札幌記念

【札幌記念2026 データ分析】夏の頂上決戦を数字で攻略!単勝人気・年齢・前走・枠番の傾向と危険な人気馬・勝ち馬の条件

2026年8月16日(日)、札幌競馬場・芝2000メートルで行われる第62回札幌記念(GII)。夏競馬唯一のGIIにして、サマー2000シリーズ第4戦。国内トップクラスの実力馬が集う「夏の頂上決戦」です。今年はレコード勝ちのある阪神大賞典馬アドマイヤテラ、GII2勝のショウヘイ、ホウオウビスケッツ、ローシャムパークら実力馬が顔をそろえる見込み。過去10年のデータを徹底分析し、レースの傾向と狙い目を探っていきます。


札幌記念
札幌記念

コース解説|札幌芝2000メートルの特徴

札幌・芝2000メートル
札幌・芝2000メートル

札幌記念の舞台は、札幌競馬場・芝2000メートル。4コーナー奥のポケットからスタートしてコースを1周する形で、1コーナーまでの距離は約380メートルと十分にあり、外枠からでも先手を奪うことは難しくありません。ゴール前の直線は約266メートルとJRAでは函館に次いで短く、コース全般が平坦。4つのコーナーがすべて大回りのため、ペースが極端に緩みにくいのが特徴です。

札幌の芝は洋芝で、時計がかかり、パワーが要求されます。他場の芝2000メートルに比べて緩急が少なく、平均して速いペースで流れやすいのがポイント。コーナーで距離ロスが大きくなるため、内ラチを器用に走れる機動力のある先行馬が有利です。加えて、札幌記念は開催後半のCコース2日目に行われ、内側の芝に傷みが出てくることから、比較的馬場の良い外目を通す差しも決まりやすくなります。求められるのは、スピードの持続力と、洋芝を走るパワー。この2つの適性が、コース攻略の鍵となります。


単勝人気別成績|上位人気中心も昨年は大波乱

札幌記念単勝人気別データ
札幌記念単勝人気別データ

過去10年の単勝人気別成績を見ると、3着以内馬延べ30頭中15頭が単勝3番人気以内で、上位人気3頭がそろって4着以下に敗れたことは一度もありません。堅実に人気馬が絡む一方で、注意も必要です。というのも、昨年(2025年)は10番人気以下の2頭が3着以内に突入し、トップナイフの優勝で3連単は約130万円の高配当。ここ4年は1番人気が馬券に絡めておらず、波乱の決着も想定しておくべきレースです。

数字を細かく見ると、1番人気は〔0・3・3・4〕で勝率0パーセント、複勝率60パーセント。勝ち切れないものの、3着内率は高く軸には向きます。むしろ狙い目は2番人気で、〔4・2・0・4〕と勝率40パーセント・連対率60パーセントの好成績。3番人気以下は勝率が大きく下がります。堅実な1番人気を軸にしつつ、勝ち切るのは2番人気、そして紐に人気薄を加えるのが、この人気傾向を踏まえた基本の組み立てとなりそうです。上位人気を信頼しすぎず、伏兵にも目を配りたい一戦です。


年齢別成績|3着以内馬の半数が5歳馬

札幌記念年齢別データ
札幌記念年齢別データ

過去10年の年齢別成績を見ていくと、3着以内馬延べ30頭のうち15頭が5歳馬で、全体のちょうど半数を占めています。5歳馬は〔4・7・4・24〕で3着内率38.5パーセントと、古馬の中では群を抜く好成績。年齢で軸を選ぶなら、まず5歳馬に注目するのが定石です。

さらに見逃せないのが3歳馬の存在。出走機会は限られますが〔1・1・1・4〕で3着内率42.9パーセントと、5歳馬をも上回る好走率をマークしています。斤量面の恩恵もあり、有力な3歳馬の出走があれば、必ず押さえておきたいところです。一方、4歳馬は3勝を挙げているものの複勝率は14.7パーセントとやや物足りず、6歳以上になると成績はさらに下降します。今年の有力馬では、アドマイヤテラが好走率の高い5歳世代。GII2勝のショウヘイは4歳ですが、データ的にはやや割り引きが必要な年齢で、能力でこれを覆せるかが焦点となります。年齢データは、軸選びの重要な指標です。


前走別成績|前走GⅠ組が活躍

札幌記念前走別データ
札幌記念前走別データ

過去10年の3着以内馬延べ30頭のうち、22頭は前走が国内外のGⅠでした。前走GⅠ組は〔4・7・7・27〕で3着内率40.0パーセント、海外GⅠ組も〔2・1・1・12〕で3着内率25.0パーセントと、格上のレースを経験してきた馬が、この舞台では明確に優勢です。GⅠで揉まれた地力とレースレベルの高さが、そのまま札幌記念でも生きる傾向がはっきりと表れています。

3着以内馬の残る8頭も、前走はすべて重賞。GⅢ組が〔3・2・2・53〕、GⅡ組が〔1・0・0・7〕という成績で、中でも函館記念組が3勝を挙げています。ただし注意したいのは、函館記念で5着以内に好走していた馬は〔0・0・0・14〕と、当レースでは全滅している点。前哨戦で好走した馬より、むしろGⅠ帰りの実力馬を重視すべきというデータです。オープン特別など重賞以外からの臨戦馬は〔0・0・0・13〕と1頭も馬券に絡んでおらず、前走のクラスは軸選びの絶対条件。今年はアドマイヤテラ(天皇賞春3着)、ショウヘイ(大阪杯10着)らGⅠ帰りの実力馬が中心となりそうです。


枠番別成績|内枠が好成績

札幌記念枠番別データ
札幌記念枠番別データ

過去10年の枠番別成績では、内枠の活躍が目立ちます。1枠が最多の4勝を挙げ〔4・0・2・8〕で3着内率42.9パーセント、2枠も〔1・4・0・10〕で5連対と、1枠・2枠の好成績が際立っています。コーナーが4つあり距離ロスの少ない内ラチ沿いを立ち回れる内枠は、機動力が問われる札幌コースにおいて明確なアドバンテージとなります。

特に注目すべきは、1枠または2枠の馬が単勝3番人気以内に支持された場合の成績で、〔4・2・0・1〕と連対率85.7パーセントという出色の数字を残しています。人気内枠馬は、この上なく信頼できる馬券の軸というわけです。枠順が確定した際、上位人気馬が内枠に入っていたら、迷わず本命候補としたいところ。逆に、いくら実力上位でも8枠など外枠を引いた場合は、距離ロスの分だけ評価を慎重にすべきです。もっとも、開催後半で内の芝が荒れる影響から、7枠〔2・0・2・16〕、8枠〔2・2・1・15〕と外枠にも一定の好走例がある点は、頭に入れておきましょう。枠順は、最終的な狙いを絞る重要な要素です。


札幌記念危険な人気馬&勝ち馬の条件
札幌記念危険な人気馬&勝ち馬の条件

札幌記念2026 危険な人気馬の条件

過去のデータから、人気を裏切りやすい馬の条件を3つにまとめました。

① 前走が重賞以外だった人気馬
過去10年で、前走オープン特別など重賞以外から臨んだ馬は〔0・0・0・13〕と、1頭も馬券に絡んでいません。いくら人気を集めても、前走のクラスが足りない馬は、思い切って軽視するのが得策です。

② 前走・函館記念で5着以内に好走していた人気馬
前哨戦の函館記念を5着以内で好走してきた馬は〔0・0・0・14〕と全滅しています。前哨戦での好走は、必ずしも本番に直結しません。人気になっているようなら、危険信号とみるべきです。

③ 4歳・6歳以上で外枠を引いた人気馬
データの中心は5歳馬で、4歳馬は複勝率14.7パーセント、6歳以上はさらに低下します。これらの年齢の馬が距離ロスの大きい外枠を引いて人気を背負う場合は、頭固定までは危険。相手の一頭にとどめるのが賢明です。


札幌記念2026 勝ち馬の条件

過去のデータから、好走が期待できる馬の条件を3つにまとめました。

① 前走が国内外のGⅠだった実力馬
3着以内馬延べ30頭中22頭が前走GⅠ組で、3着内率40.0パーセント。GⅠで揉まれた地力は、この舞台で明確に生きます。まずは前走GⅠ組から、軸を選びたいところです。

