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菊花賞コース解説(京都芝3000メートル外回りコース)
①スタート地点と最初の展開
スタート地点は3コーナー手前の上り坂部分に位置しており、ここから外周コースを1周半するレイアウトです。
スタートしてすぐの3コーナーまでの距離は約200メートル(Aコース使用時)しかなくそのため、スタート直後から各馬が位置取りを争う傾向があり、スタートダッシュの速さと騎手の手の判断が非常に重要になります。
スタート地点が上り坂であることも特徴の一つで、この坂を利用して馬が早くスピードを出しすぎないようにコントロールする一つの技術です。
また、3コーナーまでの距離が短いため、外枠の馬は外を回らざるを得なくなり、コースロスを気にするために内に入るか、そのまま外を走るかの選択が求められます。
この部分でのポジション争いは、レースの行方に大きな影響を与えます。
②1周目のコーナーとバックストレッチ
1周目の3コーナーからスタンド前にかけては、京都競馬場特有の下り坂が続きます。
この部分は観客の歓声が聞こえるエリアでもあり、馬が興奮しやすいポイントです。
騎手は馬が無駄にペース特に距離が長い3000メートル戦では、馬のスタミナを温存しながら進むことが重要です。
1コーナーから2コーナーにかけては、通常ペースが緩むポイントです。
ここでは騎手たちが折り合いをつけて馬群が落ち着く場面が多く見られます。
早すぎる動きや無理な追い込みは避けたいところです。
その後のバックストレッチ(正面)は、コースの平坦な部分が続くため、ペースが上がってしまうこともあります。
特に早めに位置を上げたい馬や、位置取りを有利にしたい馬がここで動き始めることが多く、レース全体の流れが変わる可能性があります。
③2周目の勝負どころと4コーナーの攻撃防御
このコースの最大の勝負どころは、2周目行った後の3コーナーから4コーナーにかけての区間です。
ここで無理にペースを上げると、ゴール前でのスタミナ切れを起こしやすです。
4コーナーをスムーズに進めることができれば、直線に向けて一気に勝負することが可能です。
前が詰まるリスクがあるため、外に出すタイミングも慎重に判断しなくてはなりません。騎手の力と機動力が試されるポイントです。
④最終直線とゴール前の勝負
外回りコースの特徴として、最終直線は平坦で長く続きます。
京都競馬場の外回りコースは、内回りと比べて直線が長くスピードが出やすいため、ゴール前でのスピード勝負になることが多いです。
4コーナーをどの位置で見るか、そして直線伸びた時の加速力が勝敗を決める重要な要素となります。
ただし、3000メートルという長距離戦であるため、瞬発力だけではなく、最後までスタミナを持続できるかどうかが大きな鍵となります。
ゴール前の接戦になることも多いため、最後まで力を残している馬が有利です。
⑤まとめ
京都芝3000メートル(外回り)コースは、長距離戦ならではのスタミナと折り合いが重要です。
コース全体を通して、上り坂と下り坂が往復して登場、特に2周目3コーナーから4最後の直線ではスピードとスタミナを意識しながら、一気に加速できる馬が有利です。
菊花賞データ分析と傾向
菊花賞(菊花賞)は、クラシック三冠の最終戦であり、3000メートルという長距離戦で馬のスタミナや折り合い、騎手の技術が重要になるレースです。過去10年のデータを基に、傾向と分析を以下にまとめます。
①前走3着以内が強い傾向
過去10年の菊花賞で3着以内だった馬の多くは、前走で3着以内です。
前走4着以下で馬券に絡んだのはわずか3頭で、、これらはすべてGⅠで4着以内に入った実績がありました。
このデータから、前走で4着以下に負けた馬は評価を下げることができます。
②トライアル組が優勢
神戸新聞杯やセントライト記念などのトライアル競走から参戦する馬で、過去10年間3着以内馬30頭のうち、21頭がこれらのトライアル競走から参戦しています。
トライアル以外の重賞競走から菊花賞に臨んで馬券に絡んだ馬はわずか3頭であり、条件クラスからの参戦馬は少ない傾向にあります。
③キャリア5戦から8戦の馬が中心
過去10年のデータを見ても、キャリアが5戦から8戦の馬が好走する傾向にあります。
キャリア9戦以上の馬は好走率が大きく下がります。
④ルメール騎手の活躍
「「長距離戦は騎手で買える」という格言がありますが、菊花賞においても騎手の影響は大きいです。
また、2020年のアリストテレス、2021年のオーソクレース、2023年のドゥレッツァと、3年連続で連対しています。
この傾向から、ルメール騎手騎乗する馬を重視すべきです。
⑤2走続けて上位人気の馬が好走
過去8年の優勝馬は、すべて前走で3番人気以内に支持されていました。
また、その8頭中7頭は、菊花賞でも単勝人気が4番人気以内でした。
これにより、前走から人気の馬、特に2走続けて上位人気に支持された馬が有力です。
⑥3000メートルという長距離戦
3000メートルの長距離戦では、スタミナや折り合いが特に重要な要素となります。 レースの前半はスローペースになることが多く、リラックスして馬群の中の折り合いをつけるかが鍵です。
直線で一気の瞬発力よりも、長く持続する末脚が求められる傾向があります。
⑦まとめ
前走3着以内の実績馬が強い
トライアル競走(神戸新聞杯、セントライト記念)組が好走傾向
キャリア5戦から8戦の馬が中心
ルメール騎手の乗馬に注目
2走続けて上位人気の馬が優勝候補
