【ローズステークス2026 データ分析】危険な人気馬と勝ち馬の条件を徹底解剖!秋華賞トライアルを読み解く
2026年9月13日(日)15時45分、阪神競馬場・芝1800メートル(外回り)で第44回ローズステークス(GII)が行われます。3歳牝馬三冠の最終戦・秋華賞への重要なトライアルで、3着までに秋華賞への優先出走権が与えられます。今年は、チューリップ賞を制したタイセイボーグ、3連勝中のモンローウォーク、素質馬ギャラボーグなどが登録しました。ここでは、過去10年のデータを徹底的に分析し、傾向と狙い目を詳しく解説します。あわせて、危険な人気馬の条件と勝ち馬の条件を、それぞれまとめました。
コースの特徴とペース傾向

ローズステークスの舞台、阪神・芝1800メートル外回りは、2コーナー奥の引き込み線からスタートし、ほどなく本線に合流します。最初のコーナーまで600メートル以上あるため、枠の内外の差は少ないのが特徴。向正面はほぼ平坦で、3コーナー手前に若干の上り勾配、その後はほぼ平坦です。4コーナーの残り600メートル付近から緩やかに下り、徐々にスピードを上げながら大回りのコーナーを回って直線へ向かいます。直線距離はBコースで約476メートルと長く、下り勾配がしばらく続いた後、残り190メートル付近から高低差1.8メートルの急坂を一気に駆け上がります。この急坂は120メートルで上る勾配1.5パーセントで、中山と比べても遜色ないタフさ。コース形状は芝1600メートルに似ていますが、向正面を200メートル長く走るため流れが落ち着きやすく、しっかり折り合って直線で速い上がりを繰り出せるかが勝負を分けます。瞬発力上位の差し馬が幅をきかせるケースが多く、内ラチを器用に走り、馬群を割って抜け出す勝負根性のある実力馬を狙いたいコースです。
人気データの傾向

過去10年の人気別成績を見ると、人気薄の台頭が少なくないのが特徴です。1番人気は勝率40パーセント、連対率50パーセント、複勝率60パーセントとまずまずですが、絶対的な信頼までは置けません。注目すべきは、3着以内に入った30頭のうち15頭が6番人気以下だった点。上位人気から6番人気以下に流す馬券に、妙味がありそうです。2番人気は複勝率40パーセント、3番人気は同20パーセントと、上位人気でも取りこぼしが目立ちます。一方で、上位人気馬が必ず1頭は馬券に絡んでおり、軸は上位人気、相手は人気薄まで手広くというのが基本戦略。過去10年で2桁人気が6頭も馬券に絡んでおり、紐荒れの傾向は明確です。勝ち馬の頭数は1〜3番人気が順に3対2対1くらいの割合で、この割合から大きく離れると、堅い年か荒れる年かの目安になります。人気サイドを軸にしつつ、伏兵の3着づけも積極的に狙いたい、妙味のある一戦。上位人気で堅く収まるとは限らない点を、頭に入れておきたいところです。
前走クラス・臨戦過程の傾向

過去10年で最も勝率が高いのは、前走がGⅠだった馬です。とくにオークスで5着以内に入っていた馬は【5-0-3-4】と、3着内率66.7パーセントの高信頼度。オークス上位組は、まず中心に据えたい存在です。ただし、GⅠ組で馬券に絡んだ馬は、いずれも前走の単勝人気が10番手以内でした。GⅠ組を狙う際は、前走の人気をしっかりチェックする必要があります。次に狙えるのが、前走が2勝クラスか1勝クラスだった馬。クラシックに間に合わなかった素質馬が、ここで結果を出してGⅠへ進むケースが少なくありません。とりわけ注目は、条件戦組で馬券に絡んだ馬の前走人気で、17頭すべてが前走1〜4番人気の支持を集めて好走していました。前走で人気になり、4着以内や勝ち馬から0秒3以内に走っていた条件戦組の人気薄は、要注意です。一方、前走がGⅡ・GⅢ、オープン特別、3勝クラスだった馬の成績は、いまひとつ。格の高いGⅠ組か、前走で評価されていた条件戦組を狙うのが、正攻法といえます。
脚質・枠順・血統・騎手の傾向

脚質面では、基本は中団待機馬が有利で、瞬発力上位の差し馬が幅をきかせます。ただし、逃げ切りもあり、勝ち馬の脚質は逃げ0・先行3・差し4・追い込み3とバラけており、極端な脚質不問。直線が長く速い上がりが求められるため、しっかり折り合える馬が中心です。枠順は、内枠から勝ち馬が出る頻度がやや少なく、外枠有利の傾向。馬券に絡んだ30頭のうち、内枠(1〜4枠)14頭に対し、外枠(5〜8枠)16頭とやや外が優勢ですが、大きな差はありません。血統面では、ディープインパクトやキングカメハメハといった芝王道種牡馬が優秀で、欧州血統を持っているとさらに良い傾向。距離短縮、もしくは前走同距離の馬が優秀で、非根幹距離(1800メートル)での好走実績も重要な指標です。実績面では、キャリア5戦以下の馬が優勝馬10頭中9頭を占め、キャリア7戦以上は【1-3-7-62】と苦戦。GⅠ勝ちのない多戦歴馬は割引です。騎手面では、前走と同じ騎手が継続騎乗した馬が優勢で、2019年以降は毎年2着以内。川田将雅騎手は過去10年で5勝と好成績で、騎乗があれば注目です。総じて、折り合いとコース適性、そして継続騎乗が重要な指標となります。
ローズステークス 危険な人気馬の条件

過去10年のデータから、上位人気でも危険信号がともる条件を挙げます。
① キャリア7戦以上の馬。過去10年で優勝馬10頭中9頭がキャリア5戦以下。7戦以上は【1-3-7-62】と苦戦し、勝ったのは阪神ジュベナイルフィリーズ馬のみ。GⅠ勝ちのない多戦歴の人気馬は危険です。
② 前走がGⅡ・GⅢ・オープン特別・3勝クラスだった馬。これらのクラスからの臨戦は成績がいまひとつで、人気でも過信は禁物。GⅠ組か条件戦組を重視したいところです。
③ 前走オークスなどGⅠ組で、前走の単勝人気が10番手より下だった馬。GⅠ組の好走馬は、前走人気が10番手以内が絶対条件。前走で人気薄だったGⅠ組は、たとえ今回人気でも割引が必要です。
④ 乗り替わりの馬。前走と同じ騎手が継続騎乗した馬が優勢で、2019年以降は毎年2着以内。乗り替わりは好走率が落ちるため、人気でも一考したいところです。
ローズステークス 勝ち馬の条件

過去10年のデータから、勝ち馬に共通する条件を挙げます。
① 前走がGⅠ(とくにオークス5着以内)だった馬。オークス5着以内は【5-0-3-4】で3着内率66.7パーセント。GⅠで上位に走った実績馬が中心となります。
② キャリア5戦以下の、伸びしろのある馬。優勝馬10頭中9頭がキャリア5戦以下。夏を越えて成長した、若い素質馬が有力です。
③ 前走が2勝クラス・1勝クラスで、前走1〜4番人気だった馬。条件戦組の好走馬は前走人気が高く、素質を評価されていた馬。人気薄でも狙える妙味があります。
④ 前走と同じ騎手が継続騎乗する馬。継続騎乗馬は2019年以降毎年2着以内。折り合いを熟知した騎手とのコンビが強調材料。とくに川田騎手は過去10年で5勝です。
⑤ ディープインパクト系・キングカメハメハ系など芝王道血統で、折り合える差し・先行馬。直線の長い外回りで速い上がりを使える、折り合い自在の馬が中心となります。
まとめ

ローズステークス2026は、過去10年のデータから、オークス5着以内のGⅠ組を軸に、キャリア5戦以下・前走で人気だった条件戦組を狙うのがセオリーです。ただし、6番人気以下が3着以内30頭中15頭と人気薄の台頭が多く、紐荒れに警戒が必要。上位人気を軸に、相手は人気薄まで手広く狙いたいところです。キャリア7戦以上、前走GⅡ・GⅢ組、乗り替わりといった危険サインを押さえつつ、継続騎乗の実績馬や、前走で評価されていた素質馬を重視したい一戦。直線の長い外回りで速い上がりが求められるだけに、折り合いとコース適性を見極めて、狙いを定めたいところです。当日のオッズや馬体重、馬場状態、枠順を確認して、判断してください。
【ローズステークス2026 血統情報】秋華賞トライアルを制する血脈は?サドラーと母父ディープに注目
2026年9月13日(日)15時45分、阪神競馬場・芝1800メートル(外回り)で第44回ローズステークス(GII)が行われます。3歳牝馬三冠の最終戦・秋華賞への重要なトライアル。舞台となる阪神芝外1800メートルは、長い直線での瞬発力に加え、急坂を乗り越える持続力も問われる一戦です。血統的には、ペースによって傾向が変わるのが特徴。過去の傾向を振り返ると、2025年は前後半45.3-46.7のハイペースで流れ、サドラーズウェルズの血を引くテレサ、セナスタイルが穴をあけた一方、ディープインパクトの血を引く馬は9頭が全て4着以下。2023年は45.7-45.7の平均ペースで、母父ディープインパクトのマスクトディーヴァとブレイディヴェーグがワンツーを決めました。ここでは、有力各馬の血統を、1頭ずつ詳しく解説します。
アンジュドジョワ(牝3歳)

キタサンブラック産駒の、先行流れ込み型の一頭です。父キタサンブラック、母系にサンドリンガム賞(フランスG2・芝1600メートル)勝ち馬ピースバーグを持ち、母父ダークエンジェルという血統。ニコラウスの姪にあたります。母父ダークエンジェルは、欧州短距離で成功したノーザンダンサー傍系で、日本ではマッドクールの父や、フォルテアンジェロの母父として知られています。父キタサンブラックは、年度代表馬で、イクイノックスやクロワデュノールを輩出して大成功している名種牡馬です。
キタサンブラック産駒が走る配合パターンに合致しており、血統的な素質は確か。母父がスピード型のため、君子蘭賞で見せたように、フワリと先行して流れ込む競馬が理想です。母系のスピードを生かし、前めのポジションから粘り込む形が、この馬の持ち味。ただし、カギを握るのは前半のペースで、前半をゆっくり入れるかどうかが、好走の条件となります。速い流れになると、先行して流れ込む形が難しくなるため、いかにマイペースの逃げ・先行に持ち込めるかがポイント。阪神外1800メートルの長い直線で、母系由来のスピードを生かし、自分の形に持ち込めれば、上位争いに加わる可能性は十分にあります。先行力とスピードを武器に、菊花賞ならぬ秋華賞への切符を狙います。
エンネ(牝3歳)

強烈な末脚を持つ、名牝系の追い込み馬です。父キズナ、母ルパンII、母父Medaglia d’Oroという血統。ファントムシーフ、ディスペランツァ、ルピナスリードの半妹にあたります。母母プロミシングリードは、愛プリティポリーステークス(アイルランドG1・芝10ハロン)勝ち馬で、近親にはバンクスヒル、シャンゼリゼ、ダンジリなどがいる名牝系です。半兄には、共同通信杯を制したファントムシーフ、アーリントンカップを制したディスペランツァがおり、兄たちは3歳春の重賞を勝っています。
父キズナは、2年連続でリーディングサイアーに輝いた名種牡馬で、ソングラインやダブルハートボンドなど、牝駒もよく走ります。キズナ産駒が走る配合パターンで、500キロを優に超える大型馬。牝系由来のダンジリ的なナタのストライドで、重厚に差してくるタイプです。ディープインパクト系らしく、3戦連続でメンバー中最速の上がりを使っており、オークスでは0秒3差の7着ながら、上がりは優勝馬と同じで、結果は位置取りの差でした。不器用な面はありますが、奥のある中距離馬。強烈な末脚は、阪神外回りコースで威力を発揮しそうです。距離はもう1ハロン欲しいところですが、前崩れの展開になれば、その末脚が大爆発する可能性を秘めています。
タイセイボーグ(牝3歳)

