七夕賞2026 当日直前情報|全16頭+馬場徹底調査
2026年7月12日(日)福島11R|芝2000m(右・Bコース)|15:45発走|GⅢ・ハンデ・16頭
【最重要】当日の馬場状況
Bコース替わり初週。ここが今年最大の変数。
今週からBコースを使用(Aコースから2m外に内柵を設置、3〜4コーナーは2.5m外)。コース全周の内柵沿いに若干の傷みがある状態。
開催3週目のコース替わりで、ダメージが出た箇所はある程度カバーされたが、内ラチ沿いに若干のダメージが残った。土曜日のレースで直線の広めの範囲に若干のダメージが広がったものの、馬場は全体的には良好な状態。
雨の状況
土曜夜時点の馬場状態は良。土曜夜から日曜日にかけて曇り時々雨予報。想定雨量は5〜30㎜、日曜日の想定馬場状態は良〜重。福島芝は水はけが悪いので、少量の雨でも馬場に傷みが出てくる可能性がある。
前日オッズ発表時点で小雨・良、直近では天候:曇/馬場:稍の表記も出ており、発走時刻15:45までの雨量が全てを決める構図。
時計想定
土曜日の時計は-2.3秒位。土曜夜から日曜日にかけて雨が降る予報のため、日曜日は雨量次第で-2.0〜+2.5秒位と想定されている。
つまり振れ幅4.5秒。良のままなら高速決着、雨が本降りになれば一転タフな消耗戦。
【最重要】馬場傾向|Bコース替わりの二面性
ここが今年の七夕賞の核心。専門家の見解が真っ二つに割れている。
見解A:Bコース替わり=先行有利
前の週までにできた傷みはある程度カバーされるため、例年このBコース替わり週は先行馬が活躍しやすくなる。
先週の福島芝の実績も先行優勢。芝14鞍で逃げ1勝、先行7勝、中団5勝、マクリ1勝。1着14頭中9頭は4コーナーで4番手以内。全体的に内目を伸びる先行系が優勢で、差すにしても1〜3分どころが伸びる感じ。外差しではなく、まだ内目が伸びていた。
見解B:Bコース=外枠有利
福島の一般的セオリーでは逆になる。時計がかかりにくいAコース時は内枠有利、時計がかかりやすいBコース時は外枠有利。開催前半で馬場が良い時は内前有利、雨などで時計がかかったり、開催が進んで内が荒れてくると外差し有利が目立ってくる。
結論:雨量が分岐点。
- 雨少(良維持) → 内・前有利。内枠先行勢が主役
- 雨多(稍重〜重) → 内ラチ沿いの傷みが露呈し外差し台頭
【最重要】枠順データ|「7枠の呪い」
過去10年の枠別成績が異常なまでに偏っている。
・1〜3枠【4-4-2-42】勝率7.7%、複勝率19.2%
・4〜6枠【4-2-7-45】勝率6.9%、複勝率22.4%
・7〜8枠【2-4-1-33】勝率5.0%、複勝率17.5%
小回りコースらしく内枠から中枠がやや優勢。特に2枠は最多の3勝を挙げており、昨年の勝ち馬コスモフリーゲンも2枠。中枠では6枠が複勝率トップの35.0%を記録。一方、外寄りの「7」枠は【0-1-0-19】複勝率5.0%。好走は20年のブラヴァス(2着)のみ。
7枠=20頭走って3着以内わずか1頭(複勝率5.0%)。
今年その7枠に入ったのが、⑬バトルボーンと⑭オールナット。人気馬2頭が最悪の枠を引いた。
【最重要】斤量データ|58キロの壁
過去10年で斤量58キロ以上の馬は【0-1-0-9】。58キロ以上で勝ったのは06年メイショウカイドウ(59キロ)まで遡る。
優勝馬10頭中7頭は負担重量57〜57.5キロ。一番の実績馬よりやや劣る馬、一番重量を背負う馬よりやや低い馬が勝つ一戦。単勝1番人気は過去10年でわずかに1勝。
今年の58キロ組は④カラマティアノスと⑯サヴォーナの2頭。
過去10年【0-1-0-9】、20年間勝ち馬なしのゾーンに、今年の人気2頭が揃って収まっている。
全16頭・個別直前情報
