クイーンステークス

【クイーンステークス2026】徹底データ分析|札幌洋芝の牝馬重賞、GⅠ組と内枠が鍵。危険な人気馬と勝ち馬の条件を完全網羅

2026年8月2日(日)15時25分発走、札幌競馬場・芝1800メートルで行われる第74回クイーンステークス(GⅢ・3歳上牝馬・別定)。夏の札幌に組まれる牝馬限定重賞で、秋の府中牝馬ステークスやエリザベス女王杯を見据える実力馬が集結する一戦です。今年はヴィクトリアマイル4着のエリカエクスプレス、重賞初制覇を狙うボンドガール、函館記念2着のケリフレッドアスクなどが登録し、フルゲート14頭で争われる見込みです。

この記事では、過去10年のデータを徹底的に分析し、狙うべき馬のタイプ、そして危険な人気馬と勝ち馬の条件を具体的に導き出します。それでは詳しく見ていきましょう。

クイーンS2026データ分析総まとめ
クイーンS2026データ分析総まとめ

コースの特徴|札幌・芝1800メートルの立ち回り重視の舞台

クイーンステークスの舞台となる札幌・芝1800メートルは、スタート地点がホームストレッチの中ほどにあり、1コーナーまでの距離は180メートルほど(Aコース使用時)と短く、すぐにカーブに差し掛かるため前半のペースは速くなりにくいコースです。

コーナー半径が大きく回りが緩やかなため、極端にスピードが落ちずに徐々に隊列が決まっていきます。全周がほとんど平坦で仕掛けどころは明確ではありませんが、最後の勝負に備えて好位置を確保しようと、3コーナー付近から後続の動きが忙しくなります。4コーナーでは各馬がトップスピードに乗って、大きく横に広がって直線に向きます。

ゴール前の直線は266.1メートル(Aコース使用時)と短く、加速しながらコーナーを回れるタイプが有利。東京や新潟のような瞬発力勝負ではなく、好位で立ち回れる機動力と、洋芝をこなすパワー、そして持続力が勝敗を分けます。この洋芝・小回りコースへの適性が、結果を大きく左右する牝馬限定重賞です。


クイーンS2026人気・年齢データ
クイーンS2026人気・年齢データ

人気別データ|1・2番人気は堅実、下位人気も侮れない

過去10年の単勝人気別成績を見ると、1番人気が4勝2着2回3着1回で勝率40.0パーセント・3着内率70.0パーセント、2番人気が2勝2着2回3着1回で3着内率50.0パーセントと、上位2頭がまずまず堅実です。1番人気と2番人気の2頭がそろって4着以下に敗れたことは一度もなく、少なくともどちらかは連対圏に絡んでくる傾向にあります。

一方で、3番人気以下は9番人気まで満遍なく好走しているのが、このレースの大きな特徴です。特に3番人気は3着内率30.0パーセント、4番人気も同30.0パーセントと、人気馬が絶対的とは言えません。さらに10番人気以下の馬が勝利したこともあり、2020年には11番人気のレッドアネモスが勝利、2016年には9番人気のマコトブリジャールが優勝しています。下位人気馬まで幅広く検討する必要がありそうです。

つまり、1・2番人気のどちらかを軸に据えつつ、相手は中位から下位人気まで手広く流すのが、このレースの基本戦略になります。


年齢別データ|3歳から5歳が三つどもえ

過去10年の3着以内馬延べ30頭中、4歳馬が12頭、5歳馬が11頭を占めています。この2世代が中心となっているのは明白です。

3歳で3着以内に入った馬は4頭と少ないものの、勝率18.8パーセント・3着内率25.0パーセントと決して低くありません。3歳から5歳までは3着内率がいずれも20パーセント台となっており、5歳以下の馬が中心とみていいでしょう。

一方、6歳馬は3着内率13.0パーセント、7歳馬は3着以内ゼロと苦戦傾向。世代交代が明確なレースで、若い世代を重視するのがセオリーです。ただし、3歳馬については注意が必要な点があり、後述する前走レースの条件と密接に関わってきます。


クイーンS2026前走・枠番データ
クイーンS2026前走・枠番データ

前走別データ|GⅠ組が中心、穴はそれ以外から

このレースを攻略するうえで最も重要なのが、前走のレース選択です。

過去10年の前走別成績を見ると、3着以内馬延べ30頭のうち15頭が国内外のGⅠから臨んでいました。GⅠ組は7勝2着4回3着3回で勝率16.3パーセント・3着内率32.6パーセントと、他クラスを圧倒しています。

特筆すべきは、この15頭がいずれも当レースで5番人気以内に支持されていたという点。GⅠ組は人気になりやすく、人気どおりに走る信頼度の高いローテーションといえます。なかでもヴィクトリアマイルからの参戦馬が高確率で馬券に絡んでおり、該当馬がいれば有力な軸候補となります。ただし、同じマイルGⅠでも桜花賞からの参戦馬は苦戦傾向にあり、過度な評価は禁物です。

一方で、前走GⅢ組は3着以内に入った8頭中5頭が6番人気以下、オープン特別や条件クラスから臨んで3着以内に入った馬も計7頭中5頭が6番人気以下でした。穴馬を狙う場合は、GⅠ組以外からピックアップするのが得策です。GⅢ組・オープン特別組・条件クラス組の人気薄が、伏兵として突っ込んでくるパターンを警戒したいところです。

年齢と前走を組み合わせた重要データもあります。3歳馬は、前走GⅠからの臨戦馬を除くと複勝圏入りしたケースがゼロ。つまり、前走GⅠ組以外の3歳馬は、相応の割引が必要ということになります。


枠番別データ|内枠が驚異の好成績

札幌開催のクイーンステークスでは、枠順が極めて重要です。2016年以降に札幌競馬場で行われた9回のデータを見ると、1枠が3着内率66.7パーセント、2枠が同77.8パーセントと、内枠に入った馬が驚異的な好成績を残しています。

