
日本ダービー(東京優駿)コース解説(東京競馬場芝2400m)

日本ダービー(東京優駿)が開催される2回東京11~12日目はCコースでに開催されます。
日本ダービー(東京優駿)は先週までのBコースからCコースに替わり内ラチの状態が良い芝部分が出現しますが、3コーナーから4コーナーの内柵沿いに傷みが出始めました。
東京競馬場芝Cコースの1周距離は2,120.8m、幅員は25~35m、直線距離は525.9m、高低差は2.7mです。
スタート地点から最初の1コーナーまでは約300mの距離があります。
1~2コーナー中間から向正面直線の残り約1300m地点までは緩やかな下り坂、3コーナー手前に高低差1.5mというけっこう急な上り坂が待ち受けています。
約60m平坦の後4コーナーの中間まで再び下ります。
4コーナー手前からは再び若干の上り坂。そして直線の残り480m地点~残り260m地点にかけて220mの高低差2mの坂を駆け上がります。
ゴール前の直線は525m9となっています。
中山コースや阪神コースに比べると勾配自体はなだらかでも220mで2mの坂を上がるには、馬の能力がストレートに反映されます。
皐月賞よりも距離が400m伸び、舞台は中山小回りコースから広い東京コースへ、直線も525m9になり展開の紛れが少なく、馬の実力がフルに反映される舞台となります。
ペースは平均からスローになる傾向が多く、引っ張る逃げ馬がいればそれほど遅くはなりません。
後半の800mは11秒台の速いラップが続くため、長くいい脚を要求されます。
日本ダービー(東京優駿)過去10年で逃げ馬の勝ち馬はいませんが、18年エポカドーロ2着、13年アポロソニック3着、07年アサクサキングス2着のように逃げて粘り込んでいるので軽視はできません。
直線上がり3Fは11秒台のラップを刻み、速い末脚が要求されるため脚質的には差し馬の勝率が高くなっています。
2019年は、ロジャーバローズが1枠1番で優勝しました。
枠順は1枠の好走率が高くなっていますが、2018年は17番ワグネリアン、2017年は12番レイデオロ、2021年は10番シャフリヤールが優勝、昨年は13番ドウデュースが優勝、2着に18番イクイノックスで、力がある馬ならば、枠順はそれほど問題ないようです。
日本ダービー(東京優駿)は、残り800mからどれだけ長くいい脚を使えるかが最重要ポイントになります。
日本ダービー(東京優駿)のおさえておきたいもうひとつの重要なポイントは、日本ダービー(東京優駿)週に、Cコースへ替わることです。
内ラチの状態が良い芝の出現で前が残りやすくなり、1週前のオークスとは全く違う展開になります。
日本ダービー(東京優駿)が荒れるときは、人気薄の前残りパターンです。
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【日本ダービー(東京優駿)2025予想】データ分析と傾向

日本ダービー(東京優駿)過去10年単勝人気別成績
5番人気以内の馬が圧倒的に優勢で、8回は2着以内を占めています。
具体的には、1番人気の成績は2勝・連対率50.0%・3着内率70.0%、2番人気は1勝・連対率40.0%、3番人気は2勝・連対率40.0%、4番人気は2勝・連対率30.0%、5番人気は1勝・連対率20.0%。
一方、6番人気以下の馬は勝率1.6%、連対率1.6%、3着内率6.3%と苦戦傾向にあります。
特に1番人気はかつての強さ(連対率高め)を維持しつつも、過去10年では2勝にとどまり、勝ち切れないケースも目立ちます。
皐月賞組が9勝と強く、前走皐月賞で5着以内または5番人気以内が好走の目安。
血統では、ディープインパクト産駒の直仔はいなくなったが、キズナやエピファネイアなどその血統を引き継ぐ馬に注目。
騎手の継続騎乗も重要で、乗り替わりは減点材料です。
日本ダービーでは、ミュージアムマイル(皐月賞1着)やクロワデュノール(同2着)など上位人気馬が中心。
コース特性上、長い直線と坂をこなすスタミナと瞬発力が求められます。
軸は5番人気以内で固め、穴馬は皐月賞好走馬やトライアル組から選ぶ戦略が有効です。
日本ダービー(東京優駿)過去10年前走別成績
過去10年の3着以内馬30頭は全て皐月賞、京都新聞杯、毎日杯、京成杯、青葉賞、プリンシパルSのいずれかから出走。
特に皐月賞3着以内馬は〔5・8・3・13〕で3着内率55.2%と圧倒的。皐月賞全体では〔7・9・7・74〕(勝率7.2%、連対率16.5%、3着内率23.7%)と中心的な存在。
