持されながら9着。ただし内枠でスムーズさを欠いた印象であり、着順ほど負けた内容ではありません。加えて距離不足という指摘もあり、1600メートルに戻る今回は条件好転といえます。
東京マイルで3連勝してオープン入りを果たした実績も見逃せません。血統的にも母父ロペデヴェガを通じてストームキャットの血を引いており、今回の登録馬では数少ない該当馬です。重賞初制覇へ、条件は整いつつあります。
ファーヴェント(牡5歳)
調教師:藤原英昭(栗東)
父:ハーツクライ 母:トータルヒート 母の父:Street Cry
気温と共に上昇気配
半姉サーマルソアリングは7月から10月にかけて3連勝を記録。本馬も昨年8月に勝利を挙げており、夏に強い血統であることが証明されています。季節的な後押しは大きなプラス材料です。
今年に入ってからは京都金杯2着、ダービー卿チャレンジトロフィー3着と好走を続けており、本格化の兆しを見せています。重賞戦線で安定した走りを続けている点は、地力の充実を物語ります。
そして最大の強みが新潟マイルでの実績。昨夏に新潟マイル戦の長岡ステークスを快勝しており、コース適性は証明済みです。実績を残す舞台で待望の初重賞タイトルを目指します。
5歳のハーツクライ産駒で今が充実期。血統的には母方が強いマイラー体型で、ナスペリオン的ストライドで確りと走破するタイプです。タメて鋭く斬れるタイプではないため、好位で運んで絶妙なタイミングで抜け出したいところ。
ブエナオンダ(牡5歳)
調教師:須貝尚介(栗東)
父:リオンディーズ 母:オーサムウインド 母の父:ディープインパクト
想定騎手:田口貫太
復調待たれる素質馬
1月の京都金杯で重賞初制覇を達成。2024年のきさらぎ賞(7着)以来となる重賞出走で、見事に勝利をつかみ取りました。
その後は馬券圏内に入れていませんが、重賞の近3戦はいずれも勝ち馬と0秒5差以内という接戦を演じています。着順だけを見て評価を下げるのは危険で、内容は決して悪くありません。
関西馬で新潟は初遠征となりますが、東京での実績があり左回りは苦にしないタイプ。コース形態への対応力は備えています。
父リオンディーズはキングカメハメハ系で、母父にディープインパクトを持つ配合。スピードと持続力を兼ね備えた血統構成で、新潟外回りマイルへの適性は十分にあります。須貝尚介厩舎の管理馬という点も心強い材料です。
メタルスピード(牡6歳)
調教師:斎藤誠(美浦)
父:シルバーステート 母:マイビビアーヌ 母の父:Shamardal
想定騎手:斎藤新
展開の鍵を握る
3歳時にはスプリングステークス3着、皐月賞4着と、早くから頭角を現していた素質馬です。クラシック戦線で上位に食い込んだ実績は、地力の高さを示しています。
マイル戦の3走前は好時計での逃げ切り勝ちを収めました。開幕週の良好な芝で良さが出るタイプで、時計が速くなる条件は歓迎材料です。
前走のしらさぎステークスは逃げて10着に失速しましたが、休み明けを使われた上積みが見込める今回は粘りが違うはず。叩き2走目での変わり身に期待がかかります。
そして忘れてはならないのが、この馬が展開の鍵を握る存在だということ。関屋記念のデータでは逃げ馬の複勝率60%・単勝回収率263%と好成績を残しており、楽に逃げられれば一気に押し切る可能性もあります。逆にこの馬が飛ばせば、差し馬に展開が向くことになります。
ランスオブカオス(牡4歳)
調教師:奥村豊(栗東)
父:シルバーステート 母:ハイドラン 母の父:ローエングリン
想定騎手:石川裕紀人
真価を問われる一戦
朝日杯フューチュリティステークス3着、チャーチルダウンズカップ優勝という実績で、世代上位の能力を証明しています。2歳GⅠでの好走は、素質の高さの何よりの証です。
明け4歳での3戦は勝ち切れていませんが、勝ち馬とそれほど差のない競馬は続けています。大崩れせずに走れている点は、能力が衰えていない証拠でしょう。