1枠は2勝2着2回3着2回、2枠は2勝2着1回3着4回と、いずれも連対率・複勝率ともに高水準。1枠には11番人気で勝利を収めた2020年のレッドアネモス、2枠には9番人気で優勝した2016年のマコトブリジャールが含まれており、内寄りの枠に入った馬は人気がなくても侮れないというのが、このレースの鉄則です。

逆に3枠から8枠は3着内率が軒並み10パーセント台に落ち込みます。7枠が2勝を挙げているものの、全体的には外枠不利の傾向が明確。小回りの札幌コースで、内枠のロスなく立ち回れる利点がそのまま数字に表れています。枠順が発表されてからが、このレースの本当の勝負どころです。


2026年の注目馬

今年の登録メンバーから、データに照らして注目すべき馬を挙げます。

エリカエクスプレスは、前走のヴィクトリアマイルで4着と好走した4歳牝馬。GⅠ組かつヴィクトリアマイル組というデータ的裏付けは万全で、軸候補の筆頭です。1週前追い切りではCWコースで6ハロン78秒5-11秒1の好時計をマークし、杉山晴紀調教師も「もともとクイーンSを本線に逆算してやってきて、順調にきています」とコメント。武豊騎手との新コンビで、マイペースに運べれば大きなチャンスがあります。

ボンドガールは、悲願の重賞初制覇がかかる実力馬。素質は世代トップクラスと評価されながら勝ち切れないレースが続いており、ここでの巻き返しに期待がかかります。

ケリフレッドアスクは函館記念で2着に好走した4歳牝馬。牡馬混合の重賞で好走した実績は評価でき、牝馬限定戦なら地力上位です。

ヴーレヴーは巴賞を制した勢いが魅力。ココナッツブラウンは昨年の2着馬で、札幌記念2着やヴィクトリアマイル5着などレベルの高いレースで活躍しており、今年こそ勝ち切りたい一頭です。その他、カテリーナ、コガネノソラ、フェスティバルヒルなどが顔をそろえる見込みです。


クイーンS2026危険な人気馬・勝ち馬の条件
クイーンS2026危険な人気馬・勝ち馬の条件

クイーンステークス2026 危険な人気馬の条件

過去10年のデータから、人気に推されても危険なタイプを条件としてまとめます。以下の条件に複数該当する人気馬は、思い切って評価を下げる、あるいは軸から外す判断も必要です。

① 前走が桜花賞だった馬。同じマイルGⅠでもヴィクトリアマイル組と違い、桜花賞組は苦戦傾向で、穴人気しても過度な評価は禁物。

② 前走GⅠ組以外の3歳馬。3歳馬は前走GⅠからの臨戦を除くと複勝圏入りがゼロで、GⅢや条件戦経由の3歳人気馬は割引が必要。

③ 外枠(3枠から8枠)に入った人気馬。札幌開催では内枠が圧倒的に有利で、外枠に入ると人気でも取りこぼしのリスクが高まる。

④ 6歳以上のベテラン人気馬。3歳から5歳が中心のレースで、6歳の3着内率は13.0パーセント、7歳は3着以内ゼロと苦戦している。

⑤ 前走がオープン特別や条件クラスで、人気を集めている馬。この路線からの好走馬は6番人気以下の伏兵が中心で、人気になっている場合は妙味が薄い。


クイーンステークス2026 勝ち馬の条件

同じく過去10年のデータから、勝ち馬に共通する条件をまとめます。以下の条件に多く該当する馬ほど、勝利に近いと判断できます。

① 前走が国内外のGⅠ、特にヴィクトリアマイルだったこと。GⅠ組は7勝を挙げており、ヴィクトリアマイル組は高確率で馬券に絡む最有力ローテーション。

② 3歳から5歳の若い世代であること。3着以内馬の大半をこの世代が占めており、6歳以上は割引が必要。

③ 内枠(1枠・2枠)に入っていること。札幌開催では1枠・2枠が驚異的な好成績で、人気薄でも一発がある。

④ 単勝1番人気か2番人気に支持されていること。上位2頭がそろって崩れた例はなく、少なくとも一方は連対圏に絡む。

⑤ 洋芝・小回りの札幌コースへの適性と、好位で立ち回れる機動力を備えていること。瞬発力より持続力とパワーが問われる。

⑥ 穴で狙うなら、GⅢ・オープン特別・条件クラス組の6番人気以下で、内枠を引いた馬であること。


まとめ

クイーンステークス2026を攻略する鍵は、「GⅠ組(特にヴィクトリアマイル組)」「3歳から5歳の若い世代」「内枠」という3つのポイントに集約されます。

軸となるのは、前走GⅠから臨む5番人気以内の実力馬。今年ならヴィクトリアマイル4着のエリカエクスプレスが、データ的に最も条件に合致します。一方で、このレースは下位人気馬の好走も多く、穴を狙うならGⅠ組以外の6番人気以下、それも内枠を引いた馬から探すのが定石です。

最大のポイントは枠順。札幌コースでは内枠が圧倒的に有利で、1枠・2枠に入った馬は人気の有無を問わず必ず押さえておきたいところ。逆に外枠に入った人気馬は、思い切って評価を下げる勇気も必要です。枠順確定後の取捨と、当日の洋芝の馬場状態を見極めて、勝負に臨みましょう。

【クイーンステークス2026】血統徹底分析|ヘイロークロスの機動力が差す夏の札幌牝馬重賞

2026年8月2日(日)15時25分発走、札幌競馬場・芝1800メートルで行われる第74回クイーンステークス(GⅢ・3歳上牝馬・別定)。夏の札幌に組まれる牝馬限定重賞で、秋の府中牝馬ステークスやエリザベス女王杯を見据える実力馬が集結する一戦です。ヴィクトリアマイル4着のエリカエクスプレス、巴賞を圧勝したヴーレヴー、函館記念2着のケリフレッドアスクなどが登録しました。