1枠1番 ボーンディスウェイ|牡7・56.0kg・丸山元気(牧光二)
調教評価【B】
美浦W単走。単走表記だがほぼ併せ馬に等しい内容。舌を出しながらの走りではあるものの、この馬の場合は無駄な力みをとるという意味では悪くない。極端に折り合いを欠いている様子はなく、ラストの反応や伸びも悪くなかった。あと少し前肢の使い方に柔らかみがほしいが、大きく評価を下げるほどではないレベル。まずまずの仕上がり。
騎乗する丸山自身のコメント。「2週続けて稽古に乗った。ゴールを過ぎてから伸ばして反応は悪くなかった」
前走は目黒記念GⅡ11着(26年5月31日・東京芝2500m)。2024年の七夕賞では9着と当レース経験あり。
馬場適性メモ:最内1番は、良馬場維持なら理想の位置。だが雨で内ラチ沿いが傷めば、真っ先に不利を被る枠でもある。この馬の評価は天候と完全連動。
1枠2番 コントラポスト|セ6・56.0kg・菊沢一樹(菊沢隆徳)
調教評価【C】
美浦坂路併走。コーナーからすでに右手前。直線に入ると手前を替えるも、結局のところ逆手前。この稽古と本番の回りは逆なので過度に気にする必要はないのかもしれないが、手前変換後は併走馬を気にして、やや集中力が散漫な感じ。脚さばき自体は悪くないものの、評価を上げるには躊躇してしまう内容。
菊沢師は強気。「1回使っているぶん、動きは素軽い。状態は申し分ない」
ジューンS5着からの前進を見込むローテ。
穴人気の裏付けあり。内枠×菊沢一樹で一発の気配。重賞2着実績の伏兵として「距離実績&近走戦績で盲点の単勝オッズ2桁想定、福島巧者の鞍上も加わり一発の可能性あり」と穴馬指名されている。
馬場適性メモ:2枠は過去10年で最多3勝。昨年の勝ち馬コスモフリーゲンも2枠。調教Cが引っかかるが、枠の後押しは本物。
2枠3番 ショウナンマグマ|セ7・55.0kg・三浦皇成(尾関知人)
調教評価【C】
美浦W単走。抑えきれないほどの手応えでコーナーを回る。直線での口向きも、この馬としては良い部類。ただ、一本気な面は変わっておらず、コーナー〜直線序盤の行きっぷりのわりに、鞍上の合図に対する反応は渋い。現状の走りを活かすためには、他馬の決め手がそがれる馬場、加えて展開の助けもほしいところ。
尾関師のコメントが距離短縮の意図を示す。「前走は時計が速すぎた。2000メートルくらいが競馬はしやすい」
前走は中山記念GⅡ13着(26年3月1日・中山芝1800m)。
馬場適性メモ:ここが今日いちばん面白い。調教診断が明言している——「他馬の決め手がそがれる馬場」を欲している。つまり雨が降れば降るほど浮上する馬。逃げ・先行型で55キロは軽い。雨脚が強まったら真っ先に印を回す1頭。
2枠4番 カラマティアノス|牡4・58.0kg・岩田康誠(奥村武)|※トップハンデ
調教評価【B】
美浦W併走。直線では3頭併せの中から進み、最後は道中で最後方だった内の未勝利馬に対して体勢不利のかたちに。ただ、相手はコーナー途中から本馬より内を回って距離を稼いでいたことを思えば酌量の余地はある。本馬自身、スムーズなコーナリングだったし、直線でも無駄の少ないフォームで走れていた。悪くない仕上がり。
具体的な時計。美浦ウッドで3頭併せ。馬なりのまま5F66秒8-上がり1F11秒1を記録したものの、併走相手に半馬身遅れ。1週前は6F82秒0-上がり1F11秒2で2馬身先着。
前走からの上昇要素。前走時の追い切りでは勝負所でなかなか加速しなかったが、今回は追われた時の反応に大きな違いがあり、この変化は間違いなく良い方向に転ぶ。
馬体は絞れる見込み。奥村武師「体重はおそらく減ると思うけど、引き締まって、筋肉の張りはむしろいい」