チューリップ賞馬の、斬れ味で差す良血馬です。父インディチャンプ、母ヴィヤダーナ、母父Azamourという血統。ダノンキングダム(父ステイゴールド)やエイカイステラ(父オルフェーヴル)の4分の3妹で、ダノンメジャーやシャレードの半妹にあたります。フォレ賞(フランスG1・芝1400メートル)のヴァレナールの甥、ロイヤルオーク賞(フランスG1・芝3100メートル)のヴァジラバドのイトコという、フランスの良血。母系からは、欧州G1勝ちを含むステークスウィナーが多数出ています。
父インディチャンプは、安田記念など春秋マイルGⅠを制した名マイラーで、レッチュベルクやトップチェッカーなどを送り出しています。血統内には、ミスタープロスペクターの5×3という濃いクロスを持つのも特徴。父似のマイラー体型ですが、父より脚長で、ダルシャーン的な斬れで差す牝馬です。1800メートルなら守備範囲でしょう。新潟2歳ステークス3着、アルテミスステークス3着、阪神ジュベナイルフィリーズ3着と、2歳時から重賞で堅実に走ってきた実績馬。チューリップ賞優勝後に左前肢の剥離骨折が判明し、桜花賞出走が叶いませんでしたが、復帰戦となる今回、末脚特化で長い直線に賭けます。斬れ味を生かせる展開になれば、重賞ウイナーの実力を発揮できそうです。
ミリタリータトゥー(牝3歳)

ヘイロー系クロスを持つ、無駄のない脚さばきの中距離馬です。父デクラレーションオブウォー、母系にシルクロードステークス2着のレディオブオペラを持つ血統。バルトリの姪にあたり、母母レディオブオペラは、9戦5勝でシルクロードステークス2着のオープン馬です。近親には、UAEオークスを制したデヴォティーがいます。父デクラレーションオブウォーは、トップナイフ、シランケド、セキトバイーストなどを送り出しているダンジグ系の種牡馬です。
血統構成に特徴があり、母はサンデーサイレンス2×4、自身はグロリアスソング4×4と、ヘイロー系のクロスを重ねています。このクロスにより、それらしい無駄のない脚さばきで走るのが持ち味。加えて、母方のハーツクライやシングスピールの重厚さも感じさせる、胴長の中距離馬です。1800メートルで連勝中と、勢いに乗っての参戦。ただ、血統的には、もっと距離が延びたほうがいいのではないかという印象もあります。無駄のない脚さばきで、長い直線を伸びてくれば、上位争いに加わる能力は十分。連勝中の勢いと、ヘイロー系クロス由来の機動力を武器に、重賞の舞台に挑みます。距離が延びてより良さが出るタイプだけに、1800メートルでどこまでやれるかが、この馬の試金石となりそうです。
モンローウォーク(牝3歳)

無傷の3連勝中の、バランスに優れた素質馬です。父キズナ、母アンフィトリテII、母父Snitzelという血統。母アンフィトリテIIは、デインヒル4×3のクロスを持ち、MRC1000ギニー(オーストラリアG1・芝1600メートル)を制した活躍馬です。近親には、MRCブルーダイヤモンドステークス(オーストラリアG1・芝1200メートル)を制したスリークシャシーがいる、豪州の名牝系。父キズナは、2年連続リーディングサイアーで、ソングラインなど牝駒もよく走ります。
この馬の最大の魅力は、血統的なバランスの良さです。父キズナのしなやかな中距離質と、母のパワーマイル質のバランスが絶妙で、ここまで3戦3勝、いずれも着差以上の完勝という圧巻の内容を残しています。前走も52キロの軽ハンデながら、まったく危なげない勝ちっぷりでした。まだ気持ちが入りやすい面や、阪神が初めてという点はありますが、リズム良く走れれば、簡単には止まらないタイプ。素質の高さは、当メンバーでも上位クラスです。ただ、母系にヴェイグリーノーブルの血が入るため、まだ揉まれる競馬を経験していないことだけが、唯一の気がかり。無傷の3連勝馬が、初めての本格的な相手強化のなか、その素質を存分に発揮できるか。しなやかさとパワーを兼備した配合を武器に、重賞の舞台でも底力を見せられるか注目されます。
まとめ

ローズステークス2026は、阪神外1800メートルで、瞬発力と持続力の両方が問われる一戦です。血統的には、ペースがカギを握るのが特徴。ハイペースになればサドラーズウェルズの血、平均〜スローペースなら母父ディープインパクトの血が生きる傾向があり、当日の展開想定が重要です。中心となりそうなのは、無傷の3連勝でバランスに優れたモンローウォーク。父キズナのしなやかさと母のパワーを兼備した配合が魅力です。チューリップ賞馬タイセイボーグは斬れ味で差す良血馬、名牝系のエンネは強烈な末脚が武器で前崩れなら一発も。キタサンブラック産駒のアンジュドジョワは先行流れ込み、ヘイロー系クロスのミリタリータトゥーは無駄のない脚さばきが持ち味です。血統的な適性と当日のペース想定を照らし合わせて、狙いを定めたい一戦です。当日の馬場状態やオッズ、枠順を確認して、判断してください。
【ローズステークス2026 徹底分析】出走馬を1頭ずつ完全解説!秋華賞トライアルの主役はどの馬か
2026年9月13日(日)15時45分、阪神競馬場・芝1800メートル(外回り)で第44回関西テレビ放送賞ローズステークス(GII)が行われます。3歳牝馬三冠の最終戦・秋華賞への重要なトライアルで、3着までに優先出走権が与えられます。今年は、無傷の3連勝中モンローウォーク、チューリップ賞馬タイセイボーグ、イクイノックスの全妹イクシードなど、春のクラシック組と夏の上がり馬が激突する好メンバー。ここでは、有力各馬について、戦績・血統・追い切り・適性を1頭ずつ詳しく解説します。それぞれの魅力と課題を、じっくり見ていきましょう。
モンローウォーク(牝3歳/戸崎圭太)

勢力図を塗り替える、無傷の3連勝馬です。父キズナ、母アンフィトリテII、母父Sebringという血統。骨折での休養を挟みながら3戦3勝と、いずれも楽勝のレース内容に大物感が漂います。潜在スピードの高さが武器ですが、前走ではタフな重馬場を克服しており、死角が少ないのが強み。この夏に1勝クラス、2勝クラスをともに圧勝し、注目を集めた上がり馬です。
フットワークがかなり大きい馬で、広い阪神・外回りコースは、能力を存分に発揮できる舞台。父キズナのしなやかな中距離質と、豪G1・1000ギニー馬である母のパワーを兼備した、バランスに優れた配合も魅力です。上村洋行調教師は「権利を取るだけではなく、勝ってほしい馬。栗東での調整も当日輸送も初めてなので、体重が減らなければ」とコメント。初めての本格的な相手強化と、栗東調整・当日輸送という点が課題ですが、体重さえ維持できれば、その素質は当メンバーでも上位クラスです。瞬発戦特化型の成績を残しており、瞬発力が問われるこのコースへの適性も高そう。春の実績馬相手に、上がり馬がどんな競馬を見せられるか。無傷の3連勝馬が、重賞の舞台でも底力を発揮できるか注目されます。
タイセイボーグ(牝3歳/西村淳也)

実力馬が待望の復帰を果たす、チューリップ賞馬です。父インディチャンプ、母ヴィヤダーナ、母父Azamourという血統。チューリップ賞優勝後に骨折が判明し、春のGⅠシーズンを全休しました。ここは、その悔しさを晴らすレースになります。キャリア6戦で〔2-2-2-0〕と、一度も馬券圏外に敗れておらず、GⅠを含む重賞4戦でも崩れていない安定した戦績は、高く評価できます。
新潟2歳ステークス3着、アルテミスステークス3着、阪神ジュベナイルフィリーズ3着と、2歳時から重賞で堅実に走ってきた実績馬。注目は、その仕上がりです。1週前の栗東CWコースで、6ハロン76秒4の猛時計をマークし、世代上位の脚力を見せました。松下武士調教師も「1週前追い切りはしっかり負荷をかけていい動き。阪神は走り慣れている。1ハロン延長も大丈夫じゃないかな」と、状態面と距離延長に自信を見せています。父より脚長で、斬れ味で差す牝馬で、1800メートルは守備範囲。阪神コースを走り慣れている点も強みです。復帰戦となる今回、末脚を生かせる展開に持ち込めれば、重賞ウイナーの実力を存分に発揮できそう。実力馬の復活に、期待がかかります。
イクシード(牝3歳)

偉大な兄に続けるか、超良血の一頭です。父キタサンブラック、母シャトーブランシュ、母父キングヘイローという血統。GⅠ・G1計6勝を挙げ、近年最強とも称されるイクイノックスの全妹という、これ以上ない良血で、期待値は非常に高い存在です。現段階で3戦2勝。重賞初挑戦だったフラワーカップも、推定上がり3ハロン最速で3着と、まだ底を見せていません。
春はフラワーカップ3着で賞金を加算できずGⅠ路線には乗れませんでしたが、その後カーネーションカップをきっちり勝って2勝目を挙げました。父キタサンブラックの血で、フットワークの大きさとスタミナを受け継ぎ、母父キングヘイローのスピードも兼備した配合。ただし、課題は成長度合いで、兄イクイノックスよりも成長が遅く、まだ緩さが残っています。夏を越えての成長度が、好走のカギを握りそうです。超えるべき壁は高いものの、そのポテンシャルは世代でも屈指。偉大な兄に続く走りを見せられるかが、最大の注目点です。まだ完成途上ながら、素質の高さは当メンバーでも上位。潜在能力を開花させられれば、上位争いは十分に可能な一頭です。
エンネ(牝3歳/坂井瑠星)

末脚の切れは一級品の、強烈な追い込み馬です。父キズナ、母ルパンII、母父Medaglia d’Oroという血統。デビュー戦から3走連続で、出走馬中最速の推定上がり3ハロンタイムをマークしており、末脚が最大の武器です。半兄には、共同通信杯を制したファントムシーフ、アーリントンカップを制したディスペランツァがいる名牝系。阪神・芝1800メートルのデビュー戦を快勝しており、同じ舞台での重賞初制覇を狙います。
母母プロミシングリードは、愛プリティポリーステークス(アイルランドG1)勝ち馬という良血。フローラステークスで2着に入り、オークスでも上がり最速タイの決め手で追い込み、0秒3差の7着と力を見せています。強烈な末脚は、阪神・外回りコースで威力を発揮しそう。ただし、500キログラムを超える大型馬で、器用さには欠ける印象があり、スムーズな競馬をしたいところです。想定では坂井瑠星騎手とのコンビが継続。距離はもう1ハロン欲しいところですが、前崩れの展開になれば、その末脚が大爆発する可能性を秘めています。名牝系の強烈な決め手を武器に、展開が向けば一気の差し切りも狙える一頭。末脚勝負に持ち込めるかがカギです。
スマートプリエール(牝3歳/田山旺佑)

