
ホープフルステークス3連単予想コース解説(中山競馬場芝2000m右内回り)
ホープフルステークスは中山開催9日目に開催されます。5回中山開催最終週、3コーナーから4コーナーの内側に傷みがありますが、その他の箇所については概ね良好な状態で内からの差しも決まる馬場状態です。ホープフルステークスが開催される中山競馬場芝2000m内回りAコースの1周距離は1,667.1m、幅員は20~32m、直線距離は310m、高低差は5.3mです。中山競馬場内回りコースの1周距離1,667.1m、直線310mは、4大競馬場の中ではもっとも短い長さです。コース全体の高低差が5.3mと極めて大きく、この5.3mという数字はJRA全10場の中で最大の高低差です。スタート地点はホームストレッチの右端で1コーナーまでの距離は約400mと十分な距離があります。200m過ぎから高低差は2.2m、最大勾配は2.24%と日本一のキツい坂があり、この急坂をゴールまで2度越えることになります。1コーナーから2コーナーの中間までは上り坂、向正面の直線は平坦。直線距離は310mと短いので直線から追い出したのではとうてい間に合いません。3コーナーから4コーナーの緩い下り坂を利用して、差し追い込み馬が長めのロングスパートを仕掛けてくるので、ここから一気にペースが速くなります。コーナーの出口が小回りなので、スピードにのって進入してきた馬は外へふくらみ、直線は、ばらけるのでインからの強襲も可能になります。ホープフルステークスで勝ち負けするには、この3コーナーから4コーナーで加速する必要があり、コーナーリングを器用に走りながら加速する瞬発力、直線急坂を駆け上がる底力が要求されます。中山内回りコースは形態上追い込み馬が勝ち切るのは難しい傾向にあります。差し馬の勝率が高く、連対率と複勝率は先行馬が好成績。総合的には先行・差しが互角で、差し馬も十分に勝負になります。ホープフルステークスが開催される中山競馬場芝2000m右内回りコースで求められる能力は、差し脚質、長めのロングスパートできるスタミナ、コーナーで加速する機動力、瞬発力、坂を駆け上がる底力が求められます。
ホープフルステークス3連単予想データ分析と傾向まとめ

ホープフルステークス3連単予想過去7年人気別成績
1番人気[5.0.0.2]
2番人気[1.2.1.3]
3番人気[0.2.1.4]
4番人気[0.2.1.4]
5番人気[0.0.0.74]
6~9番番人気[0.1.3.24]
10番人気以下[1.0.1.42]
GⅠ昇格後のでは単勝1番人気が5勝、金5回では2着も2番人気から4番人気と上位人気馬で2着が6回。
2022年は14番人気のドゥラエレーデが優勝し、昨年は13番人気のサンライズジパングが3着と、近年は2桁人気馬が波乱を演出しています。
ホープフルステークス3連単予想過去10年騎手別成績
C.ルメール騎手[3.2.2.2]
川田[2.0.0.3]
M.デムーロ
手[1.1.0.6]
C.デムーロ騎手[1.1.0.3]
三浦騎手[0.0.0.9]
ルメールは9回騎乗で3着以内7回
外国人騎手は合計 [7・7・3・15]
武豊騎は [0.1.1.5]、
横山武騎は3回騎乗で1勝
戸崎騎は7回騎乗も3着1回のみ。
三浦騎は
9回騎乗全滅
岩田康騎は5回全滅。
ホープフルステークス3連単予想過去10年前走別成績
東京スポーツ杯2歳S [30.213]
新馬戦[3.0.2.13]
萩S[2.1.0.4]
京都2歳S[1.1.0.13]
葉牡丹賞[1.0.0.12]
東スポ杯と新馬戦組が3勝ずつを挙げ
注目は7頭出走3連対の萩S
未勝利戦は [0.2.1.38]
1勝クラス [1.3.3.30]
アイビーS5頭中3頭が3着以内
昨年はレガレイラが前走アイビーS(L)2着からホープフルステークスを勝っています。
ホープフルステークス3連単予想過去10年優勝馬10頭の共通項
①キャリア1戦から4戦 (10頭すべて)
②馬体重460キロ以上(10頭すべて)
③前走2着以内(10頭中9頭)
④新馬戦2着以内(10頭中8頭)
⑤1800m以上の連対歴 (10頭中8頭)
優勝馬10頭全頭が馬体重456キロ以上
10頭の前走は1着7頭 (同タイムなし)
2着以下3頭の着差は同タイム2頭、0.2秒差1頭
10頭中7頭が関西馬
