クイーンステークス

【クイーンステークス2026】全情報総まとめ|馬情報・データ・血統・追い切りを1頭ずつ完全網羅

2026年8月2日(日)15時25分発走、札幌競馬場・芝1800メートルで行われる第74回クイーンステークス(GⅢ・3歳上牝馬・別定)。秋のGⅠ戦線を見据える実力牝馬が集う、夏の伝統重賞です。本記事では、これまでお届けしてきた馬情報・データ分析・血統分析・追い切り分析のすべてを、有力馬ごとに1頭ずつ統合してお届けします。

このレースの大原則をまず押さえておきましょう。攻略の3本柱は「前走GⅠ組(特にヴィクトリアマイル組)」「3~5歳の若い世代」「内枠(1・2枠)」です。前走GⅠ組が過去に多数の好走を見せ、3着以内は5番人気以内が中心。ヴィクトリアマイル組が最有力で、桜花賞組は苦戦傾向です。血統的には、望田潤氏が指摘する「ヘイローのクロスを持つ機動力型の差し馬」が有力。札幌の小回り・洋芝コースで、この傾向が続いています。それでは、有力各馬を1頭ずつ見ていきましょう。


エリカエクスプレス(牝4歳・杉山晴紀厩舎/武豊)

【馬情報】デビュー2戦目のフェアリーステークスで重賞初制覇を果たした素質馬。秋華賞では逃げ粘って2着、今春のヴィクトリアマイルでは4着と、GⅠでも堅実に上位を確保しています。ここで重賞2勝目を飾り、秋に弾みをつけたい一戦です。

【データ】前走ヴィクトリアマイル4着という、このレース最有力ローテーションに該当。4歳という中心世代で、データ的な好条件を満たす軸候補筆頭です。

【血統】父エピファネイア、母父ガリレオ。母エンタイスドは愛ダービー馬カプリらの全きょうだいという欧州一流中距離牝系で、重厚な底力に富みます。本来は1600メートルより1800メートルが適距離で、距離延長はプラスです。

【追い切り】1週前追い切りでCWコースで6ハロン78秒5、終い11秒1という好時計をマークし、仕上がりはメンバー随一。杉山晴紀調教師は「クイーンSを本線に逆算し順調」とコメント。放牧帰りとは思えない仕上がりの早さで、武豊騎手を配して秋の大一番へ視界良好の軸候補筆頭です。


コガネノソラ(牝5歳・菊沢隆徳厩舎/丹内祐次)

【馬情報】3歳時に挑んだ一昨年のクイーンステークスで重賞初制覇を飾った実力馬。5歳を迎えた今年も福島牝馬ステークスを制するなど、変わらぬ能力の高さを見せています。しぶとい末脚が身上です。

【データ】5歳という中心世代で、このレースのリピーター傾向にも合致。過去の勝ち馬であり、能力を発揮できる条件が揃っています。

【血統】父ゴールドシップ、母父ロージズインメイ。ゴールドシップ×ロージズインメイという配合でヘイロー4×5・6のクロスを持ち、このレースの活躍血統傾向を体現する存在。同配合のウインピクシスも2023年に2着しており、札幌1800メートルとの相性は実証済みです。

【追い切り】1週前に長めから負荷をかけ、最終追い切りは馬なりで整えるという理想的な調整過程を踏んでおり、終い10秒9の鋭い伸びを披露。菊沢隆徳調教師も「満足のいく仕上がり」とコメント。洋芝適性・滞在効果・余力ある仕上げと、過去の勝ち馬に最も近いタイプに仕上がりました。丹内祐次騎手を配し、得意の舞台での復活Vを狙います。


ココナッツブラウン(牝6歳・上村洋行厩舎/北村友一)

【馬情報】クイーンステークス、札幌記念で2着、小倉牝馬ステークスで3着と、重賞好走実績が多数の実力馬。昨年のエリザベス女王杯と今年のヴィクトリアマイルで5着と、GⅠでも掲示板を確保しています。