晩成の血が騒ぐ、フラワーカップ馬です。父エピファネイア、母スマートレイアー、母父ディープインパクトという血統。重賞勝ちを決めたフラワーカップが、今回と同じ1800メートルで、条件的にはベストと言えそうです。母のスマートレイアーは、古馬になって重賞を4勝した晩成型で、その成長力に期待がかかります。
注目は、その仕上がりの良さです。1週前の栗東CWコースで、ラスト1ハロン10秒9をマークし、田山旺佑騎手を背にした併せ馬でも「いい内容の追い切り」と評価される好内容でした。山口助手も「ひと夏越してどっしりした。落ち着きもあって成長している。舞台も合いそう」と、夏を越えての成長に手応えを示しています。父エピファネイア×母父ディープインパクトという配合は、スピードと底力を兼備。フラワーカップで見せた1800メートルへの適性は確かで、得意条件での一戦です。母譲りの晩成の血が、夏を越えて開花し始めているとすれば、重賞2勝目も見えてきます。成長力と、得意の1800メートルコースを武器に、上位争いを狙う一頭。仕上がりの良さは、大きな強調材料です。
ナムラコスモス(牝3歳/田口貫太)

阪神なら重賞好走が期待できる、実力馬です。父ダノンプレミアム、母ナムラリコリス、母父ジョーカプチーノという血統。重賞勝ちこそありませんが、チューリップ賞ではタイセイボーグとクビ差の2着と、好勝負できる力を持っています。前走の中京記念はハイペースの先行策で失速しましたが、速い時計のマイル戦も合わなかった印象で、見限るのは早計です。
父ダノンプレミアムは、皐月賞2着や中日新聞杯を制した中距離馬で、そのスピードと勝負根性を産駒に伝えています。母父ジョーカプチーノの血で、スピードも補完された配合。今回は初の1800メートルですが、ゆったりと行けるぶん、距離延長はプラスになりそうです。大橋勇樹調教師は「状態は変わらない。距離はやってみないと分からないが、同世代の牝馬同士で改めて」とコメント。マイルの速い流れよりも、1800メートルでゆったり運べる今回は、この馬の持ち味が生きる条件といえます。チューリップ賞でタイセイボーグと接戦を演じた実力は本物で、阪神コースへの適性も感じられます。距離延長を味方に、重賞好走を狙う一頭。同世代の牝馬同士で、改めて実力を証明したいところです。
レイクラシック(牝3歳/吉村誠之助)

成長力が最大の武器の、上昇馬です。父キタサンブラック、母メジロジェニファー、母父ホワイトマズルという血統。6着だったオークスも、勝ったジュウリョクピエロとは0秒1差で、能力は重賞級です。オークスでは、後方のインに控えて直線で荒れた内寄りを突き、いったん先頭をうかがう勢いを見せました。自己条件に戻った前走の1勝クラスでは、単勝1.1倍の圧倒的支持に応えて快勝しています。
注目は、その成長度です。圧倒的な支持を受けた中京の前走を、14キログラム増の馬体重で快勝しており、この馬体増は成長の証。フットワークの大きいキタサンブラック産駒で、操作性も高いのが強みです。母父ホワイトマズルの血で、スタミナと底力も補完された配合。前走は中団の外から伸びて3/4馬身差で制しており、距離はあったほうが良さそうなタイプです。オークスからの距離短縮ローテがどう出るかがポイントですが、瞬発戦特化型の成績を残しており、阪神外回りへのコース替わりはプラス材料。成長を続ける上昇馬が、重賞の舞台でどこまでやれるか。フットワークの大きさと成長力を武器に、上位争いに加われるか注目されます。
スウィートハピネス(牝3歳/佐々木大輔)

持久戦で上位を狙う、GⅠ好走馬です。父リアルインパクト、母フラル、母父ワークフォースという血統。昨年の阪神ジュベナイルフィリーズが4着、前走のオークスが5着と、GⅠでも上位を争うだけの能力を持っています。大きく崩れたのは、スムーズさを欠いた前々走の桜花賞だけで、堅実な走りが売りです。
父リアルインパクトは、安田記念や豪G1を制したマイラーですが、母父ワークフォースは、英ダービーや凱旋門賞を制した名中距離馬で、スタミナと底力を補完しています。この配合から、瞬発力勝負よりも、持久力を生かす競馬に向いたタイプ。水分を含んだ馬場状態も、問題なさそうです。オークス5着、阪神ジュベナイルフィリーズ4着と、GⅠで堅実に上位を争ってきた実績は、当メンバーでも上位クラス。持久戦になれば、その堅実さが大きく生きてきます。瞬発力上位の差し馬が有利なコースではありますが、この馬は持久力型として、タフな流れになったときに浮上する可能性を秘めています。GⅠで培った実力と堅実さを武器に、上位争いを狙う一頭。展開が持久戦に傾けば、大きなチャンスが巡ってきそうです。
まとめ

ローズステークス2026は、春のクラシック組と夏の上がり馬が激突する、好メンバーの一戦です。中心は、無傷の3連勝でバランスに優れたモンローウォーク。広い阪神外回りは、大きなフットワークを持つこの馬にとって絶好の舞台です。チューリップ賞馬タイセイボーグは1週前に猛時計を出して復帰、超良血イクシードは成長度がカギ。末脚一級品のエンネは前崩れなら一発、フラワーカップ馬スマートプリエールは得意の1800メートルで仕上がり良好です。距離延長がプラスのナムラコスモス、成長著しいレイクラシック、持久力型のスウィートハピネスも侮れません。瞬発力が問われるコースだけに、上がりの使える差し馬が中心となりそう。実績・状態・適性を総合的に照らし合わせて、狙いを定めたい一戦です。当日のオッズや馬体重、馬場状態、枠順を確認して、判断してください。
【ローズステークス2026 最終追い切り分析】各馬の仕上がりを徹底診断!秋華賞トライアルの状態比較
2026年9月13日(日)15時45分、阪神競馬場・芝1800メートル(外回り)で第44回ローズステークス(GII)が行われます。秋華賞への重要なトライアルだけに、各馬の仕上がりが勝敗を分ける一戦。ここでは、最終追い切りの動きと、関係者のコメントを徹底的に調査し、有力各馬の状態を診断しました。追い切り週は雨で重い馬場コンディションでしたが、そのなかでも好時計を出した馬は、高く評価できます。無傷の4連勝を狙うモンローウォーク、6か月半ぶりのタイセイボーグ、イクイノックスの全妹イクシードなど、それぞれの追い切り内容を、詳しく見ていきましょう。
モンローウォーク(牝3歳/戸崎圭太)

無傷の4連勝を狙う上がり馬は、重馬場の中でも性能の高さを見せつけました。最終追い切りは、栗東坂路での単走。4ハロン53秒6-38秒5-12秒7をマークしました。当日は雨で重たい馬場コンディションでしたが、バネの利いた走りで、性能の高さとデキの良さを、強く印象付けました。デビュー3連勝で重賞の舞台に立つ、この秋注目の新星。昨夏の新潟で新馬戦を勝った後、骨折で長期休養を余儀なくされましたが、復帰後の2戦も圧倒的な勝ちっぷりでした。
上村洋行調教師は「軽めに55秒くらいのつもりだったが、思ったより時計が出た。ただ、無理はさせていない。重馬場もこなせるが、本番に向けてダメージを残さないためにも、いい馬場でやりたい」とコメント。想定以上の時計が自然と出てしまう、能力の高さがうかがえます。重馬場もこなせるという点は、当日の馬場が渋った場合の大きな強調材料。父キズナのしなやかさと、豪G1・1000ギニー馬である母のパワーを兼備した、バランスに優れた配合も魅力です。フットワークの大きいこの馬には、広い阪神外回りが絶好の舞台。重馬場の中でも好時計を出せる仕上がりの良さと、無傷3連勝の実力を武器に、4連勝で勢力図を一変させられるか。当欄でも中心に推したい一頭です。
タイセイボーグ(牝3歳/西村淳也)

チューリップ賞馬の復帰戦は、成長を感じさせる仕上がりです。最終追い切りは、栗東坂路での単走で、終始馬なり。4ハロン59秒1-42秒3-13秒3をマークしました。タイムこそ目立ちませんが、タイム以上に、動きには躍動感がありました。6か月半ぶりの実戦となりますが、調整過程は順調。1週前には栗東CWコースで7ハロン93秒1-11秒7と、しっかり負荷をかけています。
チューリップ賞を勝ちながら、左前の第1指骨剥離骨折が判明し、春の2冠を棒に振った実力馬。仕切り直しの復帰戦です。松下武士調教師は「先週しっかりやっているので、予定通り調整程度。順調にきている。春より背が伸びて成長を感じる」とコメント。休養を経て、馬体面での成長が見られるのは、大きな好材料です。デビューから6戦すべて馬券圏内という抜群の安定感を、休み明けでも発揮しそう。新潟2歳ステークス3着、阪神ジュベナイルフィリーズ3着など、2歳時から重賞で堅実に走ってきた実績は確かです。父インディチャンプ譲りの斬れ味で差す牝馬で、1800メートルは守備範囲。6か月半ぶりでも順調な仕上がりと、成長した馬体を武器に、復帰戦から重賞ウイナーの実力を発揮できるか注目されます。
スマートプリエール(牝3歳/田山旺佑)

母譲りの成長力が光る、フラワーカップ馬です。最終追い切りは、栗東坂路での単走で、4ハロン53秒6-12秒6を末強めにマークしました。追い切り週は雨で馬場が重く、特にラスト1ハロンの馬場が重い状況でしたが、そのなかで12秒台を出したのは、状態の良さを示すものです。1週前には栗東CWでラスト1ハロン10秒9を記録し、春以上の反応を見せていました。
オークスは15着に敗れましたが、仕切り直しの一戦。若手の成長株・田山旺佑騎手とのコンビです。大久保龍志調教師は「ラスト1ハロンの馬場が特に重い中で、12秒台が出たのはいい。見た感じ幅も出て、母のスマートレイアー(重賞4勝)も3歳の秋に良くなった」とコメント。さらに「しっかり休みを取ってフレッシュな感じ」と、状態面に手応えを示しています。母スマートレイアーは、古馬になって重賞を4勝した晩成型で、その成長力を色濃く受け継いでいます。重賞勝ちのフラワーカップが、今回と同じ1800メートルで、条件的にはベスト。重い馬場で好時計を出した仕上がりと、母譲りの晩成の血を武器に、得意の1800メートルで重賞2勝目を狙います。夏を越えての成長が、開花し始めているかもしれません。
イクシード(牝3歳/木村哲也厩舎)

イクイノックスの全妹は、状態の良さをキープしています。最終追い切りは、美浦坂路での併せ馬。道中は、外のセブンメデュラス(1勝クラス)の半馬身ほど後ろで、手応え良く追走し、ラストは馬なりでスピード感たっぷりに並びかけました。4ハロン54秒6-39秒8-12秒2でフィニッシュし、鋭い伸びを見せています。GⅠ・G1計6勝のイクイノックスの全妹で、5月のカーネーションカップ勝ち以来の実戦です。
太田助手は「馬体の張り、つやも悪くなく、状態はいいので、それを維持できれば十分。環境の変化にナーバスになるところが少しありますが、2週続けて坂路で追い切っているので、馬もエネルギーが残っていると思いますし、うまく関西輸送をこなせれば」とコメント。状態面には自信を見せる一方、ナーバスな面と関西輸送が、カギとなりそうです。春はフラワーカップで3着と、賞金を加算できずGⅠ路線には乗れませんでしたが、その後カーネーションカップをきっちり勝って2勝目を挙げました。超えるべき壁は高いものの、そのポテンシャルは世代でも屈指。馬体の張りと状態の良さを維持し、輸送さえこなせれば、偉大な兄に続く走りも期待できる一頭です。
エンネ(牝3歳/坂井瑠星)