② 単勝2~3番人気以内に支持された5歳馬、または実績ある3歳馬
5歳馬は3着内率38.5パーセントと群を抜き、3歳馬も42.9パーセントと優秀。特に2番人気は勝率40パーセントと勝ち切る強さがあり、この人気・年齢の条件に合う馬は主軸候補です。

③ 単勝3番人気以内で1枠・2枠を引いた馬
人気内枠馬は連対率85.7パーセントという出色の成績。上位人気馬が内枠に入れば、最も信頼できる軸となります。機動力を生かせる内枠は、札幌コース攻略の絶対的な武器です。


まとめ

札幌記念データ分析 総まとめ
札幌記念データ分析 総まとめ

札幌記念2026は、前走GⅠ組の実力馬を中心に、5歳馬・内枠・上位人気という好走条件を照らし合わせて狙いたい一戦です。中心は、天皇賞春3着で好走率の高い5歳世代のアドマイヤテラ。GII2勝のショウヘイは4歳という年齢がデータ上の課題ですが、能力でこれを覆せるかが注目されます。

ただし、昨年は10番人気トップナイフが優勝し3連単130万円の大波乱。ここ4年は1番人気が馬券に絡んでおらず、上位人気を信頼しすぎるのは禁物です。前走重賞以外の馬、函館記念好走馬は危険信号。枠順確定後は、人気馬がどの枠に入るかをしっかりチェックし、内枠の上位人気馬を軸に、人気薄の伏兵も紐に加えて、大きな配当も狙いたいところです。

【札幌記念2026 血統分析】「洋芝のネヴァーベンド」は健在!リヴァーマンの血を引く4連覇の法則を徹底解剖

2026年8月16日(日)、札幌競馬場・芝2000メートルで行われる第62回札幌記念(GII)。夏競馬唯一のGIIを、血統の観点から徹底分析します。

札幌芝2000メートルは、前半1000メートルの方が後半1000メートルより速い前傾ラップになるか、その逆の後傾ラップになるかで、求められる資質が大きく変わるコースです。前傾ラップでは、トップナイフ、プログノーシス、ジャックドールのように2000メートル超に実績のあるスタミナ型が勝ち、後傾ラップだと、ノースブリッジ、ジオグリフ、ソダシのようなマイル〜1800質のスピード馬が強さを見せます。勝ち馬の平均4角順位は2.0と、前有利の傾向も鮮明です。

そして何より注目したいのが、血統的な法則。2025年トップナイフ、2024年ノースブリッジ、2023年プログノーシス、2022年ジャックドールと、近4年の勝ち馬は「リヴァーマンの血を引く」という共通点があります。2021年のソダシもネヴァーベンド5×7を持ち、まさに「洋芝のネヴァーベンドは健在」という格言そのもの。ストライドで走る要素も求められることから、リヴァーマンの血がより重要視されているとみられます。今年の有力馬に、この血が流れているかどうかを軸に、1頭ずつ見ていきましょう。


アドマイヤテラ(牡5歳)

札幌記念アドマイヤテラ血統
札幌記念アドマイヤテラ血統

父レイデオロ、母アドマイヤミヤビ、母父ハーツクライという血統。半兄アドマイヤラヴィの3/4弟にあたり、グランアルマダの甥という良血。母アドマイヤミヤビはクイーンカップ勝ち馬で、牝祖ライクザウインドの子孫にはルフトシュトロームやサーマルウインドといった活躍馬が名を連ねます。

父レイデオロはダービー馬で、産駒にサンライズアースやトロヴァトーレなどを送り出しています。本馬最大の血統的特徴は、父母ともにウインドインハーヘア牝系を持ち、その4×4のクロスを形成している点。長丁場を戦い抜くスタミナに関しては文句なしの配合で、天皇賞(春)でも地力とスタミナを生かして上位に食い込みました。ただし、リヴァーマンの血は直接的には確認しにくく、2000メートルの一線級相手となると、本命級の評価まで踏み込めるかは検討の余地があります。とはいえ、スタミナと地力は総合力で上位クラス。夏の上がり馬相手なら、その底力で押し切る競馬も十分可能です。5歳という年齢面もデータ的にはプラス材料で、状態次第では中心格に浮上する一頭です。


エコロヴァルツ(牡6歳)

札幌記念エコロヴァルツ血統
札幌記念エコロヴァルツ血統

父ブラックタイド、母プティプランセスという血統。ウォータースペースの全弟で、ヴェントヴォーチェのイトコにあたります。母プティプランセスはJRA3勝(芝1800〜2000メートル)を記録した実績馬で、牝祖マサケは米GⅢ・ハニームーンハンデキャップ(芝9ハロン)の勝ち馬という、スタミナ豊富な牝系です。

父ブラックタイドは、あのディープインパクトの全兄。キタサンブラックやカムニャックといった名馬の父としても知られ、パワーとスタミナを兼備した産駒を送り出す血統です。若い頃は極端な競馬しかできなかったが、最近は馬群の中でも落ち着いて走れるようになったという成長ぶりも見逃せません。戦績を見ると[3-1-1-1]の1800メートルがベスト距離とみられ、マイルだと少しもっさりしたレースになる傾向。直近の大阪杯は揉まれ込んだとはいえ、最後は止まってしまいました。今回の札幌2000メートルは、スローな流れになれば折り合いの面でプラス材料。ブラックタイド産駒らしいパワーとスタミナで、後傾ラップの展開なら見せ場十分。全弟ウォータースペースの活躍も含め、血統的な地力は侮れません。


サクラファレル(牡5歳)

札幌記念サクラファレル血統
札幌記念サクラファレル血統

父サートゥルナーリア、母系サクラ一族という血統。サクラトゥジュールの半弟で、サクラプレジデントやサクラアルディートの甥、サクラヴィクトリアのイトコという、名門サクラ牝系の一員です。母母セダンフォーエバーは、サクラチヨノオーやサクラトウコウの全妹という、伝統ある血統背景を持ちます。

父サートゥルナーリアは、名牝シーザリオの息子で、ロデオドライブやカヴァレリッツォなどの父。脚が長く出るサートゥルナーリア産駒特有の走りを持ちながら、飛節の使い方はロベルト的で、これは母父譲りとみられ、同じくロベルト的な飛節を持つ半兄サクラトゥジュールとも似た資質を備えています。東京の芝1800メートルよりも、コーナーが多く機動力の問われる札幌2000メートルの方が、その持ち味に合うと評価されています。理想は、道中揉まれずに先行して脚をためる形。サートゥルナーリア産駒らしいパワーと、名門サクラ一族の底力を併せ持つ血統は、洋芝のタフな流れになるほど生きてきます。展開とポジション取りがはまれば、上位進出の可能性を秘めた一頭です。


シェイクユアハート(牡6歳)

札幌記念シェイクユアハート血統
札幌記念シェイクユアハート血統

父ハーツクライ、母ルンバロッカ、母父スカイペカンという血統。リンディーホップ、レッドイグニス、アウトオブシャドウの全弟で、ロッカヴェラーノ、ロッカフェスタとは3/4弟にあたる、活躍馬を多数輩出してきた一族の一員です。母ルンバロッカは伊1000ギニー(伊GⅡ・芝1600メートル)を制した実績馬で、母父スカイペカンはシャンペンステークス(英GⅡ・芝7ハロン)などに勝った名血です。

母父ロベルト系のハーツクライ産駒といえば、タイムフライヤーやマジックタイム、マテンロウレオなど、パワーと持続力を兼ね備えたタイプが多いのが特徴。本馬もその系譜に連なり、後駆がロベルト的なため、急坂コースでの捲り差しが本領という、独自の武器を持っています。充実期を迎えた6歳牡馬で、いつもの得意技である外からの捲りが、札幌の緩やかなコーナーで届くかどうかが焦点。直線が短く、コーナー主体の丸っこいコース形態は、捲りが決まりやすい舞台でもあり、これまでの実績を踏まえれば、展開次第で一発があっても不思議ではありません。ハーツクライ産駒らしいスタミナと、ロベルト系の力強い末脚に注目したい一頭です。


ショウヘイ(牡4歳)