ホープフルステークス3連単予想過去10年3着以内に来にくい条件
①前走0.3秒以上敗戦(37頭)
②栗毛馬 & 芦毛馬(21頭)
③キャリア5戦馬(15頭)
④5月生まれ (14頭)
⑤前走ダート戦出走馬(11頭)
前走0.3秒以上敗れた馬の3着以内は皆無。
青鹿毛や黒鹿毛の活躍も目立つ中、栗毛馬は15頭出走で2着1頭、芦毛馬は7頭全滅。
5月生まれは15頭出走で14年シャイニングレイの優勝のみ。
ホープフルステークス3連単予想過去10年継続騎乗・乗り替わり別成績
2歳馬のレースは継続騎乗の方が結果につながるケースも多くみられますが、
ホープフルステークスに関しては
継続騎乗は[5.3.7.56]
乗り替わりが[4.6.2.51]
乗り替わりの方が連対率は高く、単勝回収率も100%を超えています。
乗り替わりでの好走は横山武騎手や武豊騎手、ルメール騎手。
近年のクラシック路線は2歳時点で賞金を積み、3歳は前哨戦を使わず本番が主流。
翌年のクラシックを意識した乗り替わりで結果を残しています。
ホープフルステークス3連単予想データ分析と傾向まとめ
人気
【1番から3番人気で勝ち馬9頭中8頭を占める】
ステップ
【前走は1800mから2000m組が優勢】
前走内容
【前走上がり2位内が勝利の条件!】
生產
【芝中距離路線はノーザン生産が強い】
ホープフルステークス有力本命馬情報

【クロワデュノール】
母馬のライジングクロスは、2006年の英オークス(G1)で2着という輝かしい戦績を残しています。クロワデュノール自身は、その血統を活かし、センスあふれる走りでデビューを飾りました。初戦であるメイクデビュー東京(芝1800メートル)を勝利し、続く東京スポーツ杯2歳ステークスは、6月のデビュー戦以来、5か月ぶりの実戦。体重24kg増はほぼ成長分でした。外から先行した馬を見ながら好位から追走、直線上がっていき、レッドキングリーを交わし、サトノシャイニングに並んでいき、抜け出して1着、2連勝を達成しました。大物感あふれる潜在能力が高い資質馬であることを示しました。
【マジックサンズ】
マジックサンズの半姉であるコナコーストは、2023年の桜花賞(G1)で2着と好走した実績があります。父はキタサンブラックであり、血統背景からも期待が高まります。マジックサンズ自身は、デビュー戦であるメイクデビュー函館(芝1800メートル)で稍重馬場をものともせず勝利。続いての札幌2歳ステークスは、道中は中団追走、勝負所で動いていき、4コーナーで外を回って直線へ、内から進出してきたアルマヴェローチェに抜け出されそうになったが、ラストでもうひと伸びして1着。重馬場を克服し、2連勝を達成しました。これらの戦績から、どんな馬場状態でも対応できる能力を示しています。機動力があり、コーナーが4回あるコースへの適性が高く、時計にかかる中山の冬場の馬場で高いポテンシャルを発揮することが推測されます。
【マスカレードボール】
マスカレードボールの半姉、マスクトディーヴァはGⅡで2勝を挙げ、2023年の秋華賞(G1)では2着という輝かしい成績を残しています。マスカレードボール自身は、デビューからその素質を示しており、ここまでの2戦で2勝を挙げています。特に、末脚の切れ味は半姉を彷彿とさせ、GⅠのメンバーに入っても上位に食い込む力があると評価されています。前走のアイビーステークスは、体重は12kg増えていましたが、太くはない仕上がり。外から先行した馬を見ながら好位を進み、先行馬が直線で外へ出され、内のスペースから進出してき、シルバーレインを交わして1着。圧巻の走りを見せ、着差以上に強い完勝で潜在能力が高いことを示しました。
【ピコチャンブラック】
ピコチャンブラックの母系は非常に優秀で、伯父に日本ダービー馬のフサイチコンコルドや皐月賞馬のアンライバルドがいるなど、近親に多くの活躍馬がいます。デビュー戦であるメイクデビュー福島(芝2000メートル)では、圧倒的なパフォーマンスを披露。見事に7馬身差をつけての快勝劇を演じ、その上質なスピードを証明しました。続くアイビーステークスでは、勝ち馬の後塵を拝する形となりましたが、2着と健闘。ここからも未だ成長の余地があることを示唆しています。
【ヤマニンブークリエ】