末脚一級品の追い込み馬は、重馬場でも動けていました。追い切りは、栗東坂路で4ハロン57秒3-42秒5-14秒2。前を行くコンクイスタ(オープン)に、無理に追いつくことなく、マイペースを保ってフィニッシュしました。実質的な最終追いは、9月5日に栗東CWコースで6ハロン81秒7-11秒4を済ませており、気配は良好です。オークスでは、4コーナー17番手からメンバー最速の末脚を繰り出して、0秒3差まで詰め寄った、世代屈指の脚力の持ち主です。
吉岡辰弥調教師は「先週末にしっかりやっているし、馬場が悪いなか動けていた。まだ緩いところはあるが、春よりはしっかりしてきた」と、成長に手応えをつかんでいました。まだ緩さは残るものの、春からの成長が感じられるのは好材料です。デビューから3走連続で、出走馬中最速の推定上がり3ハロンをマークしており、強烈な末脚が最大の武器。半兄に共同通信杯を制したファントムシーフを持つ名牝系で、阪神1800メートルの新馬戦を快勝した、同舞台への適性も確かです。500キログラムを超える大型馬で器用さには欠けますが、前崩れの展開になれば、その末脚が大爆発する可能性を秘めています。坂井瑠星騎手とのコンビで、展開が向けば一気の差し切りも狙える一頭です。
スウィートハピネス(牝3歳/北村友一)

オークス5着の実力馬は、仕上がり良好です。最終追い切りは、栗東CWコースで4ハロン52秒3-36秒8-11秒8を、ゴール前仕掛けでマークしました。当日は不良馬場のなかでの調整でしたが、しっかりとした時計を出しており、状態面に不安はなさそうです。1週前には、栗東CWで5ハロン65秒2-11秒7を馬なりでこなしており、順調な調整過程を歩んでいます。
野元助手は1週前に「1週前の感じは悪くないですし、やったことで心臓もできてくると思います。能力的には足りると思うので、何とか権利を」とコメント。能力面への自信をのぞかせています。昨年の阪神ジュベナイルフィリーズが4着、前走のオークスが5着と、GⅠでも上位を争うだけの能力を持つ実力馬。大きく崩れたのは、スムーズさを欠いた桜花賞だけで、堅実な走りが売りです。父リアルインパクトのスピードに、母父ワークフォースのスタミナと底力を補完した配合で、持久力を生かす競馬に向いたタイプ。水分を含んだ馬場も、問題なさそうです。不良馬場でも好時計を出した仕上がりと、GⅠで培った実力を武器に、オークス組の一頭として上位争いを狙います。持久戦になれば、その堅実さが大きく生きてきます。
ナムラコスモス(牝3歳/田口貫太)

チューリップ賞2着馬は、一度使われた効果で状態を上げてきました。最終追い切りは、先週、今週と馬なりでの調整。大橋勇樹調教師は「いい感じ。先週、今週と馬なりで、1回使って息もできている」とコメントし、前走を使われたことによる上積みに手応えを示しています。夏場の休養明けだった前走から、確実に状態を上げてきているようです。
重賞勝ちこそありませんが、チューリップ賞ではタイセイボーグとクビ差の2着と、好勝負できる力を持っています。前走の中京記念はハイペースの先行策で失速しましたが、速い時計のマイル戦も合わなかった印象で、見限るのは早計。父ダノンプレミアムは、皐月賞2着や中日新聞杯を制した中距離馬で、そのスピードと勝負根性を産駒に伝えています。今回は初の1800メートルですが、ゆったりと行けるぶん、距離延長はプラスになりそう。一度使われて息が入るようになった仕上がりの良化は、大きな強調材料です。マイルの速い流れよりも、1800メートルでゆったり運べる今回は、この馬の持ち味が生きる条件。チューリップ賞でタイセイボーグと接戦を演じた実力を、距離延長を味方に発揮できるか注目されます。
ミリタリータトゥー(牝3歳/西塚洸二)
無駄のない脚さばきの中距離馬は、しまい重視の好調教を披露しました。最終追い切りは、しまいが速くなるような調整。仲田助手は「しまいが速くなるような調整。動きは良かったし、西塚ジョッキーも『問題ない』と言っていました」とコメントし、状態面と、鞍上の感触の良さを伝えています。1800メートルで連勝中と、勢いに乗っての参戦です。
血統構成に特徴があり、母はサンデーサイレンス2×4、自身はグロリアスソング4×4と、ヘイロー系のクロスを重ねています。このクロスにより、それらしい無駄のない脚さばきで走るのが持ち味。加えて、母方のハーツクライやシングスピールの重厚さも感じさせる、胴長の中距離馬です。父デクラレーションオブウォーは、トップナイフ、シランケド、セキトバイーストなどを送り出しているダンジグ系。しまいが速くなる好調教で、動きの良さと鞍上の好感触があれば、連勝の勢いそのままに好走が期待できます。血統的にはもっと距離が延びたほうがいいのではという印象もありますが、1800メートルでどこまでやれるかが試金石。無駄のない脚さばきと、連勝中の勢いを武器に、重賞の舞台に挑みます。
まとめ

ローズステークス2026の最終追い切りを分析すると、追い切り週の重馬場のなかでも、多くの有力馬が good な状態で臨めそうです。中心のモンローウォークは、重馬場で坂路4ハロン53秒6と、想定以上の好時計。上村師も「思ったより時計が出た」と、能力の高さをうかがわせました。6か月半ぶりのタイセイボーグは、松下師が「春より背が伸びて成長」と、馬体の成長を強調。スマートプリエールは、重い馬場でラスト12秒6と、母譲りの成長力をアピールしています。イクイノックスの全妹イクシードは、坂路ラスト12秒2の鋭い伸びで状態良好、輸送がカギ。オークス5着のスウィートハピネスは不良馬場で好時計、末脚一級品のエンネも実質最終追いで動けていました。総じて、状態面での大きな不安を抱える馬は少なく、当日の馬場状態(重馬場か回復するか)と、能力・適性の比較が重要になりそうです。当日の馬体重やパドックの気配、枠順を確認して、最終的な狙いを定めてください。
【ローズステークス2026 総合情報】馬情報・データ・血統・追い切りを完全網羅!秋華賞トライアルの主役はどの馬か
2026年9月13日(日)15時30分、阪神競馬場・芝1800メートル(外回り)で第44回関西テレビ放送賞ローズステークス(GII)が行われます。3歳牝馬三冠の最終戦・秋華賞への最重要トライアルで、3着までに優先出走権が与えられます。今年は13頭立て、全馬55キロの馬齢戦。無傷の3連勝モンローウォーク、イクイノックスの全妹イクシード、チューリップ賞馬タイセイボーグなどが集結しました。過去10年のデータでは、前走GⅠ組(特にオークス5着以内)が7勝と中心で、上がり3ハロン1〜2位馬が【9-6-5-9】と好成績。瞬発力が問われる一戦です。ここでは、有力各馬の馬情報・データ・血統・追い切りを、1頭ずつ完全網羅で解説します。
モンローウォーク(牝3歳/戸崎圭太)

無傷の3連勝で予想1番人気、勢力図を塗り替える上がり馬です。父キズナ、母アンフィトリテII、母父Sebringという血統。母は豪G1・1000ギニー馬で、父キズナのしなやかな中距離質と母のパワーマイル質のバランスが絶妙な配合です。骨折での休養を挟みながら3戦3勝、いずれも楽勝で、この夏に1勝クラス、2勝クラスをともに圧勝しました。前走ではタフな重馬場を克服しており、死角が少ないのが強み。瞬発戦特化型の成績を残しており、瞬発力が問われるこのコースへの適性も高そうです。
データ面では、前走1勝〜2勝クラス組も過去10年で好走が多く、上がり最速級の末脚を持つこの馬は、上がり3ハロン1〜2位馬【9-6-5-9】の好データにも合致。血統的にも、フットワークの大きいこの馬には広い阪神外回りが絶好の舞台です。最終追い切りは、栗東坂路の単走で4ハロン53秒6-12秒7。雨で重たい馬場のなか、上村洋行調教師も「軽めに55秒くらいのつもりが思ったより時計が出た」と、能力の高さを実感。重馬場もこなせる点は、当日の馬場が渋った場合の強調材料です。無傷3連勝の実力と好仕上がりを武器に、4連勝で重賞初制覇を狙います。当欄でも中心に推したい一頭です。
イクシード(牝3歳/C.ルメール)

イクイノックスの全妹、予想2番人気の超良血馬です。父キタサンブラック、母シャトーブランシュ、母父キングヘイローという血統。GⅠ・G1計6勝で近年最強とも称されるイクイノックスの全妹という、これ以上ない良血で、期待値は非常に高い存在です。父キタサンブラックの血で、フットワークの大きさとスタミナを受け継ぎ、母父キングヘイローのスピードも兼備した配合。現段階で3戦2勝、重賞初挑戦だったフラワーカップも推定上がり最速で3着と、まだ底を見せていません。
想定では、C.ルメール騎手とのコンビが実現。データ面でも、上がり最速の末脚は【9-6-5-9】の好データに合致します。ただし、課題は成長度で、兄イクイノックスよりも成長が遅く、まだ緩さが残っています。最終追い切りは、美浦坂路の併せ馬で、外の1勝クラス馬に馬なりで並びかけ、4ハロン54秒6-12秒2の鋭い伸び。太田助手は「馬体の張り、つやも悪くなく、状態はいい。環境の変化にナーバスになる面が少しあるが、うまく関西輸送をこなせれば」とコメント。状態は良好ながら、ナーバスな面と関西輸送がカギとなりそうです。夏を越えての成長と、輸送克服が課題ですが、そのポテンシャルは世代屈指。偉大な兄に続く走りを見せられるか注目です。
タイセイボーグ(牝3歳/西村淳也)

チューリップ賞馬の、待望の復帰戦です。父インディチャンプ、母ヴィヤダーナ、母父Azamourという血統。ミスタープロスペクターの5×3という濃いクロスを持ち、父より脚長でダルシャーン的な斬れで差す牝馬です。キャリア6戦で〔2-2-2-0〕と、一度も馬券圏外に敗れておらず、GⅠを含む重賞4戦でも崩れていない安定した戦績を誇ります。チューリップ賞優勝後に左前の第1指骨剥離骨折が判明し、春のGⅠシーズンを全休。仕切り直しの復帰戦となります。
新潟2歳ステークス3着、アルテミスステークス3着、阪神ジュベナイルフィリーズ3着と、2歳時から重賞で堅実に走ってきた実績馬。データ面では、前走から6か月半ぶりの休み明けが課題ですが、1800メートルは守備範囲です。最終追い切りは、栗東坂路の単走で終始馬なり、4ハロン59秒1-13秒3。タイム以上に動きに躍動感がありました。1週前にはCW7ハロン93秒1-11秒7としっかり負荷をかけており、松下武士調教師は「順調にきている。春より背が伸びて成長を感じる」とコメント。休養を経て馬体の成長が見られるのは好材料です。6か月半ぶりでも順調な仕上がりと成長した馬体を武器に、復帰戦から重賞ウイナーの実力を発揮できるか注目されます。
エンネ(牝3歳/坂井瑠星)

末脚一級品、予想上位の追い込み馬です。父キズナ、母ルパンII、母父Medaglia d’Oroという血統。半兄に共同通信杯を制したファントムシーフを持つ名牝系で、母母プロミシングリードは愛プリティポリーステークス(アイルランドG1)勝ち馬です。500キログラムを超える大型馬で、牝系由来のナタのストライドで重厚に差してくるタイプ。デビューから3走連続で出走馬中最速の推定上がり3ハロンをマークしており、末脚が最大の武器です。阪神芝1800メートルのデビュー戦を快勝しており、同舞台での重賞初制覇を狙います。
データ面では、上がり最速の末脚が【9-6-5-9】の好データにピッタリ合致。フローラステークス2着、オークスでも上がり最速タイの決め手で0秒3差の7着と、力は見せています。最終追い切りは、栗東坂路で4ハロン57秒3-14秒2とマイペース調整。実質的な最終追いは9月5日に栗東CW6ハロン81秒7-11秒4を済ませており、気配は良好です。吉岡辰弥調教師は「馬場が悪いなか動けていた。まだ緩いところはあるが、春よりはしっかりしてきた」と、成長に手応え。強烈な末脚は阪神外回りで威力を発揮しそうで、距離はもう1ハロン欲しいところですが、前崩れの展開になれば一気の差し切りも狙える一頭です。
スウィートハピネス(牝3歳/佐々木大輔)