札幌記念ショウヘイ血統
札幌記念ショウヘイ血統

父サートゥルナーリア、母ミュージカルウェイという血統。ミッキークイーンやトーセンマタコイヤの甥にあたり、ブレイディヴェーグ、エピファニー、ミッキーゴージャスとはイトコの関係。母母ミュージカルウェイは、仏GⅡ・ドラール賞(芝1950メートル)を制した実績馬という、パワーとスタミナに富む牝系の出身です。

父サートゥルナーリアは、名牝シーザリオの息子で、ロデオドライブやカヴァレリッツォといった活躍馬の父。直近の大阪杯こそ大敗を喫したものの、これはサートゥルナーリア産駒特有の課題で、もう少し後傾ラップの展開で運びたいタイプとみられます。2000メートルはまさにベスト距離であり、加えて注目すべきは、近4年の勝ち馬に共通するリヴァーマンの血を引いている点。これは大きな強調材料です。前半をゆっくり入れるような展開になれば、末脚を生かせる可能性が高まります。4歳という年齢はデータ的にやや割引材料ですが、リヴァーマンの血とサートゥルナーリア産駒の潜在能力を考えれば、当メンバーでも上位の存在。ペースの落ち着き次第では、一気に台頭してくる資質を秘めています。


グランディア(せん馬7歳)

札幌記念グランディア血統
札幌記念グランディア血統

父ハービンジャー、母ディアデラノビア、母父サンデーサイレンスという血統。母ディアデラノビアは重賞3勝を挙げた実績牝馬で、その血を受け継いでいます。ノーザンファーム生産、キャロットファーム所有という、王道の血統背景を持つ一頭です。

競走馬としては7歳と高齢ながら、直近の充実ぶりが目覚ましく、2026年の新潟大賞典を制覇。その前もディセンバーステークス2着、中山金杯3着とコンスタントに馬券圏内をキープしてきました。過去には函館記念(GIII)の勝ち鞍もあり、洋芝や北海道のタフなコースへの適性は実証済みです。父ハービンジャーはノーザンダンサー系の重厚なパワーを伝える種牡馬で、時計のかかるタフな馬場で本領を発揮するタイプ。母父サンデーサイレンスの底力も加わり、パワーとスタミナを兼備した血統構成といえます。函館記念制覇の実績が示す通り、洋芝コースへの適性は高く評価できる一頭。7歳という年齢面はデータ的に厳しいものの、直近の充実度と洋芝実績を踏まえれば、侮れない存在として押さえておきたいところです。


オニャンコポン(せん馬7歳)

札幌記念オニャンコポン血統
札幌記念オニャンコポン血統

父エイシンフラッシュ、母シャリオドール、母父ヴィクトワールピサという血統。社台ファーム生産の良血馬で、2019年セレクトセールで取引されました。父エイシンフラッシュはダービー馬で、産駒のオニャンコポン自身も京成杯(GIII)を制し、父仔制覇という記録を打ち立てています。

デビューから2連勝でクラシック戦線に名乗りを上げ、皐月賞6着、東京優駿(ダービー)8着と、世代トップクラスで戦った実績も持つ一頭。近走では、七夕賞で3着に好走するなど、地力の高さを見せています。父エイシンフラッシュはダービー馬らしい豊富なスタミナを伝える種牡馬で、母父ヴィクトワールピサもパワーとスタミナに秀でた血統。長丁場をこなす底力は、札幌の丸っこいコース形態、そして時計のかかる洋芝との相性も期待できます。7歳という年齢はやはりデータ的に不利な材料ですが、京成杯制覇やダービー出走の実績が示す通り、地力は確か。展開と馬場が向けば、一発の魅力を秘めた古豪です。


ゼンダンハヤブサ(牡4歳)

札幌記念ゼンダンハヤブサ血統
札幌記念ゼンダンハヤブサ血統

父スマートオーディン、母オーガストウェイ、母父アグネスタキオンという血統。父スマートオーディンは東京スポーツ杯2歳ステークス、毎日王冠、京都新聞杯、阪急杯などを制した実力馬で、Halo系(サンデーサイレンス系)に連なります。

最大の注目材料は、2026年7月19日の小倉記念(GIII)を制し、父スマートオーディンにとって産駒重賞初制覇を達成したという鮮烈な実績です。道悪の馬場を、まさに「ごぼう抜き」する強烈な末脚で差し切っての優勝で、ファンを驚かせました。母父アグネスタキオンはNHKマイルカップを制した名種牡馬で、スピードとパワーを兼備。父スマートオーディン×母父アグネスタキオンという配合は、スピードと持続力を併せ持つ資質を生み出しています。小倉記念で見せた道悪での豪脚は、洋芝でタフな流れになりやすい札幌コースとも好相性とみられます。4歳という年齢面はデータ的にもプラスで、勢いに乗る若手重賞ウィナーとして、上位進出を狙える一頭。小倉記念の内容がフロックでないことを証明できるか、注目です。


まとめ

札幌記念データ分析 総まとめ
札幌記念データ分析 総まとめ

札幌記念2026を血統的に見ると、キーワードは「リヴァーマンの血」と「洋芝適性」です。近4年の勝ち馬に共通するリヴァーマンの血を引くショウヘイは、その一点だけでも強調材料。長丁場のスタミナに文句なしのアドマイヤテラ、名門サクラ一族の底力を持つサクラファレル、ロベルト系の捲り差しが武器のシェイクユアハート、ディープインパクトの全兄ブラックタイドを父に持つエコロヴァルツも、それぞれ有力な血統的裏付けを持ちます。

さらに、洋芝の函館記念を制した実績を持つグランディア、京成杯制覇のダービー馬産駒オニャンコポン、小倉記念を豪快な末脚で制したばかりのゼンダンハヤブサも、侮れない存在。前傾ラップか後傾ラップか、展開によって求められる資質が変わるレースだけに、当日のペースを見極めながら、血統的な適性を照らし合わせて狙いを定めたい一戦です。

【札幌記念2026 競走馬情報】友道厩舎の2頭が中心!夏の中距離王者決定戦、有力8頭を徹底解説

2026年8月16日(日)、札幌競馬場・芝2000メートルで行われる第62回札幌記念(GII)。着賞金7000万円の”スーパーGII”にして、サマー2000シリーズ第4戦。夏の中距離戦線を占うこの一戦に、実力馬が北の大地に集結します。本記事では、有力各馬を1頭ずつ詳しく見ていきましょう。


アドマイヤテラ(牡5歳・友道康夫厩舎/坂井瑠星)

札幌記念アドマイヤテラ
札幌記念アドマイヤテラ

豊富なスタミナが光る実力馬。今年初戦の阪神大賞典をコースレコードで制し、昨年の目黒記念以来となる重賞2勝目を飾りました。3000メートル以上のGⅠは2戦してともに3着と、現役屈指のスタミナの持ち主です。

父はレイデオロ、母アドマイヤミヤビ、母父ハーツクライという配合。デビュー2戦は2000メートルで連勝しており、今回の距離短縮にも対応可能とみられます。続く天皇賞(春)でも0秒1差の3着と善戦し、GⅡ2勝・GⅠ3着2回という実績はメンバー最上位。今回は3歳春以来となる2000メートルへの距離短縮が鍵を握りますが、持続力勝負になれば能力は上位です。何より特筆すべきは、このレースを使って凱旋門賞への遠征を予定している点。国内での有終の美を飾り、勢いをつけてフランスへ向かいたいところです。坂井瑠星騎手を配し、洋芝への対応と中距離の流れにスムーズに乗れるかが、勝ち負けのポイントとなります。


ショウヘイ(牡4歳・友道康夫厩舎/川田将雅)

札幌記念ショウヘイ
ショウヘイ

中距離GⅡ3勝目を狙う実力馬。昨年の京都新聞杯、今年のアメリカジョッキークラブカップと重賞2勝をマークし、昨年の日本ダービーでも3着に入るなど、能力は現4歳世代でトップレベルです。