血統面では、身軽な走りが身上だったシルバーステートの産駒という点が注目されます。軽い芝はマッチする印象で、新潟外回りの高速決着になれば持ち味が生きるはずです。
メタルスピードと同じシルバーステート産駒という点も興味深く、この父の産駒が新潟マイルでどこまでやれるか、注目が集まります。4歳という年齢も、関屋記念で3着以内が可能な年齢層に入っています。
その他の登録馬
ドロップオブライト(牝7歳)
調教師:福永祐一(栗東)/想定騎手:松若風馬
2024年のCBC賞、2025年のターコイズステークスを制した重賞2勝馬。3つ目のタイトルがかかります。父トーセンラー、母父フレンチデピュティという血統。7歳という年齢は過去10年で3着以内ゼロというデータに該当しますが、重賞2勝の実績は侮れません。
マテンロウスカイ(セ7歳)
想定騎手:横山典弘
中山記念、リゲルステークスを勝ち、エプソムカップ3着の実績を持つセン馬。父モーリスはマイルGⅠを4勝した名マイラーで、マイル適性は血統的に保証されています。7歳という年齢がデータ的にはネックです。
クランフォード(牡4歳)
想定騎手:菊沢一樹
4歳馬で、今回が重賞戦線での試金石となります。
シリウスコルト(牡)
想定騎手:田辺裕信
千代田牧場からの臨戦。
レディマリオン(牝)
想定騎手:今村聖奈
ノーザンファームしがらきからの臨戦。牝馬の軽ハンデを活かせるかがポイントです。
ジュタ(牡)
母シャンパンエニワンはガルフストリームパークオークス(米GⅡ)勝ち馬という良血。母父ストリートセンスはケンタッキーダービー馬です。前走の函館記念は最後に止まってしまいました。北米・南米のパワーの血が強く機動力兼備の中距離型で、新潟外回りマイルで鋭く斬れるタイプではない点が課題です。
まとめ
関屋記念2026は、重賞3勝のエルトンバローズが実績最上位。前走しらさぎステークスでの復活勝利は価値が高く、ハンデ次第では中心視できる存在です。
アンパドゥは前走で上がり32秒7という驚異的な末脚を披露。新潟外回りマイルでダノンセンチュリーに勝利した実績もあり、覚醒の予感が漂います。
ダノンセンチュリーは宮田厩舎への転厩初戦で、調教の動きは重賞級。上がり32秒6を記録した決め手は、658メートルの直線で威力を発揮するはずです。
ファーヴェントは昨夏に新潟マイルの長岡ステークスを快勝しており、コース実績は最上位クラス。夏に強い血統という点も心強い材料です。
サンダーストラックは3歳馬ながらシンザン記念を9番人気で制した素質馬。木村厩舎にとっては2018年プリモシーン以来の3歳馬制覇がかかります。
そしてメタルスピードが展開の鍵を握ります。この馬が逃げるかどうかで、レースの流れは大きく変わるでしょう。
ハンデ戦らしく、過去5年の平均馬連配当は4989円という荒れ模様。実績馬と素質馬が入り混じる混戦模様のなか、条件が噛み合った一頭を見極めたいところです。
【関屋記念2026】調教・追い切り徹底分析|Wコース破格の時計にS評価続出、仕上がり最上位はこの馬だ

2026年7月26日(日)15時45分発走、新潟競馬場・芝1600メートル外回りで行われる第61回関屋記念(GⅢ・ハンデ)。登録14頭の調教・追い切り内容を徹底的に分析しました。
今年はハンデも確定し、ブエナオンダ・マテンロウスカイ・ランスオブカオスの58.0キロがトップハンデ。最軽量はレディマリオンの52.0キロで、6キロの差がついています。ファーヴェントは57.0キロ、ドロップオブライトは56.5キロ、メタルスピードは55.0キロという設定です。
追い切りでは複数の馬がS評価を獲得する好仕上がりを見せており、例年以上にハイレベルな調教内容が目立ちます。それでは1頭ずつ詳しく見ていきましょう。

