天皇賞(秋)コース解説(東京芝2000m)
天皇賞(秋)が行われる東京芝2000mは、1、2コーナーの奥ポケットからスタートする変則的なレイアウトです。コースはコーナーを3つ回る形で、直線距離が525.9mと日本国内で新潟外回りコースに次ぐ2番目の長さを誇ります。この長い直線が、天皇賞(秋)の醍醐味を生み出し、差し馬や追い込み馬の活躍を可能にしています。全体の高低差は最大約2.1mの坂があり、タフさとスピードの両方を要求するコース設定が、天皇賞(秋)を「中距離の王者決定戦」と位置づけています。スタート地点は1コーナーの奥ポケットで、最初の2コーナーまでの距離が約100mと非常に短いです。このため、天皇賞(秋)ではスタート直後のポジション争いが激しくなり、特に外枠の馬が距離ロスを強いられる傾向があります。過去10年のデータを見ると、大外8枠の馬は1勝もしておらず、天皇賞(秋)2025でも外枠不利は変わらないでしょう。逃げ・先行馬が外枠に入ると、スタートで体力を消耗しやすく、内枠の馬が有利にレースを運べるケースが多いです。スタート後、向正面半ばにかけて高低差1.9mの長い下り坂が続きます。この区間では、自然とペースが上がりやすく、天皇賞(秋)の前半ラップが速くなる要因となっています。続いて、向正面半ばから3コーナー手前にかけて約1.5mの上り坂があり、ここで馬のスタミナが試されます。3コーナーから4コーナーにかけては緩やかな下り坂（約2m）で、スピードが一気に加速。4コーナー手前からは若干の上り勾配に変わり、直線入り口へ。ゴール前の直線は525.9mと長く、残り460m地点から300m地点にかけて高低差2.1mの急坂（通称「東京の坂」）が待ち構えています。この坂を上り切った後、約300mの平坦区間で激しい追い比べが展開され、天皇賞(秋)の勝負を決める瞬間となります。坂越えが2度あるタフなコースですが、速いペースに対応できるスピードが好走の鍵です。天皇賞(秋)は、ハイペースのスピード決着が目立ちます。前半から11秒台～12秒台前半のラップを刻む超ハイペースが特徴で、スタート直後以外はほぼ11秒台のラップが続くため、馬のスピード持続力が求められます。天皇賞(秋)の展開として、スタートから2コーナーまでの短い距離で先行争いが激化し、前半からなし崩し的に脚を使わされます。バックストレッチの長い下り坂でペースが上がり、上り坂で一旦息を入れつつ、3～4コーナーの下りで再加速。この流れが、天皇賞(秋)を「スピードの持続戦」とする理由です。ゴール前の直線で速い脚を使いにくくなるため、瞬発力だけでなく、勝負根性や精神力が重要視されます。
【天皇賞(秋)2025予想】データ分析と傾向
天皇賞(秋)過去10年単勝人気別成績
勝ち馬はすべて単勝1番人気から3番人気以内の馬から出ており、合計10勝のうち7勝が1番人気、2勝が2番人気、1勝が3番人気です。これは、天皇賞(秋)が上位人気馬の信頼度が高いレースであることを示しています。具体的に、1番人気馬の成績は【7-1-0-2】で、勝率70.0%、連対率80.0%、複勝率80.0%と圧倒的です。代表例として、2022年と2023年に連覇を果たしたイクイノックス（1番人気）が挙げられ、天皇賞(秋)のハイレベルな戦いでさえ、市場の評価が高い馬が結果を残す傾向が強いのです。一方、2番人気馬は【2-1-2-5】で、勝率20.0%、連対率30.0%、複勝率50.0%。2024年のドウデュース（2番人気）のように、優勝を飾るケースもあります。3番人気馬は【1-1-1-7】で、勝率10.0%、連対率20.0%、複勝率30.0%。2021年のエフフォーリア（3番人気）が優勝したのが好例です。これらのデータから、天皇賞(秋)では上位3番人気以内の馬が勝ち馬の100%を占めており、2025年の天皇賞(秋)でも軸馬選びにこの傾向を活用すべきでしょう。しかし、天皇賞(秋)過去10年の単勝人気別成績をさらに詳しく見ると、2着と3着では伏兵の台頭が目立ちます。4番人気馬の成績は【0-1-1-8】で、勝率0%、連対率10.0%、複勝率20.0%。優勝こそないものの、2着や3着に食い込むケースがあり、天皇賞(秋)の馬券戦略で相手馬として考慮する価値があります。5番人気馬は【0-1-0-9】で、勝率0%、連対率10.0%、複勝率10.0%。こちらも優勝ゼロですが、時折2着に入る穴馬として機能します。6番人気から9番人気のグループは【0-4-5-31】で、勝率0%、連対率10.0%、複勝率22.5%。特に6番人気馬単独で見ると【0-1-4-5】で複勝率50.0%と健闘しており、天皇賞(秋)では中位人気馬が3着以内に絡む頻度が高いのが特徴です。10番人気以下の馬は【0-1-1-56】で、勝率0%、連対率1.7%、複勝率3.4%。優勝は皆無ですが、2着に1回、3着に1回入っており、2024年のように9番人気のタスティエーラが2着、8番人気のホウオウビスケッツが3着に入ったケースでは、3連単が39万馬券を超える大波乱を生み出しました。この傾向から、天皇賞(秋)2025年の予想では、上位人気馬を軸にしつつ、相手馬を幅広く押さえる買い方が有効です。天皇賞(秋)過去10年の単勝人気別成績の傾向として、まず上位人気の安定性が挙げられます。1番人気馬の複勝率80.0%は、過去10年で8回馬券圏内に入っている計算で、天皇賞(秋)のような中距離G1では珍しい高水準です。これは、コースの特性（長い直線と坂の影響）が、能力の高い馬を優位にさせるためと考えられます。一方で、2着馬は10番人気まで、3着馬は13番人気まで分布しており、全体の3着内馬30頭のうち、6番人気以下が2着5回、3着6回を占めています。これにより、天皇賞(秋)は「堅い決着が多いが、時折大穴が出る」レースと言えます。実際、3連単の配当では、7回が3万3千円未満の堅め決着ですが、残り3回で高配当が発生。2024年の39万馬券は、まさにこの伏兵台頭の好例です。天皇賞(秋)過去10年の単勝人気別成績を分析すると、勝ち馬の共通点として「上位人気以内からのみ」という厳然たる事実があります。過去10年で1番人気と2番人気がともに馬券圏外になった年はなく、少なくともどちらかが連対するパターンが続いています。
天皇賞(秋)過去10年前走別成績