父はサートゥルナーリア、母オーロトラジェ、母父オルフェーヴルという配合。前走の大阪杯は10着に敗れたものの、これは折り合い面の課題が出た一戦とみられ、立て直して復調ムードにあります。実績のあるGⅡ路線に戻ってきただけに、巻き返しへの期待は高まります。同じ友道康夫厩舎のアドマイヤテラとともに、今回のレースの中心的な存在。川田将雅騎手を配し、能力の高さを存分に発揮できれば、重賞3勝目も十分に狙えます。折り合いさえつけば、このメンバーでも上位に食い込める力を秘めた一頭。秋の飛躍につなげる意味でも、負けられない一戦です。


シェイクユアハート(牡6歳・宮徹厩舎/古川吉洋)

札幌記念シェイクユアハート
シェイクユアハート

当距離(芝2000メートル)で5勝をマークする、この舞台のスペシャリスト。3勝クラス突破に15戦を要しましたが、条件戦を使いながら着実に力をつけてきました。

父はハーツクライ、母ルンバロッカ、母父Sri Pekan(スカイペカン)という配合。昨年の中日新聞杯で重賞初制覇を飾り、今年の金鯱賞も制覇。本格化ムードが漂う充実の6歳馬です。全6勝中5勝を芝2000メートルで挙げ、重賞2勝もともに当距離でマークしているという、圧倒的なコース実績が最大の武器。前走の宝塚記念は14着に敗れましたが、直前の雨にたたられた影響が大きく、参考外とみて問題ないでしょう。得意の2000メートルに戻り、3つ目の重賞タイトルを目指します。古川吉洋騎手を配し、母父ロベルト系の力強さを生かした捲り差しが本領。急坂を含む展開なら、一気に浮上する可能性を秘めています。


ローシャムパーク(牡7歳・田中博康厩舎/騎手未定)

札幌記念ローシャムパーク
ローシャムパーク

GⅠ2着2回の実績を誇るベテラン実力馬。4歳時に重賞2勝を挙げ、翌年には大阪杯、BCターフでともに2着と、国内外のGⅠ・G1で好走を続けてきました。

父はハービンジャー、母レネットグルーヴ、母父キングカメハメハという配合。これまで香港、アメリカ、オーストラリアの3か国に遠征するなど、豊富なキャリアと国際経験が光ります。今年初戦の日経賞で3着に好走しており、7歳になっても年齢的な衰えは感じさせません。ハービンジャー産駒らしい、パワーとスタミナを兼ね備えた血統は、洋芝のタフな流れになるほど生きるタイプ。長丁場を戦い抜いてきた経験値の高さは、荒れやすい札幌記念において大きな武器となります。好位から長く脚を使えるスタイルは、小回りの札幌コースとも好相性。騎手は未定ですが、状態が整えば実績馬らしい安定感のある走りが期待できる一頭です。


ホウオウビスケッツ(牡6歳・奥村武厩舎/岩田康誠)

札幌記念ホウオウビスケッツ
ホウオウビスケッツ

昨年のリベンジを期す実力馬。1番人気だった昨年の札幌記念は、3番手追走からも展開が向かず7着(同着)に終わりました。

父はマインドユアビスケッツ、母ホウオウサブリナ、母父ルーラーシップという配合。2024年には函館の巴賞、函館記念を連勝しており、洋芝適性は証明済みです。昨秋の毎日王冠2着の後は二桁着順が続いていますが、これは展開やコース適性が絡んだ結果とみられ、本来の先行力を生かせれば粘り込みは十分可能。今年3月の金鯱賞では12着と大敗しましたが、状態面での立て直しに期待がかかります。岩田康誠騎手を配し、昨年果たせなかった雪辱を晴らせるか。函館の重賞を連覇した実績が示す通り、この舞台への適性の高さは折り紙付き。先行力を生かした積極策で、上位進出を狙う一頭です。


グランディア(せん馬7歳・中内田充正厩舎/西村淳也)

札幌記念グランディア
グランディア

前走で待望の重賞初勝利を飾ったばかりの一頭。7歳・キャリア26戦目だった前走の新潟大賞典を制し、悲願のタイトルを手にしました。

父はハービンジャー、母ディアデラノビア、母父サンデーサイレンスという配合。JRAの競馬場は札幌以外の9場をすでに経験済みで、今回出走すれば全10場出走を達成する、経験豊富なベテランです。きょうだい6頭がオープンクラスに出世している良血の一族で、母ディアデラノビアも重賞3勝の実績牝馬。過去には函館記念(GIII)を制した実績もあり、洋芝コースへの適性は高く評価できます。西村淳也騎手を配し、新潟大賞典制覇の勢いに乗って、重賞連勝を狙います。父ハービンジャー譲りのパワーと、母系の底力を兼ね備えた血統構成は、タフな洋芝コースでこそ生きるタイプ。7歳という年齢ながら、直近の充実度は侮れません。


ゼンダンハヤブサ(牡4歳・橋田宜長厩舎/酒井学)

札幌記念ゼンダンハヤブサ
ゼンダンハヤブサ

重賞初制覇の勢いが魅力の若手実力馬。3勝クラスから格上挑戦した前走の小倉記念を、中団から差し切って重賞初制覇を飾りました。

父はスマートオーディン、母オーガストウェイ、母父アグネスタキオンという配合。初めての2000メートル戦だった前走を勝ち切ったことで、距離の守備範囲が広がったのも大きな収穫です。道悪の馬場を鮮やかに差し切った豪脚は、ファンにも強いインパクトを残しました。前走から6キログラムの斤量増は今回のポイントになりますが、成長著しい4歳馬だけに、まだまだ伸びしろは十分にあるとみられます。酒井学騎手を配し、勢いそのままに重賞連勝を狙う一戦。父スマートオーディン×母父アグネスタキオンという、スピードと持続力を兼ね備えた配合は、洋芝のタフな流れにも対応できる資質。フロックではないことを証明する、注目の一頭です。


エコロヴァルツ(牡5歳・牧浦充徳厩舎/横山武史)

札幌記念エコロヴァルツ
エコロヴァルツ

GⅠ以外は超堅実という、隠れた実力馬。2023年の朝日杯フューチュリティステークスで2着に好走して以来、大舞台で経験を積んできました。

父はブラックタイド、母プティプランセス、母父キングカメハメハという配合。特筆すべきはその安定感で、GⅠの8戦を除くと〔3・2・2・2〕という成績を残し、すべてのレースで掲示板を確保しています。ディープインパクトの全兄を父に持つ血統らしい、パワーとスタミナを兼ね備えた資質が、この堅実さを支えています。札幌コースは、6馬身差で圧勝した2023年のコスモス賞以来の出走で、実績のある洋芝で重賞初制覇に挑みます。横山武史騎手を配し、GⅠでは力を出し切れない一方、格が落ちれば安定した走りを見せるタイプだけに、このGⅡ戦線こそ真価を発揮する舞台。堅実さを武器に、初重賞タイトルを狙う一頭です。


まとめ

札幌記念競走馬情報 総まとめ
札幌記念競走馬情報 総まとめ

札幌記念2026は、同じ友道康夫厩舎に所属するアドマイヤテラとショウヘイの2頭が中心的な存在。GⅡ2勝・GⅠ3着2回の実績を誇り、今回を凱旋門賞遠征への足がかりとするアドマイヤテラと、能力は世代トップレベルながら折り合いの課題を抱えるショウヘイ、それぞれの状態がカギを握ります。

これに、当距離5勝で本格化ムードのシェイクユアハート、GⅠ2着2回の実績馬ローシャムパーク、昨年のリベンジを狙うホウオウビスケッツが続きます。さらに、前走で重賞初勝利を飾ったグランディア、勢いに乗るゼンダンハヤブサ、堅実さが光るエコロヴァルツも見逃せません。夏競馬唯一のGIIにふさわしい好メンバーが揃い、洋芝適性と展開、そして枠順を照らし合わせながら、狙いを定めたい一戦となります。

【札幌記念2026 追い切り・調教分析】友道厩舎2頭の仕上がりは?好時計&関係者コメントを徹底チェック

2026年8月16日(日)、札幌競馬場・芝2000メートルで行われる第62回札幌記念(GII)。夏競馬唯一のスーパーGIIを前に、各馬の最終追い切りと調教内容を徹底調査しました。好時計をマークした馬、関係者の手応えあるコメント、状態面の注目ポイントまで、有力8頭を1頭ずつ詳しく見ていきましょう。