ヤマニンブークリエは、名種牡馬キタサンブラックの産駒であり、その血統からも大きな期待が寄せられています。母のヤマニンプードレもチチカステナンゴの産駒であり、母系の競走成績からも優れた遺伝子を持っていることが窺えます。デビュー戦である新馬戦(京都・芝1800メートル)を勝利し、その後は黄菊賞(1勝クラス、京都・芝2000メートル)で惜しくも2着ながら、2戦2勝とはいかなかったものの、力強い走りを見せました。特に、黄菊賞では先行力と粘り強さを示し、2000メートルの距離適性も確認できました。武豊騎手とのコンビでホープフルステークスに臨む予定で、彼の技術と経験がヤマニンブークリエの能力を最大限に引き出すことが期待されています。特に、武豊騎手はJRA平地G1完全制覇を目指しており、このレースでの勝利はその達成に向けた重要な一戦です。
ホープフルステークス有力穴馬情報

【クラウディアイ】
デビュー戦であるメイクデビュー中京(芝2000メートル)で416キログラムという馬体重で出走し、見事に1着を飾りました。2戦目となる京都2歳ステークスでは、馬体重が14キログラム増加しており、成長をアピール。道中は控えて追走、直線に入っていくあたりでは後ろにいたが、馬群の中を割って伸びてき、外の2頭に切れで劣ったものの、しぶとく伸びて3着。前走の走りから距離2000メートルでも十分に対応できること思われます。
【ジョバンニ】
ジョバンニは、安定した立ち回りが特徴の競走馬です。オープン特別の野路菊ステークス(中京・芝2000メートル)では2着、続く京都2歳ステークスでも2着と、連続で好走。先行策から差しに転じるなど、様々なレース展開に対応できる能力を持っています。先行して粘る力もありつつ、後方から追い込むパターンでも結果を出せることから、今回のホープフルステークスでも自在脚で好走する可能性は十分にあると思われます。
【ジェットマグナム】
2走前のオープン特別であるコスモス賞(札幌・芝1800メートル)では、7着と敗退する結果となりましたが、前走のオープン特別・芙蓉ステークス(中山・芝2000メートル)では見事な勝利を収めました。この勝利は、中山競馬場の2000メートルという舞台に対する高い適性を示しており、ホープフルステークスでも注目すべき一頭です。芙蓉ステークスでの勝ちっぷりからも、距離延長やコース適性に対する不安は払拭され、更なる成長が期待されています。
【アマキヒ】
アマキヒの母親は、2010年に牝馬三冠を達成した名牝アパパネです。さらに、半姉に2021年の秋華賞(G1)を制したアカイトリノムスメ(父ディープインパクト)がおり、非常に優れた血統背景を持っています。デビュー戦であるメイクデビュー東京(芝2000メートル)では、ゴール前で他馬に差し返す見事な走りを見せ、初戦から勝負根性と能力の高さを証明しました。この走りから、G1レースでの活躍が期待される逸材です。
【ジュタ】
ジュタは、父に日本ダービー馬のドゥラメンテを持ち、その血統からも大きな期待が寄せられています。母シャンパンエニワンは、ストリートセンスの産駒であり、世界的な競走馬の血を引き継いでいます。デビュー戦であるメイクデビュー2歳新馬(東京・芝1800メートル)は、スタートはもうひとつだったが、好位を進んだ。インコースを立ち回り、直線でオプレントジュエルに並んでいき、交わして1着。ソツのないレース運びでデビュー戦で素質を示しました。
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ホープフルステークス3連単予想血統情報

【クロワデュノール】
父キタサンブラックはJRA年度代表馬であり、その繁殖成績も優れています。イクイノックス、ソールオリエンス、ウィルソンテソーロなど、多くの成功した子孫を生み出しています。母ライジングクロスはパークヒルステークス(芝G2、約14F)で勝利を収めた実績があります。この距離での勝利は、彼女が長距離に適した血統を持っていることを示しています。母の父Cape Crossはロッキンジステークス(英G1、芝8F)で勝ったことがあり、短距離から中距離に強い影響を与える血統です。また、ロジユニヴァースの母父でもあることから、その影響力の広さが伺えます。クロワデュノールはアースライズの半弟であり、母系から長距離適性を持つ可能性があります。一方、父キタサンブラックの血統と母父Cape Crossからのマイラー血統の影響により、バランスの良い走りが期待できます。ただし、母母にノーザンダンサーの血が入っていない点が特徴的で、これがどのように影響するかは興味深いポイントです。この組み合わせは、キタサンブラック産駒の走るパターンにマッチする可能性が高く、クラシックディスタンスから長距離まで対応できる競走馬になるかもしれません。