天皇賞(秋)過去10年の3着以内馬延べ30頭のうち、18頭が前走JRAのG1だったというデータが目を引きます。この前走国内G1組は【7-7-4-19】で、勝率18.9%、連対率37.8%、複勝率48.6%と優秀です。2017年のキタサンブラックをはじめ、過半数の7勝を挙げており、2019年のアーモンドアイから2024年のドウデュースまで6連勝中という驚異的な記録を残しています。特に、天皇賞(秋)で単勝3番人気以内に支持された前走G1組の馬は【7-3-2-2】で、3着内率が85.7%を超える高水準です。この傾向から、天皇賞(秋)2025年では、前走G1で上位人気の馬を軸馬候補に据えるのが有効でしょう。前走国内G1組の内訳をさらに深掘りすると、人気別の成績が興味深いです。1番人気に支持された馬は【5-1-0-1】で、勝率71.4%、連対率・複勝率85.7%と信頼度抜群。代表例として、2022年・2023年のイクイノックスが挙げられます。2番人気馬は【1-1-2-0】で、複勝率100%。2024年のドウデュースが勝利したように、完璧な成績を残しています。3番人気馬は【1-1-0-1】で、複勝率66.7%。2021年のエフフォーリアが優勝したケースです。これらのデータから、天皇賞(秋)過去10年前走G1組の3着以内馬18頭中12頭が、今回3番人気以内に支持されていたことがわかります。つまり、天皇賞(秋)では前走G1の馬が市場評価を受けやすいほど、好走確率が高まるのです。逆に、前走G1でも下位人気の場合は苦戦傾向があり、慎重な判断が必要です。一方、前走G2組の成績は【3-3-6-81】で、勝率3.2%、連対率6.5%、複勝率12.9%と控えめです。それでも、2015年のラブリーデイをはじめ3勝を挙げており、天皇賞(秋)の穴馬として無視できません。この組の3着以内馬12頭中10頭が前走3着以内だったという点がポイントで、前走G2で好走した馬が天皇賞(秋)で巻き返すパターンが多いです。例えば、前走毎日王冠や京都大賞典などのG2で上位に入った馬が、天皇賞(秋)の伏兵として台頭するケースです。ただし、全体の出走頭数が多く、好走率は低めなので、天皇賞(秋)2025年の予想では前走G2組を相手馬として広めに押さえる戦略がおすすめです。天皇賞(秋)過去10年の前走別成績で注目すべきは、下位クラスの不振です。前走G3組は【0-0-0-11】で、勝率・連対率・複勝率すべて0%。オープン特別組は【0-0-0-2】で同様にゼロです。これらの組からは好走馬が一切出ておらず、天皇賞(秋)のハイレベルな戦いでは、前走の格が低い馬が通用しないことを示しています。また、前走海外G1組は【0-0-0-5】で、5頭中3頭が2番人気以内に支持されながら、いずれも5着以下と惨敗続き。海外帰りの馬は時差や輸送の影響で調整が難しく、天皇賞(秋)では敬遠すべき傾向です。
天皇賞(秋)過去10年馬番別成績
天皇賞(秋)過去10年の全体像を振り返ってみましょう。3着以内馬延べ30頭のうち、25頭が馬番1番から9番だったというデータが目を引きます。これは、内枠の馬がレースの流れを有利に運べることを示しており、天皇賞(秋)のコースレイアウトが大きく影響しています。天皇賞(秋)では内枠が圧倒的に優位で、勝ち馬はすべて1～9番から出ています。過去10年で外枠からの優勝例がゼロというのは、天皇賞(秋)の厳しいレース特性を物語っています。内枠の複勝率28.1%に対して、外枠はわずか8.5%と、3倍以上の差がついている点が注目されます。天皇賞(秋)2025年の予想では、枠順抽選で内枠を引いた馬を積極的に評価すべきでしょう。天皇賞(秋)過去10年の馬番別成績の傾向として、内枠有利の理由をコースの特徴から考察します。東京芝2000mはスタートが1コーナー奥のポケットからで、最初の2コーナーまでの距離が約100mと短いです。このため、外枠の馬は内へ寄せる際に距離ロスが発生しやすく、特に逃げ・先行馬が外枠に入るとスタート直後から不利を強いられます。過去データでは、大外枠（18番）の馬が特に苦戦しており、天皇賞(秋)のハイペース展開で体力を消耗しやすいのが要因です。一方、内枠の馬はスムーズにポジションを取れ、向正面の長い下り坂でペースをコントロールしやすいため、好走率が高まります。例えば、2023年と2022年のイクイノックスは内枠（7番と3番）から優勝し、コースの利を活かしたレース運びを見せました。同様に、2021年のエフフォーリア（5番）や2019年のアーモンドアイ（1番）も内枠の恩恵を受けています。これらの例から、天皇賞(秋)では馬番1～9番の馬が、坂のある直線で脚を温存できるアドバンテージを持っていると言えます。さらに、天皇賞(秋)過去10年の馬番別成績を細かく分析すると、内枠の中でも特定の馬番に偏りが見られます。全体の内枠10勝のうち、1～5番が6勝を占めており、特に1番枠の成績が優秀です。これは、変則スタートの影響で最内が最も距離ロスが少なく、ジョッキーがインコースをキープしやすいためです。逆に、10番以降の外枠は2着が2回、3着が3回と馬券圏内に入るケースはあるものの、優勝ゼロの壁が厚いです。外枠好走の稀な例として、2024年の3着馬が12番だったケースがありますが、これは例外的な展開（前崩れのハイペース）によるもので、天皇賞(秋)の標準的な傾向からは外れます。天皇賞(秋)過去10年の馬番別成績のもう一つのポイントは、馬場状態との関連性です。良馬場での高速決着が多い天皇賞(秋)では、内枠のスピードタイプがさらに有利になります。過去10年で1分56秒台の決着が複数回あり、内枠馬がこうした時計勝負で強さを発揮しています。一方、稍重や重馬場になると外枠の差し馬が台頭しやすくなるものの、全体の好走率は依然として内枠優位です。天皇賞(秋)過去10年の馬番別成績から導かれる傾向として、「2桁馬番の苦戦」が最大の特徴です。10～18番の馬は出走頭数が多いにもかかわらず、3着内率8.5%と低迷しており、天皇賞(秋)の多頭数レースで外枠不利が顕在化しています。このデータは、枠順発表後のオッズ変動にも影響を与え、内枠馬の人気が集中しやすいです。天皇賞(秋)過去10年の馬番別成績は、内枠1～9番の独壇場で、勝率11.2%・複勝率28.1%に対し、外枠10～18番は勝率0%・複勝率8.5%と格差が大きいです。この傾向はコースの変則スタートと坂の影響によるものです。
天皇賞(秋)過去10年年齢別成績
3着以内馬延べ30頭すべてが3歳から5歳の馬で、6歳以上の馬は1頭も馬券圏内に入っていません。これは、天皇賞(秋)の高速決着とタフなコースが、若い馬のスピードと回復力を優位にさせるためです。具体的な年齢別成績は以下の通りです。
3歳【2-0-1-7】 勝率20.0%、連対率20.0%、複勝率30.0%
4歳【3-7-5-34】 勝率6.1%、連対率20.4%、複勝率30.6%
5歳【5-3-4-35】 勝率10.6%、連対率17.0%、複勝率25.5%
6歳以上【0-0-0-42】 勝率0%、連対率0%、複勝率0%