スタミナと持続力が求められるレース
これらのデータと傾向を踏まえて、菊花賞の予想を立てる際には、特に前走の実績や臨戦過程、騎手、そして馬のスタミナと折り合いを重視することが重要です。
菊花賞出走馬情報
【ダノンデサイル】
父エピファネイア。母トップデサイル。母の父Congrats。
春から馬体が大きく成長し、全体的に厚みが増しスケールアップしている印象を受ける馬です。
この成長により、力強さや安定感が増しており、レースに向けた仕上がりが非常に良好であると推測されます。
京都競馬場での成績は〔1・0・0・1〕で、注目すべき点は未勝利を挙げた際、今回の菊花賞と同じ芝の外回りコースでの勝利経験があることです。
この経験は菊花賞の3000メートルという長距離戦において有利に働く可能性が高いです。
特に、外回りコースでの競馬経験を持つことは、4コーナーからの勝負どころや、長い直線での対応力に大きな強みとなります。
成長に伴って、スタミナや持久力が必要とされる菊花賞で注目されます。
【アーバンシック】
父スワーヴリチャード。母エッジースタイル。母の父ハービンジャー。
前走レースにおいて休養前と比較して馬体重が2キログラム減少、肉体的な変化は見られませんでした。
今回の菊花賞は初めての関西遠征ということもあり、前走時の馬体重を大きく減らさないことが重要なポイントとなります。
長距離レースにおいては、体重の維持がパフォーマンスに影響を与えることが多いため、この点に注意が必要です。
また菊花賞が行われる京都競馬場は、スタート直後に最初のコーナーが近いため、スタートがスムーズに行くかどうかが大きな課題です。
スタートのタイミングと位置取りが重要になり、特に3000メートルの長距離レースでは序盤の折り合いが後半の展開に遅れるため、騎手の判断が鍵となります。
全体的には、スタートとポジション取り、そして馬体重の維持がアーバンシックのレースパフォーマンスに大きく影響すると思われます。
【コスモキュランダ】
父アルアイン。母サザンスピード。母の父Southern Image。
前走で非常にすっきりとした仕上がりを見せており、その状態を維持できるマラソンが今回のレースにおいて確認すべきポイントとなります。
過去のパフォーマンスから見て、速い時計での決着が得意であり、速いペースでの展開に強みを持っていると言えます。
特に皐月賞では、コースレコードが出たレースでわずかクビ差の2着に入る健闘を見せました。
コスモキュランダは持つ前のスピードを活かせる展開が向いていると考えられます。
重馬場での勝ち鞍もありますが、速い時計での決着のほうがパフォーマンスを最大限に引き出すタイプといえます。
【メイショウタバル】
父ゴールドシップ。母メイショウツバクロ。母の父フレンチデピュティ。
これまでのレース展開から見て、今回も先頭を切る形でレースを進める可能性が高いことが推測されます。
特に最初のコーナーからホームストレッチまでを、自分のリズムで上手に走れるどうかが、メイショウタバルのレース結果を決める重要なポイントです。
これまでのレース内容から、濡れた馬場状態(雨が降って水分を含んだ状態)を得意としていることが確認されています。
馬場が渋れば、メイショウタバルの評価がさらに上がる可能性があります。
レース当日の天候や馬場状況は、メイショウタバルのパフォーマンスに注目すべき重要な要素です。
【ヘデントール】
父ルーラーシップ。母コルコバード。母の父ステイゴールド。
近2走で上がり3ハロン33秒台(推定)をマークして勝利しており、軽い芝での瞬発力勝負に強い印象です。
1勝クラスの勝利がタフな重馬場だった点からも、重馬場にも対応できる適応力の高さが大きなプラスポイントとなります。
瞬発力に加えて、馬場状態を選ばずにパフォーマンスを発揮できることは、長距離の菊花賞においても有利に働く可能性があります。
特に、3000メートルという距離の中で、スピードとスタミナのバランスが要求されまするレースでは、馬場状態が不安定な場合でも安定した走りが期待できるでしょう。
レース当日の馬場状態が良い馬場、あるいはタフ馬場であっても、ヘデントールの馬場への適応力が強みとなるため、状況次第で評価がさらに上がる可能性があります。
【アドマイヤテラ】
父レイデオロ。母アドマイヤミヤビ。母の父ハーツクライ。
前走登場出場走馬中最速の推定上がり3ハロンタイムをマークしており、瞬発力が武器となる馬です。
ただし、これまでの最速上がりタイムはデビュー戦での34秒2であり、とんでもなく速いペースでの上がり勝負では、その力を最大限に発揮できない可能性があります。
長距離戦となる菊花賞では、スタミナと持続力が求められる方、アドマイヤテラのような瞬発力タイプの馬は、スローな展開から一気の仕掛けで力を発揮する可能性があります。
ペースが落ち着いて、ラストの直線でスピード勝負に持ち込める展開になれば、アドマイヤテラの強みがじっくり活かされると思われます。
展開次第でパフォーマンスが左右されやすい馬であるため、レース中のペース配分が勝負の鍵となります。
【メリオーレム】
父シュヴァルグラン。母メリオーラ。母の父Starspangledbanner。
調教では非常に良い動きを見せる馬として注目されています。
じっくり、良馬場でのレースが理想的な条件と考えられます。
また、右にモタれる癖があり、これが右回りコースでのレースにおける課題となる可能性があります。
京都競馬場は右回りのコースであるため、この点を克服することがメリオーレムのパフォーマンスに大きく影響する可能性があります。