【マスカレードボール】
父ドゥラメンテは、キングカメハメハ産駒で、2015年の皐月賞と日本ダービー勝ち馬。種牡馬としても成功しており、多くの優秀な子孫を生み出しています。母マスクオフは、ディープインパクトとダンシングブレーヴのニックス配合で産まれた牝馬。ディープインパクトの持つスピードとスタミナ、ダンシングブレーヴのしなやかさとパワーが特徴です。母の父ディープインパクトは、日本競馬史上最高の競走馬の一頭で、その血統は世界中で高く評価されています。ドゥラメンテ×ディープインパクトの組み合わせは、ロードアヴニールなど成功例があります。マスカレードボールは、アイビーステークスを快勝したことで、そのしなやかさとストライドの長さが評価されています。しかし、マイラー血統を引く牝系であるため、東京1800mより中山2000mでのパフォーマンスがどうなるかが注目されます。母方の血統から見て、スピードとスタミナのバランスが期待されますが、距離延長に対する適応力が試されるでしょう。
【マジックサンズ】
父キズナは、2013年の日本ダービー勝ち馬であり、現在はJRAのリーディングサイアーとして活躍中です。多くの成功した子孫を生み出しており、その血統は高い評価を受けています。母コナブリュワーズは、JRAで4勝(芝1200~1400m)を挙げた競走馬で、短距離からマイルの適性が高いです。彼女の母(母母)はアンブロワーズで、函館2歳ステークスを勝つなど活躍しました。アンブロワーズはまた、ロシュフォールやテオドールの母でもあります。母の父キングカメハメハは2004年の日本ダービー勝ち馬で、非常に影響力のある種牡馬です。キズナ×キングカメハメハの組み合わせは、ハピと同じ成功パターンを持ちます。マジックサンズは、重馬場の札幌2歳ステークスで力強い走りを見せ、外から捲るパワーとスタミナが評価されました。このパフォーマンスは、中山競馬場の内回り2000mでも高い適性を示す可能性が高いです。父キズナの持つスタミナと母方のスピード、さらに母母アンブロワーズからのパワーが合わさったことで、バランスの取れた競走馬となっています。
【ピコチャンブラック】
父キタサンブラックは、JRA年度代表馬であり、その繁殖成績も優れています。イクイノックスやソールオリエンスなどの成功した子孫を生み出しています。 母トランプクイーンは、アンライバルドの全妹で、非常に優れた競走馬の血統を引き継いでいます。トランプクイーン自身は競走成績はありませんが、その血統背景は非常に強固です。母の父ネオユニヴァースは、2003年の日本ダービー勝ち馬で、特に中距離から長距離にかけての適性を持つ種牡馬です。曲飛節の特徴もネオユニヴァースから引き継いでいます。ピコチャンブラックは、父キタサンブラックの持つ重厚な中距離血統と、母母バレークイーンからの強力な競走馬血統が合わさったことで、底力にあふれる競走馬となっています。母父ネオユニヴァースから曲飛節を受け継いでおり、これが長距離適性を示す一方、東京1800mのアイビーステークスでは斬れ負けする可能性も指摘されましたが、2着と健闘しました。中山2000mでは、その底力がより活かされる可能性があり、逆転のチャンスも十分にあると考えられます。
【アマキヒ】
父ブラックタイドは、ディープインパクトの全兄で、成功した種牡馬です。特に中距離から長距離にかけての適性が高く、多くの優秀な子孫を生み出しています。母アパパネは、牝馬三冠(桜花賞、オークス、秋華賞)とヴィクトリアマイルを制した名牝で、その繁殖成績も非常に優れています。アカイトリノムスメ(秋華賞勝ち)、ジナンボー、ラインベックなどの有力な子孫を産んでいます。母の父キングカメハメハは、2004年の日本ダービー勝ち馬であり、その血統は日本の競馬で広く認識されています。スピードとスタミナのバランスが良く、多くの成功した子孫を生み出しています。アマキヒは、父ブラックタイドと母アパパネという組み合わせにより、同血の弟という形で生まれました。ブラックタイド×キングカメハメハの配合は、エコロヴァルツと同じ成功パターンです。エコロヴァルツのように聞き分けの良い先行馬としてのイメージがあり、安定した走りが期待できます。しかし、キャリアが1戦しかないため、強気には評価しづらい面があります。