このレースを血統面から読み解くうえで、極めて重要な傾向があります。それはヘイローのクロスを持つ機動力型の差し馬が有力という点です。

札幌芝1800メートルで行われた2022年から2025年の結果を見ると、2024年の勝ち馬コガネノソラはゴールドシップ×ロージズインメイ×フサイチペガサスでヘイロー4×5・6のクロスを持ち、2023年2着のウインピクシスも同じゴールドシップ×ロージズインメイの配合でした。2023年の勝ち馬ドゥーラはドゥラメンテ×キングヘイロー×ステイゴールドでサンデーサイレンス3×4とヘイロー4×4・5。2020年の勝ち馬レッドアネモスは父ヴィクトワールピサがヘイロー3×4でした。

このように、ヘイローのクロスをバックボーンとする機動力ある差し馬が、札幌の小回り・洋芝コースで好走を続けています。2025年もサンデーサイレンス3×3のフェアエールングが3着に食い込んでおり、この傾向は継続中。血統を読むうえでの最重要ポイントとなります。

それでは、注目馬を血統面から1頭ずつ詳しく見ていきましょう。

クイーンS2026血統分析 総まとめ
クイーンS2026血統分析 総まとめ

エリカエクスプレス

クイーンSエリカエクスプレス血統分析
クイーンSエリカエクスプレス血統分析

ダノンケイツーの半妹で、フィリーズマイル(英GⅠ・芝8ハロン)を勝ったコミッショリングのイトコにあたる良血馬です。母エンタイスドは、愛ダービー馬カプリや、カラカスC(愛GⅡ・芝14ハロン)のタワーオブロンドンなどの全きょうだいという、欧州の一流中距離牝系の出身です。

エピファネイアはシンボリクリスエス系で、重厚さと底力を伝える種牡馬。そこに欧州の重厚な血統が重なり、スタミナと底力に富んだ配合になっています。ただし母母父アナバーのマイラー気質も強く、うなりながら先行するスピードも兼備しているのが特徴です。

前走のヴィクトリアマイルは後傾ラップを逃げ残る形で4着と好走しましたが、本来は1600メートルより1800メートルが適距離とみられます。今回の距離延長はプラス材料。データ的にもヴィクトリアマイル組は最有力ローテーションで、GⅠ帰りの実力は上位です。このレースは意外に逃げが苦戦している点は気がかりですが、武豊騎手の巧みな手綱さばきで、うまく立ち回れれば勝ち負けに持ち込めそうです。軸候補の筆頭といえます。


ヴーレヴー

クイーンSヴーレヴー血統分析
クイーンSヴーレヴー血統分析

ATCザメトロポリタン(豪GⅠ・芝2400メートル)のセヴィルや、シルバーステートの姪にあたり、ヴィクティファルスのイトコという血統。母母シルヴァースカヤはロワイヨモン賞(仏GⅢ・芝2400メートル)を勝った欧州の中距離牝系です。

サトノクラウンは宝塚記念や香港ヴァーズを制し、種牡馬としてタスティエーラを出しています。母父マンハッタンカフェも含めて重厚な中距離血統ですが、サトノクラウンの牝駒は前向きでマイラー質に出る傾向があり、本馬も今は1800メートルがベスト距離とみられます。

この牝系らしい曲飛節の馬体で、シルバーステート産駒のような1800メートルの機動型というイメージです。前走の巴賞を3馬身半差で圧勝した内容が示す通り、立ち回りの巧さが最大の武器。札幌の小回りコースは、この機動力を存分に生かせる舞台です。洋芝適性と立ち回りの巧みさで、重賞初制覇を狙います。勢いのある一頭で、上位争いに加わる資格は十分です。


ケリフレッドアスク

クイーンSケリフレッドアスク血統分析
クイーンSケリフレッドアスク血統分析

ファンタジスト、ボンボヤージ、アスクワンタイム(いずれも父ロードカナロア)の4分の3妹で、BCジュヴェナイルのミッドシップマンなども同牝系という血統。父ドゥラメンテ、母父ディープインパクトという配合は、マスカレードボールやロードアヴニールと同じ組み合わせです。

父似の中距離馬ですが、母母父デインヒルの影響も強く、小回りをパワーで捲り差すタイプ。ドゥラメンテはキングマンボ系で、キングヘイローの母系を通じてヘイローの血も引いており、前述のヘイロークロス傾向にも通じる配合です。

函館記念や福島牝馬ステークスの内容を見てのとおり、脚質転換に成功して差しが板についてきました。牡馬混合の函館記念で2着に好走した実績は、牝馬限定戦なら地力上位を示すもの。ただし、札幌1800メートルで時計が速くなると、スピード的に少し劣勢になる可能性があります。洋芝で時計のかかる展開になれば、持ち味のパワーと捲り差しが生きるだけに、当日の馬場が鍵を握ります。横山武史騎手とのコンビで反撃を狙います。


フェスティバルヒル

クイーンSフェスティバルヒル血統分析
クイーンSフェスティバルヒル血統分析

ミュージアムマイル(父リオンディーズ)の8分の7同血の妹で、アルターやチャーチクワイアの姪、マイユニバースのイトコという血統。母ミュージアムヒルはJRA3勝を挙げ、その全てが芝1600メートルというマイラーでした。

サートゥルナーリア、母父ハーツクライという配合は、カヴァレリッツォやコートアリシアンなどと同じで、ロードカナロア×ハーツクライ同様にニックス(好相性)になりそうな組み合わせです。サートゥルナーリアはロベルト系の血も引くパワー型で、洋芝適性は高いとみられます。

前走の桜花賞は休み明けで大敗を喫してしまいましたが、3歳馬は近3年で2勝と好相性のレース。しかも52キロという最軽量の斤量は大きなアドバンテージです。1400メートルのファンタジーステークスを勝っていますが、血統的には1800メートルぐらいがよさそうで、今回の距離延長はむしろ歓迎。休み明けを叩かれた上積みも見込め、一変があって驚けない一頭です。前走GⅠ組の3歳馬という点も、データ的な好条件に合致します。