良馬場でスムーズに走ることができれば、調教で優れた動きからも期待できる要素がありますが、馬場状態や右回りコースでの対応がレース当日の大きなポイントとなります。
【シュバルツクーゲル】
父キズナ。母ソベラニア。母の父Monsun。
レース展開に応じて柔軟に動くタイプの馬です。
前走では後方からの競馬を展開し、道中のペースをジョッキーが判断してのレース運びで結局、それまでのレースでは先行策をとることも多く、自由に動ける点が大きな強みです。
水分を含んだ馬場状態が得意であり、馬場が重くなると自分の持ち味を最大限に発揮できると考えられます。
菊花賞の舞台となる京都芝3000メートルでは、馬場状態が重要な要素となるそのため、天候や馬場の状況次第では評価が大きく変わる可能性があります。
レース展開がどのように進むかがポイントになりますが、先行策や後方待機のどちらでも対応できるため、長距離に対応可能な馬といえます。
菊花賞血統情報
【ダノンデサイル】
父エピファネイア。母トップデサイル。母の父Congrats。
父エピファネイアは、ジャパンカップを制したスタミナとパワーを抑えた名馬で、種牡馬としても優秀な実績を残しています。
エピファネイア産駒は、長いストライドを持ち、特に大箱のコースでのパフォーマンスダノンデシルもこの血を引き継いでおり、長距離戦での持久力とスタミナが期待されます。
母トップデシルは、アメリカのブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズで2着いた実績馬です。
アメリカのダートレースで活躍しており、スピードを持つ牝系です。
母の父コングラッツは、エーピーインディ系の種牡馬で、アメリカのG2レースサンパスカルハンデキャップを制しています。
パワーとスピードを心がけており、ダノンデシルにもその影響が見られますます。
ダノンデシルは、シアトルスルーをクロスするエピファネイア産駒らしい大きなストライドを特徴としています。
エピファネイア産駒は、菊花賞や天皇賞(春)といった長距離GIで好成績を残しています。
ダノンデシルは、スタミナとパワーの血統を持ち、長距離戦での継続強さが期待されます。菊花賞でもその能力を発揮し、上位争いに立つ可能性が高いでしょう。
【アーバンシック】
父スワーヴリチャード。母エッジースタイル。母の父ハービンジャー。
父スワーヴリチャードスワーヴリチャードは、ハーツクライの代表産駒の一頭で、デビューから非常に成功を収めている種牡馬です。
ハーツクライ系の特徴として、優れたスタミナと持久力があり、長距離戦で特に強さを発揮します。
スワーヴリチャードは日本ダービーやジャパンカップなどの実績もあり、父系のスタミナとパワーが期待されています。
エッジースタイル エッジーは、母系にディープインパクトの血統が含まれているため、スピードとしなやかな体質が特徴です。
エッジースタイルの産駒であるアーバンシックも、ディープインパクト牝系の影響を受けて、柔軟性のある体質を持っているとされています。
アーバンシックは、2020年菊花賞3着馬ヴァルコスの一族にあたり、他にもステレンボッシュやドゥラドーレスといった活躍馬のイトコにあたります。
また、レガレイラとは父スワーヴリチャード、母父ハービンジャー、母母も同じで、非常に近い血統関係にあります。
血統的に見ると、アーバンシックはスタミナに優れた父系と母系を持ち、長距離戦での活躍が期待される馬です。
【メイショウタバル】
父ゴールドシップ。母メイショウツバクロ。母の父フレンチデピュティ。
父ゴールドシップは、ステイゴールド産駒の代表的な馬であり、数々のG1タイトルを獲得した実力馬です。
種馬牡としても成功を収めており、ユーバーレーベンなどのG1勝ち馬を世代出しゴールドシップ産駒は、スタミナと個性的な走りが特徴で、特に長距離レースに強い傾向があります。
メイショウタバルもその特徴を受け継いで、スタミナを重視した競走が期待されます。
母メイショウツバクロは、メイショウカンパクやメイショウタトラの甥で、ワールドスケールやロンのイトコという血統背景を持っています。
この血統は、パワーとスタミナに優れた馬を多く世代出しています。
母の父フレンチデピュティは、アメリカを中心に活躍した単種馬で、日本ではパワー型の馬を多く輩出してきました。
メイショウタバルは、パワーを備えた馬で、スタミナに優れた血統背景を持ち、特に長距離戦でその能力を発揮できる馬です。
【コスモキュランダ】
父アルアイン。母サザンスピード。母の父Southern Image。
父アルアインアルアインは、シャフリヤールの全兄であり、皐月賞と大阪杯を制した実績馬です。
母サザンスピードは、オーストラリアのMRCコーフィールドカップ(芝2400m)を制したG1馬です。
母系には、豪G1のATCシャンペンステークスを勝ったゴーインディゴーなど、活躍馬が多く存在しスタミナに優れた血統背景を持つため、コスモキュランダも長距離レースでの活躍が期待されます。
母の父サザンイメージ サザンイメージは、北米G1を3勝した実績を持つ馬です
【ヘデントール】
父ルーラーシップ。母コルコバード。母の父ステイゴールド。
父ルーラーシップは、名牝エアグルーヴの息子であり、優れたスタミナとパワーを持つ種牡馬です。
これまでにドルモアチェ、ソウルラッシュ、マスクトディーヴァなど、多くの活躍馬をだしています。
ヘデントールもその影響を受け、特に中長距離レースでの持久力が期待されます。