アドマイヤテラ(牡5歳/坂井瑠星)

札幌記念アドマイヤテラ調教
札幌記念アドマイヤテラ調教

凱旋門賞遠征を控えるアドマイヤテラは、この中間を函館で調整。1週前追い切りには坂井瑠星騎手が騎乗し、函館芝コースを5ハロン67秒1-51秒2-37秒3-11秒3の一杯追いで、併走馬に同入する好内容を見せました。坂井騎手は「イメージ通りで乗りやすい馬でした。いい脚を長く使うタイプ。小回りの2000メートルがどうかですが、洋芝は合うと思います」と、コース適性に一定の手応え。

最終追い切りは函館ウッドコースで、5ハロン68秒1-53秒3-39秒1-12秒7を強めに追われました。岩崎毅助手は「道中の走りはいつも通り。1頭だったのでゴール後に少しフワッとしたが、これは阪神大賞典の時と同じ。馬がゴールを分かっている感じ」と、レコード勝ちした時と同様の余裕を示唆。友道調教師も「距離は本来もう少しあった方がいいし、コース形態も広い方がいいけど、洋芝はいいと思う」と、洋芝適性に期待を寄せています。距離短縮とコース形態が課題ながら、GⅠ級の地力で押し切れるか。凱旋門賞への弾みをつけたい一戦です。


ショウヘイ(牡4歳/川田将雅)

札幌記念ショウヘイ調教
札幌記念ショウヘイ調教

友道厩舎のもう一頭の中心馬、ショウヘイ。最終追い切りでは、躍動感あふれる動きを披露しました。花田助手が「洋芝は大丈夫そう」とコメントしており、初めての洋芝コースへの対応にも、前向きな感触を得ているようです。

前走の大阪杯は10着に敗れましたが、これは折り合い面の課題が出た一戦。滞在競馬となる今回、精神面が落ち着けば、能力を存分に発揮できる下地は整っています。プロ予想では「敵は自分自身。滞在競馬がプラスに働けばチャンス」との見方も出ており、この馬にとって最大のポイントは、いかに折り合いをつけて自分の競馬ができるかにあります。京都新聞杯、アメリカジョッキークラブカップと重賞2勝、ダービー3着という実績が示す通り、能力は現4歳世代でもトップレベル。川田将雅騎手を配し、追い切りで見せた躍動感をそのままレースにつなげられれば、中距離GⅡ3勝目も十分に狙える一頭です。洋芝への対応が確認できたのは、大きな前進材料といえます。


シェイクユアハート(牡6歳/古川吉洋)

札幌記念シェイクユアハート調教
札幌記念シェイクユアハート調教

当距離5勝のスペシャリスト、シェイクユアハートは、1週前追い切りで函館ウッドコースの自己ベストを更新し、宝塚記念からの上積みを感じさせる動きを見せました。最終追い切りでも、しっかりとした内容を披露しています。

宮徹調教師は「意外と時計が速かったけど、いいんじゃないかな。息の乱れもなく、ブレてない。何も問題はありません」と、状態面に全幅の信頼を寄せています。前走の宝塚記念は14着に敗れましたが、これは直前の雨の影響が大きく、参考外とみるべき一戦。得意の芝2000メートルに戻り、今年の金鯱賞を制した実力を、再び発揮できる条件が整いました。母父ロベルト系のハーツクライ産駒らしい、力強い末脚が最大の武器。古川吉洋騎手を配し、3つ目の重賞タイトルを目指します。1週前の自己ベスト更新が示す通り、状態は本格化の域に達しており、当距離のスペシャリストとして侮れない存在です。急坂を含むタフな展開になれば、持ち味が一段と生きてきます。


ローシャムパーク(牡7歳/池添謙一)

札幌記念ローシャムパーク調教
札幌記念ローシャムパーク調教

GⅠ2着2回の実績を誇るローシャムパークは、香港でのレース以来の休み明け。この中間は毎日のように坂路で時計を出し、乗り込みはかなり豊富です。追い日には3週連続でウッドコースを使われ、いずれも終い好時計をマーク。帰国後も順調に調整されています。

これだけ本数を重ねながら、終いの時計が落ちることなく動けているあたり、休み明けでも仕上がりに大きな不安はなさそうです。ただし、追い切りに騎乗した舟山騎手は「いいときと比べて走る気持ちや活気が薄れてきているのかなと思う。乗りやすくはなっています」と、7歳馬らしい変化に言及するコメントも。実戦では池添謙一騎手が騎乗します。香港、アメリカ、オーストラリアと3か国に遠征した豊富なキャリアと、大阪杯・BCターフ2着というGⅠ級の実績は、当メンバーでも最上位クラス。ハービンジャー産駒のパワーは洋芝向きで、好位から長く脚を使えるスタイルは小回りの札幌にも合います。豊富な乗り込みで状態を整え、実績馬の底力を見せられるか注目です。


ホウオウビスケッツ(牡6歳/岩田康誠)

札幌記念ホウオウビスケッツ調教
札幌記念ホウオウビスケッツ調教

昨年のリベンジを狙うホウオウビスケッツは、先週の水曜・日曜としっかり追われ、状態が一変。岩田康誠騎手は「先週の水曜、日曜としっかりやってガラッと変わった感じ。自分の競馬をして、どこまでやれるか」と、追い切りでの変化に手応えを口にしています。

奥村武調教師も、1週前の段階で「叩いた方がいいかもしれないが、1週前の反応も良かったし昨年とは体重も違う」と、昨年との状態の違いに言及。1番人気で7着に終わった昨年のリベンジへ、体調面は着実に上向いているようです。2024年に函館の巴賞、函館記念を連勝した洋芝適性は証明済みで、この舞台への相性は折り紙付き。先行力を生かした積極策が身上で、展開が向けば粘り込みは十分に可能です。岩田康誠騎手を配し、追い切りで見せた変わり身をそのままレースで発揮できれば、昨年果たせなかった雪辱を晴らすチャンス。洋芝巧者らしい、しぶとい走りに期待がかかる一頭です。


グランディア(せん馬7歳/西村淳也)

札幌記念グランディア調教
札幌記念グランディア調教

前走の新潟大賞典で重賞初制覇を飾ったグランディアは、1週前追い切りで栗東CWコースを馬なりでラスト1ハロン10秒7という驚異的な時計をマークし、好状態を維持していることを示しました。最終追い切りは札幌芝コースを馬なりで、5ハロン68秒9-53秒4-38秒5-12秒5。直線で物見する場面もありましたが、ゴール板を過ぎてもスピードを大きく落とさず、颯爽と駆け抜けました。

片山助手は「先週に結構動かしているので、集中して時計を出されるよりは余裕をかましてくれて良かった。最後も肩ムチを入れて促したときにトモがグッと入ったので、これでいいというイメージ。すごく良かった前走に近い状態にはなってくる」と、納得の表情。父ハービンジャーはノーザンダンサー系のパワーを伝え、母父ND系という血統も、母父ND系の好走が目立つ札幌記念のデータに合致します。西村淳也騎手を配し、新潟大賞典制覇の勢いそのままに、重賞連勝を狙います。前走に近い状態まで戻せる見込みで、洋芝実績も豊富な、勢いに乗る一頭です。


ゼンダンハヤブサ(牡4歳/酒井学)

札幌記念ゼンダンハヤブサ調教
札幌記念ゼンダンハヤブサ調教

前走の小倉記念で重賞初制覇を飾ったゼンダンハヤブサは、1週前追い切りでウッドコースを使われ、活気十分の動きを披露。島津助手は「落ち着きもあって仕上がりはいい」と、状態面に好感触を示しています。

最終追い切りに騎乗した酒井学騎手は「時計は気にせず、テンションが上がりすぎないようにやりました。リラックスできていました」と、若い4歳馬の気性面に配慮した調整過程を明かしています。前走の小倉記念を道悪の中、中団から差し切って勝利した豪脚は本物で、初めての2000メートル戦を勝ち切ったことで、距離の守備範囲も広がりました。前走から6キログラムの斤量増は今回のポイントになりますが、成長著しい4歳馬だけに、まだ伸びしろは十分。酒井学騎手を配し、勢いそのままに重賞連勝を狙います。父スマートオーディン×母父アグネスタキオンの配合は、洋芝のタフな流れにも対応できる資質。落ち着きと活気を兼ね備えた仕上がりで、フロックではないことを証明したい一頭です。