ダノンセンチュリー(牡4歳・宮田敬介厩舎)

Wコースで破格のタイムを馬なりでマーク
今回の追い切りで最も強烈なインパクトを残したのがこの馬です。
1週前追い切りは7月16日、美浦Wコース良で実施。6ハロン66秒2-50秒9-36秒5-10秒7という時計を馬なりでマークしました。ラスト1ハロン10秒7という数字は、今回のメンバーでもトップクラスの内容です。
前走・京王杯スプリングカップ時の1週前追い切り(4月22日)は美浦W良で一杯に追われて83秒8-67秒6-52秒3-37秒2-10秒9でしたから、今回は馬なりでそれを上回る時計を出していることになります。この比較だけでも、状態の良化は明白です。
宮田敬介調教師は「さすがの脚力だし、能力は高い」とコメント。転厩初戦ながら、すでに手応えは十分といった様子です。
調教評価はS。デビュー前から追い切りでは目立つ動きを見せていた馬で、これまで併せ馬で遅れたことがないほど調教駆けするタイプとされています。休みを挟みながら大切に使われてきたことでキャリアはまだ浅く、馬自身にも若さが残っている状態です。
追い切りでは元気が良すぎるほどの行きっぷりを見せており、もう少しリラックスして走れるようになれば、さらに上のクラスでも十分に通用してきそうな印象。マイル替わりで一気にパフォーマンスを上げてくる可能性を秘めています。
外厩はノーザンファーム天栄。前走時と同じ体制で、調整に不安はありません。
エルトンバローズ(牡6歳・杉山晴紀厩舎)

坂路で活気十分の52秒8
重賞連勝を狙う実績馬は、坂路での追い切りで好時計をマークしました。
最終追い切りは坂路で4ハロン52秒8。活気十分の動きを見せています。
山本助手は「フットワーク、息遣いともしっかり」と好感触を口にしており、前走のしらさぎステークス制覇から中間の乗り込みも順調に進んでいることが伺えます。
前走のしらさぎステークスは時計と上がりのかかる決着でしたが、そこを7番人気・58キロで制した内容は地力の高さを証明するもの。3年前にラジオNIKKEI賞と毎日王冠を連勝し、その次戦のマイルチャンピオンシップでは平均ペースを中団の外で運んで0秒2差4着と健闘。翌年のマイルチャンピオンシップでも緩みない流れを中団の外から2着に好走するなど、上がりがかかればGⅠでもやれる実力を持っています。
課題は緩みやすい新潟マイルへの対応。時計勝負になった場合にどこまで対応できるかがポイントになります。外厩利用はなく、厩舎での調整のみでの臨戦です。
アンパドゥ(牡5歳・木村哲也厩舎)

馬体の充実ぶりと余裕のある動き
1週前追い切りは美浦Wコース良で、岩田望来騎手が騎乗して実施されました。
時計は7ハロン97秒0-66秒9-52秒2-37秒6-11秒4を馬なり。フィールドノート(馬なり)の内を0秒5追走して同入という内容でした。
岩田望来騎手は「感触を確かめるのと、1週前なのでそれなりに。初コンタクトでしたが、乗りやすくて反応も良かったです。今までの競馬を見てイメージしてきたものと、実際に追い切りに乗ってみてのものをすり合わせましたが、長い直線は持ってこいだと思いますし、新潟のマイルは申し分ない舞台」とコメント。初騎乗ながら、コース適性への確信を深めた様子です。
追い切りを見た専門家からは「最も目を引いたのはアンパドゥ。馬体の充実ぶりに加え、終始余裕のある動きで重賞挑戦へ向けて万全の仕上がりを感じさせました」という評価も出ています。
6戦4勝2着1回という戦績で、上がり勝負で勝ち鞍を重ねてきただけに新潟マイルは合うはず。ハンデひとつで勝負になるという見立てです。外厩はミッドウェイファームで、前走時と同じ調整先となっています。
サンダーストラック(牡3歳・木村哲也厩舎)

調教評価はA、成長を促す調整