コガネノソラ

クイーンSコガネノソラ血統分析
クイーンSコガネノソラ血統分析

ゴールドシップ、母マイネヒメル、母父ロージズインメイという配合の5歳牝馬。美浦・菊沢隆徳厩舎の管理馬で、ビッグレッドファームの生産・所有馬です。

この馬こそ、望田潤氏が指摘するヘイロークロスの申し子です。ゴールドシップ×ロージズインメイ×フサイチペガサスという配合でヘイロー4×5・6のクロスを持ち、まさに2024年のこのレースを制した際の血統的裏付けそのもの。同配合のウインピクシスも2023年に2着しており、この配合と札幌1800メートルの相性の良さは実証済みです。

父ゴールドシップはステイゴールド産駒で、スタミナと勝負根性、そして小回りでの機動力を伝える種牡馬。母父ロージズインメイもパワー型で、洋芝適性は抜群です。2024年のクイーンステークス覇者として、得意の舞台で復活を狙います。芦毛の馬体で豪快に差してくる姿は、まさにこのレースにハマる血統。リピーター適性も期待でき、当日の馬場が渋れば一段と怖い存在になります。


ココナッツブラウン

クイーンSココナッツブラウン血統分析
クイーンSココナッツブラウン血統分析

キタサンブラック、母ルアーズストリート、母父キングカメハメハという配合の6歳牝馬。栗東・上村洋行厩舎の管理馬で、下河辺牧場の生産馬です。

キタサンブラックはブラックタイド産駒でサンデーサイレンス系。イクイノックスなどを輩出し、中距離での底力とスタミナを伝えます。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、スピードとパワーを注入。サンデー系×キングマンボ系という王道の中距離配合で、総合力の高さが魅力です。

昨年のこのレースの2着馬で、重賞勝ちこそないものの、札幌記念2着やエリザベス女王杯、ヴィクトリアマイル5着など、レベルの高いレースで堅実に活躍してきました。前走のヴィクトリアマイルは5着と、GⅠ組というデータ的好条件にも合致します。昨年2着の実績が示す通り札幌1800メートルへの適性は高く、リピーター傾向のあるこのレースでは軽視できません。6歳という年齢はデータ的にやや割引ですが、今年こそ勝ち切りたい一頭。北村友一騎手とのコンビで悲願の重賞制覇を狙います。


ルージュソリテール

クイーンSルージュソリテール血統分析
クイーンSルージュソリテール血統分析

ロードカナロア、母レッドオルガ、母父ディープインパクトという配合の4歳牝馬。栗東・藤原英昭厩舎の管理馬で、ノーザンファームの生産馬です。

ロードカナロアは最強スプリンターで、種牡馬としてアーモンドアイやサートゥルナーリアを輩出。母父ディープインパクトはサンデーサイレンス系の大種牡馬で、ロードカナロア×ディープインパクトはニックス配合として知られ、多くの活躍馬を送り出しています。スピードと瞬発力を兼備した、現代日本競馬の王道といえる血統です。

ディープインパクトの血を通じてサンデーサイレンスのクロスも見込め、このレースの活躍血統傾向にも通じます。4歳牝馬という年齢はデータ的にも中心世代で、藤原英昭厩舎の管理という点も心強い材料。母レッドオルガの牝系はスピードに長けており、札幌の機動力勝負にも対応できそうです。世代限定戦から古馬相手の重賞へと駒を進める一戦で、素質開花となれば上位に食い込む可能性を秘めています。西塚洸二騎手とのコンビで、重賞初挑戦に臨みます。

カテリーナ

ホークビル、母フェリーチェレガロ、母父マンハッタンカフェという配合の5歳牝馬。栗東・田中克典厩舎の管理馬で、白井牧場の生産馬です。

父ホークビルはドバイシーマクラシック(GⅠ)などを制したキタサンブラックと同じキングマンボ系……ではなく、ゴーンウエスト系の欧州型中距離馬で、日本ではオープン馬を輩出しています。母父マンハッタンカフェはサンデーサイレンス系で、菊花賞や天皇賞・春を制した名ステイヤー。スタミナと底力を伝える血統です。

全体的に欧州的なパワーとスタミナに寄った配合で、洋芝・小回りの札幌コースはこなせる下地があります。マンハッタンカフェの血を通じてサンデーサイレンスのクロスを持つ点も、このレースの活躍血統傾向に通じる要素。5歳牝馬という年齢はデータ的にも中心世代で、時計のかかるタフな展開になれば、持ち前のスタミナが生きてきます。浜中俊騎手とのコンビで、展開次第では上位食い込みも狙える立場です。


まとめ

クイーンステークス2026を血統面から攻略する鍵は、「ヘイローのクロス」「サンデーサイレンス系の底力」「洋芝・小回りへの機動力」の3点に集約されます。

最も注目すべきは、ヘイロークロスを持つ機動力型の差し馬。2024年覇者のコガネノソラは、まさにこの傾向を体現する存在で、得意の舞台での復活に期待がかかります。GⅠ帰りのエリカエクスプレスとココナッツブラウンは、データ的にも血統的にも上位。前者は1800メートルへの距離延長がプラスで、後者は昨年2着のコース適性が光ります。

上がり馬では、立ち回りの巧いヴーレヴー、捲り差しが板についたケリフレッドアスク、そして52キロの軽量で一変が期待できる3歳のフェスティバルヒルが面白い存在。カテリーナやルージュソリテールも、血統的な裏付けを持っています。

血統適性に加えて、当日の洋芝の状態が重要な鍵。時計がかかるタフな馬場になれば、パワーと機動力を備えた馬が浮上します。ヘイロークロスと洋芝適性を軸に、枠順と馬場を見ながら絞り込んでいきましょう。

【クイーンステークス2026】競走馬情報|GⅠ帰りの実力馬に上がり馬が挑む、夏の札幌牝馬決戦

クイーンS競走馬情報 総まとめ
クイーンS競走馬情報 総まとめ

2026年8月2日(日)15時25分発走、札幌競馬場・芝1800メートルで行われる第74回クイーンステークス(GⅢ・3歳上牝馬・別定)。秋のGⅠ戦線を目指す実力牝馬が集う、夏の伝統重賞です。ヴィクトリアマイル4着のエリカエクスプレスを中心に、函館記念2着のケリフレッドアスク、巴賞を快勝したヴーレヴーなど好メンバーが揃いました。それでは、有力各馬の最新情報を1頭ずつ詳しく見ていきましょう。