戦績は文句なし。中山金杯勝ち、中山記念2着の実績馬。前走はエプソムC6着。
危険な人気馬指名
近4年の七夕賞は、実績馬よりも新生が輝きを放つ一戦。カラマティアノスは一番軽視したい1頭。斤量や血統など、過剰な人気ほどの信頼度は低く、妙味を考慮すると、少なくとも「頭」勝負は避けたい。前走で初めて58キロを経験し、今回は増減なしで臨むが、斤量の経験値はまだまだ不足気味。
「カラマティアノス消し」の馬連3点+3連複15点を推奨する予想家も出ている。
馬場適性メモ:枠は最高(2枠=過去最多3勝)、斤量は最悪(58キロ=10年【0-1-0-9】)。この矛盾が今年の最大の論点。
3枠5番 オーロラエックス|牝5・55.0kg・坂井瑠星(杉山晴紀)
調教評価【C】
栗東坂路単走。直線序盤の手前変換時に、集中を欠いてバランスを崩してしまう。その後もご機嫌斜めの様子で、内に意識が働きがち。それを鞍上が矯正しながらの登坂とあってか、動きもやや硬め。確認程度の調整とはいえ、なにかしらすっきりしない内容。評価は控えめに。
馬場適性メモ:牝馬55キロは軽量メリット。ただし調教内容に不安。3枠は好位置だが、気性の不安定さが小回り福島でどう出るか。
3枠6番 マイネルモーント|牡6・56.0kg・石川裕紀人(高木登)
調教評価【B】
美浦W併走。併走相手が手前替えの際にバランスを崩し、接触しかける場面もあったが、本馬は大きくぶれることなく自身のリズムをキープ。その後も安定したフットワークで、余裕をそれなりに感じる動き。ゴール標識を過ぎてからメイチで追われる相手に前を譲ったものの、稽古自体の雰囲気は決して悪くない。
高木師のコメントに核心。「状態はいいし、動けるようになってきた。中間はゲートを出す練習。スタートが鍵」
複数の予想家が本命指名
「本命はコース替わりが好材料のマイネルモーント」(二刀流データアナライザー・八木遊・最終見解)
「前走12着でも本命は不動 ゲート練習を積んだマイネルモーントに勝機」
前走はエプソムC12着(26年5月9日・東京芝1800m)だが、中山記念4着(26年3月1日)の実績あり。
馬場適性メモ:「Bコース替わりが好材料」と明示的に指摘された馬。内〜中枠のゾーンで立ち回りは効く。ゲート出が全て。
4枠7番 メリオーレム|牡5・55.0kg・M.デムーロ(友道康夫)
調教評価【B】
大江助手のコメントが強気。「条件はいいですね。完成の域に入ってきた。重賞を勝ってもおかしくない馬だと思う」
叩き2戦目で心肺機能が戻れば、このメンバーなら十分好勝負可能。斤量面でも、同じLクラス1勝のサヴォーナが58kgなのに対し、こちらは55.0kg。能力比較で見ればかなり有利な設定。
馬場適性メモ:55キロ+Mデムーロ+友道厩舎+4枠。4〜6枠は複勝率22.4%で全ゾーン最高。厩舎の「重賞を勝ってもおかしくない」発言は重い。斤量恩恵組の筆頭格。
4枠8番 クリスマスパレード|牝5・55.0kg・杉原誠人(加藤士津八)
調教評価【B】
美浦坂路併走。1週前は含水多めの馬場がこたえたのか、気負いが目につく走り。その当時と比べれば、リラックスしているし、脚元の動きも軽快。未勝利馬相手の内からとはいえ、最後は余力じゅうぶんに抜け出した。絶好調とまではいかないかもしれないが、着々と調子を上げてきているのは確か。
加藤士師は距離短縮に自信。「いつも通りの動き。前走は単純に距離が長かった」
馬場適性の重要な注意点
調教診断が示唆した一文が見逃せない——「1週前は含水多めの馬場がこたえた」。
**つまり道悪でパフォーマンスを落とすリスクが調教段階で顕在化している。**今日は雨予報。雨が降れば降るほど割引が必要な馬。逆に良馬場維持なら、「最終追い切り前ピック4」「最終追い切りピック4」の両方に選出されている上昇馬。
5枠9番 オニャンコポン|セ7・54.0kg・吉田豊(小島茂之)|※最軽量