1週前追い切りは、前走・NHKマイルカップ時(4月29日)が美浦W稍重で馬なり97秒4-81秒0-66秒0-51秒8-37秒4-11秒1という内容でした。この時は強めに追われた古馬3勝クラスのアンパドゥと併せて、外を0秒3先行して同入しています。
調教評価はA。今年のシンザン記念勝ち馬で、平坦なラップで差し決着となるなか、中団のインでややかかりながら直線も内を突いて伸びてきた内容でした。
このレースが初ブリンカーで、次戦のチャーチルダウンズカップはスローで折り合いを欠いて12着。ブリンカーを外した前走のNHKマイルカップは、ハイペースでも少しかかって0秒6差7着でしたが、好位にいたので力は示しています。
NHKマイルカップ後はじっくりと休養に充て、外厩はノーザンファーム天栄を利用。3歳馬だけに中間での成長が見込める点は大きなプラス材料です。折り合い面の改善が最大のテーマとなります。
ドロップオブライト(牝7歳・福永祐一厩舎)
調教評価S、終いの鋭さが際立つ
調教評価はSという高評価を獲得しています。
追い切りでは終いの鋭さが際立っており、専門家からも「ドロップオブライト、ブエナオンダも終いの鋭さが際立っており、人気以上の走りを見せても不思議ではありません」という評価が出ています。
外厩はJOJIステーブルで、前走時と同じ調整先。2024年のCBC賞、2025年のターコイズステークスを制した重賞2勝馬で、3つ目のタイトルを狙います。
ハンデは56.5キロ。7歳という年齢は過去10年で3着以内ゼロというデータに該当しますが、追い切りの動きだけを見れば侮れない存在です。
ブエナオンダ(牡5歳・須貝尚介厩舎)

坂路で50秒台のキツイ追い切り
1週前追い切りは栗東坂路良で一杯に追って50秒4-36秒8-24秒2-12秒3。古馬オープンの馬なりを0秒5追走して0秒3遅れという内容でした。
専門家の評価は「坂路で50秒台のキツイ追い切りだが、早目に仕掛ける手応えでスタミナに疑問感じる。軸のブレもあり苦しさが見え隠れする。この追い切りで良くなる余地はあるが、今の所は今一息の仕上がり」というもの。
ただし別の専門家からは「終いの鋭さが際立っている」という評価も出ており、見解が分かれています。1週前でしっかり負荷をかけたことで、最終追い切りでの上積みに期待したいところです。
ハンデは58.0キロのトップハンデ。1月の京都金杯で重賞初制覇を果たした実力馬ですが、この斤量をどう克服するかが焦点になります。外厩はノーザンファームしがらきです。
ファーヴェント(牡5歳・藤原英昭厩舎)
単走で一杯に追ってしっかり負荷
追い切りは栗東坂路良で一杯に追って4ハロン51秒5-37秒7-25秒0-12秒9の単走。
専門家の評価は「単走だが一杯に追ってシッカリと負荷を掛けた追い切り。終いの反応と伸びは、いつも通りそれ程目立つ感じではないが、単走でコレだけ動けていれば十分。ただ、前走体が減っていたので、馬体の回復がポイントになる」というものでした。
もともと派手な動きを見せるタイプではなく、実戦向きの馬。前走で馬体が減っていた点が唯一の懸念材料で、当日の馬体重には注目したいところです。
ハンデは57.0キロ。昨夏に新潟マイルの長岡ステークスを快勝しており、実績のある舞台で待望の重賞タイトルを目指します。外厩はノーザンファームしがらきで、前走時と同じ調整先です。
メタルスピード(牡6歳・斎藤誠厩舎)
ハンデ55キロは恵まれた設定
ハンデは55.0キロと、実績を考えれば恵まれた設定になりました。
外厩は松風馬事センターで、前走時と同じ調整先。前走のしらさぎステークスは逃げて10着に失速しましたが、休み明けを使われた上積みが見込める今回は、粘りが違うはずです。
3走前にはマイル戦で好時計での逃げ切り勝ちを収めており、開幕週の良好な芝で良さが出るタイプ。関屋記念の逃げ馬は複勝率60%・単勝回収率263%という好データもあり、この馬の出方がレース全体を左右することになります。