天皇賞(秋)では出走数最多の4歳馬が連対率20.4%、複勝率30.6%でトップを走り、2018年のレイデオロをはじめ3勝を挙げています。次いで5歳馬が最多の5勝（2016年のモーリスなど）で、勝率10.6%と安定感があります。一方、3歳馬は出走数が少ないながら勝率20.0%、複勝率30.0%と高効率で、2021年のエフフォーリアが3歳馬として19年ぶりの優勝を果たしたのを皮切りに、2022年のイクイノックスも3歳で勝利。こうした3歳馬の活躍は、天皇賞(秋)2025年の予想で若い世代を重視する理由となります。逆に、6歳以上の馬は出走42頭中0勝0連対0複勝と完敗続きで、軽視が妥当です。天皇賞(秋)過去10年の年齢別成績の傾向として、「3歳から5歳の争い」が最大の特徴です。勝ち馬を含む3着以内馬がすべてこの年齢層から出ているのは、天皇賞(秋)のコース特性（変則スタート、坂の連続、長い直線）が、ピークを迎えた若い馬に適しているためです。特に3歳馬の好走率が高いのは、古馬との斤量差（3歳は古馬より2kg軽い）が活きる点にあります。過去10年で3歳馬の2勝は、2021年エフフォーリア（3着以内率100%の年）と2022年イクイノックス（連覇の始まり）で、どちらも天皇賞(秋)の高速ラップ（1分56秒台）で圧勝。こうした例から、天皇賞(秋)では3歳馬が通用するレースとして位置づけられ、2025年の菊花賞組や神戸新聞杯組の3歳馬に注目が集まるでしょう。一方、4歳馬の連対率トップは、出走数の多さと中距離適性の高さが理由で、2019年のアーモンドアイ（4歳時）のようなスター馬が活躍しています。5歳馬の成績も優秀で、5勝を挙げた背景には、経験値の蓄積があります。2016年モーリスや2020年アーモンドアイ（5歳時）の優勝が代表的で、天皇賞(秋)のタフな坂越えでスタミナが活きるパターンです。ただし、複勝率25.5%と4歳馬にやや劣るのは、ピークを過ぎ始める馬が増えるため。全体として、天皇賞(秋)過去10年の年齢別成績では、若い馬のスピードが優位で、6歳以上の高齢馬は衰えが顕在化しやすいです。出走42頭中0好走というデータは、競走馬の寿命や回復力の限界を示しており、天皇賞(秋)2025年の予想では6歳以上を割り引くのが定石です。また、天皇賞(秋)過去10年の年齢別成績で特筆すべきは、牝馬の活躍です。牝馬全体の成績は【2-0-3-10】で、複勝率33.3%と牡馬を上回る健闘ぶり。アーモンドアイが2019年（4歳）と2020年（5歳）で連覇を達成したのが象徴的で、天皇賞(秋)の長い直線が瞬発力の高い牝馬に合うことを証明しています。この傾向から、2025年の天皇賞(秋)では、ヴィクトリアマイルやエリザベス女王杯からの牝馬ローテが穴馬として魅力的に映ります。牡馬中心のレースながら、牝馬の複勝率が高いのは、斤量の恩恵（牝馬は牡馬より2kg軽い）と血統の影響（ディープインパクト系牝馬の適性）によるものです。天皇賞(秋)過去10年の年齢別成績をさらに分析すると、馬場状態や展開との関連が見えます。良馬場高速決着の年ほど3歳・4歳馬が強く、稍重になると5歳馬のスタミナが活きるケースがあります。血統面では、ディープインパクト産駒の3～5歳馬が複数好走しており、天皇賞(秋)の適性が高い馬が若い時期にピークを迎える傾向です。2025年の天皇賞(秋)では、3歳馬のジャスティンミラノや4歳のドウデュースのような有力馬が年齢的に有利で、予想の軸となりそうです。まとめると、天皇賞(秋)過去10年の年齢別成績は、3歳から5歳馬の独占で、勝率・連対率・複勝率すべてで6歳以上を圧倒しています。この傾向はコースの要求するスピードとスタミナのバランスによるもので、天皇賞(秋)2025年の馬券戦略では若い馬を優先。牝馬の活躍も加味すれば、的中率が向上するでしょう。
【天皇賞(秋)2025予想】血統情報
【メイショウタバル】
父はゴールドシップ、母はメイショウツバクロ、母の父はフレンチデピュティという配合だ。ゴールドシップはステイゴールドの代表産駒として知られ、ユーバーレーベンやオルフェーヴルなどの活躍馬を輩出する系統。ステイゴールド産駒特有のスタミナと持続力を受け継ぎ、ゴールドシップ自身は有馬記念や宝塚記念を制した中長距離の強豪だった。この父系は、持久戦向きのタフネスを子に伝える傾向が強い。母メイショウツバクロは、フレンチデピュティ産駒で、スピードと瞬発力をもたらす血脈。フレンチデピュティは米国血統で、クロフネやアドマイヤムーンなどの父としても有名だ。この組み合わせ、ゴールドシップ×フレンチデピュティは、プリュムドールと同じで、スタミナとスピードのバランスが取れた中距離適性を生む。メイショウタバルは、メイショウカンパクやメイショウタカトラの甥にあたり、ワールドスケールやロンのイトコという近親関係も興味深い。これらの近親馬は、中距離戦で活躍しており、血統的なポテンシャルを示唆する。さらに深掘りすると、母母父にダンスインザダークの影響が強い。ダンスインザダークはサンデーサイレンス産駒で、キングカメハメハの父としても知られるが、立ち肩でトムフール的な脚捌きを伝える血統だ。これは、柔軟なコーナリングと高速巡行力をもたらす。メイショウタバル自身、コーナリングが上手いが、小回り専用機ではなく、中距離での持続的なスピードが武器。東京コースのような広い直線でも、ユタカ騎手の逃げ戦法なら対応可能だろう。天皇賞(秋)は2000mの高速決着になりやすいが、この血統はステイゴールド系の粘り強さとフレンチデピュティの切れ味が融合し、好走の可能性を秘める。全体として、タフなレースで真価を発揮するタイプ。
【ミュージアムマイル】
父はリオンディーズ、母はミュージアムヒル、母の父はハーツクライという配合だ。リオンディーズはキングカメハメハ産駒で、母シーザリオ（スペシャルウィーク産駒）を持ち、瞬発力と底力を兼ね備えた中距離向きの血脈。キングカメハメハ系は、ロードカナロアやドゥラメンテなどの活躍馬を輩出し、スピードとスタミナのバランスが優れている。リオンディーズ自身は朝日杯フューチュリティSを制し、産駒にもクラシック戦線で活躍する馬が多い。この父系は、柔軟な適応力と末脚の鋭さを子に伝える傾向が強い。母ミュージアムヒルはハーツクライ産駒で、中央3勝を挙げ、全て芝1600mでの勝利というマイル適性を示す。ハーツクライはサンデーサイレンスの後継として、ジャスタウェイやスワーヴリチャードなどのG1馬を輩出。スタミナ豊富で、持続的な脚質を特徴とし、東京コースのような広い舞台で真価を発揮する血統だ。ミュージアムヒルの母系はさらに深く、牝祖サンタフェトレイルからはキングストレイル（重賞勝ち馬）やサンタフェソレイユが出ている堅実なファミリー。ミュージアムマイルはフェスティバルヒルの3/4兄にあたり、アルターやチャーチクワイアの甥、マイユニバースのイトコという近親関係も興味深い。これらの近親馬は、中距離からマイル戦で活躍しており、血統的なポテンシャルを裏付ける。このリオンディーズ×ハーツクライの配合は、インダストリアと同じで、キングカメハメハ系のスピードとハーツクライのスタミナが融合し、中距離戦での差し脚を武器とする馬を生みやすい。脚捌きにはノーザンテーストとフレンチデピュティのパワーが感じられ、フレンチデピュティは母母ロレットチャペルの父として瞬発力を加味。ノーザンテーストの影響は、柔軟な加速とパワフルな推進力をもたらす。ミュージアムマイルの脚質は、東京で切れ味を発揮するというより、中山のようなコースで捲るタイプ。ここはスローになったほうが加速の良さが生き、ペース次第で上位を狙える。天皇賞(秋)は2000mの高速決着になりやすいが、この血統はハーツクライ系の粘り強さとリオンディーズの瞬発力がマッチし、3歳馬として古馬相手に好走の可能性を秘める。