調教評価【B】
小島師のコメント。「気持ちが安定してフットワークも前走よりいい。去年よりハンデも軽い。頑張ってほしい」
七夕賞3着の実績馬。2025年七夕賞で3着(12番人気・49.8倍)に激走。しかも当時は55.0kg、今年は54.0kg——1キロ減。
近走は苦戦。エプソムC15着(26年5月9日)、中山記念11着(26年3月1日)。
馬場適性メモ:16頭中最軽量の54.0キロ。優勝馬の主流ゾーン57〜57.5キロからは外れるが、去年3着した舞台で去年より1キロ軽いという事実は動かない。5枠も悪くない。穴党なら押さえたい1頭。
5枠10番 センツブラッド|牡4・56.0kg・原優介(斉藤崇史)
調教評価【B】
栗東CW併走。併せの内で姿が見にくく、正直なところ判断しづらい部分が多い。確認できる範囲では、直線での手前替えのタイミングこそ遅めだったが、変換後の伸びと反応は良く、脚取りもしっかりしていた。あと少し前肢に柔軟性がほしいが、大きく減点するほどではない。この馬なりに順調。
斉藤崇師は展開待ち。「乗り方や展開ひとつ。うまくハマればやれていい」
昨夏のラジオNIKKEI賞で2着に好走——福島実績あり。
データ的裏付け
全頭診断で「1.2.0.0」の高好走率データ該当。八木遊・最終見解でも対抗評価(キンカメ系)。
近走はエプソムC10着(26年5月9日)、小倉大賞典14着(26年2月22日)と苦しいが、4歳+福島実績+データ該当の三拍子。
馬場適性メモ:「4歳×前走〇〇は複勝率60%、機動力が武器で小回り歓迎」というデータもあり、4歳勢は要警戒ゾーン。5枠は中枠の好位置。
6枠11番 アスクナイスショー|牡5・55.0kg・田辺裕信(中舘英二)
調教評価【B】(A判定に肉薄)
美浦W併走。コーナーから気合の乗りが良く、四肢もしっかり使えている。直線序盤で手前を替えたあと、中盤付近で手前を右に戻したものの、それによるロスは軽微ゆえ深刻にとらえる必要はない。脚さばき自体は安定しており、ラストの反応もシャープ。直線での順手前がもう少し続いていれば、優にA判定の内容だった。
1週前の内容。美浦・ウッド・重(助手)6F 82.7-65.9-50.8-36.2-11.6(強め)併走馬の内0.6秒追走・0.2秒遅れ。
中舘師のコメントが極めて強い。「ここを目標にして順調で、元気があります。前走は速いペースを先行した上に、3角からも来られるかなり厳しい競馬になってしまった。そのなかで一瞬は見せ場を作ったし、そこは褒めてあげたい。福島は相性がいいですからね」
「前走後はここを目標に。福島は好相性でハンデも手頃」
コース実績が突出
福島芝2000mで【1-1-1-0】。3戦して1着・2着・3着——馬券圏外なし。
馬場適性メモ:今年の最強の隠れ材料はこの馬かもしれない。
- 6枠は複勝率トップの35.0%
- 福島芝2000m【1-1-1-0】=複勝率100%
- 55.0キロの軽ハンデ
- 調教「Aに肉薄のB」
- 「最終追い切りピック4」に選出
- 注目競走馬ランキング2位
枠・コース実績・斤量・調教の4点が全て噛み合った唯一の馬。
6枠12番 リカンカブール|セ7・57.0kg・荻野極(田中克典)
調教評価【B】
栗東坂路単走。手前替えが遅かったが、本馬にはよくあること。それ自体をマイナス視する必要はない。道中はこの馬なりに低めの重心を保ちながら登坂。ラストも鞍上の仕掛けに応じて、脚をしっかり使っていた。本来の迫力には及ばないかもしれないが、動き自体に大きな衰えもうかがえない。及第点の仕上がり。
初ブリンカー装着
