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京都大賞典コース解説(京都芝2400メートル外)
京都大賞典が行われる京都競馬場・芝2400メートル(外回り)コースの特徴について詳しく解説します。このコースは、3コーナーの起伏や長い直線など、戦略性が問われる舞台となっており、スタミナと機動力、瞬発力が求められます。
①コースの基本構造
1周距離:1,894.3メートル
幅員:27~38メートル
直線距離:403.7メートル
高低差:4.3メートル
スタートから1コーナーまでの距離は約600メートル。
スタート後にスタンド前の長い直線を走り、1コーナーへ向かいます。このため、先行争いが激しくなる傾向があります。
②3コーナーの坂と下り
京都競馬場の最大の特徴は、3コーナー付近に設けられた丘です。
3コーナーに向かう際に緩やかな上り坂があり、ここをどう乗り切るかがポイントになります。
最近では、3コーナーの手前、残り800メートル地点からペースが上がり、ロングスパートを仕掛けるレースが多く見られます。
ここからの下り坂は自然に勢いがつくため、先行馬や逃げ馬はここで無理にペースを上げず、直線に備えて脚とスタミナを温存する戦法が重要です。
③幅広いコース設定
京都競馬場は幅員が最大38メートルと広く、A、B、C、Dの4つのコースに移動柵で設定できるのが特徴です。
特に京都大賞典は開幕週に行われるため、芝の状態が良く、内ラチを巧みに立ち回る機動力やコーナーでの加速力が重要視されます。
④レース展開の傾向
スタートから1コーナーまでの距離が約600メートルと長いため、先行争いが速めに流れることが多いです。
しかし、1コーナーに入るとペースは落ち着く傾向にあります。
逃げ馬が複数いる場合、前半から激しい先行争いになり、ハイペースの展開に。この場合、差し馬が有利になりやすいです。
有力な逃げ馬がいない場合、前半はペースが落ち着き、3コーナー手前の残り800メートル地点の下り坂から一気にペースが上がる「上がり勝負」になります。
この場合、先行馬が有利になる傾向があります。
京都大賞典の結果は、先行馬がいるかどうか、展開によって大きく左右されるため、出走馬の特徴を見極めることが重要です。
⑤ゴール前の直線
ゴール前の直線は403.7メートルと長く、3コーナーから4コーナーにかけて外回りコースを使用します。
最後の直線に入る前に下り坂で勢いをつけられるため、先行力を持つ馬にとっては有利なコースです。
ゴール前の坂はほぼ平坦ですが、それまでの3コーナーから4コーナーの起伏によってスタミナが消耗されるため、最後の直線で末脚を爆発させる力が求められます。
⑥適性と勝利のポイント
3コーナーの坂を上手く乗り切り、残り800メートル地点の下りからロングスパートできるスタミナが必須です。
先行力と内ラチを器用に立ち回れる機動力があれば、外を回る馬との差がつき、瞬発力がなくても勝負に持ち込めます。
直線で一気に加速し、早めにトップスピードに乗れる瞬発力も求められます。
特にスローペースからの上がり勝負になる展開では、瞬発力が重要です。
⑦まとめ
京都大賞典(京都・芝2400メートル外回り)は、スタートから長い直線、3コーナーの坂の起伏、そして下り坂からのロングスパートが特徴の戦略性の高いコースです。
展開によって結果が大きく変わるため、逃げ馬や先行馬の存在を注視する必要があります。
京都大賞典データ分析
京都大賞典の過去10年のデータをもとに、傾向と攻略法について詳しく解説します。このレースはトップホースも参戦するため、出走馬の実績や臨戦過程が重要なポイントとなります。
①人気馬の傾向
過去10年の京都大賞典では、3着以内に入った馬30頭中28頭が単勝6番人気以内と、比較的順当な決着が多いです。
特に1番人気は〔2・3・3・2〕と上々の成績を収めています。