オークス5着、データ最上位の実力馬です。父リアルインパクト、母フラル、母父ワークフォースという血統。父リアルインパクトのスピードに、英ダービー・凱旋門賞を制した母父ワークフォースのスタミナと底力を補完した配合で、持久力を生かす競馬に向いたタイプです。昨年の阪神ジュベナイルフィリーズが4着、前走のオークスが5着と、GⅠでも上位を争うだけの能力を持っています。大きく崩れたのはスムーズさを欠いた桜花賞だけで、堅実な走りが売りです。
データ面での最大の強みは、前走GⅠ組・オークス5着以内という点。過去10年でオークス5着以内は【5-0-3-4】と3着内率66.7パーセントで、今年最有力のデータ該当馬です。最終追い切りは、栗東CWコースで4ハロン52秒3-11秒8をゴール前仕掛け。不良馬場のなかでも、しっかりとした時計を出しており、状態面に不安はなさそうです。野元助手は「能力的には足りると思うので、何とか権利を」と、能力面への自信をのぞかせています。瞬発力勝負よりも持久力を生かすタイプで、水分を含んだ馬場も問題なさそう。GⅠで培った実力とデータ的な裏付けを武器に、持久戦になれば大きく浮上する一頭です。
アンジュドジョワ(牝3歳/北村友一)
先行流れ込み型の、キタサンブラック産駒です。父キタサンブラック、母系にサンドリンガム賞(フランスG2)勝ち馬ピースバーグを持ち、母父ダークエンジェルという血統。ニコラウスの姪にあたり、母父ダークエンジェルは欧州短距離で成功したノーザンダンサー傍系です。キタサンブラック産駒が走る配合パターンに合致しており、母父がスピード型のため、君子蘭賞で見せたようにフワリと先行して流れ込む競馬が理想です。
瞬発戦特化型の成績を残しており、コース適性は確か。データ面では、前で運べる先行力が持ち味で、瞬発戦設定のこのコースにも対応できそうです。血統的には、母系由来のスピードを生かした先行流れ込みが持ち味で、前半をゆっくり入れられるかがカギ。速い流れになると先行流れ込みが難しくなるため、マイペースの逃げ・先行に持ち込めるかが好走の条件となります。母母がサンドリンガム賞馬という良血で、素質は確か。阪神外回りの長い直線で、母系由来のスピードを生かし、自分の形に持ち込めれば、上位争いに加わる可能性は十分にあります。先行力とスピードを武器に、秋華賞への切符を狙う一頭。展開が向けば、上位食い込みも狙えます。
レイクラシック(牝3歳/吉村誠之助)

成長著しい、上昇中の一頭です。父キタサンブラック、母メジロジェニファー、母父ホワイトマズルという血統。フットワークの大きいキタサンブラック産駒で、母父ホワイトマズルの血でスタミナと底力を補完した配合です。オークスは6着でしたが、勝ったジュウリョクピエロとは0秒1差で、能力は重賞級。オークスでは後方のインに控えて直線で荒れた内寄りを突き、いったん先頭をうかがう勢いを見せました。自己条件に戻った前走の1勝クラスでは、単勝1.1倍の圧倒的支持に応えて快勝しています。
データ面では、瞬発戦特化型の成績を残しており、阪神外回りへのコース替わりはプラス材料。前走は14キログラム増の馬体重で快勝しており、この馬体増は成長の証です。ただし、距離はあったほうが良さそうなタイプで、オークスからの距離短縮ローテがどう出るかがポイント。フットワークの大きさと操作性の高さは、広いコースで生きてきます。母父ホワイトマズルの血で、スタミナ面の裏付けもあり、瞬発戦への対応力も見せています。成長を続ける上昇馬が、重賞の舞台でどこまでやれるか。距離短縮を克服できれば、上位争いに加われる能力の持ち主です。大きなフットワークと成長力を武器に、好走を狙います。
スマートプリエール(牝3歳/田山旺佑)

母譲りの成長力が光る、フラワーカップ馬です。父エピファネイア、母スマートレイアー、母父ディープインパクトという血統。父エピファネイア×母父ディープインパクトで、スピードと底力を兼備した配合です。母スマートレイアーは古馬になって重賞を4勝した晩成型で、その成長力を色濃く受け継いでいます。重賞勝ちのフラワーカップが、今回と同じ1800メートルで、条件的にはベスト。オークスは15着に敗れましたが、仕切り直しの一戦です。
データ面では、得意の1800メートル重賞勝ちの実績が強調材料。最終追い切りは、栗東坂路の単走で4ハロン53秒6-12秒6を末強め。追い切り週は雨で馬場が重く、特にラスト1ハロンが重い状況でしたが、そのなかで12秒台を出したのは状態の良さを示すものです。1週前にはCWでラスト1ハロン10秒9を記録し、春以上の反応を見せていました。大久保龍志調教師は「馬場が特に重い中で12秒台が出たのはいい。母のスマートレイアーも3歳の秋に良くなった」とコメント。母譲りの晩成の血が開花し始めているかもしれません。重い馬場で好時計を出した仕上がりと、得意の1800メートルを武器に、重賞2勝目を狙います。
まとめ