ボンドガール(牝5歳・手塚貴久厩舎)

クイーンSボンドガール競走馬情報
クイーンSボンドガール競走馬情報

悲願の重賞初制覇がかかる、素質馬です。父ダイワメジャー、母バンビーナという血統で、半兄に重賞2勝のサリオスがいる良血。デビュー戦では、後の桜花賞馬アスコリピチェーノを相手に勝利を収めた実力の持ち主です。

2023年の新潟2歳ステークスでは、上がり最速の末脚を繰り出して2着に好走。その後もサウジアラビアロイヤルカップ、そして2024年のこのクイーンステークスで2着に入るなど、重賞戦線で堅実に好走を続けてきました。しかし、あと一歩のところで勝ち切れず、重賞のタイトルには手が届いていません。

前走のヴィクトリアマイルは14着と大敗を喫しましたが、東京マイルの忙しい流れが合わなかった面もありそうです。一昨年に2着している札幌1800メートルは、本馬にとって好舞台。父ダイワメジャー譲りの先行力と、勝負どころでの立ち回りの巧さは、洋芝・小回りの札幌コースで存分に生きるはずです。今回は佐々木大輔騎手とのコンビが想定されており、素質開花で悲願のタイトルを掴めるか。地力上位の一頭として、上位争いは必至です。


エリカエクスプレス(牝4歳・杉山晴紀厩舎)

クイーンSエリカエクスプレス競走馬情報
クイーンSエリカエクスプレス競走馬情報

ヴィクトリアマイル4着の実績を引っ提げ、中心的存在として臨む一頭です。父エピファネイア、母エンタイスド、母父ガリレオという血統で、母は愛ダービー馬カプリなどの全きょうだいという欧州の一流中距離牝系の出身です。

2歳時にはフェアリーステークスを制するなど、早くから素質の高さを示してきました。今年はチューリップ賞3着、そして前走のヴィクトリアマイルでは4着と、GⅠでも堅実に上位を確保しています。前走は後傾ラップを逃げ残る形での好走で、本来は1600メートルよりも1800メートルが適距離とみられるだけに、今回の距離延長はプラス材料です。

1週前追い切りはCWコースで単走。馬なりのまま6ハロン78秒5-11秒1という好時計をマークし、状態の良さをアピールしました。杉山晴紀調教師は「もともとクイーンSを本線に逆算してやってきて、順調にきています。今は少しふっくら見せていますが、輸送してちょうどよくなると思います」とコメント。仕上がりはメンバー随一との評価も出ています。鞍上は武豊騎手が想定されており、データ的にも最有力のヴィクトリアマイル組。軸候補の筆頭といえます。


ヴーレヴー(牝4歳・武幸四郎厩舎)

クイーンSヴーレヴー競走馬情報
クイーンSヴーレヴー競走馬情報

巴賞を3馬身半差で圧勝した勢いそのままに臨む、上がり馬です。父サトノクラウン、母マンハッタンダンスという血統で、母母シルヴァースカヤはロワイヨモン賞を勝った欧州の中距離牝系の出身です。

長らく勝ち切れないレースが続いていましたが、前走の巴賞では、この馬本来の能力を存分に発揮する圧勝劇を演じました。函館芝1800メートルで3馬身半差をつける完勝は、одにわかに評価を高めるに十分な内容。立ち回りの巧さと決め手を兼ね備えており、洋芝への適性も証明しました。

サトノクラウンの牝駒らしく、今は1800メートルがベスト距離。この牝系らしい機動力を武器に、札幌の小回りコースは絶好の舞台となります。1週前追い切りでは札幌ダートコースで迫力満点の動きを見せてА評価を獲得し、千葉助手も好感触を口にしています。復活を印象づけた前走からの上積みも見込め、勢いに乗る一頭。鞍上は横山典弘騎手が想定されており、重賞初制覇を狙います。上位争いに加わる資格は十分です。


ケリフレッドアスク(牝4歳・武英智厩舎)

クイーンSケリフレッドアスク血統分析
クイーンSケリフレッドアスク血統分析

函館記念2着と、牡馬混合の重賞で好走した実力馬です。父ドゥラメンテ、母フォリアード、母父ディープインパクトという血統で、ファンタジストやアスクワンタイムの4分の3妹にあたります。

もともとは前で運ぶ競馬をしていましたが、脚質転換に成功して差しの競馬が板についてきました。今年は福島牝馬ステークスで4着に善戦すると、前走の函館記念では2着に好走。この函館記念は、直線でよく追い上げたものの、勝ち馬の斜行の影響もあってスッキリしない結果に終わっており、展開ひとつでは勝っていた可能性もある内容でした。

牡馬混合の重賞で通用した地力は、牝馬限定のここでは当然上位。57キログラムを背負う点は他馬との比較でやや割引材料ですが、それだけの実績を残してきた証でもあります。父ドゥラメンテはキングヘイローの母系を通じてヘイローの血も引いており、このレースで活躍する血統傾向にも合致。小回りをパワーで捲り差すタイプだけに、札幌コースは合いそうです。横山武史騎手とのコンビで、今度こそ納得のいく結果を残したいところです。


ココナッツブラウン(牝6歳・上村洋行厩舎)

クイーンSココナッツブラウン競走馬情報
ココナッツブラウン

昨年のこのレースの2着馬で、リベンジに燃える一頭です。父キタサンブラック、母ルアーズストリート、母父キングカメハメハという血統。サンデー系×キングマンボ系という王道の中距離配合で、総合力の高さが魅力です。

重賞勝ちこそないものの、札幌記念2着やエリザベス女王杯への出走など、常にトップクラスのレースで堅実に走ってきました。昨年のクイーンステークスでは2着と好走し、札幌1800メートルへの高い適性を示しています。前走のヴィクトリアマイルは5着と、GⅠでも上位を確保しました。