京都新聞杯〔1・1・0・15〕、毎日杯〔1・0・0・7〕、京成杯〔1・0・0・0〕も好成績だが、青葉賞〔0・0・2・19〕やプリンシパルS〔0・0・1・8〕は連対なし。その他のレースは〔0・0・0・25〕で振るわず。
日本ダービー(東京優駿)過去10年前走の着順別成績
過去10年の3着以内馬30頭のうち、23頭が前走3着以内。
特に前走1着馬は〔4・5・3・34〕(勝率8.7%、連対率19.6%、3着内率26.1%)、2~3着馬は〔4・4・3・34〕(勝率8.9%、連対率17.8%、3着内率24.4%)と好成績。
4~5着馬は〔1・0・2・18〕(3着内率14.3%)、6~8着馬は〔1・1・2・20〕(3着内率16.7%)とやや劣勢。
前走9着以下の42頭は〔0・0・0・42〕で全く馬券に絡まず、軽視が妥当。皐月賞3着以内馬が特に強い。
日本ダービー(東京優駿)過去10年通算出走回数別成績
過去10年の3着以内馬30頭のうち、26頭が通算出走5戦以下。5戦以下の馬は〔10・9・7・84〕で勝率9.1%、連対率17.3%、3着内率23.6%と圧倒的。
一方、6戦以上の馬は〔0・1・3・64〕で勝率0%、連対率1.5%、3着内率5.9%と苦戦。
特に6戦以上かつ8番人気以下の馬は〔0・0・0・52〕で好走例がなく、馬券対象から除外可能。
皐月賞3着以内馬が中心で、前走5着以内が好走の目安。
日本ダービー(東京優駿)過去10年優勝馬の父の日本ダービーでの着順
過去10年の優勝馬の父は全て日本ダービーで3着以内(キングカメハメハ、ディープインパクト、ハーツクライ、サトノクラウン、エピファネイア)。
2025年の3歳世代で注目すべき種牡馬は、エピファネイア(2着)、キズナ(1着)、レイデオロ(1着)、ドゥラメンテ(1着)、オルフェーヴル(1着)、イスラボニータ(2着)、スワーヴリチャード(2着)、サトノクラウン(3着)、ロジャーバローズ(1着)の産駒。
これらの産駒は東京の2400mで求められるスタミナと瞬発力を遺伝的に受け継ぐ可能性が高い。
日本ダービー(東京優駿)本命馬情報

【クロワデュノール】
クロワデュノールは、2025年日本ダービー(東京優駿)での優勝候補の一頭として注目を集める3歳牡馬だ。デビューから圧倒的なパフォーマンスを見せ、昨年は無傷の3連勝でホープフルステークス(G1)を制覇。
その実績が評価され、JRA賞最優秀2歳牡馬に輝いた。
東京スポーツ杯2歳S(G2)では、5か月ぶりの実戦ながら体重24kg増の成長を見せ、好位から抜け出しサトノシャイニングを下して1着。
続くホープフルステークスでは、緩いペースの中、後方寄りの位置取りから勝負所で押し上げ、直線で力強く抜け出して完勝。
3戦3勝の成績で2歳戦線を席巻した。
前走の皐月賞(G1)では、1番人気に推されたが、好位追走から直線で先頭に立つもミュージアムマイルに交わされ2着。
ファウストラーゼンのまくりで一瞬行きたがる場面もあったが、鞍上の冷静なコントロールで対応した。
敗れはしたものの、世代トップクラスの能力を示した。
日本ダービー(東京優駿)では、2400mの舞台でその潜在能力が試される。
皐月賞の悔しさをバネに、好位から鋭い末脚を発揮できるかが鍵。
【ミュージアムマイル】
ミュージアムマイルは、2025年日本ダービー(東京優駿)でクラシック三冠を目指す注目の3歳牡馬。
前走の皐月賞(G1)では、1番人気クロワデュノールを直線で鮮やかに交わし、ラスト100mで突き放してクラシック初制覇。
堂々の1着で三冠への第一歩を踏み出した。デビューから安定した走りを見せ、朝日杯フューチュリティS(G1)ではスタートこそ遅れたが、二の脚で好位へ。
直線で2番手に上がるもアドマイヤズームに2馬身半差の2着。
しかし、後続には差をつけ、底力を見せた。
報知弥生ディープ記念(G2)では中団から勝負所で外を進出するも、直線で伸び切れず4着。
それでも皐月賞では中団でゴチャつく場面を冷静にこなし、直線で鋭い末脚を発揮して快勝。
年明け2戦目でしっかり良化し、クラシック制覇を果たした。
日本ダービー(東京優駿)では、2400mへの距離延長が課題だが、皐月賞で見せた末脚のキレとレースセンスは大きな武器。
東京競馬場の長い直線でその爆発力が活きるか、注目だ。
三冠の権利を持つ唯一の馬として、ミュージアムマイルの走りは日本ダービーの大舞台で輝きを放つ可能性十分。
頂点を目指すその雄姿から目が離せない!