【マスカレードボール】
父はドゥラメンテ、母はマスクオフ、母の父はディープインパクトという配合だ。ドゥラメンテはキングカメハメハ産駒で、母アドマイヤグルーヴ（トニービン産駒）を持ち、クラシック二冠を制した中距離の怪物。キングカメハメハ系は、ロードカナロアやリオンディーズなどの活躍馬を輩出し、スピードとパワーのバランスが優れている。ドゥラメンテ自身は皐月賞と日本ダービーを勝ち、産駒にもタイトルホルダーやスターズオンアースのようなG1馬が多い。この父系は、瞬発力と持続的な脚を子に伝える傾向が強く、中距離戦での爆発的な末脚を特徴とする。母マスクオフはディープインパクト産駒で、母父としてサンデーサイレンスの血を注入。ディープインパクトは日本競馬の革命児で、コントレイルやグランアレグリアなどの子孫を残し、軽やかなストライドと切れ味を遺伝する。母母ビハインドザマスクはスワンS勝ちのマイラーで、短距離寄りのスピードを加味。この母系は、ビハインドザマスクを通じて堅実な活躍馬を輩出しており、マスカレードボールはマスクトディーヴァ（父ルーラーシップ）の7/8同血の弟にあたる。マスクトディーヴァはマイル重賞で活躍し、似た血統構成から中距離適性を示唆。また、トゥーフェイスの半弟で、オメガヴェンデッタやマスクトヒーローの甥、サンライズソアのイトコという近親関係も豊富。これらの近親馬は、中距離からマイル戦で重賞級の成績を収めており、血統的なポテンシャルを裏付ける。このドゥラメンテ×ディープインパクトの配合は、キングカメハメハ系のタフさとディープインパクトの瞬発力が融合し、東京コース向きの差し馬を生みやすい。しなやかなストライドは母父ディープインパクトのイメージで、コーナリングがよくないため中山では乗りにくいが、東京では[2-1-0-0]の好成績。日本ダービーでも直線で爆発的な脚を見せ、2000mの高速決着に対応可能。母母のマイラー血統が距離の融通性を高め、ひと夏越しての成長が鍵だ。
【タスティエーラ】
父はサトノクラウン、母はパルティトゥーラ、母の父はマンハッタンカフェという配合だ。サトノクラウンはマルジュ産駒で、母ジョコンダII（ロッシーニ産駒）を持ち、宝塚記念や香港QEIIカップを制した中長距離の強豪。マルジュ系は、ドバウィやムハーラーなどの子孫を残し、スタミナとタフネスを特徴とする。サトノクラウン自身は重馬場を得意とし、産駒にもトーセンローリエ（重賞勝ち馬）やウヴァロヴァイトを輩出。この父系は、持続力のある末脚を子に伝える傾向が強く、持久戦向きの血脈だ。母パルティトゥーラはマンハッタンカフェ産駒で、中央3勝を挙げ、全て芝1600mでの勝利というマイル適性を示す。マンハッタンカフェはサンデーサイレンスの後継として、ヒルノダムールやクイーンズリングなどのG1馬を輩出。スタミナ豊富で、稍重馬場やタフな流れで真価を発揮する血統だ。母母フォルテピアノはサウンドアクシスの全妹で、中央3勝（ダート1200～1400m）とパワー型の短距離適性を備え、同牝系にはカンパニー（菊花賞勝ち）やトーセンジョーダン（天皇賞(秋)勝ち）のような中長距離の活躍馬がいる。この母系は、サンデーサイレンスの影響が強く、底力と適応力をもたらす。このサトノクラウン×マンハッタンカフェの配合は、重々しいイメージだが、母母フォルテピアノのパワー型短距離血統がバランスを取っており、スピードとスタミナの融合を実現。タスティエーラの近親関係では、母系の堅実さが光り、カンパニーらの活躍が血統的なポテンシャルを裏付ける。脚質的には、父系の持続力と母父のスタミナがマッチし、東京コースの高速決着で爆発的な末脚を発揮。日本ダービー優勝、天皇賞(秋)2着の実績がそれを証明し、上がり勝負のレースで強みを見せる。
【ブレイディヴェーグ】
父はロードカナロア、母はインナーアージ、母の父はディープインパクトという配合だ。ロードカナロアはキングカメハメハ産駒で、母レディブラッサム（ストームキャット産駒）を持ち、アーモンドアイやサートゥルナーリアなどの怪物級産駒を輩出する短距離王者。キングカメハメハ系は、ドゥラメンテやリオンディーズらと並び、スピードと瞬発力を特徴とするが、ロードカナロアは特にマイル以下のスプリントで輝き、産駒にも切れ味鋭い末脚を伝える。この父系は、柔軟な適応力と高速決着向きの血脈で、中距離への延長も可能だ。母インナーアージはディープインパクト産駒で、中央4勝を挙げ、芝1600～2500mと幅広い距離適性を示す。ディープインパクトはサンデーサイレンスの後継として、コントレイルやジェンティルドンナなどの歴史的名馬を残し、軽やかなストライドと爆発的な瞬発力を遺伝。母母ミュージカルウェイはフランスのドラール賞(G2・芝1950m)勝ちで、欧州血統のスタミナを注入。この母系にはリヴァーマンの影響が強く、脚長でしなやかな動きを生むフレンチ的な切れ味を特徴とする。ブレイディヴェーグはエルバリオやインナリオの半妹にあたり、ミッキークイーン（オークス勝ち）やトーセンマタコイヤの姪、ショウヘイやミッキーゴージャス、エピファニーのイトコという豪華な近親関係。これらの近親馬は、中距離戦で重賞級の活躍を見せており、血統的なポテンシャルを裏付ける。このロードカナロア×ディープインパクトの配合は、レッドモンレーヴなどと同じで、キングカメハメハ系のスピードとディープインパクトの瞬発力が融合し、マイルから中距離の差し馬を生みやすい。母系の欧州血が加わることで、脚長なしなやかさが増し、フレンチ的な美しい斬れ味を発揮。府中牝馬Sでのパフォーマンスがその好例で、東京の広いコースで末脚が活きる。今は大箱の1800mがベストだが、天皇賞(秋)の2000m高速決着にも対応可能。5歳牝馬として成熟した体躯と、ディープインパクトの軽快さが古馬牡馬相手にアドバンテージになるだろう。
【アーバンシック】