2015年のラブリーデイや2016年のキタサンブラックは、このレースを勝利した後に次走でGⅠを制している点にも注目です。
一方で、2019年のドレッドノータス(11番人気)や2021年のマカヒキ(9番人気)の勝利のように、波乱となった年もあるため、過度に人気馬だけに注目するのは危険です。
②年齢別の傾向
4歳馬と5歳馬がそれぞれ9頭ずつ3着以内に入っており、若い馬が中心であることが見受けられます。
ただし、波乱を演出した馬の中には、6歳のドレッドノータスや8歳のマカヒキ、7歳牝馬のスマートレイアー(2017年)が優勝しているケースもあります。
したがって、6歳以上の馬も軽視できません。
③実績馬の強さ
京都大賞典にはGⅠで好走した実績馬が多く参戦します。
過去10年で、JRA・GⅠで5着以内に入ったことのある馬が8勝を挙げています。
特にJRA・GⅠの優勝経験がある馬は〔4・1・3・5〕、勝率30.8%、3着内率61.5%と好成績を残しています。
この中には、9番人気で優勝したマカヒキも含まれているため、GⅠウイナーは人気に関係なく押さえておくべきでしょう。
④前走の成績
過去10年の前走別成績では、JRA・GⅠ組が強く、3着内率は40%を超えています。
JRA・GⅠからの臨戦で馬券に絡んだ18頭中12頭は前走6着以下からの巻き返しであったため、GⅠ組に関しては前走の着順はあまり気にする必要がありません。
特に、前走が宝塚記念だった馬は単勝3番人気以内に支持された場合、〔4・3・4・3〕で3着内率78.6%と高い好走率を誇ります。
一方で、JRA・GⅠ以外からの臨戦で3着以内に入った12頭のうち、11頭は前走で5着以内に入っていたというデータがあります。
GⅠ以外のレースで6着以下に敗れた馬の巻き返しは厳しい傾向があります。
⑤コース適性
過去8回の京都競馬場でのレースでは、2014年から2020年の優勝馬は、京都競馬場での重賞勝利歴、もしくはGⅠ4着以内の実績を持っていたことが特徴です。
2022年は、2年以上の整備工事を経てグランドオープンしたばかりの京都競馬場で行われ、京都競馬場未経験のプラダリアが優勝しましたが、今年はさらに1年が経過しており、コース適性が重要な要素となるでしょう。
⑥まとめ
人気馬の強さ→比較的順当な決着が多いが、過去には波乱もあるため注意が必要。
年齢→4歳・5歳馬が中心だが、6歳以上の馬も好走する可能性あり。
実績馬の狙い目→GⅠウイナーやGⅠで5着以内の実績馬は強い。人気に関わらず、押さえておくべき。
前走の成績→JRA・GⅠ組は前走着順に関係なく注目。GⅠ以外からの臨戦なら、前走5着以内が条件。
コース適性→京都競馬場での重賞勝利歴やGⅠ4着以内の実績がある馬が有利。
このような傾向をもとに、京都大賞典での好走馬を予想する際には、特に人気や前走の内容、そしてコース適性を重視することが有効です。
京都大賞典血統情報
【サトノグランツ】
父サトノダイヤモンド。母チェリーコレクト。母の父Oratorio。
父サトノダイヤモンドは、日本ダービー(G1)や菊花賞(G1)などを制した名馬で、スタミナと瞬発力を兼ね備えた優れた競走馬でした。
父ディープインパクトの能力を受け継ぎ、中長距離戦での強さが際立ちます。
サトノダイヤモンド産駒は、スタミナに優れ、長い距離で持久力を発揮するタイプが多いです。
サトノグランツもこの父の特徴を引き継いでおり、長距離での適性が高いとされています。
母チェリーコレクトはイタリアのオークス(G2・芝2200メートル)を制した実力馬で、優秀な母としても知られています。
ワーケア、ダイアナブライト、ダノングレース、クロンターフなど、数々の活躍馬を輩出しています。
母の母であるホーリームーンも、欧州でG1馬を3頭産んだ名繁殖牝馬です。
このように、チェリーコレクトの牝系は欧州の重賞戦線で活躍する馬を多く輩出しており、スタミナと底力を備えた馬が多いことが特徴です。