ルーラーシップ産駒らしい、豪快なストライドを持ち、長距離でその力を発揮する馬とされています。
母コルコバードは、JRAで芝1800mから2400mのレースで5勝を挙げた実績馬です。
スタミナに富んだ母系を持ち、ヘデントールもそのスタミナを受け継いでいます。
7勝を挙げたオープン馬で、牝祖アズテックヒルはアメリカのファンタジーステークス(G2・ダ8.5F)を制した血統背景を持っています。
母の父ステイゴールドは、日本競馬史に名を残す名馬であり、特にスタミナに優れた産駒が多いのが特徴です。
ステイゴールド産駒は、長距離のレースにおいて粘り強さを見せることが多く、ヘデントールもその影響を受けており、菊花賞のような長距離戦でも十分に力を発揮できるでしょう。
ヘデントールは、母系にスタミナを持つ血統を引き継いでおり、パンデアスカルの半弟、リカビトスの甥にあたります。
また、祖母エンシェントヒルや祖牝アズテックヒルも活躍馬を輩出しており、血統的ルーラーシップ産駒特有の大きなストライドが目立ちます。
ヘデントールは、特に長距離戦でのスタミナと持久力に優れた血統を持っています。
母父ステイゴールドの血統から、菊花賞のような長丁場での粘り強い走りが期待され、特に京都競馬場の外周コースでその強さを発揮できるでしょう。
【アドマイヤテラ】
父レイデオロ。母アドマイヤミヤビ。母の父ハーツクライ。
父レイデオロは、日本ダービーと天皇賞(秋)を制した名馬で、スタミナとパワーのある血統です。
この父の影響を強く受け、長距離戦に適した血統と言えます。
母アドマイヤミヤビはクイーンカップを制した実績馬で、牝系に名馬が多い傾向があります。
母系にはウインドインハーヘアの血を持つライクザウインドがおり、その子孫にはルフトシュトロームこれにより、スタミナ血統を引き継いでいます。
母の父ハーツクライハーツクライは、優れたスタミナと瞬発力をじっくり種牡馬であり、多くの長距離向きの馬を輩出してきました。
アドマイヤテラはこのハーツクライの血を受け継ぎ、持久力が更に強化されています。
アドマイヤテラは、アドマイヤラヴィの3/4弟であり、グランアルマダの甥にあたります。
アドマイヤテラは、父レイデオロと母系のハーツクライの影響を強く受け、長距離戦向きの血統配合です。
特にウインドインハーヘアの4×4のクロスが底力を押しあげています。
【メリオーレム】
父シュヴァルグラン。母メリオーラ。母の父Starspangledbanner。
父シュヴァルグランシュヴァルは、ハーツクライ産駒であり、2017年のジャパンカップを制した名馬です。
スタミナと持久力に優れ、特に長距離レースでの実績が光ります。母メリオーラは、イタリアのG3ヴェルツィエーレ賞(芝2000m)で2着の実績があり、欧州での競走能力も高く評価されている馬です。
メリオーラは欧州型のスタミナを伝えます。母の父Starspangledbannerは、ダンジグ系のスプリンターで、欧州チャンピオンスプリンターとして名を馳せました。
父が長距離型、母父が短距離型という組み合わせは、スタミナとスピードのバランスが非常に良いです。
メリオーレムは、折り合いに懸念なく、馬なりの追走が可能な点が長距離レースに向いています。
メリオーレムは血統的に長距離向きで、展開次第では菊花賞での上位争いに期待される。
【シュバルツクーゲル】
父キズナ。母ソベラニア。母の父Monsun。
父キズナは、ディープインパクトの後継として、スタミナ持久力を抑えた馬を多く輩出しています。シュバルツクーゲルもキズナの影響を強く受け、長距離戦に当てた持久力が期待されます。
母ソベラニア ソベラニアは、ドイツオークス(独G1、芝2200m)で2着という実績を持つ名牝で、優れたスタスタを持つ血統です。
母の父Monsunは、ドイツ競馬界を代表する種馬牡で、数々の名馬を送り出しています。
母父としても、ソウルスターリングの母父として知られ、シュバルツクーゲルにも重厚なスタミナが伝えられています。
ドイツの一流馬の血統で、長距離戦での活躍が期待されます。WASJ(ワールドオールスタージョッキーズ)でのパフォーマンスでも示されたように、揉まれずに自由に走ることができれば、そのスタミナと底力を発揮でき、菊花賞でも期待されます。
【ショウナンラプンタ】
父キズナ。母フリアアステカ。母の父Zensational。
父キズナは、ディープインパクトの後継種牡馬として成功を収めており、スタミナとスピードのバランスが良い産駒を多く輩出しています。
特に長距離レースでも安定した成績を残している馬が多く、ショウナンラプンタもその影響を強く受けています。
母フリアアステカは、アルゼンチンのG1レース「セレクシオンデポトランカス」(ダート2000m)を制した実績馬です。
ダートレースでの強さを見せた母ですが、親戚にはアメリカの芝レース「ユナイテッドネーションズS」(G1・芝11F)を制したビッガーピクチャーもおり、スタミナに優れた血統を持っています。
母の父ゼンセーショナルは、北米の短距離G1レースを3勝したスピード型の種牡馬です。
この血統がショウナンラプンタにスピードを与えており、短距離から中距離での活躍を期待されます。
ショウナンラプンタは、ストームキャットの3×4のクロスを持っており、ディープインパクト系とアンブライドルズソング系のニックス(相性の良い血統配合)です。
血統的にはコントレイルとも似た配合があります。スピードとスタミナを抑え、長距離レースでもその能力を発揮できる可能性が高い馬です。