1週前追い切りはダートコースを単走でこなし、柴原助手は「いつも通りの動き。何とか重賞を取ってほしい」とコメント。状態面に不安はなさそうです。前走ヴィクトリアマイル5着というGⅠ組の好条件、そして昨年2着というコース実績と、好走の裏付けは十分。6歳という年齢はデータ的にやや割引材料ですが、リピーター傾向のあるこのレースでは軽視できません。北村友一騎手とのコンビで、今年こそ重賞のタイトルを掴みたいところです。堅実さを武器に、上位争いは必至です。


コガネノソラ(牝5歳・菊沢隆徳厩舎)

クイーンSコガネノソラ競走馬情報
クイーンSコガネノソラ競走馬情報

2024年のこのレースの覇者で、得意の舞台で復活を狙う一頭です。父ゴールドシップ、母マイネヒメル、母父ロージズインメイという血統。ゴールドシップ×ロージズインメイという配合はヘイロー4×5・6のクロスを持ち、まさにこのレースで活躍する血統傾向を体現する存在です。

2024年のクイーンステークスでは、豪快な差し脚を繰り出して優勝。同配合のウインピクシスも2023年に2着しており、この血統と札幌1800メートルの相性の良さは実証済みです。近走はやや振るわない結果が続いていましたが、得意の舞台に戻る今回は、巻き返しに期待がかかります。

1週前追い切りでは終い10秒9という鋭い伸びを見せ、菊沢隆徳調教師も「満足のいく仕上がり」とコメント。好気配を維持しています。父ゴールドシップ譲りのスタミナと勝負根性、そして母父ロージズインメイのパワーで、洋芝適性は抜群。芦毛の馬体で豪快に差してくる姿は、まさにこのレースにハマります。丹内祐次騎手が想定されており、リピーター適性を存分に発揮できれば、連覇級の走りも十分。馬場が渋れば、一段と怖い存在になります。


カテリーナ(牝5歳・田中克典厩舎)

クイーンSカテリーナ競走馬情報
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五稜郭ステークスを勝って勢いに乗る、上昇一途の一頭です。父ホークビル、母フェリーチェレガロ、母父マンハッタンカフェという血統。母父マンハッタンカフェはサンデーサイレンス系で、菊花賞や天皇賞・春を制した名ステイヤー。スタミナと底力を伝える血統です。

条件クラスを勝ち上がってきた馬ですが、前走の五稜郭ステークス(函館芝1800メートル)を制し、オープンクラスでも通用する力を示しました。上がり馬らしい勢いがあり、洋芝・小回りの北海道コースで結果を残している点は、大きなアドバンテージです。

全体的に欧州的なパワーとスタミナに寄った配合で、時計のかかるタフな展開になれば持ち味が生きてきます。母父マンハッタンカフェの血を通じてサンデーサイレンスのクロスを持つ点も、このレースの活躍血統傾向に通じる要素。5歳牝馬という年齢はデータ的にも中心世代です。ただし、前走が条件クラスからの臨戦となる点は、GⅠ組が中心のこのレースではやや割引材料。それでも北海道での勢いは本物で、浜中俊騎手とのコンビで、重賞の舞台でどこまでやれるか注目されます。展開が向けば、上位食い込みも狙える立場です。


フェスティバルヒル(牝3歳・音無秀孝厩舎)

クイーンSフェスティバルヒル競走馬情報
クイーンSフェスティバルヒル競走馬情報

ファンタジーステークスの覇者で、世代限定戦から古馬に挑む3歳馬です。父サートゥルナーリア、母ミュージアムヒル、母父ハーツクライという血統。サートゥルナーリア×ハーツクライはニックス(好相性)になりそうな配合で、ロベルト系の血も引くパワー型のため、洋芝適性は高いとみられます。

2歳時に1400メートルのファンタジーステークスを制し、世代上位の実力を証明しました。前走の桜花賞は、休み明けの影響もあって大敗を喫してしまいましたが、能力そのものが問われる内容ではありませんでした。

このレースは3歳馬が近3年で2勝と好相性であり、しかも52キログラムという最軽量の斤量は大きなアドバンテージです。1400メートルのファンタジーステークスを勝っていますが、血統的には1800メートルぐらいがよさそうで、今回の距離延長はむしろ歓迎材料。前走の桜花賞というGⅠ帰りの3歳馬という点も、データ的な好条件に合致します。休み明けを叩かれた上積みも見込め、一変があって驚けません。鞍上は西村淳也騎手が想定されており、軽量を武器に大駆けを狙います。


まとめ

クイーンステークス2026は、GⅠ帰りの実力馬に、勢いに乗る上がり馬が挑む構図となりました。

中心は、ヴィクトリアマイル4着で1週前追い切りも抜群のエリカエクスプレス。1800メートルへの距離延長がプラスに働き、データ的にも最有力のヴィクトリアマイル組です。同じGⅠ組では、昨年2着のココナッツブラウンがコース適性で対抗筆頭。そして得意の舞台で復活を狙う2024年覇者コガネノソラも、血統・実績ともに侮れません。

上がり馬では、巴賞を圧勝したヴーレヴー、函館記念2着のケリフレッドアスクが実力上位。悲願の重賞初制覇がかかるボンドガールも、コース適性を考えれば見逃せない存在です。さらに、五稜郭ステークス勝ちのカテリーナ、52キロの軽量で一変が期待できる3歳のフェスティバルヒルと、伏兵も多彩に揃いました。

過去のデータが示す通り、このレースは前走GⅠ組と内枠が鍵。実力と適性を兼ね備えた馬を軸に、当日の洋芝の状態と枠順を見ながら、最終的な狙いを絞り込んでいきたい一戦です。