母の父Oratorioは欧州でG1を複数制した実績を持つ馬で、種牡馬としても多くの活躍馬を送り出しています。
産駒は芝の中長距離での適性が高く、スタミナと粘り強さが際立ちます。サトノグランツは、オラトリオを母の父に持つことで、欧州由来のスタミナと粘り強さを受け継いでいると考えられます。
母系にはカーリアンの血が入っており、これはシンリョクカやスズハロームと同じです。
また、アルザオとリリズムのニアリークロスが含まれているため、競走馬としてのポテンシャルが高く、高い確率で走る血統構成となっています。
母チェリーコレクトの系統は、欧州の長距離レースで優れた実績を持つため、サトノグランツにも長丁場での活躍が期待されます。
サトノグランツは、サトノダイヤモンドに似たタイプで、長距離戦での適性が高いとされています。
持久力を活かしてじっくりとしたペースでレースを進めるのが得意です。
ただし、目黒記念のような上がりが速いレースでは鋭さに欠けることもあります。
したがって、持久力を活かした上がりがかかるレース展開が理想的です。
トノグランツはサトノダイヤモンドから受け継いだスタミナと、母系の欧州由来の粘り強さを持つ長距離向きの馬です。
【ケイアイサンデラ】
父シルバーステート。母クインズミリセント。母の父エンパイアメーカー。
父シルバーステートは、現役時代にその圧倒的なスピードと勝負根性で注目を集めた馬で、種牡馬としても非常に人気があります。
産駒にはエエヤン、リカンカブール、セイウンハーデスなどがいて、幅広い距離で活躍するタイプが多いですシルバーステートの産駒は、瞬発力に優れ、ダート・芝問わず好成績を収める馬が多いのが特徴です。
ケイアイサンデラもこの父の血統を受け継いで、スピードと勝負根性を備えた馬となっています。
母クインズミリセントはケイアイエレガントやケイアイライジンの甥にあたり、ケイアイビリジアンのイトコです。
牝系はスパニッシュパレードにさかのぼり、その子孫にはアーカンソーダービー(米G1・ダ9F)のボーディマイスターやラトロワンヌステークス(米G1・ダ8.5F)のシーズアジュリーがいます。
この牝系はダート適性の高さが特徴で、パワーとスピードを兼ね備えた馬を多く輩出しています。
母の父エンパイアメーカーはアメリカの名種牡馬で、ケンタッキーダービーの父系としても知られています。
産駒には、アメリカのクラシック戦線で活躍した馬が多く、持続力とスタミナに優れています。
エンパイアメーカーを母の父に持つことで、揉まれ弱さのある繊細さがある一方、長い距離での持久力と粘り強さを発揮する傾向があります。
ケイアイサンデラも、逃げ馬としての気質と、持久力のある走りをこの血統から受け継いでいます。
ケイアイサンデラは、エンパイアメーカーの血を引く馬らしく、揉まれ弱さがある一面を持つものの、前走では好位から抜け出す競馬を見せました。
これは、気質と競走センスの両方が成長してきている証拠と言えます。
京都2400メートルでの良績もあり、スタミナと持続力を活かした粘り強い走りが得意です。
ただし、スピード競馬よりも長距離でじっくりと走れるレース展開で力を発揮するタイプと考えられます。
ケイアイサンデラはシルバーステートからスピードと勝負根性を受け継ぎ、エンパイアメーカーの血統による持久力を持つ中距離・長距離で適性を発揮する馬です。
【スマートファントム】
父ハービンジャー。母スマートアイリス。母の父 ディープインパクト。
父ハービンジャーはイギリスで活躍し、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス(G1)を制した名馬で、スタミナとパワーに優れたタイプです。
種牡馬としては、ブラストワンピース、ナミュール、ディアドラなどの活躍馬を輩出し、日本でも多くの中長距離馬に影響を与えています。