父はスワーヴリチャード、母はエッジースタイル、母の父はハービンジャーという配合だ。スワーヴリチャードはハーツクライ産駒で、母ピラミマ（Unbridled’s Song産駒）を持ち、ジャパンCや大阪杯を制した中距離の強豪。ハーツクライ系は、ジャスタウェイやタイムフライヤーなどの活躍馬を輩出し、スタミナと持続力を特徴とする。スワーヴリチャード自身は東京コースを得意とし、産駒にも中長距離での末脚を伝える傾向が強い。この父系は、持久戦向きのタフネスと瞬発力を子に遺伝し、大箱コースで真価を発揮する。母エッジースタイルはハービンジャー産駒で、母父としてダンジグの血を注入。ハービンジャーはDansili産駒で、ペルシアンパンチの近親を持ち、欧州血統のスタミナを特徴とする。日本ではブラストワンピースやペルシアンナイトなどの産駒が活躍し、柔軟なしなやかさとパワーを伝える。母系はディープインパクト牝系に連なり、軽やかな体質と大箱向きの適性を示す。アーバンシックはヴァルコスの甥にあたり、ステレンボッシュやドゥラドーレスのイトコ。また、レガレイラとは父、母父、母母が同じ同血の間柄で、血統的な類似性が興味深い。これらの近親馬は、中距離戦で重賞級の成績を収めており、ポテンシャルを裏付ける。このスワーヴリチャード×ハービンジャーの配合は、ハーツクライ系の持続力とハービンジャーの欧州血が融合し、見た目にも母父の影響が強く出ている。ディープインパクト牝系のしなやか体質が加わり、大箱向きの中距離馬として完成。ダノンザキッドを距離適性長くしたイメージで、スピードレンジ的には2000mより2400mが本領だが、天皇賞(秋)の2000m高速決着にも対応可能。近走を見ても内回りでは差しにくそうで、東京コースなら豪快なストライドで末脚が爆発するだろう。
【ホウオウビスケッツ】
父はマインドユアビスケッツ、母はホウオウサブリナ、母の父はルーラーシップという配合だ。マインドユアビスケッツはPosse産駒で、母マイマイニング（Belong to Me産駒）を持ち、ドバイゴールデンシャヒーンを連覇したダートスプリンター。米国血統のスピードとパワーを特徴とし、日本ではデルマソトガケ（重賞勝ち馬）やマピュースの父として知られる。この父系は、短距離寄りの瞬発力を子に伝える傾向が強く、ダート適性が高いが、芝中距離への適応も見られる。母ホウオウサブリナはルーラーシップ産駒で、キングカメハメハの後継として、ドゥラメンテやキセキなどの活躍馬を輩出する系統。ルーラーシップ自身は天皇賞(秋)を制し、持続力のある末脚を武器に中距離で輝いた。母系はさらに深く、牝祖マンファスは大種牡馬キングカメハメハの母であり、G1サンタアニタダービー勝ちのザデピュティを生んだ名繁殖牝馬。このマンファスのクロス3×2が母ホウオウサブリナにあり、血統的な濃密さを加味。ホウオウビスケッツはホウオウユニコーンの半弟にあたり、この近親関係は中距離戦でのポテンシャルを示唆する。マンファス系は、キングカメハメハの影響でパワーとスタミナを兼備し、日本競馬の基盤を支えるファミリーだ。このマインドユアビスケッツ×ルーラーシップの配合は、米国血のスピードとキングカメハメハ系のタフネスが融合し、パワー型の中距離馬を生みやすい。本馬の特徴として、母父ルーラーシップの影響が強く、力強い脚質で持久戦向き。昨年の天皇賞(秋)で3着に踏ん張った実績がそれを証明し、東京2000mの高速決着でも対応可能だ。一線級相手では良馬場でもやれるが、馬場が渋ったほうがパワーが活き、狙いやすい。
【ロードデルレイ】
父はロードカナロア、母はデルフィーノ、母の父はハーツクライという配合だ。ロードカナロアはキングカメハメハ産駒で、母レディブラッサム（ストームキャット産駒）を持ち、アーモンドアイやサートゥルナーリアなどの怪物級産駒を輩出する短距離王者。キングカメハメハ系は、ドゥラメンテやリオンディーズらと並び、スピードと瞬発力を特徴とするが、ロードカナロアは特にマイル以下のスプリントで輝き、産駒にも切れ味鋭い末脚を伝える。この父系は、柔軟な適応力と高速決着向きの血脈で、中距離への延長も可能だ。母デルフィーノはハーツクライ産駒で、中央3勝を挙げ、芝1800～2000mでの活躍が目立つ中距離適性を示す。ハーツクライはサンデーサイレンスの後継として、ジャスタウェイやスワーヴリチャードなどのG1馬を輩出。スタミナ豊富で、持続的な脚質を特徴とし、東京コースのような広い舞台で真価を発揮する血統だ。母系はさらに名門で、3代母レディバラードは交流重賞2勝の活躍馬で、ダノンバラード（菊花賞3着）の母、クラヴィコードの母母にあたる。牝祖エンジェリックソングはグロリアスソングの全妹というカナダ産の名牝系で、北米血統のスピードとタフネスを注入。このファミリーは、ダート適性も兼ね備え、日本競馬で多様な活躍馬を輩出している。ロードデルレイはロードクルセイダーの甥にあたり、これらの近親馬は中距離戦で重賞級の成績を収めており、血統的なポテンシャルを裏付ける。このロードカナロア×ハーツクライの配合は、コスタノヴァなどが出る有力ニックスで、キングカメハメハ系のスピードとハーツクライのスタミナが融合し、マイルから中距離の差し馬を生みやすい。本馬は父より母似の体質で、ベスト距離は1800～2000m。大阪杯での惜敗は外を回った分だけのもので、潜在能力の高さを示す。立ち肩で沈まない走りが特徴で、東京コースではスローからの瞬発力勝負がベター。
【天皇賞(秋)2025予想】本命馬情報
【マスカレードボール】
デビュー以来、東京コース愛が光るマスカレードボール。重賞初挑戦の共同通信杯（東京1800m）を完璧な末脚で圧勝！中団待機から直線一気の鬼脚で、世代のライバルを蹴散らした。調教師の手塚貴久師は「東京の直線は本馬の庭」と太鼓判。天皇賞(秋)の高速ラップ決着に、抜群のマッチアップだ。春の皐月賞はコーナーでのぎこちなさが響き3着止まりも、直線で鋭く伸びる末脚は世代トップクラス。続く日本ダービー（東京2400m）では大外8枠17番発走も、瞬時に内へ潜り込み中団溜め。直線勝負でクロワデュノールを4分の3馬身僅差の2着に食い止め、勝ち馬級の内容！「距離延長でも崩れなかったのは収穫」（手塚師）。マスカレードボールの強みは、東京芝1800m【2勝】の安定感。稍重～良馬場で切れ味が増し、天皇賞(秋)の平均ペース向き。約4か月半の休養明けながら、美浦Wコースで6F81秒5のキレ味抜群の最終追い切り。馬体は絞れ、管囲細く仕上がりピーク！古馬初対戦も、「末脚でまとめて差すだけ」（手塚師）の自信満々。ミュージアムマイルら3歳勢との叩き合いも、互角以上の勝負必至。展開は理想的！前半控えて直線一気で、ベテラン勢をねじ伏せる王道パターン。上がり3F最速の確率高く、単勝オッズ10倍前後で妙味大。馬券は◎マスカレードボール軸の3連単で、相手に上位人気＋穴馬絡め高配当狙い。3歳馬の天皇賞(秋)制覇は波乱の予感…歴史的1着の主役は本馬だ！
【メイショウタバル】
