
阪神大賞典コース解説(阪神競馬場芝3000m内回り)
阪神競馬場芝3000m内回りは、阪神大賞典のみに使用されるコースです。
内回りコースの1周距離は1689mで、コーナーを6回通過して1周半回ります。
芝の内回りコースでは残り800m地点から、直線の半ばにかけて緩やかな下り勾配が続き残り190m地点から高低差1.8m、勾配は1.5%の約120mの阪神名物の急坂が待ち受けます。
この急坂を2回走ります。3000mを乗り切るスタミナと折り合える気性に加えてゴール前の急坂を失速しないで上り切るパワーが求められます。
阪神大賞典は、持久力自慢の馬が参戦してくるので多少速いペースを先行してもぱったり脚が止まることは少なくありません。
内回りのコーナーを距離ロスなく走れる機動力と器用さが求められるため、先行脚質が有利の傾向が顕著に表れています。
直線の長さは356mと短く後方一気は、よほど能力が高くない限り難しいようです。折り合える先行馬が狙い目になります。
阪神大賞典の歴史
阪神大賞典は、1953年に創設された重賞競走で、阪神競馬場芝2000mで開催されました。
1957年に芝2200m、1965年に芝3100mに延長され、1974年に芝3000mに変更されました。
天皇賞(春)へ直結する最重要前哨戦で、スタミナ自慢のステイヤーが参戦します。
過去にタマモクロス、メジロマックイーン、マヤノトップガン、メジロブライト、スペシャルウィーク、ディープインパクト、アドマイヤジュピタ、ゴールドシップが阪神大賞典と天皇賞(春)を連勝しています。
阪神大賞典の優勝馬には天皇賞(春)への優先出走権が与えられます。
過去10年阪神大賞典は1番人気馬の成績は6勝・2着2回・3着2回で勝率60%、連対率80%、複勝率100%で信頼度は高くなっています。