エコロヴァルツ(牡5歳/横山武史)

札幌記念エコロヴァルツ調教
札幌記念エコロヴァルツ調教

GⅠ以外は超堅実なエコロヴァルツは、手術明けとなる今回、最終追い切りで単走ながら滑らかな加速を見せました。牧浦充徳調教師は「いい状態で本番を迎えられると思う」と、仕上がりに自信をのぞかせています。

手術を経ての一戦となりますが、調教内容を見る限り、状態面に大きな不安はなさそうです。2023年の朝日杯フューチュリティステークス2着以来、大舞台で経験を積み、GⅠの8戦を除くと〔3・2・2・2〕という堅実な成績を残してきました。父ブラックタイドはディープインパクトの全兄で、パワーとスタミナを兼備。札幌コースは、6馬身差で圧勝した2023年のコスモス賞以来の出走で、実績のある洋芝で重賞初制覇に挑みます。横山武史騎手を配し、格が落ちれば安定した走りを見せるタイプだけに、このGⅡ戦線は真価を発揮できる舞台。手術明けをうまく乗り越え、滑らかな動きを取り戻せていれば、堅実さを武器に上位争いへ加われる一頭です。


まとめ

札幌記念2026追い切り総まとめ
札幌記念2026追い切り総まとめ

札幌記念2026の追い切りを総合的に見ると、状態面で高く評価できるのは、栗東CWでラスト1ハロン10秒7の驚異的時計を出し、前走に近い状態まで戻したグランディア、函館ウッドで自己ベストを更新したシェイクユアハート、そして豊富な乗り込みで終いの時計が落ちないローシャムパークの3頭です。

友道厩舎の2頭は、洋芝適性を確認できたアドマイヤテラと、躍動感あふれる動きで「洋芝は大丈夫そう」と評されたショウヘイ。ともに実戦での折り合いとコース対応がカギとなります。加えて、状態が一変したホウオウビスケッツ、落ち着きと活気を兼ね備えたゼンダンハヤブサ、手術明けを感じさせないエコロヴァルツも見逃せません。追い切りの動き、関係者のコメント、そして当日の馬場状態を照らし合わせながら、最終的な狙いを定めたい一戦です。

【札幌記念2026 総合情報】馬情報・データ・血統・追い切りを完全網羅!夏の頂上決戦を1頭ずつ徹底解説

2026年8月16日(日)15時45分発走、札幌競馬場・芝2000メートルで行われる第62回札幌記念(GII)。夏競馬唯一のスーパーGIIにして、サマー2000シリーズ第4戦。この夏の頂上決戦を、これまでお届けしてきた馬情報・データ・血統・追い切りの4つの観点から総合的にまとめます。

このレースの攻略ポイントを、まず整理しておきましょう。データ面では、前走GⅠ組が3着内率40パーセントと優勢で、5歳馬中心、そして人気内枠(1・2枠の3番人気以内)が連対率85.7パーセントという鉄板データ。血統面では、近4年の勝ち馬すべてがリヴァーマンの血を引くという「洋芝のネヴァーベンド」の格言が健在です。それでは、有力8頭を1頭ずつ、4つの観点から詳しく見ていきましょう。


アドマイヤテラ(牡5歳・友道康夫厩舎/坂井瑠星)

札幌記念アドマイヤテラ総合情報
札幌記念アドマイヤテラ総合情報

【馬情報】今年初戦の阪神大賞典をコースレコードで制した、現役屈指のスタミナ派。天皇賞(春)3着で、GⅠ3着2回の実績を誇ります。今回を凱旋門賞遠征への前哨戦と位置づけています。【データ】好走率の高い5歳世代で、前走GⅠ組という好条件に合致。データ的な下地は十分です。【血統】父レイデオロ、母父ハーツクライで、父母ともにウインドインハーヘア牝系の4×4を持ち、長丁場のスタミナは文句なし。【追い切り】1週前は函館芝を5ハロン67秒1の一杯追いで併入し、坂井騎手が「洋芝は合う」と評価。最終は函館ウッドで、岩崎助手が「レコード勝ちの阪神大賞典と同じ余裕」と好感触を示しました。距離短縮とコース形態が課題ですが、GⅠ級の地力とスタミナは当メンバー最上位クラス。友道厩舎の中心馬として、凱旋門賞へ弾みをつけたい一頭です。


ショウヘイ(牡4歳・友道康夫厩舎/川田将雅)

札幌記念ショウヘ総合情報
札幌記念ショウヘイ総合情報

【馬情報】京都新聞杯、アメリカジョッキークラブカップと重賞2勝、ダービー3着の実績を持つ、現4歳世代トップレベルの実力馬。前走大阪杯10着から立て直しての一戦です。【データ】4歳という年齢はデータ的にやや割引材料。能力でこれを覆せるかが焦点です。【血統】父サートゥルナーリアで、近4年の勝ち馬に共通するリヴァーマンの血を継承。2000メートルはベスト距離で、血統的な注目度は今年最上位クラスです。【追い切り】最終追い切りで躍動感あふれる動きを披露し、花田助手が「洋芝は大丈夫そう」と初洋芝への対応に好感触。滞在競馬が精神面にプラスに働けば、大きなチャンスがあります。折り合いさえつけば能力は世代トップ。リヴァーマンの血という血統的裏付けと、川田将雅騎手のコンビで、中距離GⅡ3勝目を狙います。友道厩舎のもう一枚の看板です。


シェイクユアハート(牡6歳・宮徹厩舎/古川吉洋)

札幌記念シェイクユアハート総合情報
札幌記念シェイクユアハート総合情報

【馬情報】昨年の中日新聞杯、今年の金鯱賞を制した、当距離5勝のスペシャリスト。全6勝中5勝を芝2000メートルで挙げ、本格化ムードが漂います。【データ】前走が宝塚記念(GⅠ)で、前走GⅠ組という好条件に合致します。【血統】父ハーツクライ、母父ロベルト系で、後駆がロベルト的なため、急坂コースでの捲り差しが本領。洋芝のタフな流れは大歓迎です。【追い切り】1週前に函館ウッドで自己ベストを更新し、宝塚記念からの上積みを感じさせる動き。宮調教師も「息の乱れもなくブレてない。何も問題ない」と、状態に全幅の信頼を寄せています。前走の宝塚記念14着は直前の雨の影響で参考外。得意の芝2000メートルに戻り、状態は本格化の域に達しています。古川吉洋騎手を配し、力強い末脚を武器に、3つ目の重賞タイトルを狙う一頭です。


ローシャムパーク(牡7歳・田中博康厩舎/池添謙一)

札幌記念ローシャムパーク総合情報
札幌記念ローシャムパーク総合情報

【馬情報】大阪杯、BCターフでともに2着というGⅠ2着2回の実績を誇る国際派。香港、アメリカ、オーストラリアと3か国に遠征した豊富なキャリアが光ります。【データ】7歳という年齢はデータ的に厳しいものの、前走が海外GⅠで、この組は3着内率25パーセントと悪くありません。【血統】父ハービンジャー、母父キングカメハメハで、ノーザンダンサー系のパワーは洋芝向き。母父ND系好走が目立つデータにも合致します。【追い切り】香港以来の休み明けですが、毎日のように坂路で乗り込み、3週連続でウッドコースを終い好時計でマーク。本数を重ねても時計が落ちず、仕上がりに不安はありません。ただし舟山騎手は「活気が薄れてきているかも」と7歳らしい変化にも言及。実戦は池添謙一騎手が務めます。好位から長く脚を使えるスタイルは小回りの札幌に合い、実績馬の底力に期待がかかる一頭です。


ホウオウビスケッツ(牡6歳・奥村武厩舎/岩田康誠)