【クイーンステークス2026】追い切り徹底分析|好時計のエリカエクスプレスに、状態上向く実力馬たち

2026年8月2日(日)15時25分発走、札幌競馬場・芝1800メートルで行われる第74回クイーンステークス(GⅢ・3歳上牝馬・別定)。秋のGⅠ戦線を見据える実力牝馬が集うこの一戦は、夏場の仕上げ、そして洋芝への対応が鍵を握ります。最終追い切りの動きから各馬の状態を見極めていきましょう。それでは、有力各馬の追い切り内容を1頭ずつ詳しく見ていきます。


クイーンS2026追い切り分析 総まとめ
クイーンS2026追い切り分析 総まとめ

エリカエクスプレス(牝4歳・杉山晴紀厩舎/武豊)

クイーンSエリカエクスプレス追い切り分析
クイーンSエリカエクスプレス追い切り分析

追い切りで抜群の動きを見せ、仕上がりはメンバー随一との高い評価を得ています。1週前追い切りではCWコースで6ハロン78秒5、終い11秒1という好時計をマーク。放牧帰りとは思えない仕上がりの早さで、状態の良さを存分にアピールしました。

杉山晴紀調教師は「もともとクイーンSを本線に逆算してやってきて、順調にきています。今は少しふっくら見せていますが、輸送してちょうどよくなると思います」とコメント。計画的に本番へ向けて仕上げてきたことがうかがえます。ふっくら見せる程度の余裕残しは、むしろ好調の証といえるでしょう。

前走のヴィクトリアマイル4着は、後傾ラップを逃げ残る好走。本来は1600メートルより1800メートルが適距離とみられ、今回の距離延長はプラス材料です。データ的にも最有力のヴィクトリアマイル組で、鞍上には武豊騎手を配する布陣。追い切りの好時計と陣営の手応えを考えれば、秋の大一番に向けて視界良好のレースぶりが期待できます。軸候補の筆頭として、万全の態勢が整いました。


コガネノソラ(牝5歳・菊沢隆徳厩舎/丹内祐次)

クイーンSコガネノソラ追い切り分析
クイーンSコガネノソラ追い切り分析

2024年の覇者は、追い切りで終い10秒9という鋭い伸びを見せ、好気配を維持しています。得意の舞台に向けて、状態は着実に上向いている印象。菊沢隆徳調教師も「満足のいく仕上がり」とコメントしており、陣営の手応えは十分です。

千八では末脚が確実で、前走も斤量を背負いながら見せ場を作りました。今年の福島牝馬ステークスでは、中団後方から上がり3ハロン34秒1を記録して勝利しており、芝1800メートルの重賞で改めて高い能力を示しています。追い切りの鋭い伸びは、その末脚が健在であることを裏付けるものです。

ゴールドシップ×ロージズインメイという配合でヘイロー4×5・6のクロスを持ち、このレースの活躍血統傾向を体現する存在。同配合のウインピクシスも2023年に2着しており、札幌1800メートルとの相性は実証済みです。しぶとい末脚が身上だけに、タフな流れになるかどうかが浮上の鍵。鞍上は丹内祐次騎手が想定されており、追い切りの好気配を武器に、得意の舞台での復活Vを狙います。馬場が渋れば、一段と怖い存在です。


ココナッツブラウン(牝6歳・上村洋行厩舎/北村友一)

クイーンSココナッツブラウン追い切り分析
クイーンSココナッツブラウン追い切り分析

昨年2着の実力馬は、1週前追い切りをダートコースで単走。柴原助手が「いつも通りの動き。何とか重賞を取ってほしい」とコメントしており、平常心で順調に調整されている様子がうかがえます。滞在競馬で落ち着いて過ごせている点も好材料です。

前走のヴィクトリアマイルは5着ながら、勝ち馬を上回るエリカエクスプレスとはアタマ差の同タイムで、力の差はほとんどありません。昨年のこのレースで2着、続く札幌記念でも2着、初勝利や2勝目を挙げたのも夏の北海道開催と、とにかく夏場に強いタイプです。休み明けでも札幌に入厩して調整され、順調な仕上がりを見せています。

札幌芝コースは3戦1勝2着2回と好相性で、昨年2着というコース適性は光ります。力は上位で末脚も強力なだけに、滞在で状態を整えた今回は、悲願の重賞制覇へ絶好の機会。6歳という年齢はデータ的にやや割引材料ですが、リピーター傾向のあるこのレースでは軽視できません。北村友一騎手とのコンビで、昨年の雪辱を果たせるか。中団あたりから力強い末脚を繰り出せれば、勝ち負けは必至です。


ヴーレヴー(牝4歳・武幸四郎厩舎/横山典弘)

クイーンSヴーレヴー追い切り分析
クイーンSヴーレヴー追い切り分析

巴賞を圧勝した勢いそのままに、追い切りではA評価を獲得する順調な動きを披露しています。1週前追い切りでは札幌ダートコースで迫力満点の動きを見せ、担当助手も好感触を口にしていました。勝ってさらに上昇気配を感じさせる仕上がりです。

前走の巴賞では、函館芝1800メートルで3馬身半差をつける圧勝劇を演じ、この馬本来の能力を存分に発揮しました。1800メートルの距離を克服し、洋芝への適性も証明した意義は大きく、引き続き同距離を戦えるのはプラス材料です。追い切りの好調ぶりは、前走からの上積みを感じさせるものです。

サトノクラウンの牝駒らしく、今は1800メートルがベスト距離。この牝系らしい機動力を武器に、札幌の小回りコースは絶好の舞台となります。立ち回りの巧さと決め手を兼ね備えており、勢いは出走馬でも屈指。鞍上には横山典弘騎手を配し、重賞初制覇を狙います。追い切りでの前向きな動きを見る限り、状態面に不安はなく、上位争いに加わる資格は十分。段々と力をつけてきた上がり馬の走りに注目です。


ケリフレッドアスク(牝4歳・藤原英昭厩舎/横山武史)

クイーンSケリフレッドアスク追い切り分析
クイーンSケリフレッドアスク追い切り分析

函館記念2着の実力馬も、追い切りの動きは良好で、状態面に不安はなさそうです。前走でよく追い上げた好調を維持しており、藤原英昭厩舎の入念な仕上げで、本番へ向けて態勢を整えてきました。