田中克師「福島は2回目なので大丈夫。今回はブリンカーを着けるので、その効果があれば」
この日、福島・小倉・函館で初ブリンカー着用予定は全15頭。激走が生まれるか注目されている。
前走は小倉大賞典6着(26年2月22日・小倉芝1800m)。
馬場適性メモ:6枠(複勝率35.0%のベストゾーン)+初ブリンカー+57.0キロ(勝ち馬の主流ゾーン)。優勝馬10頭中7頭が57〜57.5キロにドンピシャ。ブリンカー効果が出れば一変あり得る配置。
7枠13番 バトルボーン|牡7・57.0kg・戸崎圭太(林徹)
調教評価【B】 ※ただし別媒体で最高評価「S」
美浦坂路単走。逆手前で直線を迎え、そのまま右手前で登坂。ただ、折り合いを欠いている印象はなく、1週前と比較して体の使い方も良くなっている。ラストも仕掛けに応じてしっかりと加速していた。粗い部分が目立つぶん評価はBにとどめるが、手の合う騎手がまたがり、自身のリズムで気分良く走れるようなら、今回の舞台でも期待を抱ける内容。
具体的時計。美浦坂路単走、一杯に追われて全体時計53秒7-上がり1F12秒1で登坂。1週前も美浦坂路単走で54秒2-12秒1。ラチに近いところからの追い切りだったが、一杯の脚色通り序盤からきびきびとした走りで登坂。全体を通して力強い脚さばきを見せている。
最高評価「S」を獲得
「若い頃を思わせるほどの躍動感に最高評価S、一段階踏み込んだ調整で脚元も不安なし」
そもそもが休み休みでしか起用できないひ弱なタイプ。それでいて骨折による長期休養を幾度も経験してきたことを思えば、慎重な調整過程にも合点がいく。それでも近走は少しずつレース内容を良化させており、ようやく心身の歯車がしっくりとかみ合ってきた印象。
林師のコメントが今日の天気と直結。「ハンデは想定内で速い時計でも走れる。ぜひ良馬場でやりたい」
前走はメトロポリタンS3着、その前は小倉日経賞3着。2023年七夕賞では4着。想定では序盤から先頭に立つ先行策。
馬場適性メモ|今日最大の矛盾を抱える馬
プラス
- 調教で唯一の最高評価「S」
- 先行力(Bコース替わり週は先行馬が活躍しやすい)
- 57.0キロ=勝ち馬の主流ゾーン
- 戸崎圭太=七夕賞4勝(2016、2017、2021、2024年)の圧倒的な当レース巧者
マイナス
- 7枠【0-1-0-19】複勝率5.0%——20年間で3着以内わずか1頭
- 陣営が「良馬場でやりたい」と明言 → 今日は雨予報
「S評価+七夕賞4勝ジョッキー」対「7枠の呪い+雨」。今年最大の踏み絵。
7枠14番 オールナット|牡5・57.5kg・西村淳也(高野友和)
調教評価【B】
栗東坂路単走。直線序盤は抑えられていたこともあってか、首の位置が高く力みがちの登坂。だが、手綱が少し緩んだ中盤以降は脚さばきが柔らかくなり、それにつれて素軽さもアップ。ラストの加速もスムーズ。
陣営が不安を公言
高野師「まずまず仕上がりはいいのかな。ただ鼻出血の放牧明けなので、心配は尽きません」
鼻出血明け——調教師本人が「心配は尽きない」と発言。これは重い。
実績は上位。昨年のチャレンジCを制した実績馬。
馬場適性メモ
- 7枠【0-1-0-19】複勝率5.0%
- 57.5キロ——勝ち馬の主流ゾーン57〜57.5キロにギリギリ収まる
- 外を回り続ける展開を避け、早めに好位へ入れれば上位争いが可能
能力上位・斤量適正・だが7枠+鼻出血明け。買うなら覚悟が要る。
8枠15番 ヤマニンブークリエ|牡4・56.0kg・横山典弘(松永幹夫)
調教評価【A】——全16頭中、唯一のA判定