札幌記念ホウオウビスケッツ総合情報
札幌記念ホウオウビスケッツ総合情報

【馬情報】2024年に函館の巴賞、函館記念を連勝した洋芝巧者。1番人気に推された昨年の札幌記念は7着に終わり、リベンジを期します。【データ】前走が二桁着順続きという点は割引材料ですが、洋芝適性の高さは大きな強みです。【血統】父マインドユアビスケッツ、母父ルーラーシップで、先行力を生かせるパワー型。函館重賞連覇が洋芝への適性を証明しています。【追い切り】先週の水曜・日曜としっかり追われて状態が一変。岩田康誠騎手が「ガラッと変わった感じ」、奥村調教師も「昨年とは体重も違う」と、状態面の上昇を強調しています。1番人気で敗れた昨年から、体調面は着実に上向いている様子。先行力を生かした積極策が身上で、展開が向けば粘り込みは十分。岩田康誠騎手を配し、追い切りで見せた変わり身をそのまま発揮できれば、昨年の雪辱を晴らすチャンスがある一頭です。


グランディア(せん馬7歳・中内田充正厩舎/西村淳也)

札幌記念グランディア総合情報
札幌記念グランディア総合情報

【馬情報】7歳・キャリア26戦目だった前走の新潟大賞典を制し、待望の重賞初勝利を飾ったばかり。過去には函館記念の勝ち鞍もあります。【データ】7歳は年齢的に厳しいものの、勢いと洋芝実績は侮れません。【血統】父ハービンジャー、母父サンデーサイレンスで、母ディアデラノビアは重賞3勝馬。母父ND系という血統は、母父ND系好走が目立つ札幌記念のデータに合致します。【追い切り】1週前に栗東CWで馬なりのままラスト1ハロン10秒7という驚異的な時計をマーク。最終は札幌芝で好内容を見せ、片山助手が「すごく良かった前走に近い状態になる」と納得の表情を浮かべました。父ハービンジャー譲りのパワーと洋芝実績、そして絶好の追い切りと、勢いに乗る要素が揃っています。西村淳也騎手を配し、新潟大賞典制覇の勢いそのままに、重賞連勝を狙う一頭です。


ゼンダンハヤブサ(牡4歳・橋田宜長厩舎/酒井学)

札幌記念ゼンダンハヤブサ総合情報
札幌記念ゼンダンハヤブサ総合情報

【馬情報】3勝クラスから格上挑戦した前走の小倉記念を、道悪の中団から差し切って重賞初制覇。初の2000メートル戦を勝ち切りました。【データ】4歳という年齢はデータ的にプラス材料。勢いに乗る若手重賞ウィナーです。【血統】父スマートオーディン、母父アグネスタキオンで、スピードと持続力を兼備。洋芝のタフな流れにも対応できる資質です。【追い切り】1週前はウッドコースで活気十分の動きを見せ、島津助手が「落ち着きもあって仕上がりはいい」とコメント。最終は酒井騎手が、若い馬のテンションに配慮しリラックス重視で調整し、「リラックスできていた」と好感触を示しました。前走から6キログラムの斤量増は課題ですが、成長著しい4歳馬だけに、伸びしろは十分。落ち着きと活気を兼ね備えた仕上がりで、酒井学騎手を配し、勢いそのままに重賞連勝を狙います。小倉記念の豪脚がフロックでないことを証明したい一頭です。


エコロヴァルツ(牡5歳・牧浦充徳厩舎/横山武史)

札幌記念エコロヴァルツ総合情報
札幌記念エコロヴァルツ総合情報

【馬情報】2023年の朝日杯フューチュリティステークス2着馬。GⅠの8戦を除くと〔3・2・2・2〕と、GⅠ以外は超堅実な成績を残しています。【データ】好走率の高い5歳世代で、堅実さが武器。ただし前走が大阪杯という点は評価が分かれます。【血統】父ブラックタイド、母父キングカメハメハで、ディープインパクトの全兄を父に持つ、パワーとスタミナを兼備した血統。札幌はコスモス賞6馬身差圧勝の実績があります。【追い切り】手術明けとなる今回、最終追い切りで単走ながら滑らかな加速を披露し、牧浦調教師が「いい状態で本番を迎えられる」と自信をのぞかせました。手術明けを感じさせない動きで、状態面に不安はなさそう。格が落ちるこのGⅡは、堅実なこの馬が真価を発揮できる舞台です。横山武史騎手を配し、実績のある洋芝で、悲願の重賞初制覇に挑む一頭です。


まとめ

札幌記念総合情報まとめ
札幌記念総合情報まとめ

札幌記念2026を総合的に見ると、中心は、友道康夫厩舎のアドマイヤテラとショウヘイの2頭。GⅠ3着2回でスタミナ豊富、凱旋門賞遠征を控えるアドマイヤテラと、リヴァーマンの血を引き血統的裏付けも十分なショウヘイが、馬情報・データ・血統・追い切りの総合力で上位評価となります。ともに追い切りで洋芝適性を確認できたのも好材料です。

これに、当距離5勝で自己ベスト更新のシェイクユアハート、GⅠ2着2回の実績馬ローシャムパーク、そして1週前にラスト1ハロン10秒7の驚異的時計を出したグランディアが続きます。状態一変のホウオウビスケッツ、勢いに乗るゼンダンハヤブサ、堅実なエコロヴァルツも侮れません。リヴァーマンの血という血統指標、前走GⅠ・5歳・人気内枠というデータ、そして追い切りの状態を照らし合わせながら、狙いを定めたい一戦です。

【札幌記念2026 当日情報・最終見解】枠順確定!洋芝の内枠有利は継続か?全16頭のオッズ・馬場傾向を徹底分析

いよいよ2026年8月16日(日)15時45分、札幌競馬場・芝2000メートルで第62回札幌記念(GII)が発走します。着賞金7000万円の”スーパーGII”にして、サマー2000シリーズ第4戦。フルゲート16頭が集結した夏の頂上決戦、枠順確定を受けて、当日の馬場状況・最新オッズ・馬番順の全頭見解を余すところなくお届けします。馬券検討の最終チェックにご活用ください。

【当日の馬場傾向】洋芝の内枠有利が継続!好位を取れる馬に注目

札幌競馬場は開催8日目(最終週)を迎え、当日の天候は晴れ、馬場は良の見込みです。土曜午前のクッション値は7.8~7.9と「やや軟らかめ」を示しており、洋芝らしい数値。週中に雨がありましたが、日曜は雨の予報がなく、速めの時計が出る見込みです。

最大のポイントは、内枠有利の傾向です。芝は内側に傷みが見られるものの、土曜は水準の時計が出て内がしっかり伸びました。専門家も「好位置を取れる内枠勢に注意」と指摘しており、コーナー4回・直線の短い小回りコースという舞台設定も相まって、好位でロスなく立ち回れる馬が有利になりそうです。差し切るには相当の脚力が必要で、機動力と持続力、そして洋芝への適性が問われる、いかにも札幌らしい馬場コンディション。枠順の並びが、勝敗を大きく左右する一戦となりそうです。

【最新オッズ】ショウヘイが単勝1番人気!友道厩舎2頭が上位人気

前日夕方時点のオッズでは、⑦ショウヘイが単勝2.8倍で1番人気に支持されています。続いて⑩アドマイヤテラが5.1倍で2番人気と、友道康夫厩舎の2頭が上位人気を独占。3番人気は⑮シェイクユアハート(8.3倍)、4番人気は④マジックサンズ(8.0倍)、5番人気は⑧サクラファレル(9.8倍)と続きます。上位人気が拮抗する中、友道厩舎の2枚看板がどこまで人気に応えるかが焦点です。

それでは、馬番順に全16頭の見解を見ていきましょう。


①オニャンコポン(せん・単勝33.5倍)

京成杯を制した実績を持つベテラン。1枠1番と絶好の最内枠を引きました。前走の函館記念は12着に敗れましたが、内枠を生かして立ち回れれば、七夕賞3着の実績通りの走りも期待できます。父エイシンフラッシュ譲りのスタミナで、洋芝の小回りコースは向く条件。人気薄ですが、最内の好枠を生かした粘り込みに警戒したい一頭です。

②イガッチ(牡・単勝44.7倍)

1枠2番に入った伏兵。前走の函館記念は5着と、洋芝コースで一定の適性を見せています。内枠を生かした立ち回りができれば、上位食い込みの可能性もゼロではありません。人気薄ながら、洋芝巧者として侮れない存在。展開の助けを借りて、見せ場を作れるかに注目です。