ハービンジャー産駒の特徴は、持続力と長距離戦での粘り強さにあります。
スマートファントムも、父の特性を引き継いでスタミナを持ち合わせた馬です。
母スマートアイリスの牝系は優秀で、スマートファントムはマイネルレーニアやトーセンターキーの甥にあたります。
牝祖ターンツーダイナの系統からは、ジャガーメイルやハタノヴァンクールなどの活躍馬が輩出されており、持続力と長距離適性に秀でた血統です。
母の父ディープインパクトは、日本競馬界を代表する名馬で、数々のG1タイトルを制しただけでなく、種牡馬としても多くの活躍馬を送り出しています。
産駒は瞬発力に優れ、中長距離での活躍が目立ちます。スマートファントムは、母の父にディープインパクトを持つことで、瞬発力とスピードを兼ね備えています。
母の父ディープインパクトの組み合わせは、ヒンドゥタイムズやプレサージュリフトと同様に、バランスの取れた競走能力を発揮するタイプと考えられます。
スマートファントムは、母系にサクラユタカオーの血を持っており、この影響で京都外回りコースに適したストライドを生かした走りが得意です。
牝祖ターンツーダイナの系統からはジャガーメイル(天皇賞・春勝ち馬)など、スタミナに優れた馬が出ているため、長距離戦に対する適性も期待できます。
ハービンジャー産駒らしく、持続力とスタミナを武器にしており、長い距離でのレースが合うタイプです。
京都外回りコースの長い直線で持ち味を発揮しやすいと考えられます。一方で、やや緩慢な部分もあり、上がりの速い瞬発力勝負のレースでは不利になる可能性があります。
レース展開によっては、前半からスタミナを活かして持続力を発揮することが鍵となるでしょう。
スマートファントムはハービンジャー産駒のスタミナと、母系から受け継いだ瞬発力を持つ馬で、京都の外回りコースに適性を持つといえます。
【ドクタードリトル】
父デクラレーションオブウォー。母ブルックデイル。母の父キングカメハメハ。
父デクラレーションオブウォーは、アイルランドで活躍した名馬で、G1レースを複数制した実績を持ちます。
種牡馬としても成功しており、産駒にはトップナイフ、タマモブラックタイ、セットアップなどがいます。産駒は地力とスタミナに優れ、中距離から長距離での活躍が多いのが特徴です。
ただし、デクラレーションオブウォー産駒は、京都外回りコースでは過去に目立った成績を残していないため、その点がドクタードリトルにとっても気がかりです。
母母ブルックデイルはJRAで4勝(芝1600~2000メートル)の実績を持ち、セレブリティモデルやロスカボスの甥、シャインヴィットゥのイトコにあたります。
ブルックデイルの血統には優秀な牝系が組み込まれており、マンハッタンカフェ、クレスコグランド、アプリコットフィズなどの活躍馬もこの牝系から輩出されています。
母系にはスタミナと地力に定評のあるドイツ系の血統が入っており、タフな競馬にも対応できる持続力が期待できます。
母の父キングカメハメハは日本ダービーやNHKマイルカップを制した名馬で、種牡馬としても多くのG1馬を輩出しました。
産駒はスピードとスタミナのバランスに優れ、幅広い距離で活躍します。
ドクタードリトルは、キングカメハメハを母の父に持つことで、中距離から長距離においてバランスの取れたパフォーマンスを見せる傾向があります。
ドクタードリトルの近親にはセレブリティモデルやロスカボスがいます。
さらに、母系にはマンハッタンカフェやアプリコットフィズといったG1戦線で活躍した名馬が存在しており、優れた地力を持つ血統です。
ドクタードリトルは、父デクラレーションオブウォーからの地力とスタミナ、そして母系からの持続力を併せ持つタイプです。
前走の勝ちっぷりから、現在のところ長めの距離で適性を発揮できると考えられます。
ただし、デクラレーションオブウォー産駒の京都外回りコースでの成績が芳しくないため、その点が気がかりです。