鞍上は武豊騎手で、自身7勝を誇る天皇賞(秋)記録を塗り替える単独トップ8勝目を目指す。 前走宝塚記念を逃げ切りで制し、G1初勝利を飾った勢いそのままに、2つ目のビッグタイトルを狙う。メイショウタバルの強みは、現役屈指の逃げ脚。重賞3勝はいずれもハナを切っての圧巻の粘り。2024年毎日杯（稍重）ではスタートから先頭に立ち、2着に4馬身差の完勝。続く神戸新聞杯（稍重）も同様に逃げ切り、クラシック戦線で存在感を示した。低迷期を乗り越え、2025年宝塚記念（稍重）でついに頂点へ。絶妙なラップを刻み、後続を寄せ付けず1着。持続力の高さが光ったレースだった。 2走前ドバイターフ5着（0.4秒差）は、海外遠征の価値ある内容。良馬場でも崩れず、東京芝2000mの高速決着が鍵となる今回、稍重寄りのタフな馬場ならさらにパフォーマンス向上必至。調教師の石橋守氏は「夏を越してパワーアップ。息遣いも良く、動きに力強さが増した」と太鼓判。1週前追い切りは栗東CWで6F78秒3-11秒4の猛時計をマークし、坂路でも64秒9-15秒7の軽快さ。最終追いでも90点の仕上がりで、目つきに負けん気の強さが際立つ。 天皇賞(秋)初参戦の東京コースは未知数だが、武豊騎手のペースメイクなら問題なし。過去データでは逃げ馬の好走例が多く、1987年ニッポーテイオー以来37年ぶりの逃げ切りVの可能性も。
【ミュージアムマイル】
ミュージアムマイルの飛躍は、春の皐月賞で頂点に達した。稍重の弥生賞ディープインパクト記念で休み明けながら4着と上々デビューを飾ると、中山2000mの舞台で本領発揮。良馬場1分57秒0のレースレコードをマークし、逃げ粘るクロワデュノールをゴール前でクビ差差し切り快勝！直線で一気に6馬身差を詰める末脚は、観客を沸かせた。調教師の高柳大輔師は「東京コースならもっと切れる」と絶賛。天皇賞(秋)の高速決着にピッタリの瞬発力だ。続く日本ダービーでは2番人気で6着に敗退。東京2400mの長丁場でスタミナ切れが露呈したが、これは「距離が長すぎただけ」（高柳師）。上がり3F34秒8の鋭さは健在で、ポジション取りの不運もあった。夏を順調に調整し、秋初戦のセントライト記念（中山2500m）で貫禄の圧勝！休み明けながら中団から早めに進出、2着に4馬身差の完勝劇。時計も優秀で、体重プラス4kgの逞しい成長を実感。「天皇賞(秋)に向けての最終調整は完璧。東京の坂さえこなせば、古馬相手でも負けない」と高柳師の自信たっぷりコメントが飛び交う。
ミュージアムマイルの最大の武器は、持続する末脚。マイル～中距離で【3-0-0-1】の安定感があり、特に良～稍重の高速馬場で冴える。東京コースは未勝利ながら、皐月賞の切れ味から適性抜群。ライバル分析では、天皇賞(秋)常連のベテラン勢が先行有利を狙う中、本馬の後方一気は脅威。セントライト記念後の追い切りでは、栗東CWで6F80秒台の鋭い動きを連発。馬体は引き締まり、毛ヅヤ艶やかで仕上がりは過去最高クラスだ。レース展開次第で、天皇賞(秋)制覇の確率は50％超！平均ペースなら中団待機から直線一気の王道パターン。速いラップが続く東京2000mは、ミュージアムマイルの「望むところ」。
【タスティエーラ】
タスティエーラのキャリアハイは一昨年の日本ダービー圧勝！東京2400mで中団から一気の末脚を炸裂させ、世代を超えた才能を世界に示した。昨年は不調期を乗り越え、天皇賞（春）7着から丸6か月ぶりの天皇賞(秋)で9番人気低評価を覆す大健闘。ドウデュースの2着に食らいつき、「ダービー馬の意地」を存分に発揮！堀宣行師は「東京2000mは本馬の最適舞台。昨年以上の切れ味で勝負」と手応え十分。天皇賞(秋)連覇の可能性大だ。天皇賞(秋)直後、タスティエーラは海外遠征で真価を発揮。香港C（G1）でロマンチックウォリアーの3着と上位争い、前走クイーンエリザベスⅡ世C（香港G1）ではプログノーシスを完封し、G1・2勝目をゲット！高速馬場での持続力と末脚が光り、芝2000m【4-2-0-1】の安定感は国内随一。調教師堀師「香港のタフな条件をクリアした自信で、天皇賞(秋)は余裕」と豪語。昨年と同じ休養明けローテで、状態はピーク！約6か月ぶりの実戦ながら、昨年天皇賞(秋)で好走した間隔と完璧一致。美浦Wコース最終追い切りで6F79秒8、ラスト1F11秒2の鬼脚連発！馬体は460kg台後半の仕上がりで、毛ヅヤ艶増し、トモの張り抜群。3歳ミュージアムマイルやマスカレードボールとの初対決も、「経験値で圧倒」（堀師）。東京芝2000mの坂道も、香港の起伏で克服済み。稍重～良馬場でさらにパフォーマンスUP必至だ。展開は完璧！中団インで脚溜め、直線外から一気の差し切りパターンでベテラン勢をねじ伏せる。上がり3F最速の確率80％超、単勝1桁オッズで本命◎鉄板。馬券妙案はタスティエーラ軸の馬連・3連複で、相手に上位人気3歳馬＋先行穴馬絡め高配当。
【シランケド】
前走新潟記念（G3、2000m）。好メンバー大混戦で後方待機、直線大外から33秒8の鬼上がり炸裂！エネルジコをクビ差完封し、重賞2勝目ゲット。調教師牧浦充徳師は「東京の直線はさらに切れる。天皇賞(秋)の高速決着に最適」と太鼓判。今年中山牝馬Sで重賞初勝利、ヴィクトリアマイル僅差3着と牡牝混合で通用の地力証明。芝2000m【5-3-2-0】の完璧成績で、ロードデルレイの東京無敗を脅かす切れ味！天皇賞(秋)はシランケドの“黄金舞台”。新潟好時計から、東京坂克服の自信満々。栗東坂路最終追い6F79秒9、ラスト11秒2のキレ連発！馬体460kg台の引き締まり、毛ヅヤ輝きトモ瞬発力MAXでピーク状態。
【天皇賞(秋)2025予想】穴馬情報
【ロードデルレイ】
東京芝は3戦3勝今年。白富士S（東京2000m）では良馬場1分57秒2の好タイムで圧勝！中団から直線一気の末脚で、2着に2馬身半差の完勝劇。調教師中内田充正師は「東京の高速馬場は本馬の独壇場。天皇賞(秋)のラップにピッタリ」と絶賛。坂路も克服済みで、ホウオウビスケッツの逃げを差す王道パターン必至だ。距離適性は抜群。天皇賞(秋)と同じ2000mで【3-3-0-0】の完璧成績！今春大阪杯では首位争いからクビ差2着と、G1級の持続力を証明。前走宝塚記念（稍重）はキャリア初のタフ馬場で3番人気8着と最低着順も、「馬場が全て。良なら崩れない」（中内田師）。約4か月の休養明けながら、栗東CW最終追い6F79秒8、ラスト1F11秒1の鬼脚連発！馬体は絞れ460kg台、毛ヅヤ輝きトモのバネ復活で過去最高。ブレイディヴェーグの復活劇を彷彿とさせる一変ムード満載。アーバンシックとのスタミナ勝負も互角以上！
初勝利3歳7月と遅咲きも、そこから11連対（3着以内）の驚異的安定！約2年1ヶ月、怪我知らずのタフネスはメンバー最強クラス。「本格化5歳のピーク」（牧浦師）。
【ブレイディヴェーグ】