菊花賞での活躍が期待されます。
【アスクカムオンモア】
父ブリックスアンドモルタル。母マキシマムドパリ。母の父キングカメハメハ。
父ブリックスアンドモルタルは、北米の芝レースで活躍し、2019年度代表馬に選ばれた名馬です。
特にブリーダーズカップ・ターフを含む数々の大レースで勝利を収め、その持久力と安定した走りが特徴です。
ブリックスアンドモルタルの柔らかさとスタミナは、京都競馬場の外周コースにも適していると考えられています。
母マキシマムドパリマキシマムは、牝馬限定の重賞であるマーメイドステークスと愛知杯を勝利した実績馬です。
アスクカムオンモアは、サトノエトワールの甥にあたり、牝祖アドマイスは北米芝G1勝ち馬であり、その産駒にはブラックカフェやハシッテホシーノ、さらに孫にはキンショーユキヒメなど、活躍馬がいます。
アスクカムオンモアは、ブリックスアンドモルタルの柔らかさとキングカメハメハ系の持久力を併せ持ち、非常にバランスの取れた血統配合です
【エコロヴァルツ】
父ブラックタイド。母プティプランセス。母の父キングカメハメハ。
父ブラックタイドブラックタイドは、ディープインパクトの全兄であり、キタサンブラックを輩出。
スタミナと持久力に優れた血統で、エコロヴァルツその影響が強く現れている特に長距離戦での安定した走りが期待されます。
母プティプランセスは、JRAで芝1800~2000mのレースで3勝を挙げた実績馬です。エコロヴァルツは、ウォータースペースの全弟であり、ヴェントヴォーチェのイトコにあたります。
母系の牝祖マサケは、アメリカで行われたハニームーンハンデキャップ(G3・芝9F)を制した実績があります。
エコロヴァルツは、母系にオリオールの血脈があり、気難しい面があるとされています。
特に馬群に入るとパフォーマンスが安定しない傾向が見られますが、セントライト記念では先行して安定した走りを見せ、最後まで強く踏ん張った姿を見せました。
広いコースでの走りに適しており、京都競馬場の外周コースも懸念はないと考えられます。
このように、エコロヴァルツはスタミナ豊富で、広いコースでのレースに強みを持つ馬であり、菊花賞でもその力を発揮できる可能性があります
【ピースワンデュック】
父グレーターロンドン。母ピースワンオーレ。母の父ジャングルポケット。
父グレーター ロンドンは、ディープインパクト産駒であり、中京記念を制した実績があります。
主な産駒にはロンドンプランやトンネルチャンネル、ナイトインロンドンがいます。
グレーターロンドンはディープインパクトらしいスピードと切れ味が特徴であり、ピースワンデュックにもこの影響が見られます。
母ピースワンオーレはジャングルポケット産駒で、ヌレイエフの血を3×4でクロスしている点が特徴です。
ヘイドックスプリントC(英G1・芝6F)を制したチェロキーローズIIや、カドラン賞(仏G1・芝4000m)のモレネといった名馬が出ています。
この血統は、短距離から長距離まで限界レースに対応できるスタミナとスピードを持つ特徴があります。
母の父 ジャングルポケットは、日本ダービーやジャパンカップを制したトニービン産駒の名馬です。
特に母系からは長距離に強いスタミナを受け継いでいます。
ヌレイエフの3×4クロスによるスピードと持久力のバランスが特徴で、しっかりとした末脚を見せるタイプです。
ピースワンデュックは、血統的にスタミナとスピードのバランスが取れており、特に長距離レースでの適性が期待されています。
総じて、ピースワンデュックは長距離戦に向いた血統背景です。
【ウエストナウ】
父キズナ。母ファヴォーラ。母の父Frankel。
父キズナは、ディープインパクトの後継として最も成功を収めている種馬牡の一頭であり、ジャスティンミラノやソングラインといった活躍馬を輩出しています。
キズナ産駒は、スタミナと瞬発力に優れ、特に中距離から長距離に強い競走馬が多いです。
母ファヴーラは、濃厚な血統背景を持っており、母の父フランケルの影響を受けています。
フランケルは14戦全勝という伝説的な競走馬であり、種牡馬としても優秀です。
モズメイメイやルージュエヴァイユといった馬の母父としても知られています。
母の父フランケルは、名馬中の名馬であり、14戦無敗でキャリアを終えた歴史的な競走馬です。
フランケルの血統は、スピードとパワーを伝えています。
ウエストナウは、父キズナのスタミナと瞬発力、母父フランケルのパワーとスピードを受け継いだバランスの良い血統です。
【ノーブルスカイ】
父ネオユニヴァース。母ホウショウワールド。母の父Sky Classic。
父ネオユニヴァースは、皐月賞と日本ダービーを制した二冠馬であり、種馬牡としてもヴィクトワールピサ、ロジユニヴァース、ネオリアリズムといった名馬を輩出しています。
パワーに加え、機動力を伝えます。
母ホウショウワールドの牝系は、スピードに優れたスプリンターの血統です。
特に、母母ノーブルグラスは札幌スプリントSを連覇した実績があり、短距離戦でのスピードを持つ血統です。
ノーブルスカイはアンサンブルライフのことにあたるため、この血統のパワーとスピードを受け継いでいます。
母の父クラシックスカイは、北米芝チャンピオンであり、ニジンスキーの直仔です。この血統は、芝の中の長距離レースに強い特徴を持ち、ノーブルスカイにスタミナと粘り強さを伝えています。
ノーブルスカイの牝系は、ファイブフランスを祖に持つ、マイネルエルフやマイネルフラップなど、競走成績の安定した馬が多く出ています。