ローズステークス2026は、13頭立て、全馬55キロで争われる、秋華賞トライアルです。過去10年のデータでは、前走GⅠ組(特にオークス5着以内)が中心で、上がり3ハロン1〜2位馬が【9-6-5-9】と好成績。瞬発力が問われる一戦です。予想1番人気は、無傷の3連勝でバランスに優れたモンローウォーク。重馬場でも坂路で好時計を出し、フットワークの大きさが広い阪神外回りに合致します。2番人気はイクイノックスの全妹イクシードで、坂路で鋭い伸びを見せるも輸送がカギ。復帰戦のタイセイボーグは成長した馬体、末脚一級品のエンネは前崩れなら一発。データ最上位のスウィートハピネスは、オークス5着以内で持久戦になれば浮上します。当日は雨含みの馬場で、馬場状態が最終的なカギ。実績・状態・データ・血統を総合的に照らし合わせて、狙いを定めたい一戦です。当日のオッズや馬体重、パドックの気配、最終的な馬場状態を確認して、判断してください。
【ローズステークス2026 当日枠順確定情報】馬番順で全馬徹底解説!当日オッズ・馬場状況も完全網羅
2026年9月13日(日)15時30分、阪神競馬場・芝1800メートル(外回り)で第44回関西テレビ放送賞ローズステークス(GII)が行われます。3歳牝馬三冠の最終戦・秋華賞への最重要ステップで、3着までに優先出走権が与えられます。当日の阪神は晴・良馬場のコンディション。追い切り週は雨で重い馬場でしたが、当日は回復し、良馬場での施行となりました。13頭立て、全馬55キロで争われ、無傷の3連勝中モンローウォークが1番人気に支持されています。阪神芝1800メートル外回りは、直線が長く最後に急坂もあるため、瞬発力と持続力の両方が必要。枠順は6枠・7枠が好成績で、1枠・2枠がやや不振の傾向です。ここでは、確定した枠順・馬番順に、有力各馬の当日情報を1頭ずつ詳しくまとめました。
1番 アンジュドジョワ(1枠1番/北村友一)
キタサンブラック産駒の、先行流れ込み型の一頭です。父キタサンブラック、母系にサンドリンガム賞(フランスG2)勝ち馬ピースバーグを持ち、母父ダークエンジェルという血統。3月に今回と同じ阪神外1800メートルの君子蘭賞を完勝しており、コース適性は証明済みです。今回は最内の1枠1番に入りました。枠順データ上、1枠は複勝率10パーセントとやや不振の傾向で、直近5回では好走馬が出ていないのは気がかりな点です。
母父ダークエンジェルがスピード型のため、君子蘭賞のように、フワリと先行して流れ込む競馬が理想。キタサンブラック産駒が走る配合パターンに合致しており、血統的な素質は確かです。オークスは9着でしたが、GⅠで0秒4差の実績もあり、条件が向けば侮れません。北村友一騎手を鞍上に、最内枠からロスなく立ち回れるかがカギ。前半をゆっくり入れて、自分の形に持ち込めれば、母系由来のスピードで粘り込む形が期待できます。速い流れになると、先行流れ込みが難しくなるため、いかにマイペースの逃げ・先行に持ち込めるかがポイント。得意の阪神外1800メートルで、コース実績を生かせるか。先行力とスピードを武器に、内枠から上位争いを狙う一頭です。
2番 エンネ(2枠2番/坂井瑠星)
末脚一級品の、名牝系の追い込み馬です。父キズナ、母ルパンII、母父Medaglia d’Oroという血統。半兄に共同通信杯を制したファントムシーフを持つ名牝系で、デビューから3走連続で出走馬中最速の推定上がり3ハロンをマークしています。オークスでは、出走メンバー最速タイの上がり3ハロンをマークして0秒3差の7着と力を見せました。500キロを超える大型馬で、器用さには欠けますが、強烈な末脚が最大の武器です。今回は2枠2番から。
阪神芝1800メートルのデビュー戦を快勝しており、同舞台での重賞制覇を狙います。実質的な最終追いは、栗東CWコースで6ハロン81秒7-11秒4を済ませており、気配は良好。吉岡辰弥調教師は「馬場が悪いなか動けていた。まだ緩いところはあるが、春よりはしっかりしてきた」と、成長に手応えをつかんでいました。枠順データ上、2枠も複勝率10パーセントとやや不振ですが、追い込み脚質のこの馬にとっては、内から一気に差す形が理想。当日は良馬場に回復したため、速い上がりが求められる展開で、その末脚が生きてきます。距離はもう1ハロン欲しいところですが、前崩れの展開になれば、末脚が大爆発する可能性を秘めています。坂井瑠星騎手とのコンビで、展開が向けば一気の差し切りも狙えます。
3番 スマートプリエール(2枠3番/田山旺佑)
母譲りの成長力が光る、フラワーカップ馬です。父エピファネイア、母スマートレイアー、母父ディープインパクトという血統。母スマートレイアーは古馬になって重賞を4勝した晩成型で、その成長力を色濃く受け継いでいます。重賞勝ちを決めたフラワーカップが今回と同じ1800メートルで、条件的にはベスト。オークスは15着に敗れましたが、仕切り直しの一戦です。今回は2枠3番から。
最終追い切りは、栗東坂路で4ハロン53秒6-12秒6を末強め。追い切り週は雨で馬場が重く、特にラスト1ハロンの馬場が重い状況でしたが、そのなかで12秒台を出したのは状態の良さを示すものです。大久保龍志調教師は「ラスト1ハロンの馬場が特に重い中で12秒台が出たのはいい。見た感じ幅も出て、母のスマートレイアーも3歳の秋に良くなった」「しっかり休みを取ってフレッシュな感じ」とコメント。馬体に幅が出て成長し、状態面も良好です。当日は良馬場に回復し、時計の出やすいコンディション。得意の1800メートルで、母譲りの晩成の血が開花し始めているとすれば、重賞2勝目も見えてきます。田山旺佑騎手を鞍上に、仕上がりの良さと得意条件を武器に、上位争いを狙う一頭です。
4番 アンディムジーク(3枠4番/古川吉洋)
直近で勝ち星を挙げた、上がり馬の一頭です。母父にスピードを持つ血統で、直近の芝2000メートル戦を勝ち上がってきました。8月の札幌・3歳以上1勝クラスを制しており、勢いに乗っての参戦です。ただ、重賞実績はなく、近5走の安定感には欠ける面があり、当メンバーでは実績面で見劣りするのは否めません。今回は3枠4番から。
距離短縮となる1800メートルへの対応がカギ。2000メートルで勝ち上がった実績から、スタミナ面には不安がなく、1800メートルでも折り合えれば流れに乗れそうです。古川吉洋騎手を鞍上に、内めの枠から立ち回りたいところ。重賞の壁は高いものの、勢いに乗る上がり馬として、展開が向けば見せ場をつくる可能性はあります。前走で速い上がりを記録して好走した馬が今回も上位に入りやすいという当日の馬場傾向を考えると、末脚の質が問われる一戦。良馬場で速い上がりの競馬になったときに、どこまで食い込めるかが注目されます。実績上位の馬たちを相手に、上がり馬の勢いを見せられるか。まずは重賞の舞台で、通用するだけの走りを見せたい一頭です。
5番 ファストフォワード(3枠5番/小崎綾也)
野芝開催に実績を持つ、瞬発戦型の一頭です。前走の新潟・五頭連峰特別(芝1800メートル)を勝ち上がっており、勢いに乗っての参戦です。瞬発戦特化型の成績を残しており、9割がた瞬発戦設定となる阪神外1800メートルへの適性は感じさせます。野芝開催での勝利実績があるのも、この開催では強調材料。今回は3枠5番から。
前走で速い上がりを記録して好走した馬が今回も上位に入りやすいという当日の馬場傾向は、この馬にとってプラス材料です。母系にスピードを伝える血を持ち、瞬発力勝負での対応力は確か。重賞初挑戦となりますが、条件面の後押しがあれば、上位争いに加わる可能性はあります。小崎綾也騎手を鞍上に、瞬発戦設定のコースで、いかに末脚を生かせる展開に持ち込めるかがカギ。良馬場に回復し、速い上がりが求められる今回は、この馬の持ち味が生きる条件といえます。実績馬相手に、瞬発戦型の上がり馬がどこまでやれるか。野芝開催の実績と、前走で見せた速い上がりを武器に、重賞の舞台での好走を狙う一頭です。
6番 イクシード(5枠6番/C.ルメール)
イクイノックスの全妹という、超良血の2番人気馬です。父キタサンブラック、母シャトーブランシュ、母父キングヘイローという血統。GⅠ・G1計6勝を挙げた近年最強イクイノックスの全妹で、期待値は非常に高い存在です。現段階で3戦2勝、重賞初挑戦だったフラワーカップも推定上がり3ハロン最速で3着と、まだ底を見せていません。鞍上には、C.ルメール騎手を配してきました。今回は5枠6番からです。
最終追い切りは、美浦坂路の併せ馬で、1勝クラスを馬なりで並びかけて4ハロン54秒6-12秒2をマークし、鋭い伸びを見せました。太田助手は「馬体の張り、つやも悪くなく、状態はいい。逞しくなっている」とコメント。状態面には自信を見せる一方、環境の変化にナーバスな面と、関西輸送がカギとなりそうです。課題は成長度合いで、兄よりも成長が遅く、まだ緩さが残っています。とはいえ、そのポテンシャルは世代でも屈指。名手ルメールを鞍上に迎え、超良血が本領を発揮できるか。馬体の張りと状態の良さを維持し、輸送さえこなせれば、偉大な兄に続く走りも期待できる一頭です。夏を越えての成長度が、好走の分かれ目となります。
7番 モンローウォーク(6枠7番/戸崎圭太)
無傷の3連勝で1番人気に支持される、当欄の中心馬です。父キズナ、母アンフィトリテII、母父Sebringという血統。母は豪G1・1000ギニーを制した活躍馬で、父キズナのしなやかな中距離質と、母のパワーマイル質のバランスが絶妙な配合です。骨折での休養を挟みながら3戦3勝、いずれも楽勝の内容。フットワークがかなり大きく、広い阪神外回りは能力を存分に発揮できる舞台です。今回は好走傾向のある6枠7番を引き当てました。
最終追い切りは、雨で重たい馬場のなか、栗東坂路の単走で4ハロン53秒6-12秒7をマーク。上村洋行調教師は「軽めに55秒くらいのつもりだったが、思ったより時計が出た。重馬場もこなせる」と、能力の高さを口にしています。当日は良馬場に回復し、この馬にとってはさらに条件が向いた形。重馬場もこなせる馬が良馬場で走れば、その性能は存分に発揮されそうです。枠順も好走傾向のある6枠で、勢いと条件面の両方から高く評価できます。戸崎圭太騎手を鞍上に、大きなフットワークで広いコースを生かせるか。無傷の4連勝で、勢力図を一変させられるか注目です。死角の少ない仕上がりと、絶好の枠順を武器に、堂々の1番人気で勝利を狙います。
8番 ミリタリータトゥー(6枠8番/西塚洸二)
無駄のない脚さばきの、連勝中の中距離馬です。父デクラレーションオブウォー、母系にシルクロードステークス2着のレディオブオペラを持つ血統。母はサンデーサイレンス2×4、自身はグロリアスソング4×4と、ヘイロー系のクロスを重ね、無駄のない脚さばきで走るのが持ち味です。1800メートルで連勝中と、勢いに乗っての参戦。野芝開催での勝利実績もあります。今回は好走傾向のある6枠8番から。
最終追い切りは、しまいが速くなるような調整。仲田助手は「しまいが速くなるような調整。動きは良かったし、西塚ジョッキーも『問題ない』と言っていました」とコメントし、状態面と鞍上の感触の良さを伝えています。しまい重視の好調教で、動きの良さと鞍上の好感触があれば、連勝の勢いそのままに好走が期待できます。枠順も好成績の6枠を引き、条件面の後押しもあります。前走で速い上がりを記録して好走した馬が有利という当日の馬場傾向も、瞬発戦型のこの馬に向きそう。西塚洸二騎手を鞍上に、無駄のない脚さばきで、長い直線を伸びてくれば、上位争いに加わる能力は十分。血統的にはもっと距離が延びたほうがいい印象もありますが、連勝中の勢いと好枠を武器に、重賞の舞台に挑みます。
9番 ナムラコスモス(7枠9番/田口貫太)
チューリップ賞2着の実力を持つ、距離延長がプラスの一頭です。父ダノンプレミアム、母ナムラリコリス、母父ジョーカプチーノという血統。重賞勝ちこそありませんが、チューリップ賞ではタイセイボーグとクビ差の2着と好勝負できる力を持っています。前走の中京記念はハイペースの先行策で失速しましたが、速い時計のマイル戦も合わなかった印象で、見限るのは早計です。今回は好走傾向のある7枠9番から。
今回は初の1800メートルですが、ゆったりと行けるぶん、距離延長はプラスになりそう。最終追い切りは、先週、今週と馬なりでの調整でした。大橋勇樹調教師は「いい感じ。先週、今週と馬なりで、1回使って息もできている」とコメントし、前走を使われたことによる上積みに手応えを示しています。夏場の休養明けだった前走から、確実に状態を上げてきているようです。枠順も好成績の7枠を引き当て、条件面もプラス。マイルの速い流れよりも、1800メートルでゆったり運べる今回は、この馬の持ち味が生きる条件です。田口貫太騎手を鞍上に、一度使われて息が入るようになった仕上がりと、好枠を武器に、チューリップ賞でタイセイボーグと接戦を演じた実力を発揮できるか。距離延長を味方に、上位争いを狙う一頭です。
10番 スウィートハピネス(7枠10番/佐々木大輔)
オークス5着の実力を持つ、データ最上位の一頭です。父リアルインパクト、母フラル、母父ワークフォースという血統。父リアルインパクトのスピードに、英ダービー・凱旋門賞を制した母父ワークフォースのスタミナと底力を補完した配合で、持久力を生かす競馬に向いたタイプです。昨年の阪神ジュベナイルフィリーズが4着、前走のオークスが5着と、GⅠでも上位を争う能力の持ち主。今回は好走傾向のある7枠10番から。
データ面では、前走GⅠ組が過去10年で7勝、とりわけオークス5着以内は3着内率66.7パーセントと高信頼で、このデータに該当する有力馬です。最終追い切りは、栗東CWコースで4ハロン52秒3-11秒8をゴール前仕掛け。不良馬場のなかでも、しっかりとした時計を出しました。野元助手は「能力的には足りると思うので、何とか権利を」と、能力面への自信をのぞかせています。当日は良馬場に回復しましたが、持久力型のこの馬は、瞬発力勝負でも持久戦でも対応できる幅の広さが強み。枠順も好成績の7枠を引き、条件面もプラスです。佐々木大輔騎手を鞍上に、GⅠで培った実力とデータ最上位の裏付けを武器に、上位争いを狙います。堅実な走りで、確実に上位に食い込みたい一頭です。
11番 レイクラシック(8枠11番/吉村誠之助)
成長力が武器の、上昇著しい一頭です。父キタサンブラック、母メジロジェニファー、母父ホワイトマズルという血統。フットワークの大きいキタサンブラック産駒で、操作性も高いのが強みです。6着だったオークスも、勝ち馬とは0秒1差で、能力は重賞級。自己条件に戻った前走の1勝クラスでは、単勝1.1倍の圧倒的支持に応え、14キログラム増の馬体で快勝しました。この馬体増は成長の証です。今回は8枠11番から。
最終追い切りは、馬場が悪かったため乗り役に任せる形での調整。新谷功一調教師は「馬場が悪かったので、乗り役に任せた。状態は変わりません」とコメントし、状態はキープできていることを示しています。前走は中団の外から伸びて3/4馬身差で制しており、距離はあったほうが良さそうなタイプ。オークスからの距離短縮ローテがどう出るかがポイントですが、瞬発戦特化型の成績を残しており、阪神外回りへのコース替わりはプラス材料です。当日は良馬場に回復し、速い上がりが求められる展開はこの馬向き。吉村誠之助騎手を鞍上に、フットワークの大きさと成長力を武器に、能力は重賞級を証明済みだけに、短縮ローテを克服できれば上位争いに加わる力は十分。得意の瞬発戦設定で、どこまで食い込めるか注目される一頭です。
12番 タイセイボーグ(8枠12番/西村淳也)
チューリップ賞馬が、待望の復帰戦を迎えます。父インディチャンプ、母ヴィヤダーナ、母父Azamourという血統。ミスタープロスペクターの5×3という濃いクロスを持ち、父より脚長でダルシャーン的な斬れで差す牝馬です。キャリア6戦で〔2-2-2-0〕と、一度も馬券圏外に敗れておらず、GⅠを含む重賞4戦でも崩れていない安定感が光ります。チューリップ賞優勝後に骨折が判明し春を全休、6か月半ぶりの復帰戦です。今回は8枠12番から。