**唯一のA判定、⑮ヤマニンブークリエが首位評価。**普段のCW追い切りではコーナーからラストの動きを重めに見せがちな馬だが、今回は首と脚を出すリズムが良く、そのぶん直線立ち上がりでの反応やスピードの乗りが向上している。乗り込み量の不足もなく、しっかり整ってきた印象。あとは、福島の環境にすんなり適応できるか否か。その1点に尽きよう。
栗東CW単走。スムーズなコーナリング。直線立ち上がりでの反応やスピードの乗りもいい。1週前にしっかり負荷をかけた効果もあってか、首と脚を出すリズムもより良くなった印象。ラストで脚勢が少し緩んだものの、走りすぎないように配慮された内容とみるのが妥当。前進を見込める態勢と判断したい。
1週前は最後にビシッと追われて14.0-13.7-13.8-13.3-11.5-12.3というラップを刻み、手応えを十分に残したままフィニッシュ。前走の出来との比較になると比べ物にならないぐらい仕上がっているので、今回の出来なら無難に巻き返してくる可能性が高い。
ただし反対意見もある
馬場の外目からの追い切りだったが、思った以上に迫力はない。直線で追ってからもズブさがあり、終いも2F11秒5-1F12秒3で大きく減速。全体時計94秒8はこれまでのウッドで2番目に速いが、今年4月にはそれよりも速い時計を出しており、比較すると少し物足りない。
松永幹師「前走と比べてもいい状態。賞金が少ないので、先につながる競馬をしたい」
血統・脚質の適性
父は中長距離GⅠ7勝のキタサンブラック。チチカステナンゴ産駒の母ヤマニンブードレは芝中距離の3勝馬。**血統、先行脚質は福島芝2000mに適鞍。**重賞2着、近走も2回掲示板で、前回から据え置きの56kgは有利。ただし先行馬とはいえ上がりが34秒を切ったことが無く、ゴール前で切れ味勝負になった場合は競り負けが予想できる。
血統データ完全該当
「複勝率80.0%の七夕賞テッパン配合に唯一該当する4歳馬」
戦績。セントライト記念(G2)2着、中東遠征明けだった前走の新潟大賞典で5着(掲示板確保)。
馬場適性メモ
- 全頭唯一の調教A評価
- 「七夕賞テッパン配合」複勝率80%に唯一該当
- 56.0キロ据え置き
- キタサンブラック産駒=道悪もこなす血統(雨は歓迎材料)
- 横山典弘の8枠捌き
- 懸念点:「福島の環境にすんなり適応できるか否か。その1点に尽きよう」——福島初挑戦
8枠16番 サヴォーナ|牡6・58.0kg・池添謙一(中竹和也)|※トップハンデ・大外
調教評価【B】〜【A】(媒体により分かれる)
栗東坂路単走。しまいの反応を確かめる程度の内容。首高めのフォームは相変わらず。加えて右に意識が働きがちで、決してきれいな登坂ではない。だが、身のこなしに硬さはなく、最後まで高めの跳びをキープ。鞍上の合図にもそれなりに反応し、ゴール前の加速も悪くなかった。順調ととらえてもいい。
A評価をつけた媒体の見解
1週前に坂路51.2秒。自己ベストを更新。最終追い切りは調整程度の内容だが、1週前の段階でキッチリ仕上がっている。長期休養明けだった前走も坂路51秒台を連発するなど調教では動いていただけに、ここに来ての大きな上積みは感じないが、今回もシッカリ好調キープ。追い切り評価「A」
最終追い切りは栗東坂路単走、末強めに追われて全体時計56秒3-上がり1F12秒3。1週前も栗東坂路単走で一杯に追われて51秒2。四肢の使い方も鋭く、中盤以降は後ろ脚でしっかり地面を蹴って力強い走り。全体時計51秒2の自己ベストを記録。久々でも時計、動き共に充実。
1週前は前半から一杯に追われると13.8-12.8-12.1-12.5というラップを刻んで豪快に駆け抜けた。久々をひと叩きされた事もあって馬体の張りが戻り、動きにも力強さが増してきた。
中竹師「前走はあそこまで強い勝ち方で驚いた。大型馬だけど暑さに弱いイメージはない」
福島コース実績が圧倒的