③ピンクジン(牡・単勝129.0倍)

2枠3番からの出走。単勝129.0倍と最も人気を落としていますが、内寄りの枠を引いたのは好材料。思い切った競馬から、波乱の立役者となれるか。高い壁が予想されますが、洋芝適性がハマれば一発の可能性も残されています。

④マジックサンズ(牡・単勝8.0倍・4番人気)

2枠4番を引き、単勝8.0倍の4番人気に支持されています。前走の函館記念は5着と、洋芝で堅実に走れるタイプ。専門家からも「洋芝適性は疑いようがない」と高く評価されており、内枠を生かせれば上位争いは必至です。好位から確実に脚を伸ばせる立ち回りのうまさが武器。人気に応えるだけの力を秘めた、要注意の一頭です。

⑤エコロヴァルツ(牡・単勝24.0倍)

朝日杯フューチュリティステークス2着の実績馬で、GⅠ以外は超堅実。3枠5番と好枠を引きました。手術明けとなりますが、追い切りでは滑らかな加速を見せ、牧浦調教師も「いい状態で本番を迎えられる」と自信をのぞかせています。札幌はコスモス賞を6馬身差で圧勝した実績のコース。GⅠ以外は〔3・2・2・2〕という堅実さを武器に、格が落ちるこのGⅡで重賞初制覇を狙います。

⑥ローシャムパーク(牡・単勝18.4倍)

大阪杯、BCターフでともに2着というGⅠ2着2回の実績を誇る国際派。3枠6番から池添謙一騎手が騎乗します。香港以来の休み明けですが、毎日のように坂路で乗り込み、仕上がりに不安はありません。ハービンジャー産駒のパワーは洋芝向きで、好位から長く脚を使えるスタイルは小回りの札幌に好相性。豊富なキャリアと実績は当メンバー最上位クラスで、内枠を生かせれば実績馬の底力を見せられる一頭です。

⑦ショウヘイ(牡・単勝2.8倍・1番人気)

京都新聞杯、アメリカジョッキークラブカップと重賞2勝、ダービー3着の実績を持つ、堂々の単勝2.8倍1番人気。4枠7番から川田将雅騎手が騎乗します。近4年の勝ち馬に共通するリヴァーマンの血を引き、血統的な裏付けは今年最上位クラス。追い切りでは花田助手が「洋芝は大丈夫そう」と評価し、初洋芝への対応にも好感触です。前走大阪杯10着からの立て直しとなりますが、折り合いがつけば能力は世代トップ。滞在競馬がプラスに働けば、大きなチャンスがあります。友道厩舎の中心馬です。

⑧サクラファレル(牡・単勝9.8倍・5番人気)

名門サクラ牝系の一員で、単勝9.8倍の5番人気。4枠8番から出走します。父サートゥルナーリア産駒で、飛節の使い方がロベルト的なため、東京1800よりも札幌2000が合うタイプ。揉まれず先行して脚をためる形が理想で、内寄りの枠を引いたのはプラス材料です。名門サクラ一族の底力を武器に、洋芝のタフな流れになるほど持ち味が生きてきます。上位人気に割って入る可能性を秘めた一頭です。

⑨マイネルモーント(牡・単勝61.9倍)

5枠9番からの出走。単勝61.9倍と人気薄ですが、洋芝の小回りコースで持ち味を発揮できれば、見せ場を作る可能性はあります。積極的な立ち回りから、上位をうかがえるか。人気薄の一発に警戒したい一頭です。

⑩アドマイヤテラ(牡・単勝5.1倍・2番人気)

今年初戦の阪神大賞典をコースレコードで制した、現役屈指のスタミナ派。単勝5.1倍の2番人気に支持され、5枠10番から坂井瑠星騎手が騎乗します。GⅠ3着2回の実績を誇り、今回を凱旋門賞遠征への前哨戦と位置づけています。追い切りでは坂井騎手が「洋芝は合う」と評価し、岩崎助手も「レコード勝ちの阪神大賞典と同じ余裕」と好感触。距離短縮とコース形態が課題ですが、GⅠ級の地力とスタミナは当メンバー最上位クラス。友道厩舎のもう一枚の看板として、フランス遠征へ弾みをつけたい一戦です。

⑪アラタ(牡・単勝65.3倍)

6枠11番に入ったベテラン。前走の函館記念は10着でしたが、豊富な経験を生かした立ち回りが持ち味です。洋芝の小回りコースで、しぶとさを発揮できるか。人気は下位ながら、古豪の意地に注目したい一頭です。

⑫ゼンダンハヤブサ(牡・単勝52.0倍)

前走の小倉記念を道悪の中団から差し切って重賞初制覇を飾った上がり馬。6枠12番から酒井学騎手が騎乗します。単勝52.0倍と人気を落としていますが、初の2000メートル戦を勝ち切った勢いは本物。追い切りでは「落ち着きもあって仕上がりはいい」と、状態面も良好です。前走から6キログラムの斤量増と外めの枠が課題ですが、成長著しい4歳馬だけに、伸びしろは十分。人気以上の走りを見せる可能性を秘めた一頭です。

⑬グランディア(せん・単勝13.9倍)

前走の新潟大賞典で待望の重賞初制覇を飾ったばかり。7枠13番から西村淳也騎手が騎乗します。過去に函館記念を制した洋芝実績があり、母父ND系という血統も、母父ND系好走が目立つ札幌記念のデータに合致。追い切りでは1週前に栗東CWで馬なりラスト1ハロン10秒7という驚異的な時計をマークし、片山助手も「前走に近い状態」と好感触。単勝13.9倍と適度に人気を落としており、勢いに乗る一頭として妙味十分です。

⑭レディネス(牡・単勝31.9倍)

7枠14番からの出走。単勝31.9倍と人気薄ですが、洋芝コースへの適性を生かせれば、上位食い込みの可能性もあります。外めの枠から思い切った競馬ができるか。人気以上の走りに期待したい一頭です。

⑮シェイクユアハート(牡・単勝8.3倍・3番人気)

当距離5勝のスペシャリストで、単勝8.3倍の3番人気。8枠15番から古川吉洋騎手が騎乗します。全6勝中5勝を芝2000メートルで挙げ、中日新聞杯・金鯱賞の重賞2勝もこの距離。追い切りでは函館ウッドで自己ベストを更新し、宮調教師も「何も問題ない」と太鼓判。母父ロベルト系の力強い末脚が武器で、急坂を含む展開なら台頭必至です。ただし、大外に近い8枠15番を引いたのは、内枠有利の当日馬場を考えるとやや割引材料。得意の2000メートルで、枠の不利を能力でカバーできるかが焦点です。

⑯ホウオウビスケッツ(牡・単勝22.9倍)

2024年に函館の巴賞、函館記念を連勝した洋芝巧者。大外8枠16番から岩田康誠騎手が騎乗します。昨年は1番人気で7着に敗れましたが、追い切りでは「ガラッと変わった」と状態が一変。洋芝適性は証明済みで、先行力を生かした積極策が身上です。大外枠は距離ロスが気になりますが、持ち前のスピードでどこまで粘り込めるか。昨年のリベンジを狙う一頭です。


【まとめ】友道厩舎2頭が中心、洋芝の内枠有利がカギ

札幌記念2026当日情報まとめ
札幌記念2026当日情報まとめ

札幌記念2026は、洋芝でクッション値7.8~7.9の「やや軟らかめ」の馬場が舞台。内枠有利の傾向が出ており、好位でロスなく立ち回れる馬が有利になりそうです。

中心は、単勝2.8倍で1番人気の⑦ショウヘイ。リヴァーマンの血を引き、4枠7番という好枠も引き当てました。相手には、2番人気で凱旋門賞遠征を控える⑩アドマイヤテラ、当距離5勝の⑮シェイクユアハート(8枠が課題)。加えて、内枠を引いた洋芝巧者④マジックサンズ、驚異的な追い切り時計を見せた⑬グランディアも見逃せません。国際派の⑥ローシャムパーク、名門サクラ一族の⑧サクラファレルも押さえたいところ。洋芝の内枠有利という当日の馬場傾向と、リヴァーマンの血という血統指標を照らし合わせ、最終的な狙いを定めたい一戦です。

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