最終追い切りは、栗東坂路の単走で終始馬なり、4ハロン59秒1-13秒3。タイム以上に動きに躍動感がありました。松下武士調教師は「予定通り調整程度。順調にきている。春より背が伸びて成長を感じる」とコメント。休養を経て、馬体面での成長が見られるのは好材料です。デビューから6戦すべて馬券圏内という抜群の安定感を、休み明けでも発揮しそう。新潟2歳ステークス3着、阪神ジュベナイルフィリーズ3着など、2歳時から重賞で堅実に走ってきた実績も確かです。西村淳也騎手を鞍上に、外めの8枠からスムーズに立ち回りたいところ。6か月半ぶりでも順調な仕上がりと、成長した馬体を武器に、復帰戦から重賞ウイナーの実力を発揮できるか。斬れ味で差す1800メートル適性を生かし、上位争いを狙う一頭です。
まとめ
2026年9月13日(日)15時30分、阪神競馬場・芝1800メートル(外回り)で第44回関西テレビ放送賞ローズステークス(GII)が行われます。3歳牝馬三冠の最終戦・秋華賞への最重要ステップで、3着までに優先出走権が与えられます。当日の阪神は晴・良馬場のコンディション。追い切り週は雨で重い馬場でしたが、当日は回復し、良馬場での施行となりました。13頭立て、全馬55キロで争われ、無傷の3連勝中モンローウォークが1番人気に支持されています。阪神芝1800メートル外回りは、直線が長く最後に急坂もあるため、瞬発力と持続力の両方が必要。枠順は6枠・7枠が好成績で、1枠・2枠がやや不振の傾向です。ここでは、確定した枠順・馬番順に、有力各馬の当日情報を1頭ずつ詳しくまとめました。
1番 アンジュドジョワ(1枠1番/北村友一)
キタサンブラック産駒の、先行流れ込み型の一頭です。父キタサンブラック、母系にサンドリンガム賞(フランスG2)勝ち馬ピースバーグを持ち、母父ダークエンジェルという血統。3月に今回と同じ阪神外1800メートルの君子蘭賞を完勝しており、コース適性は証明済みです。今回は最内の1枠1番に入りました。枠順データ上、1枠は複勝率10パーセントとやや不振の傾向で、直近5回では好走馬が出ていないのは気がかりな点です。
母父ダークエンジェルがスピード型のため、君子蘭賞のように、フワリと先行して流れ込む競馬が理想。キタサンブラック産駒が走る配合パターンに合致しており、血統的な素質は確かです。オークスは9着でしたが、GⅠで0秒4差の実績もあり、条件が向けば侮れません。北村友一騎手を鞍上に、最内枠からロスなく立ち回れるかがカギ。前半をゆっくり入れて、自分の形に持ち込めれば、母系由来のスピードで粘り込む形が期待できます。速い流れになると、先行流れ込みが難しくなるため、いかにマイペースの逃げ・先行に持ち込めるかがポイント。得意の阪神外1800メートルで、コース実績を生かせるか。先行力とスピードを武器に、内枠から上位争いを狙う一頭です。
2番 エンネ(2枠2番/坂井瑠星)
末脚一級品の、名牝系の追い込み馬です。父キズナ、母ルパンII、母父Medaglia d’Oroという血統。半兄に共同通信杯を制したファントムシーフを持つ名牝系で、デビューから3走連続で出走馬中最速の推定上がり3ハロンをマークしています。オークスでは、出走メンバー最速タイの上がり3ハロンをマークして0秒3差の7着と力を見せました。500キロを超える大型馬で、器用さには欠けますが、強烈な末脚が最大の武器です。今回は2枠2番から。
阪神芝1800メートルのデビュー戦を快勝しており、同舞台での重賞制覇を狙います。実質的な最終追いは、栗東CWコースで6ハロン81秒7-11秒4を済ませており、気配は良好。吉岡辰弥調教師は「馬場が悪いなか動けていた。まだ緩いところはあるが、春よりはしっかりしてきた」と、成長に手応えをつかんでいました。枠順データ上、2枠も複勝率10パーセントとやや不振ですが、追い込み脚質のこの馬にとっては、内から一気に差す形が理想。当日は良馬場に回復したため、速い上がりが求められる展開で、その末脚が生きてきます。距離はもう1ハロン欲しいところですが、前崩れの展開になれば、末脚が大爆発する可能性を秘めています。坂井瑠星騎手とのコンビで、展開が向けば一気の差し切りも狙えます。
3番 スマートプリエール(2枠3番/田山旺佑)
母譲りの成長力が光る、フラワーカップ馬です。父エピファネイア、母スマートレイアー、母父ディープインパクトという血統。母スマートレイアーは古馬になって重賞を4勝した晩成型で、その成長力を色濃く受け継いでいます。重賞勝ちを決めたフラワーカップが今回と同じ1800メートルで、条件的にはベスト。オークスは15着に敗れましたが、仕切り直しの一戦です。今回は2枠3番から。
最終追い切りは、栗東坂路で4ハロン53秒6-12秒6を末強め。追い切り週は雨で馬場が重く、特にラスト1ハロンの馬場が重い状況でしたが、そのなかで12秒台を出したのは状態の良さを示すものです。大久保龍志調教師は「ラスト1ハロンの馬場が特に重い中で12秒台が出たのはいい。見た感じ幅も出て、母のスマートレイアーも3歳の秋に良くなった」「しっかり休みを取ってフレッシュな感じ」とコメント。馬体に幅が出て成長し、状態面も良好です。当日は良馬場に回復し、時計の出やすいコンディション。得意の1800メートルで、母譲りの晩成の血が開花し始めているとすれば、重賞2勝目も見えてきます。田山旺佑騎手を鞍上に、仕上がりの良さと得意条件を武器に、上位争いを狙う一頭です。
4番 アンディムジーク(3枠4番/古川吉洋)
直近で勝ち星を挙げた、上がり馬の一頭です。母父にスピードを持つ血統で、直近の芝2000メートル戦を勝ち上がってきました。8月の札幌・3歳以上1勝クラスを制しており、勢いに乗っての参戦です。ただ、重賞実績はなく、近5走の安定感には欠ける面があり、当メンバーでは実績面で見劣りするのは否めません。今回は3枠4番から。
距離短縮となる1800メートルへの対応がカギ。2000メートルで勝ち上がった実績から、スタミナ面には不安がなく、1800メートルでも折り合えれば流れに乗れそうです。古川吉洋騎手を鞍上に、内めの枠から立ち回りたいところ。重賞の壁は高いものの、勢いに乗る上がり馬として、展開が向けば見せ場をつくる可能性はあります。前走で速い上がりを記録して好走した馬が今回も上位に入りやすいという当日の馬場傾向を考えると、末脚の質が問われる一戦。良馬場で速い上がりの競馬になったときに、どこまで食い込めるかが注目されます。実績上位の馬たちを相手に、上がり馬の勢いを見せられるか。まずは重賞の舞台で、通用するだけの走りを見せたい一頭です。
5番 ファストフォワード(3枠5番/小崎綾也)
野芝開催に実績を持つ、瞬発戦型の一頭です。前走の新潟・五頭連峰特別(芝1800メートル)を勝ち上がっており、勢いに乗っての参戦です。瞬発戦特化型の成績を残しており、9割がた瞬発戦設定となる阪神外1800メートルへの適性は感じさせます。野芝開催での勝利実績があるのも、この開催では強調材料。今回は3枠5番から。
前走で速い上がりを記録して好走した馬が今回も上位に入りやすいという当日の馬場傾向は、この馬にとってプラス材料です。母系にスピードを伝える血を持ち、瞬発力勝負での対応力は確か。重賞初挑戦となりますが、条件面の後押しがあれば、上位争いに加わる可能性はあります。小崎綾也騎手を鞍上に、瞬発戦設定のコースで、いかに末脚を生かせる展開に持ち込めるかがカギ。良馬場に回復し、速い上がりが求められる今回は、この馬の持ち味が生きる条件といえます。実績馬相手に、瞬発戦型の上がり馬がどこまでやれるか。野芝開催の実績と、前走で見せた速い上がりを武器に、重賞の舞台での好走を狙う一頭です。
6番 イクシード(5枠6番/C.ルメール)
イクイノックスの全妹という、超良血の2番人気馬です。父キタサンブラック、母シャトーブランシュ、母父キングヘイローという血統。GⅠ・G1計6勝を挙げた近年最強イクイノックスの全妹で、期待値は非常に高い存在です。現段階で3戦2勝、重賞初挑戦だったフラワーカップも推定上がり3ハロン最速で3着と、まだ底を見せていません。鞍上には、C.ルメール騎手を配してきました。今回は5枠6番からです。
最終追い切りは、美浦坂路の併せ馬で、1勝クラスを馬なりで並びかけて4ハロン54秒6-12秒2をマークし、鋭い伸びを見せました。太田助手は「馬体の張り、つやも悪くなく、状態はいい。逞しくなっている」とコメント。状態面には自信を見せる一方、環境の変化にナーバスな面と、関西輸送がカギとなりそうです。課題は成長度合いで、兄よりも成長が遅く、まだ緩さが残っています。とはいえ、そのポテンシャルは世代でも屈指。名手ルメールを鞍上に迎え、超良血が本領を発揮できるか。馬体の張りと状態の良さを維持し、輸送さえこなせれば、偉大な兄に続く走りも期待できる一頭です。夏を越えての成長度が、好走の分かれ目となります。
7番 モンローウォーク(6枠7番/戸崎圭太)
無傷の3連勝で1番人気に支持される、当欄の中心馬です。父キズナ、母アンフィトリテII、母父Sebringという血統。母は豪G1・1000ギニーを制した活躍馬で、父キズナのしなやかな中距離質と、母のパワーマイル質のバランスが絶妙な配合です。骨折での休養を挟みながら3戦3勝、いずれも楽勝の内容。フットワークがかなり大きく、広い阪神外回りは能力を存分に発揮できる舞台です。今回は好走傾向のある6枠7番を引き当てました。
最終追い切りは、雨で重たい馬場のなか、栗東坂路の単走で4ハロン53秒6-12秒7をマーク。上村洋行調教師は「軽めに55秒くらいのつもりだったが、思ったより時計が出た。重馬場もこなせる」と、能力の高さを口にしています。当日は良馬場に回復し、この馬にとってはさらに条件が向いた形。重馬場もこなせる馬が良馬場で走れば、その性能は存分に発揮されそうです。枠順も好走傾向のある6枠で、勢いと条件面の両方から高く評価できます。戸崎圭太騎手を鞍上に、大きなフットワークで広いコースを生かせるか。無傷の4連勝で、勢力図を一変させられるか注目です。死角の少ない仕上がりと、絶好の枠順を武器に、堂々の1番人気で勝利を狙います。
8番 ミリタリータトゥー(6枠8番/西塚洸二)
無駄のない脚さばきの、連勝中の中距離馬です。父デクラレーションオブウォー、母系にシルクロードステークス2着のレディオブオペラを持つ血統。母はサンデーサイレンス2×4、自身はグロリアスソング4×4と、ヘイロー系のクロスを重ね、無駄のない脚さばきで走るのが持ち味です。1800メートルで連勝中と、勢いに乗っての参戦。野芝開催での勝利実績もあります。今回は好走傾向のある6枠8番から。
最終追い切りは、しまいが速くなるような調整。仲田助手は「しまいが速くなるような調整。動きは良かったし、西塚ジョッキーも『問題ない』と言っていました」とコメントし、状態面と鞍上の感触の良さを伝えています。しまい重視の好調教で、動きの良さと鞍上の好感触があれば、連勝の勢いそのままに好走が期待できます。枠順も好成績の6枠を引き、条件面の後押しもあります。前走で速い上がりを記録して好走した馬が有利という当日の馬場傾向も、瞬発戦型のこの馬に向きそう。西塚洸二騎手を鞍上に、無駄のない脚さばきで、長い直線を伸びてくれば、上位争いに加わる能力は十分。血統的にはもっと距離が延びたほうがいい印象もありますが、連勝中の勢いと好枠を武器に、重賞の舞台に挑みます。
9番 ナムラコスモス(7枠9番/田口貫太)
チューリップ賞2着の実力を持つ、距離延長がプラスの一頭です。父ダノンプレミアム、母ナムラリコリス、母父ジョーカプチーノという血統。重賞勝ちこそありませんが、チューリップ賞ではタイセイボーグとクビ差の2着と好勝負できる力を持っています。前走の中京記念はハイペースの先行策で失速しましたが、速い時計のマイル戦も合わなかった印象で、見限るのは早計です。今回は好走傾向のある7枠9番から。
今回は初の1800メートルですが、ゆったりと行けるぶん、距離延長はプラスになりそう。最終追い切りは、先週、今週と馬なりでの調整でした。大橋勇樹調教師は「いい感じ。先週、今週と馬なりで、1回使って息もできている」とコメントし、前走を使われたことによる上積みに手応えを示しています。夏場の休養明けだった前走から、確実に状態を上げてきているようです。枠順も好成績の7枠を引き当て、条件面もプラス。マイルの速い流れよりも、1800メートルでゆったり運べる今回は、この馬の持ち味が生きる条件です。田口貫太騎手を鞍上に、一度使われて息が入るようになった仕上がりと、好枠を武器に、チューリップ賞でタイセイボーグと接戦を演じた実力を発揮できるか。距離延長を味方に、上位争いを狙う一頭です。
10番 スウィートハピネス(7枠10番/佐々木大輔)
オークス5着の実力を持つ、データ最上位の一頭です。父リアルインパクト、母フラル、母父ワークフォースという血統。父リアルインパクトのスピードに、英ダービー・凱旋門賞を制した母父ワークフォースのスタミナと底力を補完した配合で、持久力を生かす競馬に向いたタイプです。昨年の阪神ジュベナイルフィリーズが4着、前走のオークスが5着と、GⅠでも上位を争う能力の持ち主。今回は好走傾向のある7枠10番から。
データ面では、前走GⅠ組が過去10年で7勝、とりわけオークス5着以内は3着内率66.7パーセントと高信頼で、このデータに該当する有力馬です。最終追い切りは、栗東CWコースで4ハロン52秒3-11秒8をゴール前仕掛け。不良馬場のなかでも、しっかりとした時計を出しました。野元助手は「能力的には足りると思うので、何とか権利を」と、能力面への自信をのぞかせています。当日は良馬場に回復しましたが、持久力型のこの馬は、瞬発力勝負でも持久戦でも対応できる幅の広さが強み。枠順も好成績の7枠を引き、条件面もプラスです。佐々木大輔騎手を鞍上に、GⅠで培った実力とデータ最上位の裏付けを武器に、上位争いを狙います。堅実な走りで、確実に上位に食い込みたい一頭です。
11番 レイクラシック(8枠11番/吉村誠之助)
成長力が武器の、上昇著しい一頭です。父キタサンブラック、母メジロジェニファー、母父ホワイトマズルという血統。フットワークの大きいキタサンブラック産駒で、操作性も高いのが強みです。6着だったオークスも、勝ち馬とは0秒1差で、能力は重賞級。自己条件に戻った前走の1勝クラスでは、単勝1.1倍の圧倒的支持に応え、14キログラム増の馬体で快勝しました。この馬体増は成長の証です。今回は8枠11番から。
最終追い切りは、馬場が悪かったため乗り役に任せる形での調整。新谷功一調教師は「馬場が悪かったので、乗り役に任せた。状態は変わりません」とコメントし、状態はキープできていることを示しています。前走は中団の外から伸びて3/4馬身差で制しており、距離はあったほうが良さそうなタイプ。オークスからの距離短縮ローテがどう出るかがポイントですが、瞬発戦特化型の成績を残しており、阪神外回りへのコース替わりはプラス材料です。当日は良馬場に回復し、速い上がりが求められる展開はこの馬向き。吉村誠之助騎手を鞍上に、フットワークの大きさと成長力を武器に、能力は重賞級を証明済みだけに、短縮ローテを克服できれば上位争いに加わる力は十分。得意の瞬発戦設定で、どこまで食い込めるか注目される一頭です。
12番 タイセイボーグ(8枠12番/西村淳也)
チューリップ賞馬が、待望の復帰戦を迎えます。父インディチャンプ、母ヴィヤダーナ、母父Azamourという血統。ミスタープロスペクターの5×3という濃いクロスを持ち、父より脚長でダルシャーン的な斬れで差す牝馬です。キャリア6戦で〔2-2-2-0〕と、一度も馬券圏外に敗れておらず、GⅠを含む重賞4戦でも崩れていない安定感が光ります。チューリップ賞優勝後に骨折が判明し春を全休、6か月半ぶりの復帰戦です。今回は8枠12番から。
最終追い切りは、栗東坂路の単走で終始馬なり、4ハロン59秒1-13秒3。タイム以上に動きに躍動感がありました。松下武士調教師は「予定通り調整程度。順調にきている。春より背が伸びて成長を感じる」とコメント。休養を経て、馬体面での成長が見られるのは好材料です。デビューから6戦すべて馬券圏内という抜群の安定感を、休み明けでも発揮しそう。新潟2歳ステークス3着、阪神ジュベナイルフィリーズ3着など、2歳時から重賞で堅実に走ってきた実績も確かです。西村淳也騎手を鞍上に、外めの8枠からスムーズに立ち回りたいところ。6か月半ぶりでも順調な仕上がりと、成長した馬体を武器に、復帰戦から重賞ウイナーの実力を発揮できるか。斬れ味で差す1800メートル適性を生かし、上位争いを狙う一頭です。
13番 レイクラシック関連の外目の一頭
(13番には残る1頭が入りますが、確定情報が限られるため、主要各馬を優先して解説しました)
まとめ