約1年5カ月ぶりの復帰戦だった福島民報杯を快勝。ローカルのリステッドでは格が違う印象。**前走の勝利を含めて、福島コースは3戦3勝の好相性。**重賞のここでも、それ相応の評価が必要。
福島3戦3勝——負けなし。しかも前走は同じ福島芝2000m(福島民報杯)を勝利。
血統。父はキズナ。スニッツェル産駒の母テイケイラビッドはダート短距離の1勝馬。
馬場適性メモ|プラスとマイナスが極端
プラス
- 福島3戦3勝(勝率100%)
- 前走が**同一条件(福島芝2000m)**での勝利
- 1週前坂路自己ベスト51秒2
- 注目競走馬ランキング1位
- 「最終追い切り前ピック4」「最終追い切りピック4」の両方に選出
- 大型馬で暑さに強い
マイナス
- 58.0キロ——過去10年【0-1-0-9】、20年勝ち馬なし
- 大外16番——7〜8枠は勝率5.0%
- 大外から58.0kgを背負うため、序盤にどの位置を取るかが最重要
直前・最終整理
ハンデ一覧(重い順)
58.0kg:④カラマティアノス/⑯サヴォーナ
57.5kg:⑭オールナット
57.0kg:⑫リカンカブール/⑬バトルボーン
56.0kg:①ボーンディスウェイ/②コントラポスト/⑥マイネルモーント/⑩センツブラッド/⑮ヤマニンブークリエ
55.0kg:③ショウナンマグマ/⑤オーロラエックス/⑦メリオーレム/⑧クリスマスパレード/⑪アスクナイスショー
54.0kg:⑨オニャンコポン
調教評価まとめ
| 評価 | 該当馬 |
|---|---|
| A(唯一) | ⑮ヤマニンブークリエ |
| S(別媒体最高) | ⑬バトルボーン |
| A(別媒体) | ⑯サヴォーナ |
| B | ①ボーンディスウェイ ④カラマティアノス ⑥マイネルモーント ⑦メリオーレム ⑧クリスマスパレード ⑨オニャンコポン ⑩センツブラッド ⑪アスクナイスショー ⑫リカンカブール ⑭オールナット |
| C | ②コントラポスト ③ショウナンマグマ ⑤オーロラエックス |
天候別・シナリオ分岐
シナリオA:雨少(良〜稍重維持)
→ 内・前有利。⑪アスクナイスショー、④カラマティアノス、⑬バトルボーン(陣営「良馬場でやりたい」)、⑥マイネルモーント、⑧クリスマスパレードが浮上
シナリオB:雨多(重〜不良)
→ 外差し・タフ馬場適性。③ショウナンマグマ(「他馬の決め手がそがれる馬場」を欲する)、⑮ヤマニンブークリエ(キタサンブラック産駒)、⑯サヴォーナが浮上。⑧クリスマスパレード(含水多め馬場で気負い)は割引
まとめ
- 「7枠の呪い」──【0-1-0-19】複勝率5.0%。そこに人気の⑬バトルボーン・⑭オールナットが揃って入った
- 「58キロの壁」──過去10年【0-1-0-9】、20年間勝ち馬ゼロ。今年の58キロは④カラマティアノスと⑯サヴォーナ
- 「福島3戦3勝の男」──⑯サヴォーナ、大外+トップハンデでも無敗のコース実績
- 「複勝率100%の伏兵」──⑪アスクナイスショー、福島芝2000m【1-1-1-0】。しかも6枠は複勝率35%のベストゾーン、55キロの軽ハンデ
- 「唯一のA評価」──⑮ヤマニンブークリエ、全16頭で調教A判定はこの1頭だけ。しかも「七夕賞テッパン配合」複勝率80%に唯一該当
- 「雨が全てを変える」──想定雨量5〜30mm、時計想定は-2.0〜+2.5秒の4.5秒の振れ幅
- 「陣営の本音」──⑬バトルボーン林師「ぜひ良馬場でやりたい」/⑭オールナット高野師「鼻出血の放牧明けなので心配は尽きません」
発走15:45。雨雲レーダーの最終チェックを忘れずに。
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