【マスカレードボール】
マスカレードボールは、2025年日本ダービー(東京優駿)の有力馬として注目される3歳牡馬。
2走前の共同通信杯(G3)で重賞初制覇を飾り、前走の皐月賞(G1)では3着とクラシック戦線で存在感を示した。
東京競馬場の2400mでその実力が試される。
共同通信杯では、先行2頭からやや離れた3番手でレースを進め、直線で鋭く伸びて内を突いたカラマティアノスを外から交わして1着。
東京コースでのスムーズな競馬で一気に変わり身を見せた。
皐月賞では、序盤の接触で後方からの競馬を強いられたが、直線で馬群を割って力強く追い込み、勝ったミュージアムマイルからわずか0秒3差の3着。
3着争いでも先着し、底力を見せつけた。全3勝を左回りで挙げており、東京コースとの相性は抜群。
2400mへの距離延長も、過去のレースぶりから問題ないと見られる。
【サトノシャイニング】
デビュー2戦目の東京スポーツ杯2歳S(G2)では、外枠から先行してレッドキングリーを抑え込む積極策。
緩いペースで粘ったが、クロワデュノールに交わされ2着。きさらぎ賞(G3)では一転して中団待機策を採用。
直線で外から力強く伸び、ショウヘイやリンクスティップを交わして重賞初制覇。
控える競馬での勝利は大きな収穫だった。皐月賞(G1)では、外枠からゴチャつく場面を中団で凌ぎ、直線で馬群を割って3番手まで浮上。
ラストは外の馬に交わされ、ミュージアムマイルから0秒4差の5着に終わったが、しぶとい伸びは健在だった。
サトノシャイニングの強みは、先行も差しもこなせる自在性。
東京スポーツ杯で見せた東京コース適性は、日本ダービー(東京優駿)で大きな武器となる。
2400mの距離延長も、きさらぎ賞の末脚から問題ないと見られる。
【ファンダム】
3戦3勝の無敗馬として注目を集めています。
デビュー戦の新馬戦(1800m)では、2歳コースレコードをマークする圧倒的なスピードを見せつけ、鮮烈な勝利を飾りました。
続くジュニアカップでは、約4か月の休養明けで体重12kg増と成長を示し、好位から直線で抜け出してモンドデラモーレを寄せ付けず1着。
前走の毎日杯(1800m外回り)では、後方から鋭い末脚を繰り出し、ガルダイアを交わして快勝。
離延長と外回りコースにも柔軟に対応し、底を見せていません。
ファンダムの強みは、鋭い末脚と前進気勢。
東京優駿の2400mは初挑戦で600mの距離延長が課題ですが、デビュー戦のスピードと近2走のレース内容から、対応力は十分と評価されています。
道中控える競馬も好位追走も可能な自在性を持ち、直線での爆発力は東京コースにマッチ。
無敗の素質馬として、未知の魅力に満ちたファンダムが日本ダービーでどんな走りを見せるか、期待が高まります。
あっさり優勝しても驚きはない逸材です。
日本ダービー(東京優駿)穴馬情報

【ジョバンニ】
京都2歳S(G3)では、ゲート出遅れも後方から大外を鋭く追い込み、エリキングに迫る2着。
ホープフルステークス(G1)では、最内枠から中団インを追走し、直線で外に出してクロワデュノールを追うも2着と好走。
若葉ステークス(L)では、好位から4コーナーで内を突き、直線の追い比べを制して1着。力の違いを見せつけた。
皐月賞(G1)では、先団追走も向こう正面で行き場を失い後退。
それでも外から追い上げ、ミュージアムマイルから0秒4差の4着。
マスクレードボールとの3着争いでは惜しくも競り負けた。
ジョバンニの強みは、どんな展開でも対応可能なレースセンス。
東京競馬場の長い直線は、ホープフルSや京都2歳Sで見せた末脚に最適だ。
日本ダービー(東京優駿)の距離延長も、先行力と瞬発力を兼ね備える本馬にはプラス。
クロワデュノールやミュージアムマイルを逆転し、ダービーの栄冠を掴む可能性は十分だ!