展開や馬場状態により、その適性が問われることが予想されます。
ドクタードリトルは地力とスタミナに優れた血統を持ち、長距離戦に適性を持っていますが、京都外回りコースでの実績がない点には注意が必要です。
【シュヴァリエローズ】
父ディープインパクト。母ヴィアンローズ。母の父Sevres Rose。
父ディープインパクトは、日本競馬史上最強の名馬の一頭で、数々のG1レースを制しました。
種牡馬としても数多くの活躍馬を輩出しており、瞬発力と柔軟性に優れた産駒が特徴です。
ディープインパクト産駒は中距離から長距離戦での活躍が目立ち、特に京都競馬場のような広いコースでの末脚勝負に強い傾向があります。
シュヴァリエローズもこの父から、長い距離での持続力と斬れ味を受け継いでいます。
母ヴィアンローズはフランスのノネット賞(G3・芝2000メートル)を制した実績を持つ優秀な繁殖牝馬です。
シュヴァリエローズはローズノーブルの全弟であり、ローズミラクルやアジュールローズの3/4弟、さらにジュビリーヘッドの叔父にあたります。
母系には複数の活躍馬がいることから、ヴィアンローズの繁殖能力の高さがうかがえます。
フランスでの活躍経験を持つヴィアンローズの血統背景から、欧州系のスタミナと持続力を兼ね備えた馬であると考えられます。
母の父セーヴルロゼはカーリアン産駒で、グルームダンサーやキンシャサノキセキの近親にあたります。
フランスの芝中距離で活躍する血統であり、持久力と粘り強さに優れています。
ディープインパクトとの配合により、シュヴァリエローズはフランス芝中距離の血脈を重ねた形となり、広いコースでの伸びのあるストライドが特徴です。
シュヴァリエローズは460キロの無駄のない体格を持ち、長い距離が合うタイプとされています。
母系から受け継いだ欧州血統とディープインパクトの瞬発力が組み合わさり、長距離戦での持続力と鋭い末脚を発揮します。
配合からも、広いコースでのストライドを活かした競馬が得意であり、スローな展開になりやすい京都芝2400メートルはこの馬にとって最適な舞台と考えられます。
シュヴァリエローズは、ディープインパクト産駒の持続力と母系から受け継いだ欧州の中距離血脈による粘り強さを兼ね備えた、長距離適性の高い馬です。
京都大賞典本命馬情報
【ブローザホーン】
父エピファネイア。母オートクレール。母の父デュランダル。
昨年の京都大賞典で競走を中止しましたが、その後、今年初戦となった日経新春杯を制覇し、見事に復活を遂げました。
直近の2戦では、天皇賞(春)で2着、宝塚記念では優勝と、GⅠレースでも存在感を示しています。
現在の充実ぶりを考えれば、初めて背負う59キログラムの斤量にも十分対応できるでしょう。
ブローザホーンは初勝利までに9戦を要しましたが、そこから徐々に実力を発揮してきました。
昨年の京都大賞典では2番人気に推されたものの、心房細動によって競走を中止するという苦しい経験をしました。
しかし、その後しっかりと立て直し、今年1月の日経新春杯では直線で力強く伸びて差し切り、重賞初制覇を成し遂げました。
また、ブローザホーンは所属していた美浦・中野栄治厩舎が定年解散を迎えたため、栗東・吉岡辰弥厩舎へ移籍しました。
GⅠ初挑戦だった天皇賞(春)では2着に好走し、続く宝塚記念でついに待望のGⅠタイトルを手にしました。
京都外回りの芝コースは、これまでの成績が〔3・1・0・1〕と相性が良く、昨年の京都大賞典以外の全てのレースで連対しています。
この秋初戦となる京都大賞典で、得意な舞台での好スタートを切りたいところです。
【サトノグランツ】
父サトノダイヤモンド。母チェリーコレクト。母の父Oratorio。
昨年の京都新聞杯と神戸新聞杯でGⅡを2勝している実力馬です。
今年初戦となった本舞台の日経新春杯でも、勝ち馬ブローザホーンから0秒3差の3着に好走し、その実力を改めて証明しました。