ブレイディヴェーグのキャリア頂点は一昨年のエリザベス女王杯。京都2200mで中団から一気の鬼脚を繰り出し、強敵をまとめて差し切りG1初勝利！直線で5馬身差の完勝劇は、宮田敬介師の「持続する末脚は最強」と絶賛を呼んだ。天皇賞(秋)の高速東京も、良馬場ならあの再現必至。芝2000m【3-2-1-2】の安定感で、牡馬混合戦でも侮れない。近走は勝ち星なしも、内容は上々。強豪相手に常に上位粘り、着差0.3秒以内の小差競馬を連発！「詰まった不利がなければ勝てた」（宮田師）。前走新潟記念（G3、2000m）では6着ながら、上がり3F33秒9の最速で大外一気。稍重馬場で脚色鈍るも、2000m復帰で「体感速度が戻った」と好感触。天皇賞(秋)の良馬場高速決着は、ブレイディヴェーグの“庭”だ。天皇賞(秋)はブレイディヴェーグに最適舞台。エリザベス女王杯以来の2000m戦で、新潟記念の好時計が好証拠。美浦坂路追い切り連発で、6F80秒台のキレ味復活！馬体は470kg台前半の引き締まり、毛ヅヤ輝きトモのバネ復古。宮田師「天皇賞(秋)はエリ女の再現。後方待機で一発狙う」と自信満々。タスティエーラら牡馬勢との対決も、牝馬の切れ味で互角以上！展開次第で天皇賞(秋)制覇の確率30％超！平均～ハイペースなら中団後方から直線大外一気の王道パターン。ミュージアムマイルの末脚を上回る持続力で、ベテランを逆転！単勝20倍超の超妙味で、馬券は○ブレイディヴェーグ軸の3連単（相手：上位人気3頭＋先行穴）。万馬券祭り確定の波乱要因だ。
【アーバンシック】
アーバンシックの黄金期は昨秋。セントライト記念で重賞初勝利を飾ると、返す刀で菊花賞（京都3000m）を完璧な逃げ切りで優勝！中団から早めスパート、残り600mで先頭に立ち、そのまま5馬身差の圧勝劇。調教師の武井亮師は「スタミナはメンバー随一。天皇賞(秋)の2000mなら余裕」と太鼓判。芝長距離【2-0-0-0】の鉄板実績で、持続力は3歳勢を凌駕だ。菊花賞直後の有馬記念では1番人気に推されながら6着敗退。続く今年、日経賞3着は上々も、前走宝塚記念（稍重）で14着大敗と本調子を疑わせた。「タフ馬場が仇になっただけ」（武井師）。しかし、昨年天皇賞(秋)で不振のタスティエーラが休養明けで2着好走したように、アーバンシックも一変の公算大！約3か月の調整で、スタミナを中距離仕様にシフト。天皇賞(秋)の高速決着で“本領発揮”の予感。天皇賞(秋)はアーバンシックに最適。菊花賞の持続スタミナが、東京の直線坂で活きる。美浦Wコース最終追い切りで6F80秒1、ラスト1F11秒5の持続ラップ連発！馬体は480kg台の逞しさ復活、毛ヅヤ艶やかでトモの張り抜群。最大のプラス材料は、11月来日のA.プーシャン騎手騎乗！フランスの名手が「日本の高速馬場にワクワク」とコメント。ポジション取りの巧みさで、ミュージアムマイルらを封じる展開必至。ハイペース必至の天皇賞(秋)で、先行策から残り目覚ましい粘り込みパターン！スタミナでベテランをねじ伏せ、上がり3F上位の逆転劇。単勝15倍超の超妙味で、馬券は▲アーバンシック軸の3連複（相手：タスティエーラ＋3歳勢＋先行穴）。万馬券ゲットの波乱要因No.1だ。
【ホウオウビスケッツ】
昨年の天皇賞(秋)。毎日王冠2着から直行し、先手必勝の逃げ宣言！スタートからハナを奪い、平均ラップを刻んで直線残り目覚ましい粘り。タスティエーラら強豪を3着に抑え、「G1スピード通用」の地力見せつけ！調教師奥村武師は「東京2000mは本馬の独壇場。昨年以上のペース配分で勝負」と自信満々。芝2000m【2-3-1-2】の安定感で、3歳ミュージアムマイルの末脚も封じる。2走前札幌記念（1番人気7着）は重馬場不適で度外視。前走毎日王冠では休養明け2戦目で本領発揮！逃げ粘りレーベンスティールに僅差2着も、上がり3F34秒1の優秀時計。「昨年と同じ流れで、天皇賞(秋)はさらに上積み」（奥村師）。夏の調整で体重プラス8kgの逞しさ獲得、スタミナ強化で東京坂も克服。天皇賞(秋)連対率80％超の鉄板ローテだ。天皇賞(秋)はホウオウビスケッツの“庭”。美浦坂路最終追い6F79秒5、ラスト11秒3の持続力抜群！馬体は絞れ毛ヅヤ艶やか、首差し細く仕上がり過去最高。鍵はメイショウタバルとの先行争いだが、「2番手控えもOK。オーバーペース回避の柔軟性あり」（奥村師）。マスカレードボールらの差し勢を、ハイペースで振り切る展開向き。稍重でも昨年実績あり、万全だ。
【セイウンハーデス】
前走エプソムC（東京1800m）。中団待機から直線残り200mで一気に豪快抜け出し、内に刺さりながらも完璧走破！稍重馬場で1分43秒9のコースレコードをマークし、2着に2馬身半差の完勝。調教師橋口慎介師は「天皇賞(秋)の東京2000mは延長余裕。ワンターン左回りが本領」と絶賛。芝中距離【4-2-1-2】の安定感で、ロードデルレイの東京無敗を脅かす鬼脚！23年七夕賞で重賞初制覇の勢い絶頂も、屈腱炎で長期休養に。復帰戦24年チャレンジC5着、京都記念8着と徐々に上積み。前走エプソムCで“本調子100％”復活！「休養効果でトモのバネ復古。G1でも通用」（橋口師）。天皇賞(秋)はエプソムCから中3週の絶好間隔。左回りワンターンの瞬発力が光り、稍重エプソムC勝利から良馬場高速も対応万全。栗東CW最終追い6F79秒5、ラスト1F11秒0のキレ味連発！馬体470kg台後半の逞しさ、毛ヅヤ艶増し首差し細く仕上がり神レベル。
【天皇賞(秋)2025予想】調教・追い切り情報
【マスカレードボール】
ダービー後、放牧を挟み9月下旬に美浦帰厩。坂路中心の丁寧調整で、馬体重470kg（前走比+4kg）と逞しさ増大。手塚師は「大人になった。精神面の成長が一番」と成長を実感。1週前から本格追いへ移行、調教量十分で体幹強化。1週前追い切り（10/23、美浦W）は圧巻！6F84.3-ラスト1F11.8秒をマーク。ソールオリエンスを相手に楽々併入、直線で豪快フットワーク炸裂。「雨予報はいい。持続力が活きる」と手塚師。ルメールも笑顔で高評価、折り合い完璧で天皇賞(秋)の末脚勝負に直結。最終追い切り（10/30、木曜、美浦坂路）は異例の“精神面配慮”好ムーブ！4F53.2-12.0-11.8で、嶋田騎乗の外から3頭併せ。ソールオリエンスらをクビ差併入、ダービー時同時計の軽快加速。手塚師「いつもより先週日曜強めだったから間隔空け。よく動いた、完成形に近づきつつある」と上機嫌。脚取り力強く、息遣い上々で「嶋田も褒めてくれた」。陣営コメントは熱弁。手塚師「馬の特性活かすなら天皇賞(秋)の舞台。東京2000mは一番」と自信満々。助手も「1週前から気配抜群。3歳ながら古馬超えのキレ。叩き初戦で上積み大」と太鼓判。過去3年連続Vの7番枠も吉兆、左回り適性も武器。
【ミュージアムマイル】