ノーブルスカイは、スピードと機動力に優れた血統です。
【ビザンチンドリーム】
父エピファネイア。母ジャポニカーラ。母の父ジャングルポケット。
父エピファネイアは、ジャパンカップを制した実績を持ち、牡種馬としてもデアリングタクトやエフフォーリアなどを輩出している名馬です。
ビザンチンドリームは、父エピファネイアの影響を強く受け、大きなストライドと持久力特に中長距離において、豪快な末脚を見せる馬として期待されています。
母ジャポニカーラは、JRAで芝1600mから2600mのレースで3勝を挙げた実力馬です。
ビザンチンドリームは、この母系のスタミナを引き継いでおり、長距離戦での強さが期待されます。
また、母母グリッターカーラは、ライラプスの全妹であり、フサイチリシャールやビーチサンバと3/4同血という非常に優秀な血統背景を持っています。
母の父ジャングルポケットポケットは、日本ダービーを制したトニービン産であり、スタミナと継続的に強さを持つ血統です。その力を発揮することが期待されます。
父エピファネイアと母父ジャングルポケットの配合は、デアリングタクトとも似ています。
ビザンチンドリームは、ナスペリオン的な大きなストライドを持つ馬であり、特に広いコースでその能力を発揮しやすいタイプです。
不器用で粗削りな部分はあるもの、豪快な大外一気の末脚を見せる力を持っています。
菊花賞でそのスタミナをどこまで発揮できるかが鍵となります。
【ハヤテノフクノスケ】
父ウインバリアシオン。母サクラインスパイア。母の父シンボリクリスエス。
父ウインバリアシオンは、日経賞と青葉賞を制し、GIで2着が4回という実績を持つ名馬です。
産駒にはドスハーツなどがおり、スタミナと持久力に優れた特徴ハヤテノフクノスケもその影響を受け、特に中距離から長距離においても安定した走りが期待されます。
母サクラインスパイアは、カミノホウオーの全姉で、サクラマジェスティの甥にあたります。
母母サクラアカツキは中山牝馬ステークスで3着という実績があり、牝系にはサクラエイコウオー、サクラセンチュリー、サクラケイザンオーなどの活躍馬が名を連ねています。
母の父シンボリクリスエスは、天皇賞(秋)を連覇した名馬でもあり、強いパワーと持久力を持っています。
ハヤテノフクノスケ、このパワーがしっかりしています、特に重馬場やスタミナに優れています。
母系にはロベルトの3×4クロスが見られ、パワフルな走りが特徴です。
【ミスタージーティー】
父ドゥラメンテ。母リッスン。母の父Sadler’s Wells。
父ドゥラメンテは、皐月賞と日本ダービーの二冠を制した名馬であり、種牡馬としても成功。
JRAリーディングサイアーに上がったこともあり、その産駒はスピードと持続力に優れています。
ミスタージーティーもこの血統を受け継いで、特に強い末脚を持っています。
母リッスンは、フィリーズマイル(英G1・芝8F)を制した実績馬で、ヨーロッパで高い評価を受けている血統です。
リッスンはタッチングスピーチやサトノルークスの母でもあり、ミスタージーティーはそのさらに、アスコリピチェーノやキングズレインの叔父でもあり、この牝系からは多くの活躍馬が出ています。
母の父サドラーズウェルズ(Sadler’s Wells)は、世界的に著名な種牡馬です。
長距離に強い血統であることから、菊花賞のような3000メートルのレースでも活躍が期待されます。
ミスタージーティーは、ヌレイエフとサドラーズの血をクロスに持ち、非常に優れた持続力を発揮するタイプの馬です。
ドゥラメンテ産駒らしい強い末脚が最大の武器であり、特に長距離戦でのパフォーマンスに期待がかかります。
母系も、タッチングスピーチやサトノルークスのような活躍馬を輩出しており、この血統がミスタージーティーにとって大きな武器となります。
神戸新聞杯では良い仕上がりに見えながらも動きが切れませんでしたが、潜在能力の高さは評価されています。
特に、長距離でのスタミナ勝負や持続力を重視したレース展開で覚醒する可能性があり、大器晩成型の馬として注目されています。
ミスタージーティーは、優れた血統背景を持ち、菊花賞のような長距離レースでもその強い末脚が発揮されることが期待されます。
【アレグロブリランテ】
父ディープブリランテ。母センティナリー。母の父フレンチデピュティ。
父ディープブリランテディープは、ディープインパクトの代表産駒の一頭で、日本ダービーを制した名馬です。
種牡馬としても、エルトンバローズ、モズベッロ、ラプタスなどの活躍馬を輩出しており、ディープブリランテの子どもアリーナ中距離から長距離戦に強い傾向があります。
母系は、中距離のスタミナを特徴とする牝系です。アレグロブリランテは、グランスピードやカズロレアートの3/4弟で、アドマイヤジュピタの祖父にあたり、さらにアドマイヤメインやプロモーション、アドマイヤブルーといったような馬もいます。
アレグロブリランテは、ディープブリランテのスタミナとフレンチデピュティのパワーを受け継ぎ、長距離の菊花賞においても、その持続力とタフさが武器となり、レースでの活躍が期待されます。
菊花賞調教情報
【アーバンシック】
10/16(水) 美W 81.8-66.7-52.0-37.4-23.6-11.3
アーバンシックは、前走後に放牧を挟み、10月8日に美浦に帰厩しました。
レースまでの準備期間が短めですが、強めの追い切りを3本しっかりと行っており、調整に懸念はないと思われます。
ここ2週の追い切りでは、石神深一騎手が騎乗し、ウッドチップコースで3頭併せの調教を行いました。