ランスオブカオス(牡4歳・奥村豊厩舎)
少し重めの走りで最終追い切りに課題
1週前追い切りは栗東坂路良で馬なり余力4ハロン54秒0-39秒0-24秒9-12秒4。3歳未勝利のトレジャーストーン(一杯)を0秒5追走して同入という内容でした。
専門家の評価は「連勝中でここが試金石の一戦になりそうだが、少し重めの走り。この時計を考えるともう少し楽に動いて欲しい所。気持ちも併走馬に向いてなく集中力も少し欠けている。最終追い切りに課題残す」と、やや厳しいものになっています。
ハンデは58.0キロのトップハンデ。朝日杯フューチュリティステークス3着、チャーチルダウンズカップ優勝という実績を評価された形ですが、この斤量は決して楽ではありません。
ただし「枠と流れひとつで一変可能」という見方もあり、展開次第では浮上する余地を残しています。外厩はチャンピオンヒルズで、前走時と同じ調整先です。
その他の登録馬の調教状況
クランフォード(牡4歳)
外厩はグリーンウッド。前走時は外厩利用がなく、今回が初めての利用となります。注目度ランキングでも上位に入っており、追い切りの動きが評価されている一頭です。
マテンロウスカイ(セ7歳)
ハンデは58.0キロのトップハンデ。外厩はノーザンファームしがらきで、前走時は外厩利用がありませんでした。中山記念を制した実績馬ですが、7歳という年齢とトップハンデは厳しい条件です。
レディマリオン(牝)
ハンデは52.0キロの最軽量。外厩はノーザンファームしがらきで、前走時と同じ調整先です。6キロものハンデ差は大きなアドバンテージになります。
シリウスコルト(牡)
外厩は千代田牧場で、前走時は外厩利用なし。昨年の新潟大賞典で重賞初制覇を果たしています。4走前に久々にマイルへ短縮して東京新聞杯に出走し、好位のインにつけて直線で包まれて追い出しが遅れる場面もありながら0秒2差5着と善戦しました。
ジュタ(牡)
外厩はノーザンファームしがらき。前走の函館記念は最後に止まってしまいました。今回は外厩利用がなく、厩舎での調整となります。
調教評価まとめと狙い方
今年の関屋記念は、複数の馬がS評価を獲得する高いレベルの追い切りが目立ちました。
最高評価はダノンセンチュリー。美浦Wコースで馬なりのまま6ハロン66秒2、ラスト1ハロン10秒7という破格の時計をマークし、宮田調教師も能力の高さを認めています。前走時が一杯に追っての時計だったことを考えると、今回の馬なりでの好時計はより価値が高いといえます。
アンパドゥも馬体の充実ぶりと余裕のある動きで高い評価を獲得。岩田望来騎手が「新潟のマイルは申し分ない舞台」と太鼓判を押しており、初コンビでも不安はありません。
エルトンバローズは坂路52秒8で活気十分。山本助手のコメントからも、順調な調整ぶりが伝わってきます。
ドロップオブライトもS評価で終いの鋭さが際立っており、人気以上の走りを見せる可能性があります。
一方で課題を残したのがランスオブカオス。少し重めの走りで集中力を欠く場面もあり、最終追い切りでの変わり身が求められます。ブエナオンダも1週前の段階では今一息という評価でしたが、負荷をかけた分の上積みには期待できます。
ファーヴェントは単走でしっかり負荷をかけた内容。派手さはないものの実戦向きのタイプで、前走で減っていた馬体が回復しているかが鍵になります。
ハンデ面では、トップハンデ58.0キロを課されたブエナオンダ・マテンロウスカイ・ランスオブカオスが厳しい条件。逆に55.0キロのメタルスピード、52.0キロのレディマリオンは恵まれた設定といえます。
最終的な判断は、最終追い切りの動きと当日のパドックでの気配を確認してから下したいところです。
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