前走の函館記念では、牡馬相手に不利を受けながらも2着に好走しました。直線でよく追い上げたものの、勝ち馬の斜行の影響もあってスッキリしない結果に終わっており、展開ひとつでは勝っていた可能性もある内容でした。この地力の高さは、牝馬限定のここでは当然上位です。

3歳秋の紫苑ステークスは逃げ切り、前走の函館記念は差してと、脚質の自在性が武器。父ドゥラメンテはキングヘイローの母系を通じてヘイローの血も引いており、このレースの活躍血統傾向にも合致します。57キログラムを背負う点はやや割引材料ですが、それだけの実績を残してきた証。小回りをパワーで捲り差すタイプだけに、札幌コースは合いそうです。鞍上は横山武史騎手が想定されており、追い切りの好調を武器に、今度こそ納得のいく結果を残したいところです。


ボンドガール(牝5歳・手塚貴久厩舎/佐々木大輔)

クイーンSボンドガール追い切り分析
クイーンSボンドガール追い切り分析

悲願の重賞初制覇がかかる素質馬も、追い切りでは順調な動きを見せています。間隔を取っての臨戦となりますが、状態面に大きな不安はなく、本来の走りができる態勢は整いつつあります。

デビュー戦では後の桜花賞馬アスコリピチェーノを相手に勝利を収めた実力の持ち主。秋華賞2着など、重賞戦線で堅実に好走を続けてきましたが、あと一歩のところで勝ち切れず、タイトルには手が届いていません。今年の小倉牝馬ステークスでも、推定上がり3ハロン最速の末脚で2着に追い込んでおり、脚力はなお健在です。

前走のヴィクトリアマイルは14着と大敗しましたが、東京マイルの忙しい流れが合わなかった面もありそうです。一昨年に2着している札幌1800メートルは、本馬にとって好舞台。父ダイワメジャー譲りの先行力と立ち回りの巧さは、洋芝・小回りの札幌コースで存分に生きるはずです。鞍上は佐々木大輔騎手が想定されており、間隔を取ってリフレッシュした状態で、素質開花による悲願のタイトル獲得を目指します。舞台適性を考えれば、追い切りの動き以上に期待の持てる一頭です。


カテリーナ(牝5歳・田中克典厩舎/浜中俊)

クイーンSカテリーナ・フェスティバルヒル追い切り分析
クイーンSカテリーナ・フェスティバルヒル追い切り分析

五稜郭ステークスを勝って勢いに乗る上昇馬は、追い切りでも段々と頭角を現してきた成長ぶりをうかがわせる動きを見せています。北海道シリーズで結果を残している馬だけに、現地での調整もスムーズで、状態面は良好です。

条件クラスを勝ち上がってきた馬ですが、前走の五稜郭ステークス(函館芝1800メートル)を制し、オープンクラスでも通用する力を示しました。上がり馬らしい勢いがあり、洋芝・小回りの北海道コースで結果を残している点は、大きなアドバンテージです。追い切りの動きからも、その充実ぶりが感じられます。

全体的に欧州的なパワーとスタミナに寄った配合で、母父マンハッタンカフェの血を通じてサンデーサイレンスのクロスを持ち、活躍血統傾向にも通じます。5歳牝馬という年齢はデータ的にも中心世代。ただし、前走が条件クラスからの臨戦となる点は、GⅠ組が中心のこのレースではやや割引材料です。それでも北海道での勢いは本物で、鞍上は浜中俊騎手が想定されています。展開が向けば、上位食い込みも狙える立場。追い切りの好調を、重賞の舞台で結果に結びつけられるか注目です。


フェスティバルヒル(牝3歳・四位洋文厩舎/西村淳也)

クイーンSカテリーナ・フェスティバルヒル追い切り分析
クイーンSカテリーナ・フェスティバルヒル追い切り分析

52キロの軽量で臨む3歳馬は、キャリアは浅いながらも素質非凡な動きを追い切りで見せています。骨折休養明けとなった前走から立て直され、状態は上向いている様子。四位洋文厩舎が、仕切り直しの一戦に向けて丁寧に調整してきました。

半兄に昨年の皐月賞、有馬記念を勝ったミュージアムマイルがいる良血馬。前々走のファンタジーステークスで重賞初制覇を飾り、世代上位の能力を示しました。前走の桜花賞は17着と大敗しましたが、これは骨折休養明けが影響したもので、能力そのものが問われる内容ではありませんでした。

このレースは3歳馬が近3年で2勝と好相性で、しかも52キログラムという最軽量の斤量は大きなアドバンテージです。1400メートルのファンタジーステークスを勝っていますが、血統的には1800メートルぐらいがよさそうで、距離延長はむしろ歓迎材料。前走GⅠ帰りの3歳馬という点も、データ的な好条件に合致します。休み明けを叩かれた上積みも見込め、鞍上の西村淳也騎手とともに、軽量を武器に一変があって驚けません。追い切りの動きからは、素質の高さが感じられます。


まとめ

クイーンステークス2026の追い切りを総括すると、エリカエクスプレスがCWで6ハロン78秒5、終い11秒1という好時計をマークし、仕上がりはメンバー随一との評価を得ました。放牧帰りながら陣営の計画通りに仕上がっており、中心的存在としての態勢は万全です。

2024年覇者のコガネノソラも、終い10秒9という鋭い伸びで好気配を維持。得意の舞台への適性と好調が噛み合い、復活へ視界良好です。昨年2着のココナッツブラウンは滞在で落ち着いて調整され、巴賞を圧勝したヴーレヴーもA評価の順調な動きを披露。全体的に大きな不安を感じさせる馬は少なく、レベルの高い仕上がり争いとなっています。

過去のデータが示す通り、このレースは前走GⅠ組と内枠が鍵。追い切りの好調に加え、当日の洋芝の状態と枠順が最終的な評価のポイントになります。立ち回りの利く先行馬を重視しつつ、状態面の裏付けがある馬を軸に、最終的な狙いを絞り込んでいきたい一戦です。

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