先週の追い切りでは、内側に併せた状態で、ラスト100mから追われ最先着を記録しました。
今週は真ん中で軽く仕掛けられ、外側の馬と並走しながら内の馬を突き放してゴールするという好内容でした。
時計や動きともに良好で、輸送前としてはほぼ万全の仕上がりに近い状態です。
レースに向けた調整が順調に進んでおり、良い状態で臨むことが期待されます。
【ダノンデサイル】
10/16(水) 栗坂 54.2-40.1-26.4-13.1
9月10日に放牧先から栗東に帰厩し、9月14日から週1回の追い切りを6週連続で行っています。
調教の量は十分に確保されており、不足はありません。先週の追い切りでは、横山典騎手が騎乗し、ウッドチップコースで僚馬を追走し、ラスト200m手前から一杯に追われ、1000mを63.8秒で走り、速いタイムを記録しました。
今週の調教では、安田師が騎乗し、坂路で単走での調教が行われました。
時計以上に軽めの内容で、内側を回る形でしたが、前走時とほぼ同じ調整内容で、大きな問題はありません。
絶好調というわけではないものの、レースに十分な状態で臨むことができそうです。
安定した調教が行われており、万全な仕上がりに近づいている印象です。
【メイショウタバル】
10/16(水) 栗W 100.1-80.9-64.3-50.3-36.2-22.6-11.3
前走から6日後に坂路での調教を再開し、レース2週間前から今週にかけて3本の追い切りを行い、調整は順調に進んでいます。
ここ2週は浜中騎手が騎乗し、ウッドチップコースで追われました。
先週の追い切りでは、直線に向かってすぐに内から僚馬を交わし、やや強めに追われて大きく先着し、ラスト400mを11.2秒という好タイムで走りました。今週の調教では単走にもかかわらず、予定より速いタイムで走ってしまったようですが、終いに脚を残すことができ、直線の動きも良好でした。
体調は万全で、調整面での問題は見られませんが、実戦における折り合いが課題です。良好な状態でレースに臨むことができそうです。
【コスモキュランダ】
10/16(水) 美W 83.7-66.8-52.3-37.7-23.9-11.7
前走から6日後に坂路での調教を再開し、レース2週間前から今週にかけて3本の追い切りを行い、調整は順調に進んでいます。
ここ2週は浜中騎手が騎乗し、ウッドチップコースで追われました。
先週の追い切りでは、直線に向かってすぐに内から僚馬を交わし、やや強めに追われて大きく先着し、ラスト400mを11.2秒という好タイムで走りました。
今週の調教では単走にもかかわらず、予定より速いタイムで走ってしまったようですが、終いに脚を残すことができ、直線の動きも良好でした。体調は万全で、調整面での問題は見られません。
【ヘデントール】
10/16(水) 美W 85.6-68.5-53.2-38.5-24.7-11.7
前走後、放牧を挟み9月26日に美浦へ帰厩しました。9月29日から今週にかけて、週に2本ずつ計6本の追い切りを消化しており、調教量は十分に確保されています。
ここ2週はウッドチップコースで僚馬と併せ馬を行っています。
先週の追い切りでは、手応えに劣勢が見られましたが、相手がG1馬であり、重い馬場が少なからず影響していたようです。
今週は戸崎騎手が騎乗し、3頭併せの真ん中で追走しましたが、終始手綱を持ったままの抜群の手応えで2頭と併入する好内容を見せました。
調整過程は順調で実力を十分に発揮できる仕上がりです。
菊花賞有力馬情報
【ダノンデサイル】
クラシック二冠を目指す有力馬の一頭です。京成杯では、アーバンシックを下して初の重賞勝利を果たし、その実力を示しました。
しかし、皐月賞ではレース直前に騎手の横山典弘が馬の右前脚に違和感を感じ、出走を取りやめました。
この影響もあってか、次走の日本ダービーでは9番人気と低い評価を受けましたが、レースでは驚くべきパフォーマンスを見せました。
日本ダービーでは、内ラチ沿いの好位を確保し、直線で脚を伸ばして2馬身差で勝利。
横山典弘騎手の完璧な騎乗と、距離適性で2着のジャスティンミラノを上回った点が勝因とされています。
3000mの菊花賞でも、これまでの走りを考えると十分にこなせると見られ、また、ダービー上位馬が不在である点もクラシック二冠に向けて有利な要素とされています。
菊花賞では、この距離適性と安定した実力が問われますが、これまでのレースで見せたパフォーマンスから、二冠達成に期待がかかります。
【アーバンシック】
セントライト記念を快勝して重賞初制覇を果たした実力馬です。
皐月賞では4着と健闘しましたが、その後の日本ダービーでは4番人気に支持されるも、11着に日本ダービーでは後方から追走し、直線で大外に持ち出されたもの、残り200mで脚が鈍り、結果を残すことができませんでした。
しかし、前走のセントライト記念では中団のインでしっかり脚を溜め、直線でコスモキュランダを外から差し出して勝利。
このレースで見せたように、持ち味である一瞬の爆発力を生かす春から大きな変化は見られません。
京都芝3000mという長距離が最大の課題となります。距離適性に不安があるもの、アーバンシックの持ち味である瞬発力をうまく発揮できれば、好走の可能性は十分にあります。
【メイショウタバル】
神戸新聞杯で逃げ切り勝利を収めた実力馬です。前走の神戸新聞杯では、大外15番枠からスタートを決めてハナに立ち、レースを引っ張りました。
レース中は平均的に速いペースを刻み、5~6馬身ほどのリードを取り、直線では内ラチ沿いを通って粘り強く脚を伸ばしました。