2018年に本レースを制したサトノダイヤモンドの仔として、父仔制覇を達成できるか注目が集まります。
デビュー3戦目で初勝利を挙げると、そこから勢いに乗って3連勝で昨年の京都新聞杯を制覇しました。
続く日本ダービーでは11着に敗れたものの、メンバー中2位タイとなる上がり3ハロン33秒1(推定)の末脚を見せ、勝ち馬タスティエーラから0秒7差と着順ほどの差は感じさせませんでした。
その後、秋初戦の神戸新聞杯では2分23秒5のコースレコードで優勝し、重賞2勝目をマークしました。
今年初戦となった日経新春杯では、57.5キログラムのハンデを背負いながらも勝ち馬ブローザホーンから0秒3差の3着に好走。
当時はブローザホーンより0.5キログラム重い斤量を背負っていましたが、今回はサトノグランツのほうが2キログラム軽くなるため、逆転の可能性も十分にありそうです。
【プラダリア】
父ディープインパクト。母シャッセロール。母の父クロフネ。
これまでGⅡのレースで〔3・0・2・2〕という好成績を収めており、昨年の京都大賞典では好位から粘り強く先頭を守り、勝利を挙げました。
今年も2000年、2001年の京都大賞典で連覇を果たしたテイエムオペラオー以来の連覇が期待されます。
2022年の青葉賞で初めて重賞を制覇し、その後の日本ダービーではドウデュースやイクイノックスといった強敵を相手に5着に入るなど、ハイレベルな世代の中で上位のポテンシャルを示しました。
その後も重賞戦線で安定して上位争いを続け、昨年の京都大賞典では直線での激しい追い比べを制して重賞2勝目を挙げました。
今年初戦となった京都記念では、次走で大阪杯を制したベラジオオペラを破って勝利しています。
さらに、前走の宝塚記念では積極的な立ち回りを見せて4着に健闘し、これが自身のGⅠでの最高着順となりました。
この結果からも、プラダリアは着実に地力を強化していると言えます。
これまで3勝を挙げるなどGⅡの実績が豊富なだけに、今回の京都大賞典でも十分にチャンスがあるでしょう。
【ディープボンド】
父キズナ。母ゼフィランサス。母の父キングヘイロー。
今年も秋の初戦を京都大賞典で迎えるローテーションを選択しました。このローテーションは昨年と同じで、昨年は3着に入りました。
今年の天皇賞(春)でも3着に好走しており、7歳という年齢を感じさせない力強い走りを見せています。
もし7歳以上で本レースを制することができれば、2021年に8歳で優勝したマカヒキ以来の快挙となります。
これまでの戦績は輝かしく、2021年・2022年の阪神大賞典連覇を含むJRA重賞3勝、さらにフランスのG2で1勝、GⅠレースでは2着が4回ある実力馬です。
今年の天皇賞(春)では、4年連続の出走となる中、好位で追走しつつ積極的に動き、3着に粘る走りを見せました。
4歳以降の成績に注目すると、3着以内に入った9回はすべて2400メートル以上の距離でのものであり、昨年の京都大賞典でも3着に入ったことから、前走の宝塚記念(7着)から今回の200メートルの距離延長は歓迎材料といえるでしょう。
9月26日に栗東トレーニングセンターのCWコースで行われた1週前追い切りでは、ラスト1ハロンを11秒0という好時計で駆け抜け、7歳の年齢を感じさせない軽快な動きを見せています。
京都大賞典穴馬情報
【ドクタードリトル】
父デクラレーションオブウォー。母ブルックデイル。母の父キングカメハメハ。
条件戦で力をつけ、前走の勝利でオープンクラスに仲間入りした素質馬です。
今回の2400メートルの距離は初めてとなりますが、近親に2500メートル以上のGⅠを3勝したマンハッタンカフェがいるため、距離をこなせる下地があると考えられます。
2022年のメイクデビュー阪神(芝1800メートル)では、2馬身差の快勝を果たしました。
このときの2着エルトンバローズ、3着コレペティトール、8着サトノグランツがその後に重賞を制していることから、非常にハイレベルな一戦だったと言えます。