【エリキング】
野路菊ステークス(OP)では、3か月ぶりの実戦で体重14kg増も成長分。
スタートでやや遅れたが、直線で外から力強く抜け出して順当勝ち。
続く京都2歳S(G3)では、中団やや離れて追走し、4コーナーで外を回って押し上げると、直線でも鋭い伸びを見せ、ジョバンニを並ばせずに1着。
圧倒的な末脚で重賞制覇を果たした。
しかし、骨折による約5か月の休養明けとなった皐月賞(G1)では、スタートで不利を受け後方から進出できず11着に敗退。
それでも、叩き2戦目での上積みが期待される。
エリキングの魅力は、鋭い末脚と広いコースでの爆発力。
京都2歳Sで見せた外からの追い込みは、東京競馬場の長い直線に最適だ。
【ショウヘイ】
2走前のきさらぎ賞(1800m)では、好位を進むも息を入れづらいペースで余力がなく4着に敗退。
しかし、約3か月の休養を経て臨んだ京都新聞杯では、2番手で先行し、ナグルファルをマーク。
緩やかなペースを味方に流れに乗り、直線で外から鋭く抜け出して2馬身1/2差の快勝。
2200mへの距離延長と京都外回りコースにしっかり対応し、成長を示しました。
ショウヘイの強みは、先行力とレースの流れに乗る自在性。
東京優駿の2400mは初挑戦ですが、京都新聞杯でのパフォーマンスから距離適性は期待でき、東京コースの長い直線も外から伸びる脚質に合うでしょう。
休み明け2戦目で状態面の上積みが見込め、京都新聞杯を制した勢いも魅力。
一気の相手強化となる日本ダービーですが、先行策から粘り込む可能性は十分。
ショウヘイが無敗のライバルたちに挑む走りに注目です。
【ファウストラーゼン】
2歳未勝利戦では、スタートが遅くインコースを控えて追走したが、勝負所で押し上げ、直線で間を割って抜け出しアロンディを抑えて1着。
ホープフルステークス(G1・2000m)では、スタートで挟まれ後方から向正面で一気にまくって先頭に立つも、クロワデュノールらに交わされ3着。
弥生賞ディープ記念(2000m)では、後方から再び大胆なまくりで先頭に立ち、ヴィンセンシオとの競り合いを制して1着と重賞初制覇を果たしました。
しかし、前走の皐月賞(2000m)では15着と大敗。
スタートのロスと厳しい流れが影響したか。
ファウストラーゼンの強みは、道中での積極的なまくりと直線での粘り強さ。
【レディネス】
東京コースでの強さが光る注目の3歳馬です。
デビュー戦の3歳新馬(東京1800m)では、中団からインコースを追走。
直線で外に持ち出され、鋭い末脚でアローグレイシャーやイリュストルを交わして1着を獲得。
ラストの切れ味で他馬を圧倒しました。
続く弥生賞ディープ記念(中山2000m)では、スタートでの接触が響き8着に敗退。
しかし、前走のプリンシパルS(東京2000m)では、体重12kg減で絞れた状態で出走。
外枠からインに入り、直線でも内から鋭く伸びて間を割って抜け出し1着。
東京コースで鮮やかな変わり身を見せました。
レディネスの持ち味は、鋭い末脚と東京コースへの高い適性。
2400mの日本ダービーは初挑戦ですが、プリンシパルSで見せた東京でのパフォーマンスは心強い材料です。
直線での切れ味は東京の長い直線にマッチし、インコースをさばく器用さも武器。
弥生賞の敗戦から立て直し、状態面の上積みも期待できます。
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【日本ダービー(東京優駿)2025予想】血統情報

【クロワデュノール】
クロワデュノールの血統はスタミナとスピードの融合が魅力です。
父キタサンブラックは菊花賞や天皇賞(春)などG1を7勝した名馬で、イクイノックスやソールオリエンスなど優秀な産駒を輩出。
クロワデュノールにも長距離での持続力と鋭い末脚を伝えます。
母ライジングクロスは英国のパークヒルS(G2・芝約13F)を制したステイヤーで、スタミナを強化。