最後はジューンテイクに半馬身差まで迫られましたが、そのまま押し切って重賞2勝目を達成しました。
今回の菊花賞でも、レースの主導権を握る可能性が高く注目されています。た
だし、3000mという長距離でのレースになるため、前走のような速いペースを維持するのは難しく、緩急をつけたペース配分が重要です。
皐月賞ではオーバーペースとなって17着に終わった経験があり、同じミスを避けるためにも、ペースコントロールが鍵となります。
メイショウタバルの持ち味である先行力を活かしつつ、3000mをどのようにこなすかが注目されます。
【コスモキュランダ】
皐月賞でクビ差の2着に入った実力馬です。 皐月賞では、ジャスティンミラノとの接戦を演じ、僅差での2着という好成績を残しました。
直線で先団馬群に取り付き、直線では馬の場のから追い込めましたが、最後の伸びを欠いて6着に終わりました。
前走のセントライト記念では、直線で早めに抜け出す展開になりながらも、アーバンシックに差されて2着となり、悔しい結果に終わりましたが、トライアルレースとしては良い内容を見せました。
今日の菊花賞では、3000mという長距離が大きな課題となります。 本質的には長めの距離が課題となるため、適切なペース配分や進め方が求められます。
コスモキュランダの持ち味を考慮しながら、距離に対応走りが鍵となります。
【エコロヴァルツ】
先行策を活かして粘り強い走りが特徴の馬です。皐月賞では後方から追走し、最後の3ハロンでメンバー中最速タイの33秒9を記録して7着となりましたが、レースの流れに乗り切れず、惜しい内容ではありませんでした。
その後、日本ダービーでは岩田康誠騎手に乗り替わり、大外枠からハナに立ってレースを引っ張る戦法を取りました。
直線では伸びを欠き、最終的に8着となりましたが、皐月賞よりも内容は好感の持てるものでした。
前走のセントライト記念でも、2番手で追走し、直線ではアーバンシックとコスモキュランダに交わされたものの、最後には逃げたヤマニンアドホックを捕らえて3着に入りました。
先行策で粘り込むという戦法が成功しつつあり、菊花賞でも同様の戦略がカギとなります。
菊花賞では、3000mの長距離を先行策でどこまで粘り込めるかが注目されており、この戦法が実を結ぶことが期待されています。
【ショウナンラプンタ】
青葉賞で2着に入り、日本ダービーへの優先出走権を獲得した実力馬です。
青葉賞では後方から追走し、直線では大外から脚を使いましたが、残り100mあたりで苦しくなり、日本ダービーでは15着に敗れました。
しかし、前走の神戸新聞杯では、中団のインコースで落ち着いて走り、直線で追い比べを繰り広げながらしぶとく脚を伸ばして3着に入りました。
このレースでは、春の頃と比べて精神面での成長が見られ、しっかりとした走りを見せています。
ダービーで先着を許した馬たちとの力の差も、精神的な成長によって多少縮まっている可能性があります。
今回の菊花賞では、3000mという距離の適性は未知数ですが、しっかりと折り合いをつけた上で末脚勝負にかけることが期待されています。
【メリオーレム】
長距離適性を感じさせる走りを持つ注目馬です。
春のすみれステークスでは、サンライズアースとジューンテイクに次ぐ3着となり、その後のプリンシパルステークスではダノンエアズロックの2着に入るなど安定した成績を残しましたが、クラシックには出られませんでした。
2走前の西部スポニチ賞では、圧倒的な1番人気に応え、4馬身差で快勝し、長距離適性を示しました。
期待が高かった分、やや力不足な面も見えましたが、現状の力を考えて検討なとも結果は言えます。
菊花賞では、距離3000mという限界なレースで、多くの馬が距離を苦にする中で、長距離適性が活かせる可能性があります。
コースがプラスになれば、上位進出のチャンスがあるでしょう。
【シュバルツクーゲル】
シュバルツクーゲルは、前走3勝クラスの芝2000メートル戦を快勝し、菊花賞へなんとなく期待馬です。
今春の成績は、弥生賞ディープインパクト記念で5着、青葉賞では10着とややありましたが、その後3ヶ月の休養を経て、2走前のSTV賞では3着になりました。
前走の2024ワールドオールスタージョッキーズ第2戦では、中団から追走し、4コーナー手前でまくり、直線で2馬身半差をつけて豪快に勝利しました。
このレースではペースが速くなり展開が有利に働いた面もありましたが、非常に力強い走りを見せました。
京都芝3000mという長距離戦がシュバルツクーゲルに合うかどうかは、レース当日には見えないと思います。ことが鍵になります。
【ピースワンデュック】
3連勝を挙げ勢いに乗って菊花賞に挑む注目馬です。
デビュー戦は今年3月と遅めで、2着に敗れましたが、その後の未勝利戦(東京芝2000m)と1勝クラス(東京芝2400m)では逃げ切り勝ちを決め、前走の阿賀野川特別では激戦を制して3連勝を達成しました。
この勝利で菊花賞に向けて期待される存在となりました。前走では、同じ3歳牡馬のバッデレイトやサトノシュトラーセとともに上位人気に推され、ゴール前の接戦を差し切り勝ちを収めましたが、そのバッデレイトが神戸新聞杯で7着に敗れたことで、ピースワンデュックの評価を高める材料にはなりませんでした。
菊花賞では、3000mという長距離戦への適性が大きな鍵となります。
距離に対する適応力が高くなければ、厳しい戦いになる可能性がありますが、これまでの成績から、成長した姿で挑むことが期待されています。