ホープフルステークス3連単予想・調教・追い切り情報

【クロワデュノール】
クロワデュノール(牡2)は、12月25日(水)の栗東ウッドコース(栗W)での追い切りタイムが以下の通りです。103.0-84.3-67.4-51.2-36.1-22.5-11.3。前走後は放牧を挟み、12月5日に栗東へ帰厩しました。帰厩後、翌日から坂路での調教を再開し、12月11日から今週にかけて3週連続で北村友一騎手を背にウッドコースでの併せ馬を行っており、調整過程は非常に順調です。先週は2歳馬2頭をかなり後ろから追いかける形で、直線で内から並びかけ、ラスト100メートル手前から強めに追われてしっかりと最先着を果たしました。今週は古馬を追走し、4コーナーで内に併せて楽な手応えのままゴールまで並走しました。時計も動きも合格点であり、現時点での実力を出し切れる好仕上がりであると言えます。
【マスカレードボール】
マスカレードボール(牡2)は、12月25日(水)の美浦ウッドコース(美W)での追い切りタイムが以下の通りです。101.7-84.7-68.9-53.0-38.1-24.2-11.7。放牧先から12月上旬に美浦へ帰厩し、5日から今週にかけて6本の追い切りをこなしており、調教量に不足はありません。ここ2週間は水曜日にウッドコースでの併せ馬を行いました。先週は戸崎圭太騎手を背にややコーナーリングにぎこちなさを見せ、僚馬に辛うじて併入するも、動き自体にやや不満が残りました。しかし、今週は嶋田純次騎手を背に3頭併せの真ん中に入った際、先週見せた口向きの悪さが改善され、動きも良くゴール前で抜け出し、最先着を果たしました。気性面の課題は依然として残るものの、体調に関しては万全と言える状態です。
【マジックサンズ】
マジックサンズ(牡2)は、12月25日(水)の栗東ウッドコース(栗W)での追い切りタイムが以下の通りです。99.7-81.1-66.3-52.4-38.0-23.9-12.0。放牧先から11月20日に栗東へ帰厩しました。12月上旬に1日だけ馬場入りを休み、2週前の追い切りをスキップしていますが、全体的な追い切り量は豊富で、調整過程に大きな問題はないと見てよいでしょう。ここ2週間はウッドコースで僚馬と併せ馬を実施しました。先週は佐々木大輔騎手を背に格下馬相手に追走し先着しましたが、動きにややもの足りなさが残りました。今週は酒井学騎手を背に3頭併せの真ん中に入り、ゴール前だけ軽く仕掛けて最先着という結果でしたが、時計的には平凡だったため、今回はまだ良化の余地を残す状態に映ります。
【ピコチャンブラック】
ピコチャンブラック(牡2)は、12月25日(水)の美浦ウッドコース(美W)での追い切りタイムが以下の通りです。85.8-67.8-52.4-37.6-23.1-11.2。放牧先から11月末に美浦へ帰厩しました。12月1日から今週にかけて8本の追い切りをこなしており、調教量は十分です。先週は川田将雅騎手を背にウッドコースで僚馬2頭を追走し、真ん中に入って手応えには余裕があり、ほぼ3頭併入の形で終えました。今週は助手を背に、道中はゆったりしたペースでやや行きたがる面を見せましたが、直線ではほぼ馬なりのままでラスト200メートルで11.2秒と、この日の最速時計をマークしました。状態面に関しては万全と見て間違いなさそうです。
【アマキヒ】
アマキヒ(牡2)は、12月25日(水)の美浦ウッドコース(美W)での追い切りタイムが以下の通りです。81.2-65.2-51.2-37.3-24.2-12.0。前走後も在厩して調整されており、11月17日から今週にかけて10本以上の追い切りをこなしており、調教量は十分です。ここ2週間はウッドコースで古馬の重賞勝ち馬と併せ馬を行いました。先週はクリストフ・ルメール騎手を背に、時計は平凡だったもののスムーズな走りで先着しました。今週は先行する形から直線で内から追いついた対戦相手と併入しましたが、手応えは劣勢で、直線の動きに鋭さは感じられませんでした。追い切りの動きはデビュー前の方が良かったものの、体調面に不安は感じられません。