母父ケープクロスはロッキンジS(英G1・芝8F)勝ちのマイラーで、ダービー馬ロジユニヴァースの母父としても知られ、スピードを補完します。
母母クロワデュノールを通じてノーザンダンサーの血が入らない点が特徴で、キタサンブラック産駒としてはマイラー要素が加わる好配合。
皐月賞では、力強い正攻法の競馬を披露。
東京2400mの日本ダービーでは、父のスタミナと母父のスピードが活き、粘り強さで上位争いが期待される血統です。
【ミュージアムマイル】
ミュージアムマイルの血統はスピードと勝負強さが際立ちます。
父リオンディーズは朝日杯FS(G1・芝1600m)勝ちの名馬で、エピファネイアの半弟。
産駒にはインダストリアなど、鋭い末脚を持つ馬が多く、ミュージアムマイルにもその切れ味が継承されています。
母ミュージアムヒルはJRAで芝1600mを3勝。母父ハーツクライはジャパンCやドバイシーマクラシックを制したステイヤーで、スタミナを補強。
リオンディーズ×ハーツクライの配合はインダストリアと同血で、スピードと持続力のバランスが優れています。
牝祖サンタフェトレイルからはキングストレイルやサンタフェソレイユが輩出され、アルターやチャーチクワイアの甥にあたる血統背景も魅力。
皐月賞では絶妙な立ち回りで大本命を差し切り、勝負強さを発揮。
ただし、弥生賞では重い馬場と2000mの距離で末脚が鈍った印象。
東京2400mの日本ダービーでは、父のスピードと母父のスタミナを活かし、鋭い差し脚で上位を狙います。
【マスカレードボール】
父は名種牡馬ドゥラメンテ(キングカメハメハ産駒)、母はマスクオフ、母の父は日本競馬の至宝ディープインパクトです。
この血統は、瞬発力とスタミナを兼備した理想的な配合と言えるでしょう。
父ドゥラメンテはダービー馬として知られ、豪快な末脚とタフさを子孫に伝えます。
一方、母マスクオフの父ディープインパクトは、軽やかなストライドと鋭いキレ味を遺伝。
マスクオフの母(母母)ビハインドザマスクはスワンS(GII)を制した実績馬で、短距離でのスピードも血統に組み込まれています。
マスカレードボールは、マスクトディーヴァ(父ルーラーシップ)とは7/8同血の弟で、トゥーフェイスの半弟。
また、オメガヴェンデッタやマスクトヒーローの甥、サンライズソアのイトコにあたります。
この血統背景は、短距離から中長距離まで幅広い適性を示唆。
外見はドゥラメンテ似の力強さを持ちつつ、ディープインパクト由来の薄手な体型が特徴です。
皐月賞ではコーナリングに課題を見せつつ、直線で鋭く追い込み3着。
日本ダービーの舞台で、ディープインパクトの瞬発力とドゥラメンテの底力が融合した走りに注目です。
【サトノシャイニング】
サトノシャイニングの血統はスピードと機動力が特徴です。
父キズナは日本ダービー馬で、ジャスティンミラノやソングラインなどG1馬を多数輩出するリーディングサイアー。
ディープインパクト産駒らしい鋭い末脚をサトノシャイニングに伝えています。
母スウィーティーガールはアルゼンチンのポトランカス大賞(亜G1・芝1600m)を制覇した実力馬。
母父スターダブラーはインディアナダービー(米G2・ダ8.5F)勝ちのヘイロー系で、北米のパワー牝系が機動力を強化。
ヘイロー4×4のクロスも瞬発力を高めます。
エレファンティネの半弟にあたるサトノシャイニングは、1800m前後がベストとされるが、皐月賞では前半力んだ影響で伸びきれず。
東京2400mの日本ダービーでは、スローペースを好位で軽快に立ち回り、キズナ産駒特有の切れ味を活かした走りが期待されます。
北米由来のタフさと父のスピードが融合し、フワッとした機動力が直線で炸裂する可能性を秘めている血統です。
【ファンダム】
ファンダムの血統はスピードと持続力のバランスが魅力です。
父サートゥルナーリアは皐月賞とホープフルSを制した名馬で、ノーザンダンサー系のクロスが強い血統。