【データ】前走ヴィクトリアマイル5着というGⅠ組の好条件に該当。昨年2着というコース実績も光ります。6歳という年齢はやや割引材料ですが、リピーター傾向で軽視できません。

【血統】父キタサンブラック、母父キングカメハメハ。サンデー系×キングマンボ系という王道の中距離配合で、底力とスピードを兼備した総合力の高さが魅力です。

【追い切り】1週前追い切りをダートコースで単走。柴原助手が「いつも通りの動き。何とか重賞を取ってほしい」とコメントし、滞在で落ち着いて調整されています。前走ヴィクトリアマイル5着はエリカエクスプレスとアタマ差の同タイムで、力の差はほとんどありません。北村友一騎手を配し、悲願の重賞制覇へ絶好の機会。札幌芝は3戦1勝2着2回と好相性です。


ヴーレヴー(牝4歳・武幸四郎厩舎/横山典弘)

【馬情報】2歳秋にりんどう賞、3歳春にエルフィンステークスを勝利し、早くから高い素質を見せていた馬。前走の巴賞で約1年5か月ぶりの白星を、3馬身半差の圧勝で飾りました。

【データ】前走で1800メートルの距離を克服し、同距離継続はプラス材料。4歳という中心世代で、勢いに乗る上がり馬です。

【血統】父サトノクラウン、母父マンハッタンカフェ。サトノクラウンの牝駒は前向きでマイラー質に出る傾向があり、本馬も今は1800メートルがベスト距離。この牝系らしい機動力を武器に、札幌の小回りコースは絶好の舞台です。

【追い切り】追い切りではA評価を獲得する順調な動き。1週前追い切りでは札幌ダートコースで迫力満点の動きを見せ、担当助手も好感触を口にしていました。勝ってさらに上昇気配を感じさせる仕上がりで、横山典弘騎手を配して重賞初制覇を狙います。立ち回りの巧さと決め手を兼ね備えた、勢い屈指の一頭です。


ケリフレッドアスク(牝4歳・藤原英昭厩舎/横山武史)

【馬情報】3歳秋の紫苑ステークスを鮮やかな逃げ切りで制した重賞ウイナー。その後は敗戦が続きましたが、前走の函館記念で2着に入り、復調の兆しを見せました。牡馬混合の重賞で通用した地力は上位です。

【データ】57キログラムを背負う点はやや割引材料ですが、それだけの実績を残してきた証。牝馬限定戦なら当然上位の存在です。

【血統】父ドゥラメンテ、母父ディープインパクト。父ドゥラメンテはキングヘイローの母系を通じてヘイローの血も引いており、このレースの活躍血統傾向に合致。小回りをパワーで捲り差すタイプです。

【追い切り】追い切りの動きは良好で、前走の好調を維持。藤原英昭厩舎の入念な仕上げで態勢を整えてきました。紫苑ステークスは逃げ、函館記念は差してと脚質の自在性が武器。前走の函館記念は勝ち馬の斜行の影響もあってスッキリしない2着で、展開ひとつでは勝っていた可能性もありました。横山武史騎手を配し、今度こそ納得の結果を狙います。


ボンドガール(牝5歳・手塚貴久厩舎/佐々木大輔)

【馬情報】重賞制覇はまだないものの、秋華賞で2着に好走した上位の実績馬。デビュー戦では後の桜花賞馬アスコリピチェーノを相手に勝利しました。今年の小倉牝馬ステークスでも上がり最速の末脚で2着に追い込むなど、脚力はなお健在です。