前走セントライト記念（1着）後、放牧を挟んで10月9日に栗東へ帰厩。翌日から坂路調整を再開し、先々週から本格追い切りへ移行。調整過程は極めて順調で、体質強化が顕著。調教を重ねても馬体重が減らなくなった点が高柳大師の成長証言の核心だ。1週前追い切り（10/23、栗東CW）は圧巻。6F82.3-1F11.3をマークし、カズプレスト（3歳未勝利）を3馬身半追走して楽々先着。直線で力強く加速し、折り合いも完璧。「しっかり動いた」と高柳大師。パワフルな四肢連動とラストの切れ味で、天皇賞(秋)での末脚勝負に期待が高まる。最終追い切り（10/29、栗東坂路）は開門直後の好時計！ 4F53.8-38.6-24.8-12.3で、ワンダーディーン（2歳1勝）と併せ馬。攻め駆けする相手を半馬身追走し、直線で気合をつけられると併入。手応えは若干劣勢も、脚取りは力強くリズム抜群。調教後馬体重510kg（前走比+10kg）と充実期を物語る。陣営コメントも熱い。友道助手は「前回（セントライト記念）はおっとり。今は活気あふれ、皐月賞時と同じ雰囲気。指示通りのタイムで上々」と上積みを強調。高柳調教師は「テンを抑えラストを伸ばす形。闘争心を損なわず、息の入りも良く雰囲気最高。叩き2走目でパフォーマンス上がるタイプ。本当にいい状態で天皇賞(秋)に送り出せる」と自信満々。全体評価は「S級仕上がり」。坂路の地味時計を苦にせず、CWでの鋭い動きと成長ボディが光る。左回り未勝利も、ダービー敗因は距離・流れ。天皇賞(秋)の舞台で本領発揮必至。
【タスティエーラ】
香港遠征後、9月20日に美浦帰厩。5日後坂路再開、9月28日から今週まで10本の質実剛健追い切りを積み、調教量は文句なし。中間は坂路で軽く流し、本格調整はWコース中心。4週連続併せ馬で、折り合い・パワー強化に注力。馬体重は前走比+15kgと逞しく、太め残りも活気十分。1週前追い切り（10/23、美浦W）は秀逸！6F83.3-ラスト1F10.9秒をマーク。助手騎乗でオープン馬を追走併入、直線鋭く伸び「ラストの切れが昨年以上」と堀師絶賛。パワフルなストライドと反応の良さで、天皇賞(秋)の直線勝負に警戒。最終追い切り（10/29、美浦W）は開幕直後好時計！82.3-65.1-50.3-35.7-23.0-11.6で、レーン騎乗のままオープン馬を3馬身追走。内ラチ沿い併せも1馬身遅れも、ゴール板過ぎまで追われ持続力全開。手応え安定、脚色豊かで「リズム良く手応え良かった」とレーン。シャープさは7割も、闘志溢れる動きに上積み確実。堀師コメントは熱弁。「少し重めだが、先週までの状態見て今週はしっかり追った。動きはピーク時より少し劣るが、徐々に良化。このひと追いでどこまでシャープになるか楽しみ。東京2000mは能力全開の舞台」と上々。友道助手も「香港帰りで仕上がり順調。昨年2着以上の状態」と太鼓判。完調手前も、叩き良化型でレース当週ピーク画策。全体評価「A級仕上がり」。Wコースの地厚い時計とラストのキレが光る。海外明けのハンデを逆手に、5番枠から好位キープの競馬で古馬撃破必至。
【メイショウタバル】
前走菊花賞（3着）後、放牧を挟み9月10日に栗東帰厩。翌日から坂路で軽く再開し、徐々に強度を上げて入念乗り込み。調教量は十分で、馬体重は前走比+8kgの520kg超えと逞しさ増大。石橋師は「放牧明けの緩みを完全に解消。パワーアップした」と成長を実感。先々週（10/11、金曜）のWコース併せ馬は圧巻の猛稽古！1000m61.5秒をマークし、併走馬を2馬身追走してクビ差先着。直線でゴールドシップ譲りの重厚なストライドが炸裂、「ここで一気に仕上がった」と陣営。パワーと持続力が天皇賞(秋)の持続戦にピッタリ。1週前追い切り（10/23、栗東W）も文句なし！助手騎乗で単走、6F82.5-ラスト1F11.4秒。1000m63.4秒を刻み、ラスト200m11.4秒の鋭い加速。折り合い抜群で「前半抑えてテンの持続力が抜群。東京の直線で弾けそう」と石橋師が高評価。坂路併せも消化し、多角的調整で万全。最終追い切り（10/29、水曜、栗東W）は絶品！86.9-68.9-53.2-37.4-22.7-11.1の優秀時計。助手を背に単走、前半ゆったり67秒台で進み、残り300mから軽く仕掛けるとスムーズ加速。ラスト11.1秒の切れ味に、首差先着の併走馬を置き去り。脚色豊かで息も入る完璧ムーブ。「輸送前ピーク。動き軽快で状態最高潮」と助手もニッコリ。馬体重522kgとベスト体重キープ。陣営コメントは自信たっぷり。石橋師「菊花賞時より筋肉質に。Wの重い芝でこれだけ動くのは心強い。距離短縮で前進気勢爆発するはず。天皇賞(秋)は絶好の舞台」と断言。調教助手も「ラストの反応が別次元。持続力で古馬相手に互角以上。叩き2走目で上積み大」と太鼓判。左トモの緩みも解消、輸送減り考慮でほぼ完調。全体評価「S級仕上がり」！Wコースの重厚時計とラスト11秒台のキレが光る。ゴールドシップ産駒らしい不屈の闘志で、中団待機から直線一気の競馬がハマりそう。
【クイーンズウォーク】
新潟記念除外のアクシデント後、放牧でリフレッシュ。10月3日に栗東帰厩し、9日から今週まで6本の質の高い追い切りを消化。調教量は申し分なく、馬体重は前走比+12kgの492kgとパワーアップ。体調面は万全で、中内田師は「放牧効果抜群。毛ヅヤ艶やかで活気満点」と上機嫌。ここ2週はWコース大外を回る単走中心で、持続力と折り合いを徹底強化。先々週の坂路（4F52.8）は軽快にまとめ、仕上がり加速。1週前追い切り（10/23、栗東W）は絶好調！助手騎乗で6F84.2-ラスト1F10.9秒の好時計。川田を背にゆったり前半、残り400mから追われラスト200m10.9秒の鋭い伸び。首振らずリズム完璧、「末脚のキレが別格。東京向き」と中内田師が高評価。直線での反応の良さが天皇賞(秋)の直線勝負に直結。最終追い切り（10/29、水曜、栗東W）は開門直後の秀逸ムーブ！88.0-68.8-53.0-37.5-23.0-11.3の優秀時計。中内田師自ら騎乗、前半スロー68秒台で進み、徐々にギアチェンジ。直線はほぼ馬なりで軽快加速、ラスト11.3秒の切れ味に四肢の連動感溢れる。併走馬を置き去りにするほどの余裕、「息遣い良く動き上々。アクシデント明けとは思えぬ仕上がり」と師も満足げ。馬体重494kgキープで、輸送減り考慮の完璧調整。陣営コメントは自信満々。中内田師「除外で悔しかったが、放牧で心身リセット。Wの重い芝でこれだけシャープに動くのはピーク時以上。距離適性最高の東京2000mで、末脚全開の競馬を。天皇賞(秋)は勝負」と断言。調教助手も「前半抑えてもテンが持続、ラストの反応がG1級。牝馬の意地で古牡を屈服させる」と熱弁。左回り【3.1.0.1】の安定感も魅力。全体評価「S級仕上がり」！Wコースのゆったり時計から一転のラスト11秒台キレが光る。キズナ譲りの瞬発力で、中団待機→大外一気の王道パターン炸裂必至。