その後、翌年春には毎日杯で4着、アーリントンCで6着と、重賞でも上位争いに加わりました。
3歳秋からは条件クラスを使い、前走の3勝クラス・関ケ原ステークス(中京・芝2000メートル)では3馬身差で快勝し、オープンクラス入りを決めています。
騎乗した松山弘平騎手も「順調に行ければ上でも楽しみです」と、本馬の能力を高く評価しています。
本格化したドクタードリトルが、重賞の舞台でどのようなパフォーマンスを見せるのか、注目です。
【スマートファントム】
父ハービンジャー。母スマートアイリス。母の父ディープインパクト。
条件戦を連勝して挑んだ前走の天皇賞(春)で、14番人気ながら4着に好走した実力馬です。
直線で内から鋭く伸び、メンバー中2位の上がり3ハロン34秒7(推定)をマークするなど、その切れ味が重賞でも通用することを示しました。
デビュー当初から非凡な末脚を発揮しており、キャリア14戦の中で推定上がり3ハロンタイム1位が7回、2位が3回という驚異的な成績を持っています。
重賞初挑戦だった昨年の神戸新聞杯(6着)でも、メンバー中最速の上がり32秒9(推定)を記録しました。
今年に入ってからは2勝クラス、3勝クラスを連勝し、初のGⅠ挑戦となった天皇賞(春)でも、直線で内から鋭く伸びて4着に健闘。
2着のブローザホーンとはわずか0秒2差と僅差で、実力の高さを見せました。
その後、しっかりと休養を挟み、秋の始動戦となる京都大賞典に向けて順調に調整されています。
持ち味の末脚を活かす展開になれば、十分にチャンスがありそうです。
【ジューンアヲニヨシ】
父キズナ。母オールブランニュー。母の父ノボジャック。
京都芝コースで〔4・0・2・1〕という優れた成績を収めている馬で、京都外回りコースを得意としています。
3走前には、この舞台でコースレコードと同タイムとなる2分22秒6の好時計で制しており、開幕週の馬場コンディションは歓迎材料です。
得意な舞台での重賞挑戦だけに、チャンスは十分にあるでしょう。
これまで条件戦を使いながら力をつけ、全4勝をすべて京都・芝外回りのレースで挙げてきました。
特に3走前の3勝クラス・烏丸ステークス(京都・芝2400メートル)では、中団から差し切り勝ちを収め、2000年にサンエムエックスがマークしたコースレコードと同じタイムで勝利しています。
その後、連勝の勢いに乗って重賞初挑戦となった目黒記念では12着、続く新潟記念でも9着に敗れましたが、今回実績のある京都に戻れば反撃の可能性は高いでしょう。
前走は約3か月の休み明けでプラス16キログラムの馬体重だったため、今回はその上積みも見込めます。
持ち時計ではメンバー最速のため、そのパフォーマンスを発揮できれば前進が期待されます。
【シュヴァリエローズ】
父ディープインパクト。母ヴィアンローズ。母の父Sevres Rose。
近3走で2200メートル以上の距離を使い、好内容のレースを見せています。
前々のポジションを取れるようになり、前走の目黒記念では好位追走からクビ差の2着に好走しました。
キャリア30戦目となる今回は、待望の重賞タイトルを狙います。
2歳の早い時期から活躍しており、2020年10月の萩ステークス(リステッド・京都・芝1800メートル)でオープンクラスを制覇。
その後、翌年の皐月賞(11着)でクラシックの舞台も経験しました。
もともとはマイルから2000メートルの距離で堅実な走りを見せていましたが、今年2月の京都記念で距離延長に挑戦し、GⅡの強敵相手に4着と適性を示しました。
その後、さらに距離を延ばしたメトロポリタンステークス(リステッド・東京・芝2400メートル)でもしぶとく伸びて3着に入りました。
そして、前走の目黒記念では10番人気の低評価ながらも、前々から粘り込みクビ差の2着に好走し、新たな適性を見いだしています。
今回は、この路線での重賞初制覇に挑みます。