【データ】一昨年のクイーンステークスで2着に好走した舞台適性の高さが魅力。中4~19週の間隔はデータ的にも中心馬が出るゾーンに該当します。

【血統】父ダイワメジャー、半兄に重賞2勝のサリオス。父ダイワメジャー譲りの先行力と立ち回りの巧さは、洋芝・小回りの札幌コースで存分に生きます。

【追い切り】間隔を取っての臨戦ですが、追い切りは順調で状態面に大きな不安はありません。前走のヴィクトリアマイル14着は東京マイルの忙しい流れが合わなかった面もありそうで、一昨年2着の札幌1800メートルは好舞台。佐々木大輔騎手を配し、リフレッシュした状態で素質開花による悲願のタイトル獲得を目指します。


カテリーナ(牝5歳・田中克典厩舎/浜中俊)

【馬情報】条件クラスを勝ち上がってきた上昇馬。前走の五稜郭ステークス(函館芝1800メートル)を制し、オープンクラスでも通用する力を示しました。上がり馬らしい勢いがあります。

【データ】5歳という中心世代ですが、前走が条件クラスからの臨戦となる点は、GⅠ組が中心のこのレースではやや割引材料。それでも北海道での勢いは本物です。

【血統】父ホークビル、母父マンハッタンカフェ。欧州的なパワーとスタミナに寄った配合で、母父マンハッタンカフェの血を通じてサンデーサイレンスのクロスを持ち、活躍血統傾向にも通じます。時計のかかるタフな展開で持ち味が生きます。

【追い切り】段々と頭角を現してきた成長ぶりを追い切りでもうかがわせ、北海道シリーズで結果を残している馬だけに現地調整もスムーズ。状態は良好です。浜中俊騎手を配し、洋芝・小回りの北海道コースで結果を残している点は大きなアドバンテージ。展開が向けば、上位食い込みも狙える立場です。


フェスティバルヒル(牝3歳・四位洋文厩舎/西村淳也)

【馬情報】半兄に昨年の皐月賞、有馬記念を勝ったミュージアムマイルがいる良血馬。前々走のファンタジーステークスで重賞初制覇を飾りました。前走の桜花賞は17着も骨折休養明けで、仕切り直しの一戦です。

【データ】このレースは3歳馬が近3年で2勝と好相性。しかも52キログラムという最軽量の斤量は大きなアドバンテージで、前走GⅠ帰りの3歳馬という好条件にも合致します。

【血統】父サートゥルナーリア、母父ハーツクライ。サートゥルナーリア×ハーツクライはニックスになりそうな配合で、ロベルト系の血も引くパワー型のため洋芝適性は高いとみられます。血統的には1800メートルぐらいがよく、距離延長は歓迎材料です。

【追い切り】キャリアは浅いながらも素質非凡な動きを追い切りで見せ、骨折休養明けの前走から立て直され状態は上向き。西村淳也騎手を配し、休み明けを叩かれた上積みも見込め、軽量を武器に一変があって驚けません。


まとめ

クイーンステークス2026を4つの観点から総括すると、中心はヴィクトリアマイル4着で追い切りも抜群のエリカエクスプレス。データ的に最有力のヴィクトリアマイル組で、1800メートルへの距離延長がプラスに働きます。

血統・実績・追い切りのすべてで光るのが、一昨年の覇者コガネノソラ。ヘイロー4×5・6のクロスを持ち、理想的な仕上げで得意の舞台に戻る点は大きな魅力です。昨年2着のココナッツブラウンは滞在で落ち着いて調整され、GⅠ組の好条件も満たす対抗格。上がり馬では、巴賞を圧勝したヴーレヴー、函館記念2着のケリフレッドアスクが実力上位です。

さらに、悲願の重賞初制覇がかかるボンドガール、五稜郭ステークス勝ちのカテリーナ、52キロの軽量で一変が期待できる3歳のフェスティバルヒルと、伏兵も多彩に揃いました。攻略の3本柱「前走GⅠ組」「若い世代」「内枠」を軸に、4つの観点の評価と枠順を照らし合わせながら、最終的な狙いを絞り込んでいきたい一戦です。