産駒は鋭い末脚が特徴で、ファンダムにもその切れ味が受け継がれています。
母ファナティックは堅実な競走成績を持ち、母父ジャスタウェイは天皇賞(秋)やドバイデューティフリーを制した名マイラー。
ロードカナロア×ハーツクライに似た黄金配合が、スピードとスタミナを融合させます。
アーデント、シャルール、ラフォルジュルネの甥で、シュペル棍棒いらず、トランキリテのイトコにあたるファンダムは、母方のアウトブリードが父の濃いノーザンダンサー系血統を中和し、バランスの良い配合が魅力。
毎日杯では高速上がりで差し切るサートゥルナーリア産駒らしい走りを見せ、1800~2000m向きの持続力も母方から継承。
東京2400mの日本ダービーでは、直線までタメての爆発的な末脚で一気の差し切りが期待できる血統です。
【日本ダービー(東京優駿)2025予想】追い切り/調教情報

【クロワデュノール】
前走後は放牧でリフレッシュし、5月8日に栗東へ帰厩。
5月11日から追い切りを開始し、Wコースで週2本、計6本の調教を順調に消化しました。
5月28日の本追い切り(栗W 82.8-66.6-51.8-36.7-22.6-11.2)では、北村友騎手を背に僚馬と併せ馬を実施。
先週は2頭を大外から軽く仕掛けて交わし、最先着。今週は格下馬の内に併せ、楽な手応えで微差先着するなど、動きは軽快で鋭さが増しています。
前走からの上積みが顕著で、反応・推進力ともに申し分なく、2400mの東京コースに対応可能な仕上がり。
【ミュージアムマイル】
前走後、放牧でリフレッシュし、5月13日に栗東へ帰厩。
15日から坂路とWコースで5本の追い切りを消化し、調教量は十分です。
5月28日の追い切り(栗坂 56.4-39.4-24.8-12.1)は、助手を背に坂路で格下馬と併せ、軽めながらも軽快な動き。
先週はレーン騎手を背にWコースでオープン馬と併せ、内から並びかけて1馬身先着。
ラスト400mを11.2-11.0秒の鋭い伸びで締め、反応の良さが際立ちました。
前走時の好状態をしっかり維持し、東京2400mへの適応力も感じさせる仕上がり。
【マスカレードボール】
前走後、放牧でリフレッシュし、5月13日に美浦へ帰厩。
15日から坂路とWコースで5本の追い切りをこなし、調教量は十分です。
5月28日の追い切り(美坂 52.3-38.1-24.6-11.8)は、嶋田騎手を背に坂路で格下馬を追走し、馬場の外目を回ってゴール前で鋭く伸び、800mの自己ベストを記録。
先週は坂井騎手を背にWコースで3頭併せの真ん中に入り、直線で追われ最先着するも反応はやや鈍め。
前走からの大きな上積みは少ないものの、東京2400mで実力を発揮できる仕上がりです。
【サトノシャイニング】
前走後、放牧でリフレッシュし、5月上旬に栗東へ帰厩。
11日から週2本の追い切りを計6本消化し、調教量は十分です。
5月28日の追い切り(栗坂 54.0-38.7-24.6-11.9)は、助手を背に坂路単走で内めを通り、軽く仕掛けられただけで鋭い末脚を披露。
先週は武騎手を背にWコースで僚馬を追走し、4角で外に出して加速、ラスト400mを11.0-11.2秒で先着。
前走時より負荷をかけ、反応と伸びが向上。
東京2400mで力を発揮できるほぼ万全の状態です。
【ファンダム】
放牧先から5月初旬に美浦へ帰厩し、4日からWコースで週2本、計8本の追い切りを消化し、調教量は十分です。
5月28日の追い切り(美W 85.8-68.3-53.2-38.4-24.5-11.7)は、北村宏騎手を背に3頭併せの真ん中で折り合い重視の調整。
遅いペースでも我慢し、動きに問題なし。
先週は同じく3頭併せで内の馬を早々に交わし、外の馬をゴール後に追い抜く意欲的な内容で鋭い反応を見せました。
東京2400mの距離延長は課題ですが、体調は万全。