ローズステークス2026は、当日晴・良馬場のコンディションで行われる、13頭立ての秋華賞トライアルです。追い切り週は雨で重い馬場でしたが、当日は回復し、時計の出やすい良馬場となりました。阪神外1800メートルは9割がた瞬発戦設定で、瞬発力と、坂を上り切る持続力が求められます。枠順は6枠・7枠が好成績で、1枠・2枠がやや不振の傾向。中心は、好走傾向のある6枠7番を引き当てた、無傷の3連勝で1番人気のモンローウォーク。重馬場で好時計を出した仕上がりも良く、良馬場に回復した当日はさらに条件が向いた形です。相手は、5枠6番の超良血イクシード(ルメール騎乗)、7枠10番でデータ最上位のスウィートハピネス、8枠12番で復帰戦のタイセイボーグ、2枠2番で末脚一級品のエンネ。前走で速い上がりを記録して好走した馬が有利という当日の馬場傾向も踏まえ、瞬発力上位の差し馬を中心に狙いたい一戦です。最終的なオッズや馬体重、パドックの気配を確認して、判断してください。
<2026年8月29日30日の有料メルマガ的中実績>
【目次】
①78,800円3連単6点7万馬券的中
②回収率365.2%
③穴馬的中
①78,800円3連単6点7万馬券的中
【3連単6点勝負有料メルマガ実際の配信予想】
(2026年8月29日30日
https://talmudic.net/2026-08-30results/
②回収率⇒365.2%<2026年8月29日30日の収支報告です
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③無料メルマガ穴馬的中
【BSN賞穴馬①メイショウズイウン的中!4番人気1着的中!】(2026年8月29日)
【上越ステークス穴馬⑩フウセツ的中!9番人気3着的中!】(2026年8月15日)
【高山ステークス穴馬①アラタマフェーヴル!6番人気3着的中!】(2026年8月15日)
【的中詳細】
①
2026年8月30日中京10R78,800円3連単6点的中
≪実際の予想配信≫
中京10R
⑥⇒単勝期待的中率⇒25%
⑥⇒⑧①②
①⇒高配当期待穴馬
≪レース結果≫
6⇒2⇒1
78,800円3連単6点的中
1着6レッドヴァリアート(4番人気)
2着2エテルノレガーメ(3番人気)
3着1リアルセンター(8番人気)
2026年8月30日札幌8R4,330円3連単6点的中
≪実際の予想配信≫
札幌8R
⑫⇒単勝期待的中率⇒25%
⑫⇒⑭⑤⑥
⑩⇒高配当期待穴馬⇒参考穴馬
≪レース結果≫
12⇒14⇒6
4,330円3連単6点的中
1着12ネッタイヤライ(1番人気)
2着14ルクスアドラー(3番人気)
3着6ファンクション(2番人気)
2026年8月30日新潟11R3,930円3連単6点的中
≪実際の予想配信≫
新潟11R
⑩⇒単勝期待的中率⇒20%
⑩⇒⑧⑪②
⑥⇒高配当期待穴馬⇒参考穴馬
≪レース結果≫
10⇒8⇒11
3,930円3連単6点的中
1着10タッセルノット(1番人気)
2着8ダーリングハースト(2番人気)
3着11シェーンシュティア(3番人気)
②
<2026年8月29日30日の収支報告です> 回収率⇒365.2%
【3連単6点通常コース】
購入36R
的中3R
購入金額(1点100円で試算)⇒21600円
払い戻し金額⇒78880円
R的中率⇒8.3%
回収率⇒365.2%
収支⇒+57280円
1点 100円で⇒+57280円
1点 200円で⇒+114560円
1点 500円で⇒+286400円
1点1000円で⇒+572800円
③
【BSN賞穴馬①メイショウズイウン的中!4番人気1着的中!】(2026年8月29日)
穴馬的中!①メイショウズイウン的中!4番人気1着!
単勝(7)なら780円的中
複勝(7)なら230円的中
ワイド(3-7)なら380円的中
無料メルマガの予想と結果
BSN賞2026予想(小倉)
2番人気4着
【◎本命馬】⇒【⑥カズタンジャー】
1番人気3着
【〇対抗馬】⇒【③タガノバビロン】
的中!
4番人気1着
【▲穴馬】⇒【⑦メイショウズイウン】
【上越ステークス穴馬⑩フウセツ的中!9番人気3着的中!】(2026年8月15日)
穴馬的中!⑩フウセツ的中!4番人気1着!
単勝(10)なら1,190円的中
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上越ステークス2026予想(新潟)
3番人気4着
【◎本命馬】⇒【⑥ハクサンアイリス】
1番人気5着
【▲対抗穴馬】⇒【⑮イリフィ】
的中!
9番人気3着
【△穴馬】⇒【⑩フウセツ】
【高山ステークス穴馬①アラタマフェーヴル!6番人気3着的中!】(2026年8月15日)
穴馬的中!①アラタマフェーヴル!6番人気3着!
複勝(1)なら340円的中
ワイド(1-5)なら830円 的中
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的中!
高山ステークス2026予想(中京)
【◎本命馬】⇒【⑦フィオレストラーダ】1番人気5着
的中!
【〇対抗馬】⇒【⑤バッデレイト】2番人気1着
的中!
【▲穴馬】⇒【①アラタマフェーヴル】6番人気3着
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ローズステークス2026は、当日晴・良馬場のコンディションで行われる、13頭立ての秋華賞トライアルです。追い切り週は雨で重い馬場でしたが、当日は回復し、時計の出やすい良馬場となりました。阪神外1800メートルは9割がた瞬発戦設定で、瞬発力と、坂を上り切る持続力が求められます。枠順は6枠・7枠が好成績で、1枠・2枠がやや不振の傾向。中心は、好走傾向のある6枠7番を引き当てた、無傷の3連勝で1番人気のモンローウォーク。重馬場で好時計を出した仕上がりも良く、良馬場に回復した当日はさらに条件が向いた形です。相手は、5枠6番の超良血イクシード(ルメール騎乗)、7枠10番でデータ最上位のスウィートハピネス、8枠12番で復帰戦のタイセイボーグ、2枠2番で末脚一級品のエンネ。前走で速い上がりを記録して好走した馬が有利という当日の馬場傾向も踏まえ、瞬発力上位の差し馬を中心に狙いたい一戦です。最終的なオッズや馬体重、パドックの気配を確